399ドルという破格を引っさげ、パワーメーター市場の価格破壊を目論むカナダ発のベンチャー4iiiiが製造するクランク型パワーメーター『4iiii Precision』。アーリーアダプターと言えば聞こえはよいが要するに人柱。そんなパワーメーターのその後をまとめます。
雑学:エンジニアのKeith Wakehamさんは元々は原子力電力業界で歪みセンサーを取り扱っていた人だそうな。
発注
確か、その頃はクリスマスには届くみたいなことを聞いていた記憶がある。Pre-orderにしては少し出遅れた感があったが、それでも恐らく2nd batchくらい、注文は2014年11月18日であった。
しかし、「クリスマスまでには…」という謳い文句には気をつけたほうがよい。人類の歴史を紐解いても、これに似た標語にだまされた若人のいかに多かったことか。
理想
現実www
最初の兆候は、12月に現れた。メールで『お手持ちのクランクの型番を教えてください』というのが来た。DIY方式でポッドをクランクアームにユーザーが直接取り付けることによる低価格の実現が売りだったのに、なんでそんなことを聞くのだろう?おそらく取り付け面が完全にフラットでないクランクで問題がでているのかな、だからこんなこと聞くのかな?とこの頃は考えていた。
しかし、年があけても何の連絡もない。痺れを切らして何度もメールするも、全く音信不通。さては、ラスベガスのCESにベンチャー枠で出ているのかな?と思ったらビンゴでした。返信はCESウィークの翌週に来ました。
遅延情報はDC RainmakerさんのサイトのCES報告で大体わかっていましたが、直接サービス担当からのメールによっても、デリバリーが遅れた原因の詳細は明かされていませんでした。ポッドの実装に問題があったのか、通信部品のFCC認可が遅れているのか、この時点での説明はなかった。ただ、デリバリーが遅れる、とだけ。
その後・・・
『春のレースシーズン開幕までには間に合わせます』
という営業メールを信じて待てど、便りなし。
結局事の真相が分かったのが、またしてDC Rainmakerのサイト。
遅れの原因は、接着剤だったそうな。
なんでも、DIYキットで使用予定の接着剤の分量が、消費者に発送できる分量を超えていたとか。現在DIYのための新しい接着剤をトライしているところだが、それだと初期発注分が永遠に届けられないため、Pre-orderの分は直接クランクをカナダまで(世界中から)FED-EXで送付して、工場で接着するそうな。(このコストを想像するだけでも、ベンチャーとしては頑張って!!!と応援したくなる。実際に激しく激励のメールを送った)というわけでオイラの旧型デュラエースの型番をメールしたところ、返事が。
『父の日(6月21日)までにはお届けします。Happy Father’s Day!』
との返信が届いていました。
もう、気長に待ちますわ・・・
ま、パワーメータなんか無くても練習できますよw
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