Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

二匹の坂バカ

2007年09月01日 | 1級、2級山岳
おっほん。私は、イヌである。
本日我輩はご主人さまの車に乗って、箱根にやって来たのである。
ご主人さまは大涌谷という所に行きたいらしい。ま、よくわからんが付き合ってやった。ところで、今日は面白い人間に会った。
風祭のローソンじゃった。なにやらピチピチのパンツをはいたコスプレ二人衆にご主人様が道を聞いておる。

【クンクン!なんじゃこの匂いは!】
【バカの匂いがする!くんくん!二人ともじゃ。】

「僕は横浜から小田原まで電車で来ましたよ~」

【この競輪選手みたいなでっかいほうか。ふむ】

【何々?。青いほうはどこから来た?】

「僕は横浜から自走です!」
【救いようがない・・・これが最近増えているローディという人種か。で、こいつらはどこへいくのじゃ?】

「あ~僕たちも大涌谷行くんですよ。一緒ですね~」
【坂バカかよ!】

・・・とお犬様が思ったかどうかはいざ知らず、行ってきました登ってきました史上最凶の激坂、強羅~大涌谷ルート。いや~笑うしかない激坂でした。

史上最凶の激坂!箱根強羅 これは・・・駅の階段?

2007年09月01日 | 1級、2級山岳
戦友は朝7時半スタートで3時間かけて小田原まで自走です。
逃げを潰すため、私は9時45分に新横浜を出発。新幹線230キロ巡航であっという間に逃げを吸収しました。
で、小田原で合流。お犬様をからかってから、一号線駅伝ルートでまず宮の下を目指します。いわゆる箱根駅伝ルートですね。



大平台のヘアピン。
こんなの坂やあらへん!!!



これが坂や!!!



ニョホホさんアタ---ック!!!

(この尋常ならざる激坂は強羅駅の下、九十九折区間の一つ目。ここからいきなり15%以上連続区間。車のタイヤの焦げる匂いが・・・)
(この坂を見たとき、自分の中で何かがプチッと音を立てました。テンション上がりまくり、もう笑って登るしかありません。)



強羅のすばらしい所は、15%~22%がコンスタントに1キロ続く所です。
本当は座って34*27をのっしのし回してゆっくり行きたいのですが、今日のコンディションではできません。天気は霧雨、路面は完全ウェット。20%以上で座ってトルクをかけるとウィリーしてしまうのです。というわけで、写真のようにむぎぎ~うごごるるらぁ~と前輪に加重をかけウィリーしそうになる前を押さえつけます。
ケーブルカー一駅分を登ると、道がやや緩くなります。
「こんな筈はない!もっと激な坂だった筈!」
幹事の面目にかけ地図で坂を探すと、箱根美術館の脇に、ケーブルカーと並行して真っ直ぐに伸びるやばそうな坂が。そちらに移動します。そこで見たものは・・・

見たものは・・・








マイガーッ!







ありえねぇー!









これです!正に駅の階段!輪っかのついた坂が延々と!
交通整理の人が「この道が一番きついです。」と忠告してくれたのでありがたくこの道を拝受します。まずテンション上がりすぎの私がスタート。
クリートを一発目で嵌めないと勾配22%を片足ペダリングするはめになります。
観光客の怪訝そうな視線を浴びながらなんとか一発で嵌めてスタートできました。
上りだすと、道が狭いので蛇行や斜行もできません。重力に正面から抗うしかありません。ときどき車が来たりするとライン取りにパニックになります。歩行者が目を開いて見送ります。


ニョホホさんの脇の柵をごらんあれ。ヒィ~



真の激坂は一度止まると、走り出せない。

とはいいつつも、100mごとにホテルの駐車場や側道に避難して、あがりまくった息を整えます。なんとかかんとか、輪っかの坂道区間を上りきりました。イエス!


この坂の名前は、最大級の賛辞ですね!
早雲山から上はロープウェーの領分。0.5ヤビツくらいをヒルクライムして、大涌谷に到着しました。


頂上で頂いた温泉卵は塩分もきいて体にしみ込みました。こんなに寒いのに下山用のウインドブレーカーを忘れてしまったので、新聞紙をお腹に入れて下りました。
(↑お腹周り肥えて見えるのは新聞紙が3枚入っているからだと信じたい)


一号線を下り、箱根湯本へ。干物屋の軒作試食コーナーで、鯵の干物と昆布茶を貪りました。試食の時間が終わっていたのにサービスして頂いたお店のおばちゃん、ありがとう。次自転車に乗らず来た時は、お土産買っていきます。
このあと自走派のニョホホさんと別れ、東海道線で楽して帰宅しました。

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想像通り、強羅の坂は極悪でした。ですが前述の駐車場&側道避難のテクを使えば登頂は不可能ではありません。(86キロの重量級が登れたのですから…)ま、この際タイムや足つきの有無を語るのは野暮ってもんです。ネタですから。
是非猛一度「ありえねぇ~」の絶叫を聞きながらオフ会を開催したいものであります。
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ニョホホさん完全自走お疲れ様でした。
奥さんを大切に!

おまけ
実際のルート(強羅坂下の走り始めと、公園上の傾斜がありえない)
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=60010babd97c4c6bc77f525054d6131d