5年前にカナダ・バンクーバ―島でスキーをしたとき、
風と一体化して、このまま鳥のように浮揚できるのではないかと感じさせる斜面があった。
上昇するスピードになんとか耐えることのできる、初心者にとって絶妙な勾配だったのだろう。
もう一つ覚えているのはそこの幅が狭かったこと。
この春人生5度目のスキーが北海道・ニセコで実現し、あのときとまさに同じ感覚が蘇るコースに出合った。
横2列で滑れるほどの幅で、下った先は右にカーブしている。
最後は傾斜が無くなるのを分かっているから、スキーを平行にしたまま加速に身を任せる。
前傾のままスネに力を掛け続けると、スピードの計測針を振り切ったかのようだ。
シアトルあたりから日本へ飛び立つ航路では、カナダ沿岸部を北上し、眼下に大小さまざまな島を望むことがあった。
それらはアラスカ半島からアリューシャン列島へ、やがては千島から日本列島へと首飾りのように連なっていく。
静謐な空気を切り裂いて風になった体験から、
バンクーバー島と北海道は同じパズルのピースのように思えてならない。
風と一体化して、このまま鳥のように浮揚できるのではないかと感じさせる斜面があった。
上昇するスピードになんとか耐えることのできる、初心者にとって絶妙な勾配だったのだろう。
もう一つ覚えているのはそこの幅が狭かったこと。
この春人生5度目のスキーが北海道・ニセコで実現し、あのときとまさに同じ感覚が蘇るコースに出合った。
横2列で滑れるほどの幅で、下った先は右にカーブしている。
最後は傾斜が無くなるのを分かっているから、スキーを平行にしたまま加速に身を任せる。
前傾のままスネに力を掛け続けると、スピードの計測針を振り切ったかのようだ。
シアトルあたりから日本へ飛び立つ航路では、カナダ沿岸部を北上し、眼下に大小さまざまな島を望むことがあった。
それらはアラスカ半島からアリューシャン列島へ、やがては千島から日本列島へと首飾りのように連なっていく。
静謐な空気を切り裂いて風になった体験から、
バンクーバー島と北海道は同じパズルのピースのように思えてならない。