尾鷲湾北側の南浦でだるま朝日を見たあとは,一旦,尾鷲港へと戻ることにした.途中,尾鷲港を一望できる場所があったので,ちょっと寄り道してみた.いつもと違ったアングルで,尾鷲三田火力発電所や港の波止場を眺めることができた.
この尾鷲三田火力発電所は解体されて,その跡地にバイオマス発電所が設置されるということだ.稼働開始予定は2023年と言われている.尾鷲港のシンボルとも言える,あの煙突だけは,何とか再利用できないものかと思うのであった.
そして,この高台からは尾鷲港だけでなく,市内の街並みも一望することができる.街並みの後ろには,壁の様な山が続いている.現在は通行止めだが,この山を越えていく道が国道425号線で,池原ダムのある下北山村まで続いている.
高台からの景色を堪能した後は,尾鷲港まで下りてきた.太陽が昇ってきたとはいえ,まだ時刻は7時前後であって,港はとても静かだった.
辺りには,どこからともなく漁船のエンジンが始動する音が響き,それに加えてサギの鳴き声がこだましていた.何となく眠気を誘うような,早朝の尾鷲港の雰囲気が,妙に心地よかった.
波止場に目を向ければ,すでに多くの釣り人たちが沖に向かって,釣竿をかまえていた.釣り人たちの朝は早い.朝早い方だと自負しているものの,釣り人だけには敵わない.
早朝の静な港町の景色を堪能していたら,太陽から明るい日差しが降り注いできた.気が付けば,もういい時刻だった.辺りは,すっかり車が走る音で賑やかになっていた.とりあえず,国道42号線を北上し,無計画のまま帰路へと向かうことにした.
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