おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

ZEN Stone 2GB。 その2。

2008-08-30 20:46:16 | おじたん。的便宜耳机評論。
iTunesにはムシされたが、WMPではしっかりとデバイスとして認識され、同期もしてくれそうな勢い…。

面白いんで、いろいろと詰込んで聴いているが、総じて悪い音じゃ無いところが素晴らしい…。軍歌からモー娘からマントランやらセリーヌ・ディオンやら電気グルーブ、クリムゾンにY.M.O.…等々を詰込んで聴きまくっておる…。

んでまぁ、今日のトコロのお気に入りは「ローハイドのテーマ」…。

ナウなヤングは知らないかもしれないが、「ろーれん…ろーれん…ろーれん…」なのである…。

まぁ、「ローハイド」と言うアメリカのテレビ番組があって、西部のカウボーイな話なのであるんだが、おじたんとて幼少の頃に再放送かなにかを父と一緒に見ていた記憶がおぼろげにあるだけで、詳しくは覚えていないのだが、実はクリント・イーストウッドをカッコイイ! と思ったのがこの時が最初で、マカロニなウェスタンにハマルきっかけでもあったりする…。

テーマ曲なのだが、当然として英語なのだから、意味なんか理解できようも無いままに「ろーれん…ろーれん…」なんである…。それで十二分に満足できるし、腰にぶら下げたCMCのピースメーカーの重みと、予備の弾がすっかり空っぽなガンベルトがあれば、西部劇のヒーローになれたんだな…。

で、このテーマ曲とはもう少し大人になると、劇的な再会を果たすのである…。

映画「ブルースブラザース」。

場末のカントリーでウェスタンな酒場で、嘘っぱちの興業を行うバンドの一行が延々と歌う羽目になってたりするもんだから、幼い頃の「ろーれん…」が蘇っちゃうのであった。

エルウッドが実に渋い声で歌っている。でも、何言ってンだかサッパリ判らないので、シアトル在住の知人に訊いてみると、おもいっきりな意訳を教えてもらった覚えがあるが、ああしたウェスタンな雰囲気を知らないと正しくは訳せない部分があるとかないとか…。そうした雰囲気の判る米国人も、限られつつあるって話だった。

莫大な数の牛を遠くまで運ぶのが仕事なカウボーイの世界なので、そうなんだろうと思うが、「ろーれん…」は「ローリン(グ)」なワケで、牛を追い立てる様なんだろう…。「転がれ…」ってワケじゃなさそうだし…。

ともかく、頭の中が「ローハイド」なんだけど、ZEN Stoneは何の不満もなく聴かせてくれている。音質を下げれば謳われている通りに500曲は入るのだろうけど、いつものビットレートが少し高めなので、実際にはそれほどは入らないが、データの転送が予想外に速いので、入れ替えも楽だし、不満は無い。

専用のソフトでリッピングするのも、古いPCだけに少々心配していたが、なかなかスムーズで、めでたし…。

繋ぐヘッドホンは、ダイソーの\500で満足な感じ。シャリ…が欲しい時は…そのままで、ドン…が欲しい時だけKOSSにスパークプラグに。オーバーヘッドなヘッドホンでも十分満足できるが、この時期「暑い…蒸れる…」ってコトと、消費電力の関係で再生時間が短くなるらしいコトをWEBで見たので、相応でよろしいかと…。付属のヘッドホンだと、ボーカルで「サ行」が聴きづらい事があったりする。これはこれで、別のポータブルでエージングしてみる(やってる…)つもりだが…。

いっそのこと、オーバーヘッドなヘッドホンに埋め込んじゃっても悪くないか…。瞬着でくっつけちゃうとかな…。バラしてFRISKのケースに入れちまう…なんてのもアリだと思います。もう、やってる人いるんだろうな…この大きさだと…。

付属のUSBケーブルが短いので、\999に付いてきた少し長いケーブルに換えてみたら、ちゃんと充電もするし、データのやりとりも問題なかった。それでもハブを使わないとデスクトップの背面から繋げるにはキビシイ長さだけど…。

こうなると、液晶の付いた上位機種もちょっと欲しいなぁ…。あまり売れてなさそうだから、投げ売りが始まったりするとウレシイんだけどなぁ…。世の中「iPod」だし…。

想定外に音がイイ! ってのはウレシイですねぇ…。妙なノイズも気になった試しが無いし、挙動不審な動きを見せるコトも無いし、しばらくはこれでOKですなぁ…。この大きさに\5000出すのに躊躇しちゃいそうですけど、イイ時代になったもんだなぁ…しみじみ…。

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ZEN Stone 2GB。

2008-08-29 17:10:19 | おじたん。的便宜耳机評論。
なんか知らんが、ISPを換えたらポイントなるモノが付与されたらしく…

「使ってもよろしいぞよ…おぬし…」

なるメールが来ていた。結構なポイント数なので、豪華賞品が…と思いきや、交換商品はショボいのしか見当たらず、携帯魔法瓶とMP3プレイヤー×2台に交換をお願いしておいたんである…。

でまぁ、クリエイティブの「ZEN Stone」ってのが届いた。

届いた日、妄想の貴公子が遊びに来たので、市中を徘徊し、新たに出来たPCショップを見て回ったのだが、そこで初めて売られているのを見た。ネットじゃ簡単に見て知れるのだけれど、実際に買おうと会いに行ってもなかなか会えないワケで、液晶の付いた上位機種を見掛けた記憶があるかなないかな…な感じ。

まぁ、欲しい…って購買欲があっても経済的に事情が許さなかったり、ことMP3プレイヤーに至っては「激安! ¥999MP3プレイヤー」の登場で満足しちゃってたりもしていたので、一時期は真剣に「iPod」に浮気しようかとも考えた時期もあったのだけれど、タダ同然で届くとあらば、話は変わってくる…。

クラスとか、レベル…ってコトで言えば、「iPod shuffle」と…って商品だと思うが、面倒くさいコトは抜きにして…って人向けの商品には違いない。

実際に使ってみると、Stone言うだけあって、庭なんかに敷く「油石」みたいな感じで大きさも重さもそんな感じ…。うかつにポケットなんかに入れたまんま、河原に行くと水切りとかでブン投げてしまいそうなフォルムなのである。

電池の交換とか、メモリーの交換なんぞは出来ない。2GBだ使ってくれ…ってだけ。とりあえずやらねばならないのは、内蔵された充電池への充電だが、USBケーブルで行うのだが、これが短い…。キングサイズのタバコの箱くらいの長さしか無く…

「ハブはあまりオススメしてないんだよなぁ…」

とか言うニュアンスもあったりで難儀したが、結局、ハブで充電もデータの転送もOK! だった。ファームウェアのアップデートもOKね…。

普通にマスストレージとして認識しちゃうので、ドラッグアンドぽいっ! で、曲は詰め込めるのだが、せっかくだから専用のソフトウェアをPCに入れて、流し込んでみると、古いPCにも関わらず、転送が速い。CDのリッピングも出来るので、これは後から試してみよう…。

付属のヘッドホンは得てして「クソ!」と呼ばれる場合が多い。だけれど、クリエイティブのモノはそうでもなく、これはこれで聴けちゃうと言うレベルにある。エージングしてどうなるやら微妙だけれど、悪く言えば「均一化」された音で聴くと言う感じ。メリハリがなく、つまんない感じ。よく言えば「標準的」なのかもしれない。

既にこなれたヘッドホンがゴロゴロしているので、ダイソー¥500ヘッドホンを繋げて聴いてみる。

「んお…良い音出るじゃんか…これ。」

5000近く出すと、こうも良くなるんだなぁ…って実感がふつふつと。なんせ比較対象が¥999のだから、さもありなん…だけれど、悪い感じしないんである。オーバーヘッドなヘッドホンで聴いても悪い感じはしないので、出ている音はそこそこ良いんだと思う。もう少し艶っぽく出ても悪く無いかなぁ…と、思う事はあるけれど、十分に合格点にはあるワケで…。

操作性なんか比較にならないほど良い。フォルダごと流し込んで、フォルダごとスキップ出来たり、シャッフルと全曲リピートの切り替えもスムーズだったり、実にシンプル…で確実…。

何故だか本体裏面にはスピーカーが付いており、イヤホンを抜けば音が流れる…。一応、そんなコトも出来る様にはなっているが、なぜなのかはよく判らん。そんな使用方法が必要なコトも少ないと思うのだが…。

付属のUSBケーブルだと、接続したまま充電しながら聴けない仕様になっているらしい。別売りの充電ケーブルだと出来るらしい…。まぁ、汎用のケーブルでどうなんだか知らんが、ダイソーとの組み合わせで、1GBほどの量の曲を詰込んで19時間以上聴けたので、そうそう充電に追われるコトもないんじゃなかろうかと思う。

んあー。この「いしころ」なかなかいいぞぉ…。イコライザーなんてもんは付いてないので、ドンシャリが欲しければそれっぽいヘッドホン繋げればいいしね…。

半透明のシリコンジャケットと、クリップが付いており、この大きさ、この軽さなら、ジョギングのお供に最高! ってコトだと思う。…しないけど、ジョギング。ラップでくるんじゃえば簡易防水にも出来よう…。ストラップを付けるホールらしき案内は無いんだけど、それらしい穴がスピーカーの側にあるんだが、そうなのかなぁ…。

てなワケで、面倒くさい事が嫌いな人にはオススメ出来る。説明書読むのが面倒くさいコトこの上無い状況な製品ではある(基本は中国語みたいだ…)が、グローバルな商品だから致し方ない。ちゃんと日本語も書いてあるので、読んでみると、実に簡単なコトしか書いておらず、またそれで事足りるワケでもあるので、後はWEBとかみやがれ…ってコト。

んでまぁ、これが5000弱で売られているワケで、買いか? どーか? と考えたら、買って悪くない。¥999ってのも魅力ではあったが、操作性とかで難儀なコトになりやすかったコトを考えたら、ストレスもたまらんだろう。曲の頭が途切れたりもしない。交換できそうもない充電池仕様だから、そう長く使えるモノでも無いと思うが、ダメになった頃には他でも良い製品が巷に現れているだろうってコトかな…。管理しきれないほど曲を詰込んで、持ち歩いて…って人には向かない。そんな機能はハナから付いてないし、入れた曲くらい自分で覚えておきやがれ…な感じにシンプルなトコロが売りなんだろうね…。

つくづく思うのは、石ころでなくてダイソーの¥500ヘッドホンの素性が良いコトだ…。1万円出してもクソに当たるのがヘッドホンだったりする中で、コレはどうしたことか…。最近、近所じゃ見掛けなくなってるだけに惜しい…。

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夏のイヤな想い出…。

2008-08-22 14:54:50 | 我思う、故に書くなりよ。
後輩の遺体探し…。

直接の後輩でもなんでも無かったのだが、海水浴に行ったまま姿が消えてしまったのだそうで、探すのにかり出された記憶がある…。

近場と言えば近場な海だし、まんざら知らない人でもないので、断る理由も無いワケでね…とは言え、姿を消して1週間も経っているのだから、名前を呼んでも返事はないんだろうなぁとか、渡された棒で突いているワケだけど、頭とか突いちゃった日にゃ、どーしていいんだか…な非常に複雑な思いだったなぁ。

真夏だったけど、海の上だから涼しかったのを覚えている。船から近寄ったコトなど無かった場所だったので、それはそれでまぁよろしいのだけれど、やってる事は…

「もしかしたら海草に絡まって沈んでる○○くんの遺体探し…」

なワケで、それも船の上から長い竹棒でひたすら突き回る…と…。

「よぉ…突いてんだけど、判るの?」
「どぉなんですかねぇ? 砂地と岩っぽいのは違うのが判りますけど…」

ちょっと離れたトコロじゃ海水浴客がいっぱい泳いでいる…。シュールだ…。

「先輩あれですよね、水死体とか慣れっこでしょ?」
「あー。でも運ばれて来た後だからね、こうして探すのは初めてだよ…」

コイツ、それで声掛けたのか…。

わかめだか昆布だかしらんが、あれは相当に長い生き物なんだと、知った。

結局、消えたまま見つからなかったらしい…。捜索を手伝ったお礼に、おにぎりとジュースを頂いたが、口に出来なかった。ありがとう…を繰り返すご両親も、子息が既に生きていないだろうことは判っていると思う。この日の捜索も、自費で漁船を借りたり、大変な出費だと人伝に聞いた。

「飲んでなきゃなあ…。」

高校生なのに飲酒して泳いで姿を消した。飲酒していたコトがバレていたら、もう少し違った形で大騒ぎにもなっていただろうと思う。当日、一緒に飲んで泳いでいた仲間は、暑い中、うつろな目で水面を見つめ、黙々と竹棒を深く突き続ける…。

早く見つかればいいなぁ…と、思うんだが、自分の棒の先に見付けたくは無い。
誰もが、思っていて口に出来ないコト。そろそろ浮んできても悪くないんだが、何故だか見つからない…。少し視線をずらせば、ムチムチなビキニのおねえちゃんたちがきゃぴきゃぴしている…。

「シュールだな、これ…」
「シュールっすよ…。すんげぇ…」

見た目は何気ない景勝地だったりするが、海底はそこそこ複雑だし、流れも同じなのだそうで、上がって来ない人が多い…と警察の人は言っていた。ちょっと離れたマリーナの方で浮いていたり、ずっと遠くで漁網に…ってコトもしばしばあると言う。

帰りすがら、道行く人々は全てが「バカンス!」。自分たちだけが暗く、どんよりした雰囲気。半日ほど、海中を突きまくっただけなのに、声もなく、心底疲れ切るなんてコトは経験した事が無かった。

「気の毒だなぁ…」
「ですねぇ…。まだ17なのに…」

沈んで消えた本人はともかく、海を見つめる他にないご両親を思うと、やりきれない。でもまぁ、この時期は残念なコトだが、よくあるコトだったりするんだな…。

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猛爆。

2008-08-22 13:58:40 | 我思う、故に書くなりよ。
昨晩は雷で…。

ゴロゴロ…。なんていう生やさしさは無く、ギギっ…どーーーーんっ! な勢いだもんで、こうした猛爆も久しいなぁ…。

「おお! サンダーボルト!」

な感じの白くて太い落雷なんか、そうそう間近で観られたりもしないしね…。

停電も頻繁に…なのだけれど、それほど長時間のものは少なく、数分経つと復旧はしてくれるトコロが昔と違ってエライ。テレビなどが完全に切れてしまう停電と、PCが一瞬にして落ち、他はなんともない停電の混合が小一時間ほど続いた。

ルーターとかはその都度再起動し直すので、こりゃそのうちやられちゃうかも…と思ったのだが、全然無事だったりで、こうしてブログの更新も出来ている。直撃なら何もかもおしまいだが、近接雷とかでもやられてしまう可能性があるので、工事の時に尋ねたが、光ファイバーの場合はメタルじゃないのであまり心配しなくても良いと聞いた。むしろ、光ファイバーをガイドする線はメタルなので、これを伝わってくるとヤバイといい、途中でブランクを設けてくれてたりするので、目に見える形で安心にしてくれている。

あれだけの猛爆で、近所に被害とか無かったのが不思議なのだが、ちょいと離れたトコロじゃ火事になっちゃったりした家もあるそうなので、天災とは言えお気の毒だなぁ…。あんなの避けようも無いし…。

昔は、そんなこんなもそこそこ「突然」だった。夕立が長引いて、遠くでゴロゴロ鳴っていれば、もしかしたら…って感じもあるが、当たり外れもあったんだ。

今では、そうした様子が暗くなっても判るし、大雨の中、外に出なくても雨雲や雷雲が近づく様子、空間雷か対地雷か、大雨の度合いも判るので、突然…ってコトはなくなった。

そうした画面をみながら、付近一帯が「真っ赤…」なのを確認するだけでも、なにか安心というか、諦めもついたりする…。

この猛爆のお陰か、今日は空気が違って、曇ってはいるが涼しい。夏の終わり、秋の始まり…なのかなぁ…。

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時代に取り残されたのはいつ…?

2008-08-15 06:04:33 | 我思う、故に書くなりよ。
妄想の貴公子と映画を観た帰りに、少し話したのだが…。

ここのところ、満遍なくあらゆる情報に「疎い」コトで盛上がった…。

ジャンルを問わず、全く時代について行けてない…って部分が多々あったりするワケで、それでいて生きているのはリアルに現代だったりする。

まぁ、知らないでいても生きては行ける…ってコトだから、取り立てて悩んだり、苦しんだりはしなくても良いのだが、貴公子の話を聞いていると、自分より深刻な様子がうかがえるのである…。

「若貴なんじゃないの?」

相撲と言えば、朝青龍と白鵬である…。若貴となると若の方はずいぶんと前に廃業しているので、かなりのブランクに違いないが、詳しくは知らん…。

「ボルグとかマッケンローとかさぁ…」

とんと詳しくないが、どちらもかなり前にピークを過ぎている…。

「ジャンボとか中島じゃないの?」

そろそろぽっちゃり王子とかなぁ…。

と、まぁスポーツに限った事では無いが、かなり浮世離れした感覚が最新の状態で記憶に残ってしまっており、それ以降の情報の更新がなされていない。

ま、記憶に残っている情報が過去のモノだとは認識しているのだが、最新の情報に更新するには、その「穴」を埋めなければならず、単純に最新の情報だけ入れれば良いというモノでもない…。

いったい、いつからそんなアタマになってしまったんだろうと…あれこれ悩むのだが、いつ頃なのか定かでもなく、おそらくはジャンルごとに違いがハッキリはするのだと思う。

例えば、貴公子はカメラマンもしているので、当然と言えば当然だが、そうした分野の情報は最新のモノだし、過去のモノとの繋がりが大きく欠落しているコトも無い。

若い時には興味のあるなしに関わらず、多くのジャンルの情報が雑多に入ってきて、それが不思議な事にしっかりと残っていたり、それぞれが連携していたりもするのだけれど、これがいつの間にか入らなくなるし、欠落するし、連携も遮断されてしまうのである…。

おじたんで言えば、コミックの分野。週刊誌を買わなくなったせいもあるが、「名探偵コナン」との出会いは衝撃でもあり、ショッキングでもあった。

別にそれが個人的におもしろいとか、そうした興味に基づくコトでは無いのだが、巷ではとっくの昔から大人気であり、すでに映画化もされて、コミックもバカ売れ…ってコトを全く知らなかったのである。「ハガレン」もそうだし、「エヴァンゲリオン」もそうだった。

普通に生活していれば、なんとなくそうした情報も今までは入って来ていたハズなのに、ばっさり、ずっぽり「欠落」していたコトに驚くし、ショックだったんである。

なぜにどーして、いつに「欠落」してしまっていたのかさえも定かな記憶が無い。

音楽で言えば、これは好みがあるので仕方ないのだが、X-JAPANの存在は知っていても、その登場と盛り上がりを全く記憶に探せ出せないでいる…。

「イカ天とかあったよねぇ…。」

深夜番組でやっていたのは知っているが、詳しくは観ておらず判らない。まぁ、ビジュアル系なんてのぼちぼち出ていたし…って程度の理解で「終わって」いるのだな…。

学生から社会人になっただけで、こうも情報の欠落が起きてしまうのかどうか?
どうも、その頃がひとつの境界線な感じが思い浮かぶのである…。

まぁ、貴公子よりは少しばかり早く社会人になっているので、そう考えるとこの限りでは無いと思うのだが、貴公子の欠落振りには驚嘆すべき事例が多い。

「オリンピックどーよ? ええっ?」

あー。それについては今回は意図的に全く観ないコトにしているので、どんな案配なのかもサッパリ知らないのだけれど、私の場合はTVを消せば大方の情報は絶たれるので割と簡単だし、紙という媒体はいっさいをやめてしまっているので、新聞で目にするコトも無いのだが、貴公子はフツーにそんなコトの無い生活を送っているハズである…。

意図的に観ないとしていても、それなりに情報は入ってしまうので…

「愛ちゃんとか頑張るんだろ? 卓球。柔道のヤワラちゃんもなぁ…」

と、振ってみると…

「愛ちゃん? ちょっと判らないな…」

ってコトだった…。卓球に全く興味など無くても、愛ちゃんくらいは脳みそに入っていておかしくはないハズなのだが、おぼろげでしか無いらしい…。

うむぅ…。総じて言えるのは…

「昔の俺たちはこんなんじゃなかった…」

と、言うコトだな…。

情報の欠落をもって、オヤジ化が加速度的に進むワケでも無いだろうと思うが、いわゆる「オヤジ化」に示される模範的な「症状」は呈されていると考えて差し支えない…。

それでいても、生きては行けるのだが、何か途方もない損失を続けているかの様な不安はうっすらとつきまとうのだ。それが言葉を変えて「時代遅れ…」とか「取り残された…」と、改めて認知した時、してしまった時に、大きな不安が顔を出す。

トレンドの先を行く…とか、流行に敏感…なんてのは、部分的には残っていたりもするのだけれど、残っていない方の種々雑多さを改めて考えると確実に「ヤバイ…」雰囲気が漂ってしまう…。

まぁ、遅れているのではなく、進みすぎて、あともうちょっとで追い越す…って点にいたりすると考えれば気も楽だが…そんなワケないな…。また、本当は欠落していても、最初から接しなくても全然問題のない情報の海の中に暮らしているとも考えられるのだから、それこそ生きてるんだろう。

欠落した部分を補う事はこれからも出来るのだから、別に大きな問題ではないが、それが起こった理由なりを全く考え出せない…ってのはホントにヤバイんじゃないかと思ったりする。

情報を遮った覚えもなく、身の回りから消し去ったワケでもないのに、アタマに入っていなかった事実。目にしたり、耳にしたり、またはそれらの方法も若い頃とは比較にならないほど多様化して、それが手に取れる状態にあったにも関わらず、記憶に残っていない事実…。

なぜだかとても不思議なのだが、時代に取り残された部分が増えていくんである。

「俺たちさぁ…オヤジじゃね?」

そうなんだ。オヤジなんだ…。ああオヤジ! されどオヤジ…。

誰しもが…

「よぉ! 明日から、おれ、オヤジ。よろしくね!」

なんてコトは無いので、恐れおののくコトも無いのだが、どーしてなんだろ?

まぁ、そんな話をオヤジ2人で盛上がったんである…。夕暮れに霞んで行く遠い富士山の頂を眺めながら…。
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スカイクロラ。

2008-08-13 21:58:53 | 我思う、故に書くなりよ。
観てきました。

出て来る人のほとんどが「のっぺり」とした顔で、表情らしい表情も無いのですが、まぁ、あの世界じゃそうなるんでしょうなぁ…。

前回の「クライマーズ・ハイ」同様、あまり詳しい事は耳に入れずに観ましたが、なかなか楽しめるし、考えさせられる映画でしたな。まぁ監督が…ってコトなので、難解な言い回しが出て来たり、架空にしてはディティールが緻密に見えたり、アヴァロンの様な、イノセンスの様な、パト2の様な…。自動車のエンジン音とか、微妙なぶれがしっかりとウレシイし、抜かり無いんだよねぇ…。

今回はスクリーンに近い席で観たのですが、視野に収まらないくらいの広さでも足りないなぁ…と、感じてしまう広々とした空での戦いは、仮想現実の世界でもあるし、戦果評価の為の記録映像のようでもあるし、見応えがありましたなぁ。

総じて、レトロな世界観ですが、部分的にはハイテクを思わせるトコロもあって、それでいて「ミサイル」は出て来ません。あくまでも機銃で撃ち落とすって空戦の妙って部分がリアルに見えて、そうなのかな? ってトコロもありますが、まぁ、この世界は楽しめます。

だけれど、悲しいんだなぁ…。たっぷりと、儚く、悲しいんだなぁ…。

ま、エンドロールが始まっても、席を立たないコトがカギかもしれません…。

強いて、気になった部分を挙げるとすれば、やっぱり本職の「声優」さんを使った方が良かった感じは受けました。俳優さん、女優さんが頑張っているのは知っていたのですが、感情の起伏が無い、または押し殺す…そんなキャラの溢れる世界ではあっても、どことなく「なんか違うんじゃなかろうか?」って、違和感が見受けられたりもするんですな…。「ダメ」ではなく、「イヤ」でもないし、それはそれで…って、これはこれでマッチしているとも思えるのですが、好みの範疇で…「なんか違う…」って差違だと思うんですけどね…。

愛煙家のおじたんとしては、観ていてすぐに、無性にタバコが吸いたくなる映画でもありました。

早いところ、DVDにでもなってくれて、自室でゆったりとタバコを楽しみながら満喫したい作品でもあると思います。何かとタバコを吸うシーンが多く、教育上はよろしくありませんが、一応、大人が吸っているワケなので、それでいてカッコ良く見えるシーンでも無さそうなトコロが、観ているコッチは無性に吸いたくなるワケです…。

犬も、そろそろ犬種くらい変えた方が良いと思うんだけどな…。

ま、評価は分かれる内容だとは思うのですが、良いモノをじっくり観させていただいた感じは、しっかりと満足に足るモノでしたよ…。


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ゲリラ中…。

2008-08-09 12:43:04 | 我思う、故に書くなりよ。
ホントにゲリラなんだなぁ…。

突然雷鳴が轟いたと思ったら、大粒の雨がボタボタボタァー…なワケで…。

10分おきだと思うんだが、東京アメッシュで見ていたんだけど、近所には雨らしい雨が無かったんだよねぇ…。10分後にはまさにゲリラのまっただ中…だものなぁ。

まぁ、近いところまで来て、ハズレだったりしていたので、ヒットしてくれると適度に湿ってくれて助かったりするが、流されて死んじゃう人もいるのでねぇ…。

しかし、雨粒がハンパじゃなくでかいねぇ…。かなり遠くの雨粒が白く見えてるし、これが濃くなると、5m先も見えなくなる感じだし…。

と、書いている間に、ゲリラの範囲が広がっている…。うーむ…。

ちっとは気温でも下がってくれると過ごしやすいが、そうでもないのでエアコンの無い拙者宅は天然のサウナ…。ビバ! 熱中症!

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パパのパパは永遠なのだ…。

2008-08-03 05:44:17 | 我思う、故に書くなりよ。
おそ松くん・バカボン…「ギャグの神様」赤塚不二夫さん死去(読売新聞) - goo ニュース

昔、編集者と一緒に取材でお邪魔させて頂いた…。

当時はお元気であったが、連載はされていなかったに思う。
本来が何の取材だか記憶がブッ飛ぶほど、記憶に残る取材ではあった…。

約束の時間に伺うと、お付きの人らしい方から…

「赤塚、酔っておりますので、何卒ご勘弁を…」

と言われ、取材できないのか…と思ったのだけれど、そうではなく、取材はして構わないが、本人はべろんべろんなのでご容赦ください…って話だった。

お目に掛かると、確かに飲んでおられた。あぐらをかき、グラスを握ったまま身じろぎもしないので、寝ちゃってるのかと思ったが、起きているとのこと。なんだか、つらそうにも見えた…。お付きの人に取材の意図をお話しし、撮影させて頂く旨をお話し確認すると…

「構いませんが、本来の取材が出来るかどうか…」

「先生、T雑誌社の方が取材でお見えですよ…」

「あれ? …タモリはしょんべん? うんこか…」

前々日の晩、タモリ氏ら…とお飲みになられた様子で、そのまま途中に休憩(?)を入れながらも、ずっと飲んでいるらしい…。

私は随伴兼撮影担当だったので、こうなると、もっぱら傍観者であったのだが事情が事情なので仕方がない。編集者は仕事だもんで、気が気じゃなくなってくる…。そもそも、なかなか取材が取れないので、意気込みは違う。そのギャップがおかしくてねぇ…。

この数年前、猫の取材でお願いした時も都合が合わず(猫様の体調がおもわしくなかった様子…)、お会いできなかったので、私としてはお目にかかれるだけでラッキーだし、目の前にあの、赤塚不二夫がいるのである。

べろんべろんなので、会話よりも沈黙の時間の方が圧倒的に多い…。じっと目を閉じ、つらそうにも見えるのだが、これが普通なのだと聞いた…。こりゃダメだなぁ…と思ったら、先生は突然姿勢を正し、女性編集者を見据えてこう言った…。

「キミ…。…ん…ひくっ…おまんこは好きか?」

…絶句する編集者…。

「そっちのキミ(私のこと)は好きか?」
「ハイ。大好きです!」

途端に先生の顔がニッコリとバカボンのパパになる…。ねじりハチマキや、風にたなびく鼻毛は無くても、そこにいるのは「バカボンのパパ」なのだ。

以後、約束された1時間30分、「おまんこ」の話で盛上がり、我々の取材は玉砕したんである…。帰り際に聞いた話では、前々日の晩からこの話しかしていないのだそうで、まぁこの時に限らず、日常でもあったそうな…。我々より先約の取材者も同様だったそうで、「重ねてご勘弁を…」だったのだ…。しっかりと「依存症」だった事は聞いていたが、この目で確認したワケでもある。

私としては、最高の時間を過ごさせていただいたが、編集者は全く仕事にならなかったので、帰りのタクシーの中、妙な質問に率先して嬉々として答えた私は責められた。そりゃまぁそーだろう。苦労して取れた取材が「おまんこ」じゃ記事も書けまい…。また、写真もろくに撮らず、おまんこ話の火に油を注いだのも間違いなく、そして「しらふ」の私だし…。

だけれど、コイツは全然判っていないんである。赤塚不二夫って人は…

「バカボンのパパのパパ」なのだ。

バカボンのパパだけでも偉大である。その「パパ」に会え、この混沌とした時間から「おまんこ」がなんたるか? を聞けた事は、人生の至福とさえ例えられよう。

「あなた『天才バカボン』を全部読みました? もし読んでいなかったら、全部読むといい。そうしたら、今日の取材が全然無駄じゃ無かった事が判るよ。」

結局、帰りのタクシーを最後に、一切、口をきいてはくれなかったが、その後彼女がバカボンに目を通したかは定かじゃない…。

既にその頃は当のバカボンでさえ伝説化されつつあり、ニャロメさえ影が薄くなっていたと思う。「ギャグの天才」「ナンセンスの奇才」と言われた先生。そんな言葉じゃ尽くせない。

夏休み、TVをつければ「ピュンピュン丸」と「もーれつア太郎」「ひみつのアッコちゃん」の再放送が毎年決まりだった少年時代。見開きで劇画調ドアップのバカボンのパパと対峙するバカボンに「どーしちゃったんだろう?」と子供ながらに心配しつつ、床屋さんで順番を待ってたあの日。社会科の時間、地図に目を血走らせ、早稲田大学の周りにバカダ大学を必死に探したあの日…。

先生から受け取る全てが、日常を遙かに超越したそれは楽しい世界だったんである。
「トイレット博士」「ガキデカ」「マカロニほうれん荘」…数々の伝説が生まれた中に育ってきたが、「天才バカボン」はなによりも王道だったし、揺るがない。

…そして…

「これでいいのだ!」

…なのである。

もう2度と、先生を超える人は現れないだろうと誰もが言う。確かにそう思う。同じ事をやっても、それを許せる時代には既に無い。何か、あの頃、全てをやり尽くしてしまった…と、そんな感じもするんである。投げつけられた強烈なナンセンス、ギャグを誰も打ち返す事なんか出来そうにも思えなかった。無条件に受け入れる他に余地が無く、ただ圧倒され、ただひたすらに降伏するしか無かったんじゃないだろうか。

この時の取材から大分経ち、お体を悪くされた事が報じられた。ああした生活を続けておられたみたいだから、無理も無いと思った。大きな病も報じられたが、その都度体調を戻され、パパは不死身なんだと思っていた。

数年前、家電量販店でひょっこり会った別の編集者から先生の様子を聞く事が出来た。それは、とても悲しい事実で、絶望的な話だった。誰もがパパの奇跡を願う中、あまりにも悲しい現実が確かにあったのだ。

奇跡を願う中、奥様はその様子をブログで伝えておられていたが、その奥様も倒れてしまう。そして、ほどなくパパを迎える旅に出られてしまった…。

「それでいいのか?」

街で見掛けたニャロメの数の多さに、現実を思った。これは『リバイバル』ではない。未だ多くの人の心の中に、ニャロメは生きている。心のボスも、ケムンパスも、ウナギイヌも…。パパのパパの帰りを誰もが待っているのに…。

…バカボンのパパのパパは、長い眠りの末に、ママに会いに出掛けた…。

あの日、べろんべろんに酔っぱらったパパのパパの手は、ふにふにしていてホカホカだった。この手で…と思うと、感激せずにはいられなかった。あの手が、本当に神の手となってしまったのはやはり残念だし、やっぱり悲しい。天国ってズルイと思う。

いつか、むっくりと起き出して、飲み始めるんだろうと、誰もが思っていたそうである。それが、ありえない事だと判っていても、誰もがそう思っていたんである…。

だって、『バカボンのパパのパパ』なんだから…。

きっと今頃、ア太郎の父ちゃんみたいに、アタマの上に輪っか乗っけてふらふらしているに違いない…。

パパのパパは神様になっただけ。取り返しの付かない、取り繕う事の出来ない偉業をマンガの世界、そしてこの馬鹿馬鹿しい社会に残して、神様になっただけ。

そう。永遠なのだ。ゆっくり休んだら、天国でまた、西から上ったお日様を東に沈めちゃうのだ…。そして…それでいいのだ。

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