TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

多肉をリースのように

2020-12-29 21:06:48 | ガーデニング
夏から秋にかけて隙間が増えてしまった多肉のテラコッタ。
多肉用の土との相性が悪かったようだ。
しかし一種類だけ勢いを保ったまま、紅珊瑚のように色づいた種類があった。
名前は忘れてしまったが、その美しい赤を中心に、一回り小さな鉢に凝縮させることにした。
周囲にグリーンのセダムを差すとクリスマスリースのようになった。
いや、海鮮丼に見えなくもない。
今年もクリスマスは過ぎて、毎日僅かな時間の差のはずなのに、日が短くなるという感覚が消えていく。

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白い花の季節は過ぎて

2019-05-21 00:35:38 | ガーデニング
クレマチス・モンタナ最後の一輪は、今宵の雨に散っていた。
生命の発生はときに夥しい。
今年は数え切れないほどの蕾をつけて次から次へと花を咲かせた。
権勢を誇った何かが消えていく、その経過が凝縮されているかのようである。

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秋を感じる瞬間

2018-11-06 00:25:24 | ガーデニング
「秋やなあ、〜(中略)〜今朝は珈琲が特別強う匂うて来るように思いなされへん?」
新聞から顔を上げてこう云ったのは貞之助と記憶していたが、
読み返すと幸子が貞之助に投げかけた言葉だった。
細雪で印象に残っている次女夫婦の会話は、
関西方面も一夜のうちに秋の空気が感じられる爽かさに変っていた、という朝の食卓の一コマ。
谷崎潤一郎著『細雪』(新潮文庫、1955年、上巻 185頁)

強烈な夏との対比であったり、その深まり具合であったり、秋を感じる瞬間は様々である。
先週末ワンダーデコールのコテージで紅茶を味わったときのこと。
細雪の珈琲ほどに香りは届かなかったものの、
ティーカップからくっきりと立ち昇る湯気に秋の深まりを感じた。
見上げた窓の向こうにほとんど落葉した樹木と雲の多い青空を見た。

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今年もシャーリー

2018-04-14 21:42:20 | ガーデニング
今年は桜の開花もケヤキの芽吹きも早かった。
3月中旬から気温が上昇して、春は加速するばかりである。
北海道へ出掛ける前は蕾だったチューリップも、5日後に帰宅すると咲いていた。
花びらの縁から徐々に色づくシャーリーを今朝も眺めている。

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2017年秋の寄せ植え

2017-10-16 00:13:39 | ガーデニング
横長のテラコッタはここ2、3年多肉の指定席にしていたが、
今年はゼラニウムを中心にあさぎり草、ワイルドストロベリー、そしてシクラメンを寄せ植えすることにした。
このゼラニウムは何度か挿し木をしているうちに花の色が2色になった。
枝ぶりが左右に広がったので、このテラコッタへ移すことを思いついたのである。
あさぎり草(右端)は葉が小さいものを探し、ワイルドストロベリー(中央)は少し紅葉していたものを選んだ。
逆サイドのシクラメンは夏を乗り越えて、先月くらいに新しい葉が出てきたもの。
振り返ってみると、このシクラメンとは3年、ゼラニウムとはかれこれ10年の付き合いになる。
そして長方形のテラコッタはワンダーデコールでの記念すべき初の買い物で、遡ること15年前。
春と秋年2回の寄せ植えを続けるうちに、ちょっとした歴史が積み重なっていた。

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上目遣いの訳は 〜 アーティチョークのオーナメント

2017-09-19 00:16:57 | ガーデニング
「あっ、花びらだ」と上目遣いの表情が語り出す。
アーティチョーク君の頭上には満開のゼラニウム。
ガーデンオーナメントがあることで、落花という自然現象が短篇になる。
いつだったか、少女が広げたエプロンに乗っかっていた落ち葉は、秋の深まりを教えてくれた。
馬の頭像に積もった雪をブリンカー(遮眼革)に喩えてみせたのはワンダーデコールのブログ。
それにしても石なのに頬が紅潮してない?

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ムーンライト バビロンに耽って

2017-06-17 15:20:41 | ガーデニング
小さな挿し木には「ムーンライト バビロン」という札が添えられていた。
バックヤードで偶然目にした瞬間、一体どんな花が咲くのだろうとイマジネーションが止まらなくなった。
月に照らされた神殿の一隅で秘めやかに咲く様、
はたまた空中庭園のアーチに咲き誇る様、
その名に相応しい色を考えるだけでも想像は尽きない。

家に帰って花の姿を突き止めると、勢いよく溢れていた噴水は弱まった。
バラの苗木には花の写真が表示されていることが多い。
ベルベティ トワイライトも、プリンセス ドゥ モナコも、先に花を知ったせいで
その見事なネーミングからイマジネーションを膨らませる贅沢を手放していたことになる。
ムーンライト バビロンの検索はもう少し我慢してもよかった。

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木製のフェンス

2017-02-18 17:32:55 | ガーデニング
木工は楽しい気分にさせれくれる。
オレゴンの住宅街では実に様々な木製のフェンスを見かけた。
経年変化による交換を避けたいのと、地震国ならではの頑強さを求めるがゆえなのだろう、
日本の住宅街では金属製や石垣が主流である。
輸入住宅が日本の街並みでは浮いてしまう理由、その1つはエクステリアの違いにあると思う。

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偶然性の庭

2016-08-28 23:59:55 | ガーデニング
庭というものは計画的にデザインし、植物の成長も想定内のはず。
ところが植えた覚えのないプラタナスが成長し、今年は背丈が垣根を超してしまった。
発芽は2年間に遡ると思われる。
譜面を離れた音楽、すなわち偶然性や不確定性の音楽に似ているかもしれない。

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庭の水景にはバードバス

2016-07-31 01:56:25 | ガーデニング
水が庭の表情を変える。
バードバスほどの面積であっても、空を映し、光を反射させ、風に波立つ。
想像をしていなかった効果である。
大掛かりな庭園の池や噴水は当たり前の存在だが、
最初は変幻自在の水の魅力に気付いた人が始めたのかもしれない。

木の切り株を模したバードバスには小鳥が一羽。
ママゴンとミンモが帰国したら二羽足すことにしよう。

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