2ヶ月ほど前から、毎日ではないが『通勤』をしている。
ささやかではあるが『社会復帰』を始めていて、通勤なのだけれど、そのお供はやっぱりケータイであり、SDミュージックなのである…。
でまぁ、手持ちの音楽も聞き飽きたので、知ってはいるが、あまり真剣に聞いたコト無い…ってのを聴いてみたりしている。
そんな中で、聴いている1つが「ビートルズ」。人生初めての『洋楽』かと思いきや、これは勘違いで、中学校の英語の時間に「いえすたでー♪」って歌った覚えがあるし、続けて「へいじゅーどぅー♪」だったワケで、そうだったかも知れないと思っていたのだが、良く考えたら人生初の洋楽は「ドアーズ」のファックファック! で、マザーファッカー! な、ナントカと言う曲で、始まっていた。
ま、『地獄の黙示録』のパンフにドアーズのボーカルの事がちょこっと書かれており、興味はそそられたが、当時はラジオしか持ってなかったので、その曲とめぐり合う事も類稀なコトにはなってしまったのだが、この映画は1日中観ていた映画だし、冒頭から「終わりだぁ~!」って流れていたもんで…。
で、そうじゃなく「ビートルズ」。
「いえすたでー♪」で「へいじゅーどぅー♪」に「おぶらでぃ~おぶらだぁ~♪」が耳に合わなかったので、真剣に聞く機会を持ち合わせる事無く生きてしまった。
途中、おおよそ「ビートルズ」が出て来ないだろう人から「ホワイトアルバムはいいぞ…」とか聞かされるとか、「悪霊島」って映画で『レットイットビー』が使われたりで、少しだけ齧ったこともあるのだけれど、自分のノリには『バックインザUSSR』くらいしか合わなかったりなんだり…。
あらためて、通勤のお供にじっくりといろいろと聞いているのだけれど、やっぱり合わないんである…。来日時には日本の婦女子の貞操まで心配されたと言う伝説まで残っているバンドではあるのだが、うむぅ…。
ローリングストーンズもやはり正しく齧っていない。
『サティスファクション』はシナロケがオリジナルだと思っていたクチ。ベトナム戦争の映画なんかにゃ良く出て来るし、地獄の黙示録でもPBRで河を疾走しながらノリノリでかかっていたんじゃなかったかな…。それくらしか知らないで済んでしまっていたものだから、一応、正しく齧ろうと…。
クィーンやツェッペリンやエアロスミスは一通り齧っているし、なにかとドラマなんかでも使われたりして幾度かの盛り上がりもあったのだけれど、なんとなく忘れている事もあるし、せっせと聴き直していたり…。どちらかと言うと、おじたん。より1つか2つ上の世代がよく聞き馴染んでいるバンドだったりもするんじゃなかろうか。
んまぁ、青春期にクリムゾンやクラフトワークに進んでしまい、いわゆる「ロック」ってのとは、ちと違う方向に特化しちゃったもんだから、こうした機会も良いのかなぁ…と思っている。それでも、一度、そっちの方向に進んじゃうと、それらを聴き直してみても…
「言われてるほどスゲーかなぁ…」
と、案外とつまらない感想しか出なかったりするんである。
「かあさん…男殺しちまったよ…」な『ボヘミアンラプソディー』は、「かあさん、ボクのあの帽子、どこへ行ったでせうね?」に通じるモノがありそうな感じがして、ジョー山中の『人間の証明のテーマ』なども聴き直してみると、その完成度の高さに鳥肌が立つ様な感動に襲われたりもしちゃうのがロックなのだな…。
こうして考えると、まだまだ聴かなきゃいけない音楽は実に多い…。まぁ総じて言えるのは…
「イイモノもある、しかし、悪いモノもある…ロンドンブーツ10足持って…」
なんだな…。しかし、ケータイに音楽を詰め込むのも実にじれったく、面倒になってきった今日この頃。そろそろiPodあたりも考えてみようかな…。
追記…。
『人生初の洋楽…』ってのは大ウソだった。正しくは、小学6年で友人に聴かされた、オリビア ニュートンジョンの『ジョリーン』だった。『カントリーロード』のB面の曲だったと思うが、金髪のねぇちゃんのどこまでも伸びる高音がどーたらこーたら…ってハナシで延々と聴かされた記憶が蘇った…。
と、同時に、「パンツについた精液は乾くとパリパリになる…」と言う、アノ頃はとてつもなく壮大なトリビアを語り合っていた気がするが、精通した友人は幾人もいなかったし、いても内緒にしていたろうから、真実は伏せられたまま不毛な議論をしながら延々と聴いていた覚えがある…。
まだ、深夜放送も聴いてなかったアノ頃だから、致し方ないのではあるが、その後はラジオから洋楽にどっぷりと浸って行ったと同時に、妙な知識も蓄えて行ったワケであるなぁ…。