TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

PHアーティチョーク@洗足学園音楽大学 シルバーマウンテン

2013-10-27 14:28:15 | インテリア
新しくオープンした洗足学園音楽大学のホール、シルバーマウンテン(川崎市高津区)。
オープニングプログラムに出演するという大学の先輩から案内が届いた。
演奏会への期待を膨らませながら足を運んだところ、期せずしてホールロビーの照明に胸が躍った。
北欧の大型ペンダントが4つ、ガラス越しに独創的な光を放っていたのである。
場所を変えながら見上げると、深海で発光する海洋生物のように見えたり、
漆黒の宇宙に浮かんだ惑星(しかも直列!)のようにも映る。
複数並んでいることでインパクトが増強され、イマジネーションは一段と掻き立てられるのであった。
家に戻って調べると、ルイス・ポールセン作の「PHアーティチョーク」なり。
そう言えばそんな名前であったことを思い出す。
自然界の造形をモチーフにするのはデザインの常套とは言え、アーティチョークに目を付けたとは…
微妙にカーブした羽根の数は何と72枚。
所謂シンプルなデザインという訳ではないものの、シャンデリアのような装飾過多とは一線を画し、モダンで洗練されている。
ポールセン・ファンには必見と言えよう。

このホールは3層の造りになっていて、
同じ時間帯に上階ではトランペット、グランドフロアでは2台ピアノ、地階ではサクソフォーン四重奏のプログラムが展開されていた。
のだめのロケ地効果もあるのか、音大らしい活気が存分に伝わってくる。
お目当ての2台ピアノは、没後50周年にちなんだプーランクの特集。
中央に向かい合って置かれたピアノを360度ぐるっと囲むように客席が配置されていて、演奏者との距離がとても近い。
大曲になればなるほど肩、腕、指先とまるでアスリートの動きを見るようで、
卒業後も一日として欠かすことなく積み重ねられてきたであろう研鑽にただただ頭の下がる思いであった。

明るいうちに着けば、ホールの外観ほか、キャンパス内の凝った校舎群も眺められたに違いない。
役名は忘れたが、コントラバスを背負った小柄なサエコ。
上の階から見下ろすと黒いケースが歩いているように見えるという
のだめのワンシーンがふとよみがえった。

http://www.senzoku.ac.jp/smc/

2013年秋の寄せ植え

2013-10-14 22:29:54 | ガーデニング
寄せ植え最大の魅力は、植えたてにあると思う。
簡易鉢から解放されて植物が気持ちよさそうに呼吸しているのが伝わってくるし、
茂ってからの剪定では決して味わうことのできない初々しさがある。
ぎっしり植えるか、成長を見据えて間隔に余裕を持たせるかは悩みどころだが、
ある程度は詰まっている方が寄せ植えの雰囲気が出るというもの。

我が家で一番大きなテラコッタ。
パセリにミント2種、ビオラ2種、それにクリスマスローズを植えることにした。
秋の寄せ植えにビオラを選んでいると時間を忘れる。
メインの花色を何色にするか、そこからグラデーションや対の色、どんな植物と組合せるかを
あれやこれやとシュミレーション。
今回はハーブの葉物と組合せることにして、エンジ系と薄紫系を選んだ。
エンジのるびーももかは、ブラックミントのダークな緑とマッチし、
薄紫のペニーラベンダーブラッシュは全体のトーンを明るくしてくれるだろう。

もう一つ力を入れたのが多肉の植え替え。
しばらく空けていた横長のテラコッタを多肉専用にすることを思いつく。
いつの間に種類が増えていて、思った以上にスペースが埋まったのには驚いた。
寒気のマジックで色を変える日はもうそう遠くない。

平日の休みには ~ ペーセーヴェとタイムの休日

2013-10-01 23:53:47 | ガーデニング
平日の休みはなぜか雨に降られることが多い。
そんな天気でもふらっと出掛けたくなるのがワンダーデコール
傘のなかから濡れたグリーンと石の表情を眺めていると、懐かしい気分になる。
それはドビュッシーを聴いたときの感覚とも似ている。

雨は徐々に弱まって、少し散歩をしようと付近の橋を渡った頃には止んでいた。
車を置かせてもらったまま、もう一つのお気に入りピュイサンスまで往復することにしたのである。
移転後にイートインのスペースができたのはうれしい。
この日は「P. C. V(ペーセーヴェ)」というケーキを注文した。
「洋梨のコンポートとキャラメルのムースとバニラクリーム。ココナッツのダークワーズ」という説明書き。
ダブルで頼んだエスプレッソとの相性がまた抜群で、
舌に残ったキャラメルを苦味で流してはまた一口乗せてを繰り返す。
時おり洋梨がアクセントのように現れた。

ワンダーデコールに戻ると、タイムの苗が並んだ木箱の前で足が止まった。
最近雑誌で見かけたチャールズ皇太子の庭。
そのなかに「タイムの香る小道(Thyme Walk)」というのがあって、
異なるタイムが20種も植えられているのだとか。
葉っぱを撫でて芳香を確かめる。
全部で3種類。
地面を這うものと上に向かって伸びるもの、同じ鉢に植えれば造形の違いはもちろんのこと
葉色のグラデーションも楽しめるだろう。