…なんの罪もない子供への虐待が続いてますな…。
露見する事が増え、事件となり報じられる機会が増えた…って事でしょうけれど、埋もれている事案もまだまだ多いのではないかと思います。
…おじたんが近所の異様さに疑問を抱いて通報したのは、もう1年半も前になりますか…。
ほぼ毎日聞こえてくる阿鼻叫喚なのだけれど、近隣ではそれが普通になっており、誰もが異様さを感じながら『通報』しなかったのですな…。
暗に…「あそこはキチガイが住んでいるから…」と、極力関わりを避けたい…って心理は、それが社会的に間違いであっても現実に近隣に住んでしまうと理解出来るものであったりもします。
ま、確信犯的な言動を直接目や耳にしたので、通報したワケですけれど…よく報じられているケースとは違い、造られたキチガイに起因するモノだったりします。
通報した直後に、そうした関係機関が積極的に介入することで、阿鼻叫喚は減りました。ところが、減っても消えて無くなる事は無いんですね…。たまに聞こえてくる阿鼻叫喚に、子供と思わしき声が含まれていない事が幸いであって、そうした点では通報して良かったと思います。
そもそも、阿鼻叫喚の元は若い頃からシンナー等の吸引に邁進しており、地元じゃかなり有名だったみたいです。劣悪な家庭環境からそうした人間が育ち、やがて家庭を持って、子供も…と言う連鎖の一部なワケで、行政が介入していてもおかしく無い状態が常態化しちゃってたみたいですな…。
然るべくシンナーにやられた脳は元に戻りませんから、阿鼻叫喚はその様を変え、セルフ阿鼻叫喚となって続いていたりするのです…。
何がスイッチなのか判りませんが…突然爆発して凶暴になり、それが数時間持続するワケで…聞こえてくる阿鼻叫喚だけ耳にしていれば『キチガイ…』ってのは誰しもが想像するもんでしょう…。一時期有名になった『引っ越しおばさん』を彷彿とさせますが、アノ目には「やってるな…」ってのが見て取れるので、それほど恐怖感はありませんけれど、コッチのはマジですから、恐怖の度合いは比較になりません…。リアルにマジの怖さ…。
そんな様子なので、当然として行政機関との関わりも早くからあったと思われますが、そうした中で、あしらい方も身につけているんですな…。福祉関係とかそうした類の機関をあしらう術を身につけているので、いちいち介入されなくても済むって方法を使い分けていた様子。
そうした点では悪質な部類のキチガイ…ですけれど、シンナーに起因する病的要素もあるわけで…ムズカシイんでしょうか、行政的には…。
そうした情報は、行政側から得られたモノではありません。既に地元じゃ有名だったので、そうした話を得ようとすればそれほど難しくもなく…
「あー。キチガイそっちに引っ越したのか…。火に気をつけろよ。火事出して追われてったんだから…」
「救急車の常連だからね…しょっちゅうピーポーだよ。タクシー代わりだもの。一晩に3度も4度も呼ぶからさぁ…」
…どうしたことやら…。そんなこんなもスキルのうちだったんでしょうか…。
単純に児童虐待にとどまらず、スゲー近所迷惑一家だったワケですな…。
度々、救急車が来る事は知っていましたが、救急車が出て行かないんですね…。
「なんだよ、今流行のたらい回しかよ…」と思っていたのですが、搬送するにも搬送しようも無い理由で呼んでるワケだったんですねぇ…。
また、配偶者はまともな人、普通の人だと言う声もあり、いったい何をしてんだか? ってのは、多く報じられる虐待のそれと同じ雰囲気はあります。少なくとも、阿鼻叫喚の中で自分の子供がサンドバッグになっているワケですから、なんとかしようと言う動きがあってもおかしくないのですけれど、ほぼ、何もしていない…。ま、その時点で「まとも…」「普通…」とは言えないんですけれど…。
通報して、行政側の対応がどんなもんか…まぁ、静かになった方だし、阿鼻叫喚はたまにあっても、そこに子供の悲鳴が含まれていない事が持続している事から、ちゃんと仕事をしている感じは伺えます。
ところが、通報後、事情を尋ねられた電話が1回あっただけで、以後は何も連絡はありません…。専ら、プライバシーの塊ですし、おいそれとオープンに出来る話でも無いので、そうであろうとは想像していましたけれどね…。
ですから、どうした感じに解決が進められているのか? なんて事は、全然判りません。自分の目と耳で確認する以外に方法がありませんし…。
そうした機関に通報して、感じた事が幾つかあります。
情報の扱いがお粗末…。こうした問題に対処しなきゃならない部署が行政の中では幾つかに分かれており、情報が共有されてもいないんでしょうな…。当初は「全く把握していない家庭」と断言していた(これまでの様子からそれなりの機関と関わりが無けりゃ不自然なので念を押して確認した…)のに、翌日にはかなり深いところまで知っていたので、その間に調査にでも来たかと言えば来ていないワケです。近所だから見てりゃ判るし…。こうした問題に関わる組織が幾つあるのか知りませんが、ひっくるめて行政と考えたら、どこかで既に把握はしていたにもかかわらず、その情報が活かされずに埋もれていたか、ほったらかし…って事だったんでしょう。既にコンタクトしている事が判れば資料の共有で済むワケで、取り急ぎわざわざ見に来る必要も無いですからね…。
また、そうした情報の連携は多岐に渡らなきゃダメって感じも見えました。単に福祉関係と警察だけでなく、消防も、特に救急が鍵となるんじゃないかと思うのです。地域の行政センターも少なからず迷惑一家の話は耳にしていたハズなので、そうした連携があるんだかないんだか…。
伝えた内容に対する温度差…。子供の悲鳴が一番でしたから、その様子は詳しく伝えたつもりですけれど、単純に児童虐待にとどまらない危険性も多分にある事も伝えたのです。そうした状況を近隣の者が知っても、直接コンタクトの取れない相手である事、凶暴化すれば数時間はそれが持続し、大の大人が近づく事も憚られる状態にある事も伝えたのですが、聞いてんだか、聞いてないんだか、いかにも事務的にサッパリな反応が電話でしっかりと伝わってくるワケです…。コッチは『今、ココにある危機』を伝えているんですけどねぇ…。
これも、実は想像していたのです。何か事が起きてしまい、取り返しが付かない状況になっても「…対応が甘かったと言えばその通り…」なんて事をさらりと言ってのける人達なのは過去の報道を見ても判りますから…。全国的に常套句になってると思って間違いないでしょう…。
てなワケで…釘を刺しておきました…。
「…通報はしっかりとしたからな…。後は子供が死ぬような事になったら、オマエらの責任だからな…しっかりやれよな…」
言葉はもう少し丁寧に言いましたが、そうした趣旨を言っておきました。
ま、結果としてはかなり素早く動いたみたいですけどね…。聞こえちゃイケナイ子供の悲鳴が聞こえなくなった…って書くと、ヤバさも感じるのですが、そうでない方に進んでいるとしたら、やはり通報して良かったんだと思います。
ただ、あの時感じた『温度差』は未だに不快感が残るモノです。ま、電話の向こうの担当者が実際に近隣に住んでいるワケでも無いし、電話で話を聞いているに過ぎませんから無理も無いんだと思いますが、正直なところ…
「…他にももっと聞かなきゃイケナイ事あんだろーによぉ!」
って、じれったさは充満しています。それっきり、連絡も無いわけですから、ここで聞かなきゃ後に聞く事も無いワケですし、罪のない子供の命がかかってる話をしているワケですから、あれこれと聞き出さなきゃダメってのは素人でも判りますな…。「プロなんじゃねーのかよ…」って疑問すら沸いてくる感じが拭えなかったのですが、救える命が救えなくても、アタマ下げれば済んでしまうのも役人なワケでね…。その辺を理解しながら通報するってことも大事なんじゃなかろうかと思います。また、こうした事は繰り返される事が前提にあると考えるべきで、通報しても事態に変化が無ければ変化が見えるまで通報する…ってしつこさが命を救うポイントでもあると思います。
そんな事を書くと…通報するのも気むずかしくなってしまうかな…。でもそれら全てが事実です。救える道は電話1本から広がるワケで…その道を行政の不手際で閉ざしてしまうような事があれば、報道でも呼びつけてありのまま話せば道はまた別の方向で広がるんだと思います。そうして行かないと、悲しく凄惨な不幸が身近に…って連鎖が終わらないでしょうからね…。