TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

クリスマスツリー・ファームの思い出

2015-04-30 01:01:49 | 旅行
休暇の申請が通ってクリスマス前に渡米した2014年の暮れ。
そこでツリー・ファームへ出掛けることを思いついた。
昨年ドライブしたときに偶然見つけた看板を思い出したのである。
舗装されていない道路を進んだ先にオーナーさんの一軒家があった。
ノコギリを渡されると今来た道の両脇から好きなのを伐っていいと言われる。
モミの木が整然と植えられたファーム、という想像は外れた(笑)。
そもそも植えたものなのか自生していたものなのかさえ区別がつかない。


ノコギリを当てるとすぐに針葉樹の清涼な香りが放たれた。
三人で代わりばんこに引いて10分も掛からなかっただろう。
丈はミンモの背よりもちょっと低くてお代は3ドル。
Debbyさんはイルミネーションとシダーの葉っぱまでプレゼントしてくれた。
このシダーも実にいい香りで、リースにしたりディスプレイに使用するそうだ。

この晩からミンモが咳き込んで熱を出してしまう
それがママにうつって、パパにうつって、結局家族三人で1週間寝込んでしまった。
ミセス・レイトンに招かれたクリスマス・ディナーもレッドウッドの森へ行く計画も台無し。
このツリーを眺めながら家のなかで過ごすことになった。

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“Listening to Rain Sound Bungalow”

2015-04-29 00:50:24 | ガーデニング
行きつけのガーデニング・ショップ、ワンダーデコールのバンガローで
すばらしい雨音に出合った。
部屋の中で雨音を聞いたのはいつ以来だろう。
マンションのような密閉された建物に住んでいると、
屋根からはおろか、奥まった窓を雨が叩くことさえ稀である。
イタリア語で雨は “la pioggia(ラ・ピオッジャ)”
この響きの如く、雨にはリズムや強弱がある。
しばし耳を傾けてその音に聴き入った。
谷崎潤一郎の『細雪』には「聴雨庵」なる別荘が登場する。
三女・雪子の結婚相手が貴族出の男に決まり、京都・嵯峨にあるこの庵へ招かれた。
市川崑監督の映画ではこのシーンがさりげなく見事に再現されている。
この風情ある名前に倣うなら、ワンダーデコールのバンガローは
“Listening to Rain Sound Bungalow” といったところか。

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爛熟のシャーリー

2015-04-26 00:28:54 | ガーデニング
間もなく花びらが落ちるだろう。
爛熟を迎えたシャーリーの姿は、
白の絵の具に赤と青を足し、軽く混ぜて筆を走らせたかのような色調。
蕾から咲き始めはクリーム色だった。
色の移ろいに魅せられてから、チューリップはシャーリーと決めている。

数日前にフィギュアスケートのペア、ミシュクテノク&ドミトリエフ組(ロシア)の
アルベールビル五輪フリーの動画を観た。
パープルトーンのコスチュームで舞ったリストの「愛の夢」。
フィニッシュのポーズがシャーリーの落花と重なった。
フィギュアでこの曲を誰が最初に滑ったかは知らない。
しかしながら少なくとも浅田真央やチン・パン&ジャン・トン組以前に
こんなにも美しい演技があったとは。

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別世界的名店 Vol. 7 ~ 秋谷・PLAGE SUD(プラージュ・スッド)

2015-04-25 00:44:34 | グルメ
この坂は少々勇気がいる。
逗子をあとに134号線を南下し、
長者ヶ崎のカーブを曲がってしばらくすると海側にアルファベットの看板が見える。
ここで右斜め前方へとハンドルを切らなくてはならない。
急勾配で海に落ちて行く感じと一本の太い椰子の木が、アマルフィ海岸的な別世界へと誘うのである。
バウハウス風のモダニズムを湛えた白い外観も美しい。


店内は半円のスペースに180度窓がある。
そこから見えるのは海だけ。
水平線や白波を見ながら初めて来た日のことを思い出していた。
このあたりは実家がほど近いかみさんのテリトリー。
デートで葉山近辺を案内してもらうことになった。
横横道路を走ると、三浦半島の地名が現れては後ろへ飛び去って行くのにワクワクしたものだ。
そして東京から1時間のドライブでこんな絶景があることに驚いた。
以来葉山と言えば(正確には秋谷だが)、真っ先にこの店が浮かぶのである。

http://plage-sud.com

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