TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

甘味礼讃 Vol. 1 ~ 喜久月の「あを梅」

2010-05-09 08:15:07 | グルメ
この店を知らずに卒業するところだった。
和菓子屋さんによくあるそのまま前を通り過ぎてしまいそうな店構え、
一方で学校のすぐ隣にある別のもう一店があまりに目立っていたせいかもしれない。
喜久月(きくづき)を知ったのは資料整理のアルバイトをしていたときのこと。
お茶の時間に「あを梅」というお菓子が供された。
何かを模した和菓子は数知れど、
若い梅の実という目の付けどころとそのネーミングにまず惹かれた。
味噌風味の白餡の特徴的な味わい。
抹茶を含ませたという求肥の爽やかな薄緑色。
名前・味・見た目、一発で覚えられるところが銘菓たる所以なのであろう。

久々に訪ねてみると、寺町として知られる谷中界隈にも新しいマンションやコンビニが増えていた。
街並みの先に高層の建物が顔を出しているあたりも以前とは違う。
しかし喜久月の佇まいは変わることなく、こうしてあを梅を手に入れられる幸せ。
この日は「お師匠さんのところでいつも美味しくいただいています」という
着物姿の女性と店内で一緒になった。
何とも似つかわしい光景に風情を感じていると、「港区から来ました」とのこと。
地元以外のファンも少なくないようだ。

address: 東京都台東区谷中6-1-3
phone: 03-3821-4192

パープルトーンのチューリップ

2010-05-03 10:37:58 | ガーデニング
昨年秋に植えた我が家のチューリップは3種類。
その時の記憶が薄れ、色は赤、白、紫と勝手に思い込んでいたところ、こんな風に咲き揃った。
ほんのりと紫がかったシャーリー、赤紫のパープル・プリンス、そして濃い紫はクイーン・オブ・ナイト。
なかなか見事なパープルトーンの組合せである。
かみさんが生協で注文したチューリップの球根セット。
きっとありふれた品種が届くのだろうと期待をしていなかっただけに
このハイセンスな色合わせは意外で、かみさんは鼻高々。
「生協の球根は鮮度も優れているのよ」とたたみ掛けてきた。

今回特に楽しませてもらったのがシャーリー。
蕾から初期にかけては薄いクリーム色で、
しばらくすると花びらの縁や中心に紫の線が入り始める。
やがて地の色は白から淡い紫へ...
同じものとは思えないほどに変化していった。

低温続きのおかげで花が長持ちした今年の4月。
でもそろそろ終わろうとしている。