スタートと同時に斜度7~8%のロングストレートが聳え立ちます。写真をとりつつ、15分に一回くらいは休憩して、アベ10kmでまったりと~まったりね~なんてブリーフィングしたのは数分前。しかし私はクライマーという人種を良く理解していなかったようです。
Shigemix & KIDの二人がドビューンとアタック!既にバトルが始まり、あっという間に芥子粒のように小さくなっていきました。 おぉぉぉ熱いぜ!と追いかけますがすぐ最大心拍に達してしまい、ペタリとサドルに座ってしまいました。
(逃げが決まり、集団はサイクリング気分で先頭を泳がせています。)というわけではなく、グルペットが形成されました。 この後4km地点の神社で一度合流。当初の「休憩しつつ」プランは瓦解し、自分のペースで乗ることになりました。結局先頭の二人はこのあと26km以上ノンストップで登ったらしいです。ありえね。
編集部注:先頭集団のアタック合戦の実況中継はこちら。読むだけでアドレナリンが出てきます。
この4人+私の5人集団もこの後寸断され、3人の追走集団と私とS岡さんの70kg 80kgコンビのグルペットに分かれます。頑張ってペースを上げようにもペースが上がる前に心拍が最大心拍の185を越えてしまうので、諦めて刻むことに。苦しい区間でしたがS岡さんと二人で励ましながら進み続けます。二人で登ると心強いんだな。 途中湧き水スポットや要所要所で休憩しつつ、前を目指します。 残り12kmくらいになると5km位の緩斜面区間があり、ここでだいぶ足は回復します。ですが、この頂上まで7kmを切ると再び勾配がきつくなり、もう体が言う事を聞いてくれません。 踏めていた足が売り切れる>引き足をつかってごまかす>足が攣りそうになる>ペースを落す>攣りそうな足をマッサージするため、休憩が増える>遅くなる また、上半身も登り始めほどがっしり体幹を支えてくれないため、ダンシングがふにょふにゃになってしまいます。
これは撮影用なので空元気だしてます。もう残り5kmからは重量級コンビS岡さんと共謀して、1km毎に休憩し、風景を撮りながら行くことにしました。
S岡さん、膝痛いのに顔は笑ってます。マゾお父さんです。
頂上まで3kmを過ぎると山肌の樹木が高山性のものに肌合いを変えてきます。もうこの時点で2000mは悠に越えています。
残り1km!!!この木製ガードレールが見えればゴールは近い!そしてゴール!頂上では先にゴールした皆さんが待っていてくれました。先頭のShigemixは2時間を切りそうなタイムだったそうです。途中でもう一人のヒルクライマーとランデブーし、残り3kmからアタックを仕掛けて勝ったとかなんとか、そんな熱いバトルが繰り広げられていたとは…おいらのタイムは2時間30分でした。
頂上の気温は18度。サムイサムイ。小屋にてご飯タイムです。
あったか~いカレーを8人の男たちがカレーをジュースの如く飲み干しました。
自転車競技では、体重が1kg減ると10kmの登りで20病の差がつくらしいです。つまり、大弛にあてはめると、1kg=1分。トップタイムと私の差が30分。体重差も30kg。
愛車が今9kgくらいで、こいつをフルカーボンフルデュラエースにかえて7kgにしても、この峠では2分しか短縮できないということか・・・。7kgの車体には50ウンマンかかりますが、体重を2kg減らすのにはウンマン円は必要ありません。ウンマン我慢が必要なだけ。ウェイトコントロールの大切さを痛感しました。体重落して再挑戦じゃ!!
ヒルクライムは本当に楽しいと実感した一日になりました^^
また是非ご一緒しましょう!
平坦路では25km巡航がいっぱいいっぱいのShigemixより。
P.S.(カレーの写真いただきまーす!)
まぁ私の場合、大弛峠だけで止めておけばいいのに、翌日の愚行もありましたが。。。。
それにしても、先行逃げ切ったお二人は化け物ですね。あの峠をほぼノンストップで登り切るとは。。。
いや~。翌日にもう1つ超級を登った貴殿の愚行ぶりは反省会で猛リスペクトされていましたよ。本人は猛後悔したのでしょうが。
激しい登りでかえって足がほぐれる、とか、セカンドウインドとかさっぱり縁がない私ですがお山が楽しいことに変わりはないですね。