この店を知らずに卒業するところだった。
和菓子屋さんによくあるそのまま前を通り過ぎてしまいそうな店構え、
一方で学校のすぐ隣にある別のもう一店があまりに目立っていたせいかもしれない。
喜久月(きくづき)を知ったのは資料整理のアルバイトをしていたときのこと。
お茶の時間に「あを梅」というお菓子が供された。
何かを模した和菓子は数知れど、
若い梅の実という目の付けどころとそのネーミングにまず惹かれた。
味噌風味の白餡の特徴的な味わい。
抹茶を含ませたという求肥の爽やかな薄緑色。
名前・味・見た目、一発で覚えられるところが銘菓たる所以なのであろう。
久々に訪ねてみると、寺町として知られる谷中界隈にも新しいマンションやコンビニが増えていた。
街並みの先に高層の建物が顔を出しているあたりも以前とは違う。
しかし喜久月の佇まいは変わることなく、こうしてあを梅を手に入れられる幸せ。
この日は「お師匠さんのところでいつも美味しくいただいています」という
着物姿の女性と店内で一緒になった。
何とも似つかわしい光景に風情を感じていると、「港区から来ました」とのこと。
地元以外のファンも少なくないようだ。
address: 東京都台東区谷中6-1-3
phone: 03-3821-4192
和菓子屋さんによくあるそのまま前を通り過ぎてしまいそうな店構え、
一方で学校のすぐ隣にある別のもう一店があまりに目立っていたせいかもしれない。
喜久月(きくづき)を知ったのは資料整理のアルバイトをしていたときのこと。
お茶の時間に「あを梅」というお菓子が供された。
何かを模した和菓子は数知れど、
若い梅の実という目の付けどころとそのネーミングにまず惹かれた。
味噌風味の白餡の特徴的な味わい。
抹茶を含ませたという求肥の爽やかな薄緑色。
名前・味・見た目、一発で覚えられるところが銘菓たる所以なのであろう。
久々に訪ねてみると、寺町として知られる谷中界隈にも新しいマンションやコンビニが増えていた。
街並みの先に高層の建物が顔を出しているあたりも以前とは違う。
しかし喜久月の佇まいは変わることなく、こうしてあを梅を手に入れられる幸せ。
この日は「お師匠さんのところでいつも美味しくいただいています」という
着物姿の女性と店内で一緒になった。
何とも似つかわしい光景に風情を感じていると、「港区から来ました」とのこと。
地元以外のファンも少なくないようだ。
address: 東京都台東区谷中6-1-3
phone: 03-3821-4192