苔むしたシラビソに囲まれた長い長い長い樹林帯を汗をかき、息を上げながら登り続けると、唐突に空の青色が近づいてきた。大きな岩場を抜け、茂みを抜けると突然視界が開け、
横 一 文 字 ! !
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西硫黄 東硫黄 根石岳 蓑冠山 硫黄岳 横岳 赤岳 阿弥陀岳 権現岳 編笠山
感動の大展望!うわぁ~ってなっちゃうね。
チビ太がず~っと昔から行きたいと言っていた(洗脳された?)ムササビやヤマネが夜な夜な集う山彦荘を訪ねる旅が2017年夏アルプスシーズンの始まりとなりました。早朝4時、父がご来光を見ている間に窓際にモモンガが来たらしく、チビ太大興奮。『ムササビが来たんだよ~』とまくし立てられました。
登山のほうは緩ハイキングを想像していたのですが、蓋を開けてみると天狗岳への登りは険しい岩場の連続、下山も東天狗から黒百合平までの岩場は結構足に来ます。最近は六歳児との登山もなかなか高強度になってきました。
下界は猛暑で熱中症警報がでていたようですが、天狗の山頂2600mは稜線をわたる風も涼しく、ウインドブレーカーと手袋でちょうどよい感じ。1800mまで降下してやっと半そでの出番となりました。
朝10時で駐車場は一杯。下の方に路駐しましたが、アブの大群に襲われプチパニック状態になり、追われるようにして出発。
昨年9月以来の唐沢鉱泉。前回は雨でしたが今日は快晴!
左へ行くと黒百合平、右は西天狗岳ね。
橋をわたって二日間のスタートです。
今日はヤマネちゃんに会いに行くよ♪
のっけから北八ヶ岳特有の緑の苔むした樹林帯でテンションあがるう。
苔まつり!
途中男女4人組と競り合いながら、よいペースで登って行きます。展望台まで1時間。
赤岳が見えました。
カニパンも高度があがりご覧の大増量。
第一展望台をすぎると、再び樹林帯へ。
まだまだ暑い
西天狗岳が見えてきた!なんか登っているなぁ。
第二展望台
そして始まった岩場。けっこうな難所ですよ。
六歳児には酷な段差が続きますが、軽い体重が活かせる区間でもある。
きつい岩場ですが、「稜線パワー」発動しているので大丈夫。
ハイマツ帯をぬけると・・・
西天狗岳に登頂です!特等席確保。
まずはチャーハン♪
眼前には東天狗岳から根石岳につながる稜線が
根石岳小屋の向こうに硫黄岳、赤岳が連綿と連なる
さすがに2600mは涼しいねぇ。そして空気が薄い。
標高2600mの稜線歩き。楽しいね。
東天狗岳は西から登るとちょろいです。
あっという間に登頂!
はい2つ目!
東天狗岳の東側にはプチナイフリッジがあります。
こわいよ~といいながら笑って降りてきた。
この金網の橋が揺れるのでたくさん揺らしたらお父さん怒られたw
次は根石岳に登ります。
この高度感!
東天狗と根石岳の間はカール地形になってる。
赤石だ
見事な双耳峰の東西天狗岳を振り返る
ハイマツの実がなっていました。ライチョウさんの大好物。
根石岳!今日三つ目
根石岳小屋を横目にダッシュ
箕冠山。四つ目!
わ~いとダッシュ。後20分で目的地の山小屋だ。
もうそろそろかな~?
見えた!(大歓声)
モモンガさんヤマネさんお出迎え。
夕食は甘口のカレー。二人合わせ5回のお代わりをしました。
奥の小さな穴から夜になるとヤマネとモモンガが入ってくるらしいです。1時間ほど待ちましたが待ち獣現れず。深夜にはたくさん来客があったらしいですが・・・
右上の小さな穴ね。
夕食が終わるとランプに火がともされます。ランプの中辛抱強くヤマネちゃんを待つ。眠くなってきたw
8時半まで待ちましたが、眠くなってギブアップ。
翌朝。夏沢峠からのご来光
私がご来光見ている間に、窓の近くにモモンガが来たらしいです!チビ太は一部始終見たらしい。よかったね~~~
鳥のエサ台にはオレンジ色のネクタイをしたウソがやってきた。
硫黄岳の爆裂火口
窓から離れようとしないチビ太
ホシガラスも来た
山彦荘と硫黄岳
朝食を食べて、二日目開始。エネルギー満タンなので走ります。
根石岳も走ります。
先行するお兄さんもぶち抜く。
「あの子はえぇ~な~」と言われて更にペースアプw
根石岳で休憩すると思いきや、完全スルー
東天狗へ向かいます!
右手眼下に広がるは小県、つまり佐久平。
ナイフリッジを再び越え東天狗岳へ。
ちょっと渋滞おこしましたが、みんな暖かく見守ってくれる
『見て見て―!へんな顔をしてる岩があるよ~』
ほんとだ。顔が二つある。
鳳凰三山、北岳、甲斐駒ケ岳、そして仙丈岳。
見上げると蒼穹に飛行機雲が何本も走っていた
ここからは岩場の下り。遠く下に黒百合ヒュッテの屋根が見えます。
この岩場も大変でした。こっちから登っても大変だな。
ずっと岩場が続くので、岩から足を下ろさずにどこまで歩けるかゲームを開始。
風が強く、ダウンジャケットやレインジャケットがちょうどよい。
やっと黒百合ヒュッテが見えた。(ゴールではありません)
メニューが充実の黒百合ヒュッテ。天国かと思いました。長門牧場ブランドの濃厚バニラアイスクリームを食べて元気復活、ここから100分ほどで唐沢鉱泉へ下山したのでした。
よくおしゃべりした二日間でした。