久しぶりに丸一日自転車に乗った日曜日の追憶。
通勤以外で100 km以上乗ったのは何時以来だろうか。
・・・9月21日の200km個人TT以来、輪行となると、もっと遡って5月1日の直江津逃避行以来でした。
12月のこの時期はさぞかし富士山がきれいに見えるじゃろ、との期待をもって目的地は西伊豆スカイライン。
朝4時に自宅スタート。
朝6時に小田原手前のマックに到着。推定1000kcalのマックブレックファストデラックスを頂きます。
さて、西伊豆にどうやって抜けるか・・・だが、ルートはたくさんある。
1. 箱根国道一号
2. 箱根Q道
3. 大観山
4. 熱海峠
5. 山伏峠
6. 亀石峠
今回は今まで挑戦したことのない4をセレクト。そして、大後悔したのでした。
まず、熱海の海岸から来宮の駅まで登りますが、この市街地の時点で既に激坂(833m 7.3%)!ダンシングなしでは登れません。
そして、この後熱海峠にむかう登りが始まるわけなのですが・・・激坂とは聞いていましたが、これほどの破壊力とは!
しかも登坂中に、インナーローの一枚にギアが入らないことが判明(涙)。27Tを使えないという足枷をはめられてしまいました。重い鉄バイクにこれは痛い。
脚を休めるところは皆無。常に10%越えが続きます。そして、車も盛大にビュンビュン通り過ぎていきます。
来宮から笹尻まで、3.5km 平均10%。これは和田峠ではないですか・・・
カーブの切れ目の向こうには脚を休ませる区間があると信じてカーブの向こうを見ると、一段、二段と傾斜がきつくなっているのを見てかなりショックを受けたのであります。時速も当然10km以下、ヘロヘロになって登頂。ツーリングの途中に挟む峠ではありませんな。
このあと、函南までは超高速ダウンヒル。どうやら、西から登る分には楽そうです、熱海峠。
この後はおなじみの淡島、三津方面を目指し、海岸沿いから見える富士山を満喫します。どうしても写真休憩が多くなってしまう。
お日様も出てきてポカポカ良い陽気。手袋外しても走れます。
達磨山へのヒルクライムは西浦古宇の町から始めます。後で知りましたが、ほかにもルートがあるようですが・・・
真城峠 6km 8%
すでに熱海峠で脚をやられている上に、インナーロー封印のため苦行となりました。というか、平均8%は普通の峠と考えてもきつい部類ですよ。休める箇所が殆どない。
この後2kmほど下り、そしてまた戸田峠へ登り始める。
戸田峠 3.7km 9.3%
斜度が容赦ない。
展望台に差し掛かると、遠方に南アルプスの雪屏風が見えて、思わず歓声を上げてしまった。
実際、富士山よりも絶景だった。
この後は、お楽しみ西伊豆スカイラインの絶景ロード。ただし南東からかなりの暴風が吹いていて、自転車が前に進みません。日陰の路面も所々凍結しているみたいで、2台ほどビッグスクーターにのったおじ様がこけていました。
風が強いと言うことは、富士山を隠す雲を吹っ飛ばしてくれるということ!本当に今日は最高の天気でした。
この時点で、消費カロリーは4000カロリーくらい。だんだんハンガーノックが気になる時間帯ですが、実は伊豆長岡から松崎までの60kmはこのルート上コンビニはおろか自動販売機すらありません。なけなしのカレーパンと、最後のポカリを一口、仁科峠の手前2キロで口に入れてしまいました。
エネルギーはギリギリ。脚はもう売り切れ、それに加えて爆風レベルの向かい風。
ほうほうの体で仁科峠に到着。達磨山からここまでは稜線沿いのアップダウンで、脚が残っていれば下りの勢いで登る走り方ができるのでしょうが、インナークルクルで登りきり、ピークを越えてもしばし呆然と一番軽いギアをクルクルしないと乳酸が飛ばないような弱い状態でありました。ダメですね~。
仁科峠からは松崎まで20kmの長い下り。日陰で鬱蒼とした杉林の中を縫って行きます。路面は悪いし、ぬれてるし、寒いしでペダルを回さないのに体力を奪われます。途中頂上から半分の所にわさび園があり、お土産屋があるのを知っていたのでそこで休憩。飲み物とどら焼きを補給して九死に一生を得ます。暖かい部屋のなかで、熱いお茶を飲んだにも関わらず、その後の下りで低体温症一歩手前まで体が冷え切ってしまいました。必死にペダルを回して暖気運転しながら松崎の町へ。海に向かう道では向かい風により時速25kmしか出ませんでした。
松崎に下りてきた時点で時刻は2時。横浜の7時の飲み会に間に合わせるためには、下田4時5分の踊り子が最終便です。本当は雲見、妻良の露天風呂に寄って220km越えを目論んでいたのですが、リスキーなので最短ルートで下田に帰ることに。
というか、海岸沿いの爆風を嫌っただけです。
バサラ峠ルートは、200Wでこいでも40kmがでる追い風が背中を押します。350mほどの峠ですが、追い風もあって楽に登れました。ツーリングの最後の最後の追い風は最高のごほうびですね~
下田まで降りてきて、以下のようなデータでした。
次の列車まで50分以上あったので、足湯に入ってゆっくり。
帰りの電車のおつまみは鰯せんべいとみかんというヘルシーっぷり。どうした、自分。
特急輪行はゆっくり寝られるし、回復もするし、いいですね。
このあと輪行袋ごと自転車仲間の忘年会に参上。その後はタクシーに自転車を放り込んで深夜帰宅をしたのでありました。
Ride Time (Time Moving) 8:36:18
Distance, km 200.10
Work, kJ 5207
Average Power, Watts 168
Normalized Power 200
Average Speed, kph 23.25
Average Heart Rate 138
Gained, m 2973.00