TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

小淵沢の休日 Vol. 2 ~ スキー@富士見パノラマリゾート

2012-01-29 10:21:12 | 旅行
東京に戻っても雪上の感覚がまだ残っている。
毎日滑ればもっと上達するのになあ...
昨年初めてレッスンを取って、今年はもう1ランク上で腕を磨きたいと張り切ってみたものの、
クラス分けの滑走は中級コースのてっぺんから始まって惨憺たる結果に。
考えてみれば今回が3度目のスキー。
前回から1年近く経っている訳で、そのあいだに上達しているはずもない。
今年もストックは持たずになだらかなコースでS字滑走を教わることになった。
八ヶ岳移住を考えている中年のご夫婦と、スキー合宿の予習に来ていた高校生男子と4人のクラス。
先生は千葉在住の会社員の方で、定年後をスキーと関わって過ごすべく準備を始めているという。
ポイントは脱力、余計な力を入れないこと。
スピードを出すときは板を平行に、カーブの時はハの字から片方の足を自然に前へ出す、その使い分け。
顔を上げて姿勢よく。
だんだん思い出して来たぞ。
途中で靴の締め方が緩いのではと指摘された。
直してもらうと、その後動きが見違えるようになったと言われる。
スキーもスケートも靴をいかに身体の一部にするかがきっと重要で、
そのことはイメージできても実際にどう履けばよいのかまだまだ経験が足りない。
一本目とラストの滑りをそれぞれ録画してもらって違いを確認した。
成果ありと誉められる。
昨年築いた小さな土台が役に立ってよかった。

この日は3人とも午前のレッスンを取り、興が乗ったかみさんは午後も続けて受講した。
そのあいだはずっとミンモと一緒。
リフトに乗っているときはいろんな話をした。
ふいに「ねえ、ミンモは煙出てる?」と訊かれる。
どうやら滑走のときに尾を引く雪煙りのことらしい。
「見とくからやってみて」
リフトを降りると、ボーゲンでみるみる小さくなっていくミンモ。
「うん、出てたよ」、ふもとで追いついてそう答えてあげるとニッコリ。
このスキー場の正面にはそれは見事に八ヶ岳が望まれる。
むかし、富士山の神様と八ヶ岳の神様がどっちが高いか比べっこをしたそうな。
勝ったのは八ヶ岳。
怒った富士山は八ヶ岳の頭をぶって、8つに割れてしまったそうな。
スキーの先生から教わったというそんなお話しも聞かせてくれた。

http://www.fujimipanorama.com/snow/index.php

小淵沢の休日 Vol. 1 ~ 粉雪のプロローグ

2012-01-28 12:30:18 | 旅行
特急あずさから小淵沢の駅に降り立つと、かすかなかすかな粉雪が迎えてくれた。
スーツケースを転がしながら見上げてみる空。
胸躍る4泊5日のプロローグ。
今回はなか3日あるうちの2日はスキー、1日はスケートと
冬のスポーツを存分に楽しむ計画である。

宿泊先のリゾナーレにはチェックインの時刻前に到着。
大震災後はガランとしていたロビーも、この日はカウンターに列ができるほど賑わっていた。
部屋で一息ついたあと、スキー用品をレンタルしに出かけた。
2度目の利用となると勝手が分かるのがいい。
その後徐々に勢いを増した雪は、長靴を持ってくればよかったとミンモが後悔するほど積もった。
イルミネーションも灯ってみるみるうちに別世界へと変わっていくピーマン通り。
スキー板を調整してもらっていると、
出入りするスタッフのあいだでゲレンデ情報が飛び交い、
ウィンターリゾートらしい活気に包まれる。
さあ、明日は人生3度目のスキーへ。

http://www.risonare.com/

ようこそテディベア

2012-01-21 00:46:37 | ガーデニング
「すっごーい!!」と両手を顔の横に広げてビックリの店員さん。
そう、ミンモが引いた棒の先は金色(一等賞)だった。
ワンダーデコール恒例のクリスマス抽選、5,000円以上の買い物でクジを引かせてもらえる。
ハズレはなし、なかなか魅力的な景品が並ぶのは以前から知っていた。
「一等は金色のリボンが巻かれているものからどうぞ」と言われて
ディスプレイを眺めてみると...

その瞬間、棒の先からは光が放たれていたような気がする。
薄暗い店内でミンモのカチューシャとエクボの横顔、
フカフカのフードが付いた水色のジャンパーがパッと照らし出されたように感じたのは
こちらも高揚したせい?
そこで思い出されたのは、ハリー・ポッターが魔法使いの学校に入ることになり
学用品としての杖を選んでいるシーン。
~ハリーは杖を手に取った。急に指先が暖かくなった。杖を頭の上まで振り上げ、埃っぽい店内の空気を切るようにヒュッと振り下ろした。すると、杖の先から赤と金色の火花が花火のように流れ出し、光の玉が踊りながら壁に反射した。~
J. K. ローリング著、松岡佑子訳『ハリー・ポッターと賢者の石』第5章 ダイアゴン横丁より(静山社、1999年)

実はママゴンがレジのテーブルでイヤープレートを選ぶあいだ、
これなあに、とクジの箱を触らせてもらっていたミンモ。
先っぽの色を確かめてはそれは◯等賞と店員さんから説明を受けていた。
なので、こっそりと金色の棒を覚えてしまったのかなという疑いは無きにしもあらず。
だって神経衰弱のとき、自分の前に同じ数字のカードを仕組まれたことがあるからね(笑)。
まあ本番はそれから時間も経っていたし、
「アタリは自分の近くにあるもんだよ」と語っていた副校長先生を思い出して引き当てたと言うから、
これはミンモのツキ、ひいては我が家の幸運ということにしておこう。

話は戻って一等賞の品々。
どれも一等がいかに価値あるものか一目瞭然の豪華さであった。
陶磁器にシェードが被せられたランプもすてきだったが、ここはテディベアの石像にすんなりと決まった。
ミンモがそれを望んだし、小首をかしげて座っているその姿は文句なしにかわいかったから。
抱き帰って体重計に乗せてみると約12Kg。
腕に来たのも当然、でも家族が増えた不思議な気分である。

ところで、クジの入った箱もアンティーク調。
棒は割り箸や竹串ではなく何だかオシャレにできていて、
そんなところも手を抜かないのがワンダーデコール流なのである。