雨の日曜正午過ぎ、大津市内での仕事を終えると、同僚二人を連れてこの店へと向かった。
日経の日曜版に挟まれるマガジンで以前特集されていたのを思い出し、
調べてみるとそう遠くはないことが分かったのである。
オーナーの女性は波乱万丈の人生を歩んでいる。
夫と別れたあと、この土地に出会って一人で開墾に乗り出す、
そしてブルーベリーを植え、畑とレストランを軌道に乗せるまでのサクセスストーリー、
確かそんな内容だったと記憶する。
タクシーはどしゃ降りの湖西道路を飛ばして山あいへ、約20分後...
雨は小降りになって薄っすらと霧がかっていた。
駐車場ともつかない道の脇には車があふれんばかり、直前に予約できたのはラッキーだったかもしれない。
入り口の手前でパンを焼く匂いが鼻に届いた。
靴を脱いで2階へ通されると、大きな窓から眼下一面にブルーベリー畑を見渡せた。
標高が高い分、湖岸よりも秋が進んでいる。
「この素敵な景色を見ながら、おいしいお料理を食べたいと思う人が、きっといると思うわ」、
そんな声から始まったレストランだそうな。
霧がすべてを隠すほど立ち込めたかと思うと、霧散して雲越しに太陽が透けて見える。
こんな天気の日ならではのドラマティックな自然の移ろい、
それをゆっくりと眺められるだけでも贅沢だ。
やがて視界の先にある琵琶湖が雲間から照らし出され、対岸の山並みや市街地も見えてきた。
この日のメニューは、
・3種類の天然酵母のパンとハーブティー付
・アミューズ(赤ピーマンのムースと田舎風パテ)
・オードブル(ホタテのグリル/あわびたけのソテー・ロメインレタス 玄米クリームのソースで)
・スープ(さつまいものポタージュ)
・メイン(本日のお魚のポワレ あさりのブールブラン)
・デセール(りんごのコンポートとジュレ・さつまいものミルフィーユ・池田牧場のジェラート)
素材が驚くほど滋味豊かで、味覚の末端へと浸透してゆく感じ。
食後のハーブティーもひときわ濃厚な風味であった。
雪に閉ざされる1月・2月は休業しますとのこと。
そう言えば冬場、米原あたりの降雪で東海道新幹線が遅れるのは珍しくない。
きっと想像以上に積もるのだろう。
大河とも海とも趣が異なる湖国・滋賀ならではのレストラン。
テーブルに挿されたハーブを見て、ふと5年前に泊まったオレゴンの極上宿が思い出された。
http://www.bbfkinokuniya.com/
日経の日曜版に挟まれるマガジンで以前特集されていたのを思い出し、
調べてみるとそう遠くはないことが分かったのである。
オーナーの女性は波乱万丈の人生を歩んでいる。
夫と別れたあと、この土地に出会って一人で開墾に乗り出す、
そしてブルーベリーを植え、畑とレストランを軌道に乗せるまでのサクセスストーリー、
確かそんな内容だったと記憶する。
タクシーはどしゃ降りの湖西道路を飛ばして山あいへ、約20分後...
雨は小降りになって薄っすらと霧がかっていた。
駐車場ともつかない道の脇には車があふれんばかり、直前に予約できたのはラッキーだったかもしれない。
入り口の手前でパンを焼く匂いが鼻に届いた。
靴を脱いで2階へ通されると、大きな窓から眼下一面にブルーベリー畑を見渡せた。
標高が高い分、湖岸よりも秋が進んでいる。
「この素敵な景色を見ながら、おいしいお料理を食べたいと思う人が、きっといると思うわ」、
そんな声から始まったレストランだそうな。
霧がすべてを隠すほど立ち込めたかと思うと、霧散して雲越しに太陽が透けて見える。
こんな天気の日ならではのドラマティックな自然の移ろい、
それをゆっくりと眺められるだけでも贅沢だ。
やがて視界の先にある琵琶湖が雲間から照らし出され、対岸の山並みや市街地も見えてきた。
この日のメニューは、
・3種類の天然酵母のパンとハーブティー付
・アミューズ(赤ピーマンのムースと田舎風パテ)
・オードブル(ホタテのグリル/あわびたけのソテー・ロメインレタス 玄米クリームのソースで)
・スープ(さつまいものポタージュ)
・メイン(本日のお魚のポワレ あさりのブールブラン)
・デセール(りんごのコンポートとジュレ・さつまいものミルフィーユ・池田牧場のジェラート)
素材が驚くほど滋味豊かで、味覚の末端へと浸透してゆく感じ。
食後のハーブティーもひときわ濃厚な風味であった。
雪に閉ざされる1月・2月は休業しますとのこと。
そう言えば冬場、米原あたりの降雪で東海道新幹線が遅れるのは珍しくない。
きっと想像以上に積もるのだろう。
大河とも海とも趣が異なる湖国・滋賀ならではのレストラン。
テーブルに挿されたハーブを見て、ふと5年前に泊まったオレゴンの極上宿が思い出された。
http://www.bbfkinokuniya.com/