オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

尾鷲港のトンビ

2024年12月04日 | 尾鷲


 尾鷲港と言ったら、多くの人は佐波留島と波止場を連想する.ただ、それだけでは何か物足りない.波止場の釣り人や頻繁に港を出入りする漁船もなくてはならない存在だ.そして、頭上を滑翔するトンビも忘れてはならない.



 今回の記事はそのトンビについて取り上げたい.めっきり寒くなってもオートバイを稼働させるために、尾鷲港に立ち寄っている.そんなある時、護岸の広場にトンビが低空飛行で一か所に留まり続けていた.



 釣り人が餌を投げているわけでもなく、一体何がトンビを一か所に留めているのか全く了解に苦しむのだった.いつもと違うのは、気温が低くくて寒いこと、それに加えて、風がとても強いことだけだった.



 とにかくこんな機会は滅多にないので、カメラで写真を撮ってみることにした.ほとんどピントが合わずにブレブレの写真ばかりになってしまったけれど、そのうちの何枚かには、トンビの姿がちゃんと映し出されていた.



 これだけたくさんのトンビの真下でカメラを構えていると、食べ物と間違われてトンビが襲ってくるかもと、少し不安だったけど、そんなことはなかった.無機質なカメラからは、トンビを誘惑する匂いが発せられていなかったようだ.



 尾鷲港に足繁く通って6年近く経つけれど、こんなことはこれが最初で最後かもしれない.不思議な光景に出会った、初冬の尾鷲港での出来事だった.

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