どーも。似非映画評論家のおじたん。です。
こうもコロナコロナコロナコロナ…なので、ふと、思い出した映画が『復活の日』。
角川映画でしたねぇ…。(…遠い目…)
その前に『戦国自衛隊』って映画もありましてね、この中に『復活の日』で主人公を演じた草刈正雄さんがチラッと出て来るんです。
「忙しい…」
と、山中を薪らしいものを背負ってせかせか歩いてるだけなんですが。
『復活の日』の撮影中だったんでしょうね。完成が遅れたので先に『戦国自衛隊』が公開されたと聞いております。
小松左京の原作を読んでいたので、映画の『復活の日』も観ましたよ。
…んまぁ、生物兵器化したウィルスが輸送中の事故で山に落ちちゃいまして…これが世界に広まって、人類滅亡の危機に直面しちゃうって話です。
ま、これで、ほぼ滅亡なんですが…人類は。
…コロナみたい…ま、コロナよりは極悪なので、マジ滅亡…なのですが、単にウィルスで滅亡すらワケでは無いんですね。
うっすらと世界にはまだ生き残った人類がおり、特に、ウィルスがやって来ないのか、来ても極寒で病原性を発揮しないのかはウロ覚えですが、南極大陸には結構な数の人類が残ってます。
ま、各国の調査基地があるからなので、ここの皆さんが頑張ってるワケ。ほぼ文明が消失してますが、他分野にわたる研究者が大勢残ってたんですね。外界からの情報も、アマチュア無線って方法で得たり。
インフラが崩壊しても、情報の送受信が出来、世界規模でそれが行える…ってのは、未だにこの方法くらいでしょう。
ところが、ウィルスだけで滅亡決定って感じなのに、北米で大きな地震が起きそうってコトに気付きます。
地質学者の吉住隊員役の草刈正雄さんですね。
人も絶えたアメリカで大きな地震が起きたトコロでどーちゃコトも無いと思うんですが、実は国家的な危機に備える核兵器による自動報復システムが残っており、このスイッチがONだと、地震の影響で核ミサイルが発射され、今のロシア、当時のソビエトへ飛んで行ってしまうと言う…そして、こうした危機的状況ならば、スイッチはONにされているハズだと。
…ダメ押しのダメ押しじゃん…
が起きてしまうのですな。また、ソビエトにもそうした完全自動報復システムがあるはず…って話も出て、そうなると南極すら滅亡するやん?
んでまぁ、草刈さん他1名がアメリカまでそのシステムを止めに行くんですよ…攻撃型原子力潜水艦で。
確か、ホワイトハウスの地下にそうしたシチュエーションルームがあって、そこまで行くのです。
んでね、かくかくしかじか…止めに行ったら、スイッチはやっぱりONでOFFにすれば…って時に、あーた、大地震ですよ。
ほぼ人類のいない世界の超大国同士で核戦争がオートマチックでゴー!
ま、ほとんどが中性子爆弾って時代の先取りがあったみたいで、それこそ地球に残る生物にとってはダメ押しの一撃なんですな。まぁそこそこ建造物の破壊もありましょうが。
草刈さん、無念にもOFFに出来ず、どーしちゃったのか?
南極で研究者たちが造りあげたワクチンが功を奏したおかげで問題無かったのですが、中性子やらあれこれやらで、精神はやられちゃったのですな。
堅牢なホワイトハウスの地下から、草刈さんは出て来ますけど、迎えの潜水艦はありません。
精神破壊された彼には、もう本能的な行動しか残されていなかったのですが…
仲間達、とりわけ愛しい人の元へ帰る…
これが、彼に残された本能だったんですね。
強毒ウィルスに大地震に核戦争…って3連コンボで絶賛大ピンチな中、そこから人類を救うための人類代表となった草刈さんがその後どーなったかは映画を観て知って欲しいと思います。
原作も読んでおくと、小松左京って人がいかに知の巨人だったか、今の時代なら、痛く感じると、思います。
原作が発表されたのは1964年。映画の公開は1980年。今となっちゃ遠い昔ですよね。
そんな昔に…ウィルスと地震って災害に核兵器によるダメ押しをSFと言う形にしちゃったの、凄くない?
映画も大作の名に恥じないもの。南極とか南極に近い極地ロケだし、出て来る俳優さん、女優さんも当時じゃバリバリの全開で名だたる人達ですからねぇ。
…製作費おいくら億円掛かったんだか…
当然ながら、ツッコミどころは多々ありますが…ウィルスで…ってのはこれほど昔から危惧はされてましたし、相互確証破壊なんて核兵器による緊張も未だに残されてます。
コロナが世界に広まりつつある中、観ておいて損の無い映画だと思いますよ。
数々が『ウロ覚え…』なので、詳しいコトはWikiでも見てネ。