おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

終焉。

2008-03-12 00:03:50 | ポラロイドーシス。
そういえば、フィルム事業撤退なんだっけな…ポラロイド…。

インスタント・カメラの新機種が全然出なくなったので、もしかしたら…とは思っていたのだが、フィルムから手を引くってコトで、全滅…。

600フィルムくらいはもう少し続くんじゃないかと思っていたのだが、それも…。

夏あたりには見掛けなくなりそうだから、今のウチに少し買っておくか…。

とは言っても、結構高いフィルムなので、買い占めるのは無理だから、思い出として撮れる程度に…だけど…。

まぁ、キッパリってのも良いかな…。普通なら、逃げ場がどこにも無いのでユーザーなら憤慨すべき…ってコトなんだけど、さすがになぁ…デジカメがここまで成熟してんだからなぁ…。諦めも肝心…かな。

どーしてもインスタント…ってなると、富士フィルムがまだ残っているが、これもどーなんだろうねぇ、先行きは…。

なにかと寂しい春だなぁ…。

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久々に撮ったどぉー!

2006-04-18 22:43:34 | ポラロイドーシス。
陽気が本格的に良くなり、気温も13度を軽く超えたりなので、散歩のついでに撮りに出掛けた。

まぁ、年末に年始にでも…と買った3本パックの残りが7枚ほどあったので、なまものは生きの良いうちに…って感じ。ちょこちょこと撮ってはいるのだけれど、今までは天候不順と言うか、気温が低くて…って何だか大丈夫そうでありながら、不安の残る感じでの撮影だったので、出来上がりも「こーんなもんかぁ…」。

で、今回はどうかと言うと、妙なトラブル。撮影しても、フィルムが出切ってくれず、引っ張り出さないと変なムラになってしまう。それまでの2パックと3枚はそんなコトも無かったので、少々ガッカリだが、最後までこの不調が付きまとった。

引っ張り出せば何とかなるので、大変に困ったコトにもならないんだけれど、どうやら原因はフィルムボックスにあるらしいコトが判ったので、次回は大丈夫だと思う。

色を選んで撮るつもりだったのだが、3歳の姪と一緒の散歩なので、結局、彼女をモデルに撮らないとぶんむくれる始末となり、あっという間に貴重な7枚が…。

まぁ、それはそれで良いのだけれど、600フィルムと専用NDフィルターの組み合わせなので、本当は派手な色を撮りたかったんだけれどなぁ…。

まぁ、なんとか30枚をこの組み合わせで撮り終わったのだけれど、地味な色しか撮ってないんで、んーなんだかなぁー。

総じて言えば、600フィルムなのにSX70フィルムみたいな感じが残る…って気もする。まぁ、あれよりはブルーが乗らないし、イエロー気味な感じがたっぷりと乗るのだけれど、足して2で割るとこーなる…と、言えなくも無い…。600フィルムを使ってるんだ…って気概が強いと、あいまいな感じの発色は意外かもしれないし、SX70よりの露出…って考えてると、そうかなぁ…そうだよなぁ…どっちかなぁ…と。

まぁ、それよりも、この四角いフォーマット…って意味が、面白いし、難しい。気にせずにバンバン撮れるコストに無いので、余計に考えちゃうのだけれど、デジカメやら普通の銀塩のフォーマットでは「たて」「よこ」って解決法があるのだけれど、それが無いコトが楽しいし面白いのだけれど、完成度を真剣に考えると難しいのであるのねぇ…。

それでも、自分なりの傑作は幾枚か残す事が出来たので、偶然の産物とも言えるが、まぁ、これはこれで…。そんなこんなも、スキャナーが無いので発表の場が無い…。

複合機でも買おうかなぁ~。

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いいなぁ…。

2006-01-26 22:04:10 | ポラロイドーシス。
何気にテレビ観ていたら、大好きな女優さんがSX-70を手に…。

花王の「ブローネ」と言うヘアカラーのCMなのだけれど、んー、いいんだなぁ…。
そんだけ。ドラマの中で小道具としても使われてたりするし、それで人気が出たりするなんてコトもあるのだけれど、「この人が…」って意外性がそこにあったりするとなお「吉」。

稲森いずみさんのSX-70のホールドもキレイなトコロがまた素晴らしい…。んー。

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600フィルム+専用NDフィルター。

2006-01-08 06:11:23 | ポラロイドーシス。
こう言う時スキャナー無いと困るなぁ。

年末から年始にかけてリニューアルされたSX-70を持って、散歩に出掛けてみた。届いたばかりのフライトジャケット着て。

600フィルムがそのまま使える用に専用NDフィルターも取り付けたのだから、天候が回復するのを待っていたのである。

でまぁ、前にも撮ったようなトコロを「ばしゅ…うぃーーーん…」と。

さすがに、気温が低いので発色が悪い。画像が出てくるのを待つコトをせず、そそくさとバッグに仕舞う。無下に低温にさらしても良くないので。途中でホットコーヒー缶をバッグに入れて、暖めておくコトを思いついた。しめしめ。

やはり、NDだからファインダーを覗きづらくなるコトがしばしば。特に逆光の時が覗きづらい。まぁ、逆光で撮ってもあまり良いコトにもならないが、像が見えなくてオロオロ…するコトが多々起きる。敢えて、ソナーは切って、手動でピントを合わしている。

一息つくために、神社で缶コーヒーを飲むついでに仕上がりを見てみる。露出に関しては特にいじらず、白と黒の間で撮っている。少し陽が傾きかけていたので、満遍なく「黄色がかった…」感じがちゃんと写っている。ちょっと赤味も強いかなと思うが、それほど悪くも無い感じ。そうかと思えば、なんだかSX-70フィルムみたいに「ブルー」が乗った感じのも撮れているので、ちょいと不思議だが、その度合いは若干薄め。

同じ場所を600カメラで600フィルムの組み合わせで撮ったコトがあるが、もう少し「カリッ!」とした感じと「パリッ!」っとした発色だったと思う。まぁ、季節がちょいと違っているので、色味に関してはちょっと違って来るだろうけれど、「カリっ!」ってのが見当たらない。アウトフォーカス…ってワケでは無いが、そういう味がこのカメラ独特のモノなんだと思う。

今日、撮って来たばかりなのに、なんだか箪笥の奥の方から数年ぶりに出して来ちゃった写真みたい…って感じが600フィルムなのに出てる。それはそれで「味」なのかもしれないけれど、少々予想していたのとは違っていたので驚いている。もっと「カリカリ」した感じの仕上がりだと思っていた。まぁ、良く見ると解像度が若干良くなっていて、細かいディティールが写り込んでいるのだから、紛れも無く600フィルムなんだけれどねぇ。個体差…?

フィルムの装填も推奨される方法をやってみた。まぁ、紙を一枚かませるって方法なんだけれど、慣れないと結構めんどいなぁ。私の場合、プラモデル工作用のニッパーで内側の爪2つを切り取ってしまう方法に慣れているので、紙挟んで、途中で抜いて…ってのがどうも…。ニッパー無い時はコンクリートの壁面見つけてごりりり…って削ってしまう。削りかすだけは丁寧に落とすコトと、フィルムケースを優しく持つコトは忘れちゃいけない。妙にひしゃげて感光してしまうコトもあるからねぇ。

まぁ、何となくだが、そんなに悪く無い結果。満遍なく青味がかったフィルムじゃなくなったけれど、これはこれで。フィルムの入手がし易くなったコトと、なんでだかたまに安いフィルムが売ってたりするコトを考えれば全然悪く無い。

陽気が良くなって来れば、発色はちょっと変わると思うけれど、10C+10Gくらいは入れてもいいかなとは考えている。低温だとどうしても白っぽくなっちゃうから現像中の保温も考えないといかんなぁ。缶コーヒーだと持続性が乏しいし、ハクキンカイロだと熱過ぎる様だし。まぁ、持続性を取って、ハクキンカイロでなんとかする方法を考えてみたい。

「ばしゅ…うぃいいいいーん…」

これだよ。これも楽しさの1つ。いい加減、スキャナー調達しないと…。

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晴れてくれないと…。

2006-01-02 03:05:51 | ポラロイドーシス。
なんだこの「ジャンル」ってのうざいな…。

gooブログに投稿するときに「ジャンル」ってのがあるんで、読んでる人には関係ないけどね、写真っての見付けたから今後は「写真」で。

さて、フィルターもゲットして、フィルムも大盤振る舞いで3パックもゲットして、正月をポラで過ごそうと目論んでいたのだが、元旦の1日はどんよりとぐんにょりと薄暗い1日で終わってしまった。従って、SX-70の出番なし。

オリジナルのフィルムならそれでも青味を楽しむ被写体を探しに出掛けても良いのだけれど、600フィルムなのでそれなりにメリハリのある色気が無いともったいない。高感度で発色も良いので、いまやポラのスタンダードなフィルムだけれど、どちらかと言えば黄色が目立った感じを受ける。やや明るい曇り…ちょっと明るめの日陰なんかで撮るとイイ感じかもしれないと言うのが従来の感想。10Cくらいのフィルターかましてやってもいいかなと思うが、新しく付けたNDフィルターで微妙に変わってきているハズなので、やはり晴れた日に試してみたい。

と、能書きは良いから撮らねばならぬ。撮らねばならぬのにこの天気とは…。

そんなワケで、先日張り替えた革のその後の様子がどんなんだかを書いておこう。

そりゃあ非常にキレイに貼れたので、満足至極なのだが、私のソナー君の場合、薄い金属板が剥がれかかって来ているトラブルが多発していた。一応、革を張る前に、処理はしておいたつもりなのだが、革を貼った後に改めて撫で回すと「ペコポコ…」は新たな場所に発生している。貼られた革に引きつられてペコポコになった場所が出来てしまったみたいなのだ。

で、これも処置しないとベロン…と言うか「パキッ!」って感じで金属の板ごと剥がれてしまう感じもするので、そーっと隙間を開けて、ボンドを薄く塗り塗りする。

前回はクリア系のモノを使ったが、なかなか接着力が即効で効いてくれなかったので、今回は恐らくオリジナルと同じだろう「黄色系」を使った。すると、どうしてだか効果てきめん。ちょいと圧着させているだけでしっかりと付いた。ただ、はみ出た部分が汚くなるので固まるのを待って、ゴリゴリと…。

これでペコポコも無くなり、げろげろりな状態。さりげなくジュラシックな感じの漂うSX-70が完成。持った感じの指への当たりもオリジナルと比べて格段に良い。うっかり滑らせたらとんでもないコトになるし、取り返しが付かないのはカメラの宿命だけれど、修理が効かないカメラだとなおさら。こうした点でも、張り替えて正解だったと思う。ただ、オリジナルの状態が損なわれるコトに変わりは無いのだが、コレクションとしてのSX-70では無いので…。

んー。うずうずずずずzzzz。撮りたいのは山々エベレスト10回言ってみ?

する事も無いので、剥離剤で爛れたソナー部の補修でも考えるかな。まぁ、表面の細かいシボが溶けてしまっただけなので、適当にサンドペーパーでなでて、サーフェイサー吹いて、マットブラックを吹いておけば良いんだけれど、新鮮なマットブラックが無いなぁ…。賞味期限切れ…なら転がっているんだが…。

んじゃ駄目か…。

そうだ。フィルターについて書いておこう。

とても薄くて、貼り付けたままで何ら問題は無い。ソナーだとデフォルトでレンズはある程度引っ込んだまま折りたたむコトになるので、傷が付く心配も無さそう。それ以外の機種では手動でレンズを引っ込めてから収納するように書いてある。リング部の裏に粘着テープが貼ってあるので、これで貼り付けるのだけれど、難しいコトも無いと思う。まぁ、不用意にフィルター部分に指紋など付けないのは当たり前だけれどね。付けた状態でファインダーを覗くと、暗いには暗いのだけれど、思ったほど暗く無い。もっと暗くなるんだろうと、想像していたんだけれどねぇ。単に露出を合わせてNDフィルターを選んできたってワケじゃなさそうだ。やるなぁポラロイド。

ただ残念なのは、真っ黒なリングなので、距離がわからなくなった。レンズ部にメートル表記がしてあったのだが、隠れちゃって。まぁ、1眼レフだから、覗いてピントを合わせれば良いワケだし、ソナー付であればソナーに任せても問題は無いし。そもそも、開放値でF8らしいので、多少ズレていてもあまり気にならないだろうけれど、後書きで入れてもいいかな。

一応、貼り付ける時にも気を使ってみた。汚れなどが付いていると、粘着力が弱くなるので、綿棒にベンジンをちょいと付けて拭う。意外に汚れてたりする。塗装が溶けているワケでもなく、黒とも茶色ともつかない汚れを拭い、革を張るときに使った消毒用アルコールで仕上げる。フィルターの粘着部にもアルコールを塗っておくと、微調整が可能。まぁ、フィルター径とレンズ径がほぼ同じなので、あまり神経質になるコトも無いのだが、一応ね。

そんなこんなで、準備は万端なのだが、天気がなぁ…。いっそのコト雨でも雪でも降ってくれればそれはそれなりに、なんだけど、どんよりの曇りじゃなぁ…。

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完成!

2005-12-28 17:23:33 | ポラロイドーシス。
微妙に地味に爬虫類系…。

張替えセットの代金を郵便局で振り込むついでに、ドラッグストアで消毒用アルコール、100均ショップで平筆と大き目の洗濯ばさみを買って来て、仕上げに。

半日ほど洗濯ばさみで剥がれて来ちゃう金属板を押さえ込んでいたら、何とか貼りついたので、いよいよ新しい革の貼りつけにかかる。指示通りにのり面にアルコールを塗ってから、貼り付けて行く。妙な力を入れ過ぎると「ズルッ…」と滑ってしまうのを気をつけながら、微妙な位置あわせをしながら貼るだけ。それほど難しい作業でも無い。

剥離剤のお陰で貼り付ける面はキレイになっているが、手の油脂とか付いているのでこれをベンジンで拭い取ってから貼っておく。アルコールを塗ってあるので、さほど気にする事も無いんだけれど、一応。このアルコールは乾くまでは革の貼り直しが可能となるので、よほど1発で仕上げられる自信が無い限りは必須だと思う。

まぁ、なんだかんだ、1日で作業も無事に終わってめでたし。オリジナルの革がすんなりと剥がれ、その痕を早めにキレイに出来れば半日で十分だと思うが、

と、ここまで書いてたら「NDフィルター」が届いた。もの凄くデカイ箱なんだけど、中身は小さいなぁ…。伝票でか。

もとい…。張替えに必要とされる用具はちゃんと揃えてからと言うのが基本。アルコールが事前に用意出来ないままに始めてしまったので、オリジナルを剥がした後にいきなり剥離剤を使ったのだけれど、剥がした後の残置物の撤去にアルコールを使ってキレイにするようにと、購入元では勧めている。それでも落ちなければ「剥離剤」とした方が、剥離剤によるリスクも少なくて良いのではないだろうか。また、剥離剤の塗布には慎重にならなければイケナイ。ソナー付きモデルなら、ソナー部はマスキングしてから作業が望ましい。マジで溶けるし。

革によって値段が違ってくるが、だいたい2000円で1セットが手に入るコトを考えると、これは実に「リーズナブル」の一言。オリジナルに近い色調や質感の革もあるし、そうでないモノもあるので、まぁこの辺はアズユーライク…ってコトだろう。
私が購入したものは地味な爬虫類柄だけれど、パッと見、ビニールレザーな感じも受けてしまうが、しっかりと牛。単なる「シール」と思いきや、切断面(こば…とも言う)の処理がしっかりしてあって、ちょっとやそっとじゃボロけ無い様に処理されている。

げろげろり…。んー。実に満足。フィルターも届いたので、600フィルムへの備えもばっちりだし。フィルターも早速貼ってみた。アナウンスされている通りのモノで値段相応のモノだけれど、悪くは無い。強いて言うなら、リング部分はもう少し硬い素材で作って欲しかったな。なんとなく「紙」っぽいのも不安なのだが、頻繁に取り外す人もいなくなるからいいのか…。ただ、何度も取り外しが可能なほど丈夫じゃ無さそうなので、予備は必須かもしれないねぇ…。覗いた感じは、さすがに暗くなる。当たり前だけれども、晴天の屋外ならあまり気にならないかもしれない。まぁ、ソナー付きモデルに、だからピント合わせが極端にツラくなるワケじゃないんだけど、気分的に暗いのはねぇ、やっぱりねぇ。それがコイツの生きる道…なんだから、文句ばかり言ってられないんだけど、どーしても言いたくはなるなぁ。

まぁ、リニューアルが終わったんで、せっせと撮らねばね。






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苦戦中。

2005-12-28 08:22:39 | ポラロイドーシス。
届いた「表革張替えセット」一応、作業中。

一応でなく、立派に作業中なんではあるが、まだ新しい革は貼っていない。
その前の段階を始めたところ、写真撮りながら…なんて状況じゃなくなって来てしまい、結局、撮っていない。

まぁ、手順としては、オリジナルもしくは、既に貼ってある革を剥がさなければならないのだが、これが手強い。部分的には「ペリペリリ…」と、苦も無く剥がれて、キレイに下地である薄い金属板(ステンレスらしい…)が出て来るのだけれど、場所によってはこの金属板ごと剥がれちゃったりするのだ。元々はこの金属板と革が一体になったパーツを本体に貼り付ける…と言う形が正しいのかも。

極力、この金属板を剥がさない様に革を「むしる」形なのだけれど、ちょっとやそっとじゃキレイに剥がれてくれない。アルコールやベンジンを染み込ませながらトライしてみたけれど、非常にキビシイ。まぁ、そんなこんなでむしり残ってしまった革や接着剤を剥がすための「剥離剤」も一緒に購入してあるのだから、あまり気にはならないのだが、金属板が剥がれてしまうのは想定外なので、慎重に進めなければ…。

あらかた、むしりとった後に、剥離剤を使って金属板をキレイにむき出しにするのだけれど、この剥離剤は恐ろしく強力で、購入元のWEBページに書かれてある通り、本体がシルバータイプのモデル以外には使えない。本体が溶けてしまうから。

私のはソナー付きのシルバーモデルだから、張替えセットと同時購入したのだけれど、シルバー以外の場所にうっかり付けてしまうと恐ろしいコトになってしまう。例えばソナーの部分。黒い樹脂製のブロックがソナーなしSX-70と比較して目立つのだけれど、この部分に付けてしまうと遠慮なく溶ける。

「あっ!」

と、直ぐに拭い取ったんだけれど、拭い取った方向に遠慮なくただれてしまった。まぁ、深刻なレベルでは無いので、後から塗装すればいいのだけれど、心配な人はちゃんとマスキングした上で剥離剤を使う方が良いね。

恐ろしく強力な剥離剤のお陰で、ピカピカのシルバーボディになる。革の残りとか、接着剤の残りとか、跡形も無い。とても強力なので、拭き残した剥離剤があったりすると何が起こるか判らない…ってコトもあるので、アルコール分の多く含んだウェット・ティッシュで全体をキレイに拭きまくる。本来なら、この次にいよいよ、新しい革を貼り付けるのだが、薄い金属板が剥がれかかっているコトもあり、これを何とかしなければならないのである。

剥がれかかった隙間から中を覗くと、接着剤の枯れ果てた残りが黄色く見える。工作の時間に多用したが、その黄色さがうらめしくも思ったいわゆる「ボンド」。見えない部分だから同じボンドでも良かったのだが、せっかくだから黄色ではなく「無色」タイプのものを流し込み、隙間の両面に薄く塗りつけてから圧着するのだけれど、これが…くつかないんである。

もしかしたら、剥離剤の成分が隙間から入り込んで接着力を弱めているのかもしれないが、金属板の反り返りに接着が耐えられない…感じのほうが強いみたい。そもそも張り替える原因が「ペコポコ…」だったのだけれど、革の劣化が縮みを呼んで、その縮みにそって金属板が剥がれたのが「ペコポコ…」だったようだ。

なんとか圧着し続ける方法を考えて、その状態を維持しておかないとイケナイ。プラモの小さなパーツなら洗濯ばさみで何とかなるんだけれど、結構な厚みがあるカメラだったりすると、なかなかねぇ。でもこれを解決出来ないままに新しい革を貼ってもあまりよろしく無いワケで…。

てなワケで、この状態で作業はストップ。もっと強力な接着剤と言う話もあるが、修理の際に剥がす必要があるとしたら、あまり使いたくない。部分的には金属板も取っちゃって良いらしい話もあるのだけれど、なるべく付けたままの方向で進めたいところ。でも、革がうまく剥がれないで、取る他に無くなる場合もあるだろうなぁ…。

これさえ解決できれば、あとは新しい革を貼る作業だけなので、それほど難しくも無さそうである。質感も手触りもなかなか良い革なので、出来上がりが楽しみ。均一にワニ革模様が入っているワケでもないので、普通のカメラに貼ってある様な感じと違うコトもなかなか良さそう。カスタムメイドの1眼レフカメラなんかにはこうした不均等な柄の革が貼ってあったりしたもんだが、量産品では普通に一面シボ…。

購入元ではそうしたタイプの革も扱っており、SX-70だけではなく、レンジファインダーの名機や一眼レフの名機向けのセットが用意されている。うれしいコトに、私のかつての相棒だったNikonF3用の張替えセットもあったりするので、ほとんど使わず、オブジェ化しているのだけれど、張り替えてあげようと思う。とは言っても、すでにオリジナルの状態ではなく、スポンジゴムが張替えられているのだけれど…。
今に思えば、無茶して貼ったんだよなぁ。瞬着使ったし…。

そんなわけで、薄い金属板に苦戦中。剥がすのに苦労している人は、気をつけて欲しいところです。

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届いた。

2005-12-27 20:15:19 | ポラロイドーシス。
SX-70用の張替え革が届いた。

正しくは「SX-70用 表革貼り替えセット」と言う。前回、「修復セット」と表記したが本来の革は捨てる他に利用価値もなくなるので、張替えセットが正しい。

購入先はAki-Asahi.com。URLはhttp://aki-asahi.com/ となる。年末だと言うのに迅速に送って頂いたのは暇人にとっては感謝の極み。なんせ、こうしたモノは目にした途端から欲しくて欲しくて堪らないぜっ! な局所的症状が俄然ヒドクなる。まだ代金を振り込んでいないが、後払いなのもウレシイ。さっそく明日振り込まねば。

今回は「表面剥がし材」も一緒に頼んでおいた。これで何となく作業も始められるのだが、アルコール(消毒用でも可。)があった方が何かと良いらしいので、これを塗り塗りするための「筆」と一緒に明日調達して来よう。

ちょろっと覗いてみた感じでは、なかなか渋い表革。写真に撮って魅せたい所だが、この色を再現するのが難しい。かなり濃い茶色なので「ダークブラウン」に間違い無いのだが、どう撮っても「黒」になってしまうのである。

本来、私が所望していた「ワニ革」と言うのが、テカテカのちょっとHGっぽいモノだったのだが、生憎と欠品。だが、テカテカしていない革の方が結果的に良いのではないかと思う。貼り付けられている「革」は装飾のみならず、「滑り止め」的なこの時期にピッタリな効果も持ち合わせるからだ。そう考えると「オーストリッチ風」なのも良かったかな…。

むひひ。(げろげろり。)なかなか地味なリニューアルと言うか、マイナーチェンジが出来そうで、辛抱なら無いのだが、仕上げは自分でやるわけだから、一時な勢いに任せて「やってもうた!」…じゃあ困るのでおとなしくするが…。

SX-70関連では既に「NDフィルター」を発注しておるが、何の音沙汰も無い。機械的な受注確認のメールが来ただけで、いつ届くのかも判らん。この分だと越年しそうな感じだが、正月にはポラ…と決めているワケだから、あれが無いとフィルムの調達もままならない。お大臣にどーんと払う気構えでいるのになんたるコトか。

まぁ、その間にせっせと「革剥ぎ」にいそしむ他に無い。うひひ。(げろげろり…。)まぁ、そんなこんなも写真に撮りながら進めて、記録に残しておこうと思う。

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剥がれてきちゃった…。

2005-12-26 00:27:42 | ポラロイドーシス。
お正月は晴れたらポラ三昧と考えている。

あえてポラって所がぐんにょり感漂って良いかなと思うし、喪中なんでひっそりと過ごさねばならぬ方向でもあるんで。デジカメでも変わらんか…。

で、まぁ、愛機SX-70のソナー君を磨いていたら、妙なコトに気が付いた。

黒い革の部分をレザーオイルで磨いていたら、あちこち「ペコポコ…」するんである。どうも革が浮いて剥がれかけているみたいなんである。これは一大事!

革自体は傷は多いものの、ヒビ割れたりはしていないし、そうなる前にオイルが浸透しているのでひどく痛んでいるワケでは無いのだが、妙なペコポコ…。よくよく見ると、端の方が浮いちゃっている。

気になって良く見ると、革自体が剥がれているのではなく、革が貼り付けてある金属の薄い板が本体から剥がれてきている。おいおい…。なんか黄色い工作用の「ボンド」みたいなのでくっついていたらしい。

んー。これはピンチだぁ…。そこだけならまぁなんとかしようって気にはなるが、あちこちなんである。あちこち。さすがに24年の歳月はこういうトコロに忍び寄って来るんだなぁ…。

んで、まぁヤフオクで見掛けて気になった「レザー修復キット」を頼んでみるコトにした。修復と言うよりはそっくり張り替えるキットなのだけれど、勝手知ったる人が作っておられるみたいなので、実に丁寧な仕上げ。ん、仕上げは自分でするのか。まぁ、単に革をくりぬいてあるだけじゃなく、細かい所まできっちり仕上げてあるらしいコトはWEBでも判った。

どうせオリジナルじゃなくなるんだったら、いっその事「ありえない…」って感じにしてみようかと思ったのだけれど、やはり撮らない時でも「なでなで…」して可愛がるためにはそこそこで抑えておかないと…。

それでも最初に発注したのはテカテカの「クロコダイル」。昔々、母あたりが持っていた黒いハンドバックなんかがそうだった感じの。ところが、残念ながら欠品しちゃったと言うので、「黒っぽいブラウンに見える落ち着いたワニ模様」になった。

今、考えれば「レッドスネーク カモンっ!」でも良かったかなぁ…。エメラルドスネーク カモンっ! なんてのもあって、カッチョイイんだけれど、ボディの地がブラックとかホワイトじゃないと似合いそうも無いし…。

とりあえず、頼んだのが来たらゆるゆると張替えに挑戦してみたい。さほど難しい様子ではないのだけれど、オリジナルをキレイに剥がすのが大変みたい。確かに、ペコポコしている部分以外はかなりカッチリ張り付いている。

古いカメラでもこうしたキットを作ってくれているのは助かるなぁ。器用な人だと自分で素材をカットして貼っちゃうんだろうけれど、プレスでキレイにカットしてあるのは何かと剥がれにくいってコトもあるし、見栄えを気にしなくても良いし。

最初から「ありえない…」革素材を選んでいる時点で見栄えがどーの気にするのも変だけど、お手軽に「いい仕事」に見える方が良いしねぇ。そんなこんなも届いてみなければまだ何とも言えないが、うまくリニューアル出来ますように…。

おお。うまく行ったらF3Pもチャレンジしてみるかな。あれもボロボロだし…。

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注文してみた。

2005-12-23 08:01:35 | ポラロイドーシス。
SX-70用のフィルター。辛抱ならず、注文してみた。
年内に届くかなぁ…。微妙だと思うし、三が日に配送も無いだろうし。

相当、不便にはなるだろうけれど、これでブッ飛んだ写真ではなくなると言うのもレトロ過ぎておかしい感じもする。普通のカメラなら、フィルムの感度の違いはカメラ側で設定できるが、ポラの場合はそんなのついていない。ほぼ専用フィルムって仕組みで生き続けるカメラだからねぇ…。

最初からモデル3使っている人はあまり不便でもないか…。ちょっとそれ美味しいな。
オクでも見てみるとするかな…。

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SX-70フィルム/Time-Zeroフィルムについての重要なお知らせ

2005-10-21 23:20:53 | ポラロイドーシス。
あー。ついにこの日が…。ちょっと前に発表されていたらしいなぁ。
市場在庫限りかぁ…。

でも、専用のNDを出すみたいだから、まぁいいか…。
とは言え、のぞいた感じはかなり暗くなるしなぁ…。
かと言って、フィルム買い占める財力は無いし…。

素で600フィルムが使える様に改造してくれたらいいのになぁ…。

ん。いつか来るんだろうとは思っていたんだけど、いざ来るとつらいモノもあるなぁ。あまり撮れて無いし…。

こうなったら、コンデンサー改造に手を出すとするか…。



10月22日 追記

海外でも同じみたいですね。多くのファンが嘆いている様です。
日本では明確な時期はアナウンスが無いみたいですが、海外では2006年の早いうち(3ヶ月くらい?)にディスコンとなるみたいです。

露出回路を直接いじって600フィルムに合わせて補正する方法が一番スマートだとは思うのですが、難易度超絶でしょうし…。(いつかやったるで…)

光路上のどこかにNDフィルターを挟めば補正は出来ますが、明るい視野を保ったままとなると、フィルム直前しか無いんですね。となると、カメラと言うよりは、フィルム・パックへの改造になるので、フィルム自体の排出に影響が出ない様に取り付ければリスクも少なくて良いかも知れません。ただ、フィルム直前ですから、ゴミだのホコリだの…の影響は「大」でしょう。モロに影響してきます。

何とか、お気楽極楽な方法が考えられれば良いのですけど、やってみて上手く行く様でしたら、ここでまた紹介しようと思います。
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ポラロイド SX-70 その9。

2005-08-07 05:12:00 | ポラロイドーシス。
出番まったくなし…。

フィルム見掛け無いんだよねぇ…。600詰めてぶっ飛んだ写真撮るのもなんだし。

使いこなすほど撮ってもいないし、ちょいと作品を撮ってみたいってのもあるので、ウズウズしてるんだけれどなぁ。

一応、大き目のカメラ屋さんにフィルムは頼んではいるんだけれど、いつ入荷するか定かじゃ無いところがこのカメラらしいトコロでもありますが、仕舞い込んでいて良い事もなく、時々出してあげないと心配でもあります。

長い事、防湿なんてのとはおよそ縁の無いトコロで「過去の遺物」とされていたのですが、幸いにカビの被害も無く、点検修理を経て「復活!」したのではありますが、メッキされたボディーに点々とカビ状の白いモヤモヤしたものが浮いて出たりします。カビかと思いきや、カビでも無さそうでして、同じ様にプラスチックにメッキされたモデルガンとかエアガンでもたまに見掛けます。まぁ、アルコール・ティッシュでぬぐえばキレイになるんですけど、精神衛生上あまり宜しくはありませんね。

同じく、ボディーに張られた革の部分も、これは本物のカビにやられ易いワケで、クリーナーと保革油でメンテナンスしとかないとイケマセン。あまり放ったらかしにすると、革自体が形状を維持出来ずに割れちゃったりするんですけど、そこまで酷くはなかったのも幸い。なんとかオリジナルの状態を維持しているワケです。

そんなワケで、ウズウズ…しながらキレイにしていたりするワケですが、いよいよオブジェか…って感じも漂うので、ちょいと頑張ってフィルムを手に入れないと…。

作品うんぬんだけなら、980円の600カメラとフィルムがありますので、何とかなりますけど、過去の遺物から復活を成し遂げたSX-70ソナーだからこそ…って想いがあるのですよ。それゆえにウズウズと歯がゆいのですけど。

そんなこんなの想いも、全てが厳しい状況に向かいつつあるのが現状でもあります。
ポラロイドを見限るとか、見捨てるつもりはありませんが、デジカメには無い楽しさをもっと早く知っていたらと思うと、余計に歯がゆいのでもあります。

こうなれば「チェキ!」でも手に入れておこうかなと、さえ考え始めているし、現行のポラのなかなかな「600PRO」なんてのも欲しいな…とさえ思います。

と、妄想しながらフィルムの無いカメラをキレイキレイしているんであります。

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ポラロイドSX-70 その8。

2005-07-02 14:42:54 | ポラロイドーシス。
最近、全然撮ってない…。

ここ「とある高原の元別荘」は、知人が終の棲家として親から譲り受けた物で、それなりに古い。が、環境は全くの大自然の中なので、蚊の襲撃さえクリア出来れば快適極まる。ベランダの手摺りから向こうは「自然」そのもので、ちょっと歩けば観光地…って雰囲気もあるのだが、その道中だって、おじたん。宅の近所にうっそうと繁る雑木林と変わらない。まぁ、ちゃんと整備されている所が単なる雑木林とは違うわけで、散歩していても受ける感じは全然違う。

そんな別荘地ではあってもADSLは割かし速いスピードで届いているので、ネットワークを組んで仕事に使っていても不便な事は見あたらない。私は退役してしまったが、主人は現役のカメラマンなので、高速な回線は大きなデータのやりとりに必須なワケで、都内に居を構えていた時は有線LANであったそうだが、業者に頼んで一切を任せていたので、自分でどうこういじるのはPCだけって事になる。

まぁ、引っ越しが落ち着いて、新居披露も兼ねて呼ばれたのであるが、PCは手つかずで奥さんと揉めていた。ケーブルが這い回るのがイヤだの、物理的に這い回らないだの…って事なのだが、そんな物は無線LANにしちゃえば解決できるワケで…。

今後の事もあるので、メンテナンスやらについて授業も行う。おいそれと業者に来て貰うってワケには行かない場所だし、案外と落雷も多いので、出来うる対処と復旧の仕方についてみっちりとスパルタで。PCだけいじっていれば何とかなる…ってぬるい環境から脱却しなけりゃいけないのも別荘暮らしの生活の知恵の1つかも。

んで、まぁ、ここにいる3人が3人共に、何らかの形で「カメラ」に携わった仕事をしている…していたワケで、写真の話には終わりが見えない。デジカメやらはもちろんだけれど、銀塩についても話は止めどもなく盛り上がり、現役を除いて奥さんと私でポラの話に花が咲く。

奥さんがポラにハマっていたのである。しかも相当重傷な感じで。私がSX-70を使っている事をブログを通して見せてあげると…

「あー! これよコレ! やっぱりコレなのよっ!」

巷ではブームになっているラシイ事は知っていたが、知人にハマっている人がいるとは知らなんだ…。
どうも、奥さんが欲しかったカメラはSX-70だったのだが、旦那が探して買ってきたのは「ROSSO」だったので、離婚の危機とまでは行かないものの、紛争は勃発していたらしい…。

でも、ROSSOが悪いわけでは無く、現在とこれからを考えたらとても良い選択だと言う話をしてあげた。フィルムの入手が楽なのは、ポラを楽しむ上で当たり前なんだけれど、SX-70使いからみれば羨ましい事でもある。ディスカウントショップでカメラごと買っても¥980なんて値段でフィルムが買えるワケだし、ちょいとした写真屋さんでも置いてある。SX-70専用フィルムはかなり大きな所でも、常時在庫が豊富にあるなんて聞いたこと無いからね。

そこから来る、1枚のコストにしたって大きな違いが出て来るので、カメラ本体のギミックの差はあっても、これから始めるなら600フィルムが使えるポラの方が楽しめるチャンスは大きいだろう。

「えーっ! これフィルム違うの?」

違うが、使えない事も無い。だが使うには知恵と勇気が必要な場合も出て来る。そもそもの露出を変更してしまうとか、減光させるとかの方法を取らなければ、適正な露出にならないのだけれど、それを含めて「使うことも出来る…」と言うのであって、違いは残ったままである。って言うか、アンタも元カメラマンなんだからちょっとは調べとけよ…。

「ブローニーの方がまだ安上がりなんだよなぁ…。」

これは旦那の意見。言い得て妙ではあるが、出来上がりを見れば何となく判るご意見なんである。35mmのフィルムよりも先に生まれていたロールフィルムを使ったカメラでも、ポラの出来上がりと同じ様な四角い写真が撮れる。35mmとは違った切り方で空間を写し込むので、見た目の目新しさは大きいかも知れない。

2眼レフ…って上から覗き込んで撮るカメラが多いんだけれど、製品が廃れて久しい。トイカメラで復権を果たしている感じもあるんだけれど、それはそれで「別の世界」でもある。ひっぺがしタイプのポラフィルムを使った「ホルガ」の世界や、「ピンホール」の世界が「アート」として再び登場している事もあるが、踏み込むにはちょっと敷居が高いかもしれない。

「パッと向けてパシャッと撮ってべろぉ~…」

ってワケには行かないからだ。それだけにチャレンジのしがいがある「アート」なので、いずれは…と思うのだけれど。ROSSOを含めて、現行のポラカメラに勝る手軽さは見られないって事も確かな事だし。

「出来上がりが直ぐに見られるってのに、何だか緊張しない?」

奥さん、イイ事言う。あれは何だろうと…、心のどこかに引っかかる物が他人と共有できた瞬間の喜びって物かも知れないが、SX-70はともかくとして、失敗のほとんど無い現行のポラで撮っても、何だか「不安」な気持ちでフィルムが発色を終えるのを待っている自分がいる。パタパタ…したって発色とは関係ないのに、パタパタやってしまう深層心理にも関わるんだろうと思うが、緊張というか不安というか、そんな心配をしなくてもいいのにしてしまう「楽しみ」がそこにあるのがポラロイドかもしれない。

「そうした1枚々の不安とか緊張がたまらなく快感に感じる病気なんだよ…きっと。」

だから「ポラロイドーシス」って症候群みたいなサブタイトルを自分でも付けたんだと思う。単にレトロなカメラをいじくっているオッサン趣味みたいなものじゃなく、ちゃんと写ると判っていても、何かそこに妙な物を期待しながら撮ってしまう、あるいは自分の手で撮りながらも自分の手の遠く及ばない力がそこに現れるのを期待すると言う、変な病気に冒された患者なのかもしれない。そして、デジカメと比べようもない程の鮮明度を持たない写真であっても「芸術だ…!」と言い聞かせて満足に浸る…。

「んじゃ、オマエらビョーキじゃん…。」

仕事でストレスの貯まる写真ばかり撮っている現役には判らない、もしくは忘れてしまった症状なのかもしれない。自分で撮ったフィルムを現像して、フィルムをかざして像を見た時の感動とか、暗室で露光した印画紙を現像しながら、像がじわじわ…じわーーー!って出て来る時の感激をオマエは忘れたのか! っと。

確かに、手軽になったデジカメにはこれらは無いし、もう必要も無いのかもしれない。だけれど、それを知っているからこそ、患者が生まれているのかもしれないって点では奥さんも同意見だった。またそれの近い体感が得られるのもポラぐらいしか残っていない。

「患者同士連携を図るべきよ! そうでしょ? そうなのよ!」

奥さんが静岡の山奥で声を大にして総決起大会を開くまでもなく、ネット上には沢山の患者が連携を図っている。そんなこんなを香り高いコーヒーと、ちょっと焦げてる自家製のクッキーで楽しみながら、ベランダでネット検索しながら楽しめる…ってのは、いいねぇ…。

「帰ったら、フィルム探すかな…」

何の鳥だかしらないが、しとしとと降る雨の中、きれいな声のさえずりを聞きながら、重傷患者はそう思うのである…。



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ポラロイドSX-70 その7。

2005-02-27 13:24:54 | ポラロイドーシス。
結局、600に600フィルムを詰めて散歩のついでに撮る。

陽気も良かったので「ずんぐりむっくり」にフィルムを詰めて、撮る事にしてみた。とは言え、気温が低いのでフィルムの現像が危うい所が心配ではある。んが、しかし、ハクキンカイロという重宝している物があったので、ポケットに一緒に突っ込んでおけば大丈夫なワケ。

普段、散歩の目標としている公園でも撮ってみようかと思ったんだが、めぼしい所も無かったのであれやこれや探しながら歩く羽目に。んまぁ、雑木林だらけなワケで、これと言って目立つ物も無ければ、色気にも乏しい…。おまけに、ずんぐりむっくりは固定焦点だから、何となく覗いて見える景色なり被写体が何となく写るワケで、何かに「注視」した感じで撮りたいって事が接写モードであってもイマイチな感じ…。流石に、600って言う位だから、露出は程良くて文句は無いんだけどねぇ。

そんな中でも、よそのお宅の庭端に梅らしき花が咲いていた。恐らく、この時期に咲いてるのは「梅」だろうと言う所から「梅」なんであって、細かい事は知らない。が、ぼんやりとしたピンクのもやもやはクッキリカッチリとデジカメで撮るよりもポラの方が面白いと思ったんである。あくまでもよそ様のお宅なので、ズカズカ入り込んで撮るわけにも行かないが、なかなか感じよく撮れたんで「◎」。

これはなかなか遊べる。何度も言うが、フィルムは圧倒的に高いけれど、その場で「ゲージツ」が作られるのは楽しいじゃないの。

そんなこんなで、3時間もうろうろして楽しめた。平行してデジカメでも撮って歩いたので、そりゃあ撮った枚数はデジカメの方が多い。ポラには10発という区切りがある。ぱしゃぱしゃ撮って歩きながら、ポラで撮る事も考える。なんせ10発だから、シーンを選んで撮らないと、後悔するのは財布も一緒だと、肝に銘じないとイケナイ。これが何とかなればねぇ…。

いずれ、色気を求めて巷を彷徨いながら、日がな1日を撮り歩いてみたいもんである…。

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ポラロイドSX-70 その6。

2005-02-26 10:33:09 | ポラロイドーシス。
600フィルムを1パック10枚使い切ったので、どんなだったか。

修理しただけあって快調。露出と言うのか、明暗と言うのか、正式名称は明暗コントロールだったと思うけど、これを「暗」にしておけばそれなりに撮れる。だが、全てうまく行くワケでも無さそうで、同じ様な暗さの場所でも、被写体によってはぶっ飛んだ写真になる。資料で言えば2絞り分位はどうしてもオーバーになるみたいだけれど、それでいても良い感じに写る時があるので、EEとの兼ね合いもあると思うが、相手が電子回路じゃなぁ…。

まぁ、ファインダーが暗くなるのを我慢してNDで減光してあげる方がお手軽だと思うけど、格好良く取り付けるにはアタッチメントの入手やら改造をしなければイケナイと言う手間暇がかかる。

素直にSX-70フィルムで撮った方が良いには良いが、入手が可能とはいえ600ほど見かけない物だからこんな苦労が生まれる。普通に写真を撮るとなると、天気の良い日に出掛ける事がほとんどなので、この露出の問題はスタイリッシュに解決しておきたい所なんだけどねぇ。

パックに付いている爪も切り取らなければイケナイ。何が爪と干渉して入らないか観察すると、内部の板バネみたいなのが600と形状が違っている。これがパックの爪の内、内側の2カ所と干渉しているので、これさえ爪切りかなんかで取れば、外側はそのままでも入った。干渉さえクリアすれば入らないワケではないので、何かで抑えて入れる方法もネットでは紹介されている。

超音波ソナー方式オートフォーカスもなかなかよろしい。薄暗い所などではファインダー覗いてもいっそうの薄暗さでしか被写体が見えないので、ピント合わせが面倒になる。これが超音波でしゅっしゅっ…っと出来ちゃうから便利。間にガラスとか挟んだりすると、ガラスの向こうはボケる事になるので現在ではあまり使われなくなってしまった測距方法だけれど、赤外線の照射でもあまり変わらないワケでモジュールの小型化がうまく行けばデジカメにだって載っていたかもしれない。SX-70に関しては、これが頭でっかち的なデザインでイヤだって人もいる。確かにこの部分が無い方が、よりコンパクトなので畳んだ時にちょっと羨ましく思う。むしるワケにも行かないので、次のモデルはアルファ辺りを狙ってみようかとさえ思う。

べろーー…っとフィルムが出て来るのだが、出て来る所が出て来そうも無い所なので、最初は驚いた。何かの間違いじゃないかとも思ったりしたのだが、実に微妙な所から出て来る。ここをぶつけたりすると調子悪くなるんだろうと思うけど、頭でっかちなモデルのお陰でそうでも無くなっている。まぁ、カメラなんだから大事に使うのは大前提なんだけど。いろいろと調べていたら、このカメラの生年月日が判った。「 February 22, 1979 during the A shift.」。御年26歳。製造から少し間があって日本で購入された物らしい。おまけに「にゃんにゃんにゃんの日」。

んで、フィルムのおまけに入手した600カメラ。2パック目はこちらで遊ぼうか、SX-70で遊ぼうか悩む。SX-70と比べるともの凄くちゃちいのだけれど、なかなか良く出来ている。2000円そこいらで売られている物らしいので、ポラロイドの普及と伝導に持って来いらしく、プレゼントとして広く出回っているらしい。確かにそんな感じだが、そんなのでも3年も保証してくれる所がすげえ。

ボタンを押す以外にあまり遊べない所が惜しいのだけれど、そんな所がイヤであった自分。カメラを触っている内に、そうでも無くなってきた。だって、こんなのぶらさげて観光地で写真撮ってる人は見ないんだもの。そう考えたら、堂々とこれ見よがしにぶら下げて、鎌倉辺りの「春」でも探しに行っちゃおーかと。

接写とは言え、60cmって微妙な距離なので、何か切り取るってのは苦手な部類だし、それをファインダーで確認も出来ないので、ありがちなピンぼけ写真が多くなりそうなんだけど、そう考えるとSX-70って良く出来てるなぁ。

いや。このポラロイドに限っては、そんなデジカメや真っ当なカメラ的発想じゃイケナイ。アート。あーとなのだよ、これは。アート製造マシンとして、馬鹿高いフィルムを惜しげつつ消費してなんぼ…と言う、18世紀のフランス辺りにウロウロしている貧乏画家的な創造欲を持って扱うべきカメラなのだ。べろーー…っと出て来たら、それが「アート」。

と言う妙な方向性を見いだしながら、その7へ続く…。

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