おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

やられた…16。再会…に驚く…。

2013-07-30 21:12:53 | 我思う、故に書くなりよ。
今日は…入院中に参加できなかった『減塩教室』に参加する事に…。

心臓やっちまうと、食事から…って面でも変えていかないといけませんので…一応は入院中に個別に指導を受けますが…それとは別に、こうした講習会的なイベントも毎週あったりするんです。

入院中は都合が合わず、やっているのを横目で見る程度でしたが…個別指導よりも内容が良さそうだったので…退院後に受けようかと。

んでまぁ…始まるのを待っていたら…どこかで見た覚えのある人がフラフラと歩いてまして…。

「あれ? おじたん。か?」
「なんだ、Mか? 何やってんだ?」

小中高と同じ学校だった同級生で…20年振りくらいの再会を…。

しかし…その姿は痛々しく…自分の比じゃないのは一見で判りまして…。話を聞くと…数日前に大きな手術を終えたばかりとの事。

驚いた事には…もう成人病のオンパレードで、しかもマキシマムと言うか…マッドマックス的な状態…。

「よく生きてるなぁ…」

ってくらいに、マジでマッドマックス…。

20年くらい前に、内臓疾患で大病を患っている話を聞いた覚えがあったのですが…そこから節制していれば、こうにはならないハズで、節制しないと治らない病気でもあったハズなんですけれど…話を聞いていると、徐々に悪くなっているんですね…。

しかも、どれもが現状維持が精一杯な最悪に近い状態で…返す言葉をマジに失うレベル…。

自身が先月末から今月末までかくかくしかじか…な話をすると、驚いてはいましたが…彼の現状に比べたら遥かに良いワケでして…。

不思議なのは…そうであっても慢性的な…って感じなので、お花畑や三途の川は見ていないと言います。

「オレは短時間で2回見たからな…10日でアウト出来たのは奇跡だと思うが…」
「2回心臓止まったって事か?」
「おうよ…そろそろ消えるが、2回分のドンッ! の焦げ後も付いてたくらいだからな…」

…幾ら中年の会話でもハード過ぎるんじゃなかろうかと思いますが…。

「いっぺん、見ておかないと考え方変わらないぞ。」
「見ようと思って見られるものでもねぇしなぁ…」

確かに…。見なくていいものは見なくていい…って事ですが…事の重大さがイマイチなのは私と一緒な感じだし…心臓以外の病気に関しては遥かに先達でもあるし…もうちっと判れ…って気がしますが…。

もう、成人病もそこまで進むと、立派に身体障害者なのですな…あれこれと補助が出るので、気にするのは食事代くらいだといいますけれど…これじゃあ保険が逼迫するのも無理ないや…って事にはなるでしょう。

さて、肝心な教室は実に有意義で、個別の栄養相談が「いったいあれは何だったのか…?」ってくらいにレベルも質も高く、かつ判りやすい…ってモノでした。残念なことは、参加者が少ないんですね…。もうちょっとアピールして然るべきだと思います。

こうした病気になっちまったからには、塩分はかなり低く抑えて摂らないといけませんから、そうした注意点もさることながら、実際にはどうしたら? ってのが、実物の食材が出て来て示されます。入院時は1日で6g以下…って事ですから、1食あたり上限が2gになります。

カップ麺1つ食べて、スープまで飲み干してしまうと…それだけで5~7gなんて値になってしまいますので、他の2食は塩分無し…って事になります。スープを飲まなければ…それでも3~4gは摂ってしまうそうなので…。

…塩6g量ってみんしゃい…。それ喰え…って言われたら、躊躇する量です。大体、日本人は平均で1日11g近くを摂っているみたいですので…砂糖もそんな比較がありましたが…恐ろしく思える量なのですな。

そのものズバリの塩で、こうなワケなので、食品に添加されている食塩を考えたら…もう、どうしていいもんだか判らなくなってしまうのですよ…。減塩醤油でさえ、キチンと量って使わないと、せっかくの減塩の意味が無くなるのでして、味噌もそうですな…。レトルトのカレー、シチュー等も、塩分相当量を考慮して食べ合わせを考えないと…塩分で血管がやられるし、高血圧にも…。

って、事で…実に有意義な勉強会ではありましたが…これはまだ『初級編』って事で、近々、バージョンアップが行われると聞きました。これはうれしいお知らせ…。

…若いうちはねぇ…そんなのカンケーねぇ…って事なんだけれど、おじさんになるとねぇ、ヤバイ病気が突然と襲ってくるものなのよ…。若いうちに、そうした、パッケージのラベルの裏書を読んで、1日に摂っている塩分量、糖分量、脂質なんかを考える癖を付けておいた方が絶対にいいよ…。

そうしておくだけでね、「お花畑」や「三途の川」なんか見なくて済むんだから…。

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やられた…15。

2013-07-28 20:29:05 | 我思う、故に書くなりよ。
…急性心筋梗塞でブッ倒れてから1ヶ月…。

10日で退院して…初めての通院って事に…。

久々に主治医に会うと…「だいぶ痩せましたね…無理はダメですよ…」と。

体重が減って来ている事は判ってましたが…人に言われるほど痩せているとは考えてもいなかったので…。

別に、ダイエットを無理してしている…なんて事は全くありませんで、食べる量は普通か、それよりちょっと多いと思います。ただし、前にも書きましたが…主食が米からキャベツの千切りに変わりまして…その他の食材も、極力味付けは無し…って事で。

家人が…ちょっとくらいならいいだろう…って考えなので、これは口に出来ません。平気で塩じゃけやカレーが出て来ますんで…家人も含めた栄養指導がほとんど無駄な状態…。さすがに揚げ物は皆無となりましたが…。

節制とはそうしたもんです…。自ら注意していかないと…元に戻ってしまいますから…。

都合、7kgくらいは体重が減ってますが…ここ1週間くらいの話ですねぇ…。体重を記録し始めた頃は、退院時から1kgほどしか減っていなかったので、こんなもんかぁ…と。それから、じわじわと減ってきましたんで、ああ、減ってはいるんだな…と。

まさか、他人から見て減っているのが判るほど…だとは思っていなかったです。ダイエットする気が無い…って、言ってしまうのも語弊がありますが…目的が違いますので、あくまでも血液を良い、健康な状態にする…ってのが目的なので、体重は二の次なんですね…。

そうした食事だと、バランスが…と、言われますが、健常な人がそうしたらバランスは崩れるでしょうね。もう健常でなく、偏って過剰な状態なわたくしの場合、健常に近づくには過剰な分を排除しなければなりませんので、こうした食事だからと言って、栄養失調になるにはかなり長い道のりを経ないと…。

最近の体重計はイヤでもあれこれと表示されますので…その辺から導くと…普通とか正常な体重になるにはまだまだ先の話で、肥満域を出てもいませんから…。驚いたのは、内臓脂肪で、相当にひでぇ事になっているのかと思えば…意外にもそうではなく、もう少しで普通域に入るんですよ…血液ドロドロのメタボの代名詞にもなるんじゃなかろうかと予想していたのですが…そうでも無かったみたいで…。

肉はあまり食べていませんので…これはちょっと改善の余地があるかと思いますが…代わりに豆腐を食べてもいるんで、そこそこは大丈夫なのではと。普通に焼くとか煮る…ってだけにしてくれたら食べられるのですが、味付けしちゃう、されちゃうのですね…。ちょっとならいいだろう…って事ですけど、それじゃあ元に戻ってしまうので、注意して食べないと…。

さて…バカ混み状態を想定して訪れた通院ですが…幾つもの検査で数時間は待たされるだろう…って読みが全くハズレ…かなりヒマな時間が出来てしまいました…。診察の予約時間は指定されているのですが…その前に行われる諸々の検査には時間が特定されていないので…いったい、いつ訪れたらいいのやら? 

そうした事で、サバ読んで出向いたのですけれど…あっさり終わってしまって…。

あまりにヒマなので…病棟へ紛れ込んで、入院仲間と再会する事に…。

1人は翌日退院と聞き、うれしい限り。本来ならもっと早くに退院していて良かったのですが…合併症が軽く出てしまい、病院でないとケアも難しい事から入院が続いていたんですな。それが、ようやく目処が経ち…晴れて。

もう1人はバイパス手術と言う大きな手術を受け、リカバリー中でした。

んまぁ…糖尿病も進んでおり、手術も早々に行えず、体調を整えてから…って事で長らく入院して、晴れて手術を迎えたって事です。結構、そうしたおじさんが多くてね…私みたいに急患みたいな人よりも、慢性的な…って方が話を聞いていると多いんです。

無事に手術も終わり…体力の回復と、体調が安定するのを待ってから退院…って事になりますから、もう少し入院は続くみたいで。まぁ、体調に波がある…と言ってましたが、元気そうだったのでなにより…。

かと言って、長居するにも限りがありますから…リハビリの師に会いに…。

「あ、スッキリしましたね…でも無理しちゃダメですよ…」

ここでも同じ事を言われ…イチから説明するハメに…。

まぁ、退院後の近況を話し、大方問題ない旨を告げられ…そこそこ安心。そこそこ…って言うのは、入院時の話を少し聞けたので、そこがちょいと…。

「立て続けに心室細動2回ですからね、こちらとしては身構えなきゃならない患者さんだったんですよ…」

…まぁ、この2回でお花畑を2回見てる…って事ですから、大変な事をやっちまった…って感じはありましたが、その日の晩からは普通に戻ってしまいまして…両腕の点滴と尿のカテーテルが無ければ普通に動いていたんじゃなかろうかな状態でしたんで…イマイチ事の重大さが身に染みていないワケです…。

「早期に治療しても、3割くらいの人は48時間以内に合併症で亡くなってしまう病気ですから…」

…重症って言うか、重体やん…それ…。ちょっと背筋が寒くなりましたが…そう言えば、著名な方もその後幾人か同じ病気で他界されているのを報道で知ると…ああ、オレも…って。

「幸い、合併症らしいものが無かったので…大丈夫でしたけれど、手を尽くしてもダメ…って確立は高かった患者さんだったんで…。」

…お花畑と三途の川の余韻に浸っている場合では無かったんですな…。

普段のリハビリの様子と、どんな調子かを伝えると…合格をもらいましたんで、これはこれで良かったですが…。

血液の状態もかなり改善に向かって進んでいる事が判ったので、何か悪い事をしているワケではないお墨付きを。

病院だとね、トイレの鏡は百貨店並に大きなものが備わっていたりするので…改めてしげしげと自身を見ましたが…それほど痩せている風には思えず…うーむ…。

ここでも長居するのもなんなんで…外へ食事に出たんですけれど、私が食して良さそうなメニューも無いモンで、あっさりと断念。朝食をしっかり食べているので、要らないっちゃ、要らないのですが。

代わりに、念願だったエスプレッソを…。

病院内にTully'sがお店出してまして…コーヒーは無糖・無脂肪ならOKのお墨付きを頂いておりましたから、退院したら絶対に飲もう…と、思っていたんですね。もうダブルで頼んじゃいまして…。

「ん、あーーーー…」

胃に染みるかと思いましたが、心に染みましたなぁ…。頼めば無脂肪のミルクでラテも作ってくれるみたいなので、そうした方にも優しいお店なんですな…。

…ここでもダブルとは言え…エスプレッソ1杯で数時間粘るのもアレなので…早々に撤退し…また病棟へ…。

定期的に講習会ってのが開かれていて、減塩食だとか、クスリの飲み方だとか、血圧計の使い方とか…そうしたのを開いていたりするのですが…入院中は都合が合わずに参加できなかったんです。んで、退院した後でも参加可能だと聞いたので、そのスケジュールを確認に…。

途中、お世話になった看護士さんに会い、挨拶すると…

「え? おじたん。さん? スッキリしちゃって! 無理しちゃダメですよ…」

ここでもイチから説明しないと…。

そんなに変わっていると思えないんですが…傍から見ると変わった事には間違いないみたいで…確かに、久々にジーンズ履いたらブカブカっぽく…。

スケジュールの確認が終わると…行き場を失うので、またリハビリへ…。

まぁ、パジャマでうろうろする分には問題ないにしても、私服でスタスタするのもアレなので…与太話をしてここも撤収…。

仕方なく、診察まで大人しく待つ事に…。入院時と違い、ウォークマンを持って来ているので時間潰しにはなりましたが…。

…とまぁ…そんなこんなで診察も終わり、清算して帰ろうと思い、清算機にカードを入れると…思いの外に高額な表示が…。万券持って来れば足りるだろうと思ったのですが…持ち合わせが無い…。

会計でその旨話すと…債務確認なんたらな書類に書き込んで、足りない分を翌日支払う事で…。債務者だ…。

それが終わると…クスリの受け渡しが出来るようになるので、となりのカウンターへ行くと…どっさりな袋が…。

まぁ、次回は1ヵ月後ですから…クスリも1か月分なのですから、どっさりはどっさり。正しく言えば、循環器の外来は1ヵ月後ですが…内科の診察が翌月頭にあるんで…これも検査付きだから心して用意して来ないと、また債務者になる恐れが出てきますからねぇ…。

…翌日、債務の返済だけのために訪れ、債務者からは逃れましたが…ついでにリハビリで血圧を測っていると…

「あれ? 今日も?」
「昨日持ち合わせが無くてさぁ…借金返しに来たんだよ…」

時間を逃すと、またヒマな時間を潰してから…って事になるんで、早々に退散しましたが…。

とまぁ、概ね、順調ではありますが…無理しちゃダメ…って話に尽きちゃうな…これ。

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やられた…14。

2013-07-18 21:52:43 | 我思う、故に書くなりよ。
退院から2週間たったかな…。

律儀に節制しておりますし、リハビリ運動もしております…。

入院時から…5kgほど痩せている事になりましょうか…。別に、ダイエットしている気はありませんで、食事をキャベツ他、野菜中心のものに変えているだけなんですけれどねぇ…。

塩分・糖分・脂質は極力避ける…って方向で。もう、ちょっとでも味の付いてるモノは口に入れた途端に警戒しますしねぇ…家人は大変ですけれど…ちょっとくらい…とか、ノンオイルだから…とか、減塩だから…なんてのは基本的に許さない方向です。

血圧・脈拍もちゃんと(?)測り続け、記録しております。

体重に関しては…ドコモのポイントでもらった体重・体組成計…ってのがアジトに埋まっているハズ…ってのを思い出しまして…OMRONのHBF-202を発掘…。

これも計測を始めて、スマホに記録し始めました。意外に内臓脂肪は少ない感じに多目って事で…もっとヒドイんだと想像してましたが…。乗っかるだけでいろいろと判るのが不思議だなぁ。

体調は…至って普通って感じですが、長時間散歩に出ると、やはり疲れるんですね…。以前はそれほど疲れも無かったんですけれど…心臓やっちまったせいかな。

まぁ、この時期だし、炎天下…って事もるんでしょうけれど、涼しい時間なんかこれと言って無い…って感じに満遍なく暑いし…。

来週は通院で少々検査があったりするので、血液がどうなってるのか楽しみだったりします。こればかりはアジトじゃ計測しようにもできませんからねぇ…。

リハビリは散歩がてら…一応、区別を付けてやってます。

簡単なストレッチを挟んで、10分間一定のペースで歩く…ってだけですが。

よく考えると…散歩で歩いている時のペースとあまり変わりなく…10分どころか2時間近くやっちゃってるじゃねぇか…って感じですが…。

これはもう一生続けないとダメなのでして…まぁ、ゆくゆくは内容も変わっていくんだと思うのですが、基本はただ歩くに近い…って簡単なものですから。

その辺がやっぱり、こうした病気を患って初めて知って驚いた部分ですね。

急性心筋梗塞って事で、三途の川も2回見てますが…ほどなくしてこのリハビリが始まり、安静ってだけじゃないってのが驚きで…。一応、基本、直後は安静なんですけどね…トイレに行っちゃったもんで。

心筋梗塞で受けたダメージの度合いにもよるのでしょうけれど、こうしたリハビリを平行して行う事で、予防と改善が期待できる…ってのが現状なんですな…。

そもそもはアメリカで…って話みたいなんですけれどね…コレちょっと深く知って広めようかと考えてます。

うーん…他に何かと言えば…ちゃんと汗をかく様になりつつあるみたい…。

変な話ですが…それまでは、あまり汗を掻かない…って感じでした。今じゃ散歩してもしっかり掻いているし…体質も変化しているみたいなのが判りますねぇ…。相変わらずアジトにはエアコンはありませんので、よそよりは確実に暑い、しっかりと暑い…って環境ですけどね、汗を掻いているものねぇ…。

んま、まだ2週間ってところですから…まだまだだと思いますが…。

気になるのは入院仲間が1人大きな手術を終えているハズなので…どうなったんだか…心配ですけど…。

そんな感じで…。

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やられた…13。

2013-07-09 23:00:19 | 我思う、故に書くなりよ。
10日目…いよいよ退院です。

お世話になった看護士さんに丁重にお礼をいい…医者は相変わらず忙しいので全員には挨拶できませんでしたが…。

回診みたいなものがあって、今まで見た事無い医者が現れ…

「良かったですね。これからも摂生して大事にしてください…。」

どうやらERでお世話になっていた様で、あと1回あっち行ってたらダメだった事を聞きました。電気でバンっ! ってのも限りがあるんですねぇ…。でもまぁ…なんとなく覚えてました。あっちからこっちへ帰ってきて、目の前にあった顔だと思いますが…。

救急でERに運ばれて、処置が続いている事は判っているんですが、あっちからこっちに戻ってくると、しばらく理解出来ないんですね…。

「あれ? あれ? あー。そうだった…」

って、まぁ暢気な感じですけれど、実際に2回ともにそうでした。その都度、誰かしら覗き込んで見てるんですけれど、? って。

退院の朝の朝食も変わりなく、味が無い…ってもので、祝! 退院!って事でデザートが付くとか…そうした事も無く、普通に味の無い食事を…。

9時半頃に請求書が手元に届き…意外にリーズナブルな値段に驚きつつ家人に連絡を取り、支払いの要請をお願いしたりで…。

なんやかや、11時頃には清算も終わり、晴れて退院となりました。

帰り際、初めて病院を外から見まして…あ、でけぇな…と。目を凝らすと、入院仲間が談話室の窓際にいるのが見えたんですが…こっちむいてねぇし…。

…退院できたと言っても、体的にはすげぇ悪い…ってまま最悪から少し離れたって事で、これからが勝負って事です。食事と投薬、運動って事で、少しでも健康体に戻らなければ、また同じ目に遭ってしまう。そこの尽きるワケで、それ以上でも以下でも無いんですな…。

全くの突然の苦しさでこうした事になりましたが…たくさんの人のお陰でこうして、こっちでまた生きていられる様になりました。そうした人に報いる為にも、摂生を続けて良い体を取り戻さないとね…。

退院って事で、クスリをどっさり頂きましたが…朝の1回で済むように医者がまとめてくれまして、助かってます。まぁ、これだけの大事になっていますんで、飲み忘れはありませんけれど、病棟じゃ確実に飲むって事で、その都度看護士さんから渡されてその場で飲む…って感じでしたからね。朝と夕って配分でしたんで、今後もそうなのかと思っていたのですが、気遣ってくださったみたいで。

あとは通院って事ですが…大きな病院だけにちょいと面倒なんで、事前に一度顔出して聞いてこなきゃダメっぽいでしょうな…。検査の予約も入れられているし…いったい何時に行けばいいんだかさっぱりで…。

2週間経ち、自身の体に何か…って、何も不都合はありません。普通にリハビリしながら散歩しているし、攻撃的な暑さでもクーラー無しで平気ですし…あれやこれや血圧計・脈拍計で測りながらの生活も楽しいですが…。ゴリゴリやられた左腕はまだ少し痛いです。まぁこれはその痛みが自重のサインだと思ってますんで。

そんなワケで…都合10日間の入院生活は終わりました…。まぁ、思い出したらまた何か書くと思うし、通院のだびに何かしら書くと思います。いろいろあったけれど、好きな病院ですし、中の人を応援したいですからね…。



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やられた…12。

2013-07-09 22:29:06 | 我思う、故に書くなりよ。
いよいよ明日が退院で…荷物をまとめるとかそんな日でしたかね…。9日目は…。

午前中に看護士さんからエコーの検査が入ったと教えてくれて…なんだろうと思っていると、主治医の回診があり、肝臓の酵素の値がちょっとなので…って事で。

まぁ、既に悪い血液の持ち主ですから、肝臓も脂肪まみれで「脂肪肝」でしょうからねぇ…もっと悪くなっていても悪くはないんでしょう。なんせ、何もしてませんから。

例によって例の通り、肝臓のあたりをグリグリされてですね…。今回はそこそこ見えるメガネがありますんで、モニターをみると…あまりひでぇ事にもなっていない風には見えたのでちょっと安心。

もっと、白い丸い塊がボコボコ出来ていたり…表面にクレーターみたいなボコボコが…なんて恐ろしいのを実際に数多く見ていたりもするので、覚悟もしていたのですが…。

まぁ、数値が悪い…ってだけで、それほどひでぇ事にもなっていないみたいだから、結果は後の通院時に…って。
緊急性が無いだけで、よろしくはないんで、これも内科的にどうのこうのがはじまるんでしょうな…。

特にやることも無いんで、自主リハビリ…。汗をしっかりかいたし、病棟のどこに移動しても暑いんで、シャワーを…。構造上、滝行みたいなシャワーは浴びられないので、ちょいと面倒だったりはしますが…やはり気持ちいい事には変わりありませんな…。時間が合えば、毎日でも浴びたかったのですが、検査とかち合ったりで…。

例のごとく、廊下をうろうろしていると…ふいに看護士さんに短冊を渡され…七夕の…って事でした。

「みんなが元気になって退院できますように…。」

とか、至極まともな事を書きましたが…星に願って健康になるなら、医者なんかいらねーだろ…とも思いました。

さて…退院するには料金を精算しないといけませんで…請求書が手元に届くのが当日の9時半過ぎ…って事で、事前に大まかな金額を出してくれ…と、お願いすると…そこそこの数字。あれこれしてもらい、10日間寝泊りした割にはリーズナブルな金額。

こんなにリーズナブル? と、ネットで調べると…だいたい合ってる数字で。実際にはあれやこれや補助とかあるので、そこからまだリーズナブルな数字になりましたが…。

「あー、ここに泊まるのも今宵限りかぁ…」

と、ぼそっと言うと…

「健康な人は泊まる必要ないですからね…ここ…」

と、看護士さんに言われました…。そうですね。元気じゃない人が泊まるワケですから…。

お花畑を見た時は、ほぼ全てを諦めていたワケですけれど…すっかり生き返っちゃったなぁ…。まぁ、まだやらなきゃいけないことでもあるんで…そうそうあっちの世界には行かせてもらえなかったと…。

亡きオヤジの姿は、普通にちょいと大きめの石に腰掛けてタバコ吸ってましたしねぇ…あれ? なんで? って感じでしたが…。程なくして見た2度目のお花畑では、大変お世話になった病理の教授が立っていて、こっちみて睨んでるんですね…体に比して、頭部の大きな人でしたので…すぐに判ったのですが…怒ってるんだよなぁ…あの顔は…。

2人とも無言で、音の無かった世界の中でしたけれど…オレはきっとまだやらなきゃいけない事があるんだろう…な。

とても厳しい教授でしたが、私にはとても優しくて、医学写真だけの付き合いだったのですが、病理の事、病院の事、とても親切に教えて頂けた方でした。教室を大学で持てなかった様で、よその病院や、他大学に移られたと聞きましたが…北海道で行われた学会へ参加している最中に交通事故で他界されたと…人伝に聞きまして…。

ライカの顕微鏡で、目が潰れる様な光量で検体を長時間見ている人でね…先生、目がダメになっちゃいますよ…って何度も忠告して、調節もしてあげたんですが…こうじゃなきゃ必要なモノが見えて来ない…って。そのまま写真を撮ったりするもんだから、出来上がりは想像以上にダメでね…そりゃそうなんですけれど…。

摘出した臓器の病変部がどこまでかを当てるクイズをしながら写真を撮ったりね…お陰で、普通じゃ判らない様な些細な病変を見極める眼力が付いちゃって…大変にお世話になりました。ボールマンのⅡcがどうの、Ⅲでここいらが微妙だの…。

ひょっとして、オレはまたそっちの関係で遣り残した事があるのかも…と、思ったりします。まぁ、実際にはフィルムも無くなり、デジカメの時代で、そうした専門職が残る…って場も限られているでしょうからね。専門職がいなくても、誰でも撮れるって時代ですから。

ま、生き返っちゃって、晴れて退院を迎える…って前の晩はいろいろと考えるもんです…。

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やられた…11。

2013-07-08 23:09:48 | 我思う、故に書くなりよ。
8日目は…記録によると…リハビリと栄養相談だけですね…。

リハビリは午前中に1回あっただけで、午後は無かったので、自主的に…。

もうね…看護士も寄って来ないし、若い看護士は避けて通る感じで…むさくるしいのがスタスタ歩いているのも面倒くさい…って感じなんでしょうね…。

そこそこ汗かいたらシャワーで流し、ヒマを潰す…って感じ。

栄養相談は、家人を呼んで、今後の栄養方針を…って事ですが…ダメなモノの列挙って感じで、具体的にどうって事があまり無かったですな。「酢」は良い…って話に尽きたかと…。参加出来ませんでしたが、後日行われていた講習会のほうが具体的な食品が沢山でいていて良さそうな感じでした。あれ、退院してもしれっと…参加しちゃおうかな…と考えてますが…。

…酢もなぁ…よく見ると結構糖分入ってんだよなぁ…どうなんだろう? 酢ならリンゴでもなんでも良いって話だったが…あれくらいなら良いって事か…。

家人を見送るついでに、階下のコンビニへ行ってみたり…。まぁ、買えるのは水くらいですんで、そのつもりでしたが、主治医とばったり出くわし…

「…あまいのはダメですからね…」

と、釘を刺されましたが…そうしたモノを買って食べよう…って心の余裕も無いんですな…。

まぁ、普通のコンビニと病院独特の品揃え…って事もあり、ひっきりなしにお客さんが来てましたね。Wi-Fiは飛んでないみたいだったな…隣のコーヒー店からも…。

そういえば…コーヒー店らしい香りがあまりして来なかった感じですけど…エスプレッソが飲めるんでいつの日かは客になってやる…って狙っているのですがね…。

そんなこんなで、これと言って書く事も無い日を送りましたけれど…ね。

これを書いているのが月曜日でして…あの日から2週間経ったワケですね…。

2週間経ち、どんな感じかと言うと…これと言って何か問題があるワケでもなく、普通に過ごしています。

昨日、同じ病気で1人の天才が逝ってしまった事をツィートで知り、驚きました。私は助かりましたが…助からない人もいるんだと言う事を改めて知った思いです。

今日は…入院仲間の1人が大きな手術を行う予定の日でして…今頃はとっくに終えてICUで寝ていると思いますが…バイパス手術を行うのですな…。

長年の不摂生がたたり、こうした状態にまで進んでしまったとの事ですが…心臓だけでなく、糖尿も悪い方向に進んでしまっているので、おいそれと手術も出来ず、少々長く入院して調整期間をとらねばならず…って事みたいです。急にそうなったワケではなく、じわじわと進行する中であれやこれや判っていたにも関わらず、摂生出来なかったんだと語ってましたが…その代償は結構大きいものになってしまいますからねぇ…。

元々、甘い物があまり好きでないわたくし…。摂生は順調に進んでおりまして…葉っぱを中心と言うか、ほぼ葉っぱだけな食事を続けてます。やがて糖分に変わるだろうご飯は極力少なく、そうなりにくいパスタとかね…ちょっとでも塩気を感じたモノは避けて口にしないとかね…地味に頑張ってます。まぁ、まだ6日目ですから、大きな変化もありませんが…。

さて、次は9日目です…。

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やられた…10。

2013-07-06 22:34:48 | 我思う、故に書くなりよ。
さて、7日目。

数少ない友人が見舞いに来まして…ちょっと苦労してもらい、アジトからメガネを探し出してもらいました…。

古くなったもので、度数が合っていないものの、あるとナシとじゃ雲泥の差ですから…大変に助かりました。

今まで見えなかったものが見えると、世界が変わって見えるワケでして…

「あのドクターはこんな顔してたのか…」
「あの看護士はこんなにカワイイ…」
「あの理学療法士はこんな顔で…」

それまでは鼻先から先がほとんど全くのボケボケにしか見えてなかったのですから、当たり前と言えば当たり前ですが。

この友人と顔を合わせるのは久々で…ネットじゃちょくちょく…なのですが、驚いた事に、体型が自分と同じ感じに太ましく変貌しているんですね…。結構な距離の散歩をしているので、そんな事になっているとは思っても見なかったので…。

うろうろするついでに、病棟にあるBMI値の表示される身長・体重計に載せると…自分とほぼ同じながら、体全体が脂に満ちている感じは私より強く感じるんです…。んなワケで…たっぷりと脅しておきましたよ…。

「いいか? オレはここで助かったが、お前が助かるとは限らないんだぞ…かみさんやウサギを残して逝っちまうかもしれないんだぞ…血液検査ぐらいちゃんとやれよ…」

んまぁ、本人も自覚していたみたいですから…検査ぐらいするでしょうけれど、太ましさの感じが危険レベルにあった事は他人の目から見ても間違いなかったみたいで、よく話をする看護士さんが…

「おじたん。のお友達もダメダメだねぇ…」

と、言っておりました。中年ですからね、お腹が出てるくらいはカワイイもんだそうで、体全体に脂が満ちている感じはかなりヤバイ…と、職業柄すぐに判るそうで…。言われてみれば、太り方がデブとも違うし、巨漢とも違うのでして…顔、頭、上半身、下半身問わずに脂が…って感じだったですからね…。

…ほぼ同じ身長・体重って事は…やはり彼も17kgは減量しないと健康体と言われる標準にはならないワケで…。

彼には、時計のオマケが付いた雑誌を差し入れてもらい、これが重宝しました。スマホがあれば時間が判らない事もないのですが、スマホの持込が制限される場所もあったりするんで…。肩を痛めてから腕時計やめちゃいましてね…、助かりました。

病室には時計もないし、TVも見ていなかったので時間がねぇ…。特に夜は消灯が21時なんて時間ですので…。

この日はもう病室を移っており、比較的軽度な患者さんが集まる病室で、検査の為の短時間な入院な方がおられたり、他の病棟で空きが無かったので…って患者さんと一緒でした。

まぁ、重篤な患者さんはナースステーションのそば…ってのは基本ですので、端っこはそんなもんでしょう。お陰でリハビリルームの目の前になれたので、ちょっと楽しかったですけど。

2泊3日の検査で入院された方が、夜になり、急変しちゃったのもこの日でしたかねぇ…。やってる事は自分と変わらないと思うんですが…夜中にドタバタと…。カーテン越しに話が聞こえますから…それとなく事情も判るんですけれどね。

「カテーテルなんか何度もやってるのに、なんで今回は…」

なんて言ってましたが、何度もやってちゃマズイだろう…って突っ込み入れたくなりましたけどね…。大事には至らずに済んだみたいですが…。こうした病気のリピーターって感じでしょうかね…摂生ってのは難しいんだな。

自身の体調はと言うと…すこぶる調子いいと言うか、これと言って痛いなんて事も腕以外にはありませんで、それでいても胸に何か入ってるんじゃ…いや間違いなく入れて…って感じくらいですかね。リハビリしても苦しいとか、重苦しいって事もありませんし…。定期的な検温とか血圧とか酸素濃度とか、そうした用事以外に看護士も来なくなったし…少々の寂しさってものがありましたが…。

1週間前は…特に異常も判らなかったんだよねぇ…翌日には倒れちゃったんだけど、何か異常でもあったかと考えると…1年と半年位前に、撮影に出掛けて、階段を登るのにやたらとハァハァと…。何度も途中で休まねばならず、変だな…とは思ったのだけれど、運動不足だろうと思っていたんだなぁ…。もしかしたら、もうその時には潜在的に心臓がダメージを受けていたのではと、今になっては考えるけれどね、あの時はそうとも考えなかったし。

心臓が…って感じよりも、肺って感じだったし、肺よりもひざから下…って感じだったんだよね…。

ドクターに尋ねると…そうした心臓以外に症状が現れる事はよくあって、頭が痛いとか、歯が痛いとか…おおよそ心臓と関係ないところで症状が強くなり、調べると心臓だった…って事も実際にあると。そうした人達は、真っ当な会社員で、検診とかちゃんと受けていたにも関わらず、判らなかったりねぇ…。

自分は検診とか真っ平ごめんな人だったから、無理も無いんですが…そうした検診では見付からずにどーーんっ! って事になっちゃう人は気の毒なんだよねぇ…。ドックって感じのものを受けないとダメっぽいじゃんねぇ…。

これから手術を受ける患者仲間も、そうした1人だったみたいで、倒れてから…って事でしたな。まぁ、不摂生がたたっての事なので、比較的大きな手術をしないといけない事にもなってしまい、バイパス手術って事に。その割には顔色は良くてね…健康に見えるんだけれど、ダメなところはダメなわけで、血液も相当にダメだから、事前にそこを何とかしないと手術に進めなかったりで…。

自分でインシュリンを打たないと…って程度に進んだ糖尿病でもあるんで、自重すればいいんだけど…血糖値が下がってくるとヤバイと思うんでしょうな…夜中にアメをボリボリ喰うんです。あれ、いけないんだけれどなぁ…。

結構、そうした摂生が出来ない人が多くてですね…やれ、冷蔵庫の中からチョコレートが大量に見付かったとか…差し入れしてもらったプリンを配ってるとか…夜中にバリバリせんべいやスナックを食べてるとか…いるんですよねぇ…。入院している意味が判ってもいない風ですけれど…。

「…下がった血糖をココイチのカレーで戻そう…ロースカツのトッピングで…」

なんてマジで言って怒られてますからねぇ…。カレー自体がもうアウトなんですから…。

そんなのを目にしたり、耳にしたりが楽しくて…って夜が増えましたな。それまでは、なんとなく騒々しく、寝るに寝られない…って夜で良かったりもしたんです。

「また、すーーーっと暗くなって、お花畑のそばに行っちゃうんじゃなかろうか…」

そうした不安と言うか、恐怖ってものが漠然と就寝に付き纏っていたんですね…。完全には暗くはならないのですが、暗くなるのがちょっと怖かったりなぁ…。

オヤジってのは夜中になるとゴソゴソ、ガサガサと騒々しいもので…うるさいんで、病室を抜け出して夜景を見てたりしましたな。かつて、住んだ事のある街ですが、大きな工場が無くなったお陰で大きく開発しなおされ、全然変わってしまった感じでした。まぁ、それほど高い所に病棟があるわけでもないんで、夜景といっても大した事もないんですが…。

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やられた…9。

2013-07-06 21:23:42 | 我思う、故に書くなりよ。
もう退院する日も決まりましてね…検査も少なくなって来てるし、これと言ったイベントも無いんですな…。

ちょっと、食事の事も書きましょうか…。

朝昼晩の3食、提供されますが…どれも似ており…糖尿病対策食って事でもあってですね…味が付いているモノといえば…ごはん。パン。お茶。牛乳。ジャム。ドレッシング。醤油。でして…いわゆる『おかず』ってモノには全く味が無い…と言うか…素材そのものの味でもあればまだいい方で、どうしたらこうした味になるのか? とても不思議な食事なのですな…。

減塩・減脂質・減糖質…って事ですので、これはまぁ致し方ないのですけれど、見た目は至極普通な料理なのに、口に入れるとその圧倒的な違いから脳みそが混乱を来たす…ってくらいに…。

野菜もそれほど量はありませんし、3食で1600kcalと言う制限ですので、お腹いっぱい…って事にもなりにくいのですが、ごはんの量がそこそこあって、まぁいいか…って感じ。

肉は判明しただけで鶏しか出て来なかったと思います。これがまぁ脂身もなく、加熱されている割にはジューシーで、まずまずのお味。ソーセージも出たけど、何の肉なんだか判らず。ほどほどの塩気を感じましたので、悪くは無い味。肉団子も幾種類か出ましたが、何の肉なのか判りません。これは中華風あんかけとか、スープの中に…って。

魚は…キンメっぽい煮付けが出たのを覚えてますが…まぁ焼くか煮るかの違いだけで、どれもが味なし…。その代わりに、生臭さが口いっぱいに広がるので、我慢して飲み込むって感じ…。主として白身魚だったと思います。

スープは…見た目はそこそこのモノが出たり、見ただけで残念になるものが出たり…。スープって言うか、湯…。

湯にたまねぎの薄いのが4~5枚浮いてたり、ジャガイモのかけらが沈んでたり…味らしい味がないと、存在する意味すらどこにあるのか判らなくなる料理でしょう…。

デザート的なモノはあまり出ませんでしたが…オレンジのゼリーが出たかな…。粉ジュースのオレンジを薄くしたものがゼリーになっている感じ…。バナナの半分が出たり、オレンジの剥いたのが少々ってのも出たね…。

献立表が一応、発表されている事に気付いたんですが、似た様な病気の人でも個別にアレンジされている感じで、ヨーグルト・ドリンクが付いている人もいれば、別のものが付いている人もいたりで…。

朝食がパン食に換えられたり出来ると言うので、パン食にしてもらいましたが…牛乳が必ず付くあたりがちょっとお徳でしょうか…。ローファットのモノではなく、普通のメグミルクの赤いパックですけれど…。

パンも幾種類かあるみたいで、私の場合は普通に丸いパンが3つでしたが…硬く棒状のパンが出ている人もいて、飲み物が無いと飲み込めない…って硬さのようです。これらにはローカロリーなイチゴジャムが付きます。

ご飯を麺に変える事も出来たみたいですが…麺を食しているとも思えない風の味と食感なので止めた方が無難…とアドバイスを頂いたので見送りました…。

1度、ご飯を半分ほど残した事があったのですが、次の食事の時になぜだか「おにぎり」になって出て来まして…意味不明ですが、量は変わっていません。

とまぁ、そんな食事を都合9日間食べたのですが…体重は1kgほどしか減っていないんですね…。BMI値で言えば、標準となるには17kgほど減量しないといけませんから、必然的にダイエットって事になるんだろうし…。

とは言え…単に調味料をオフにしたからと言って、それらに近づく食事を家で作るのも難しいだろう味でしたので…困るねぇ…。

…葉っぱ…。

ベジタリアンになるつもりはありませんけれど…主食が葉っぱならまぁね…これに近くはなるわな…。食材に含まれるモノを徹底的にチェックして選ばないといけないし、ノンオイルでも塩分多目とかね、減塩でも糖分たっぷり…なんてのがあったりするので、それらは避けなければならないし…食べた後に糖質に変わるモノも制限しないといけません。

飲み物に関しては、基本、水とお茶。幸いにして、レギュラーのブラックならコーヒーに害は無いと言われたので助かりましたが…スポーツドリンクもアウトなんですよ…ブドウ糖だのなんだので糖分多いから。清涼飲料水だとね、最近はなにもかもゼロ…っても出ていたりするので、それらはOKなんですが…。

加えて、当面の間は摂取量が1日1000ccと制限されてますので…がぶ飲み出来るワケじゃないんですな…。

退院した今では、主食がキャベツの千切り、タマネギの千切り、豆腐、ご飯少々って感じで、鰹節、ぽん酢、コショウ、唐辛子ってモノで味を調整して食べてます。カロリーとしては、病院にいる時より低くなっているハズで、そうでもしないと現状維持も難しいワケですね…。

現状維持…って良さそうに聞こえますが…ダメなんですな。まだまだ余剰なモノが体にある限りはそぎ落として問題なし…って状態にならないと、スタートも切れないんです。あの、味の無い食事を食べ続けて悟りましたよ…。

ちょっとぐらい、いいかな…
減塩だし…
ノンオイルだし…

なんていう、甘っちょろい考えじゃ、オレはまた死ぬ…って事なんです。健康体になれたら、量的な制限はあれど、普通の食事にも戻れるだろうって話ですから、そこのスタート地点に立てるまでこれらを続けていかないと…。

と言う事を退院してすぐに実践すると、家人が困ります。なんせ、今までの食事がほとんどダメ…って事ですから、何をどう調理していいのかすら判らなくなっているみたいで、そんなもんだけで大丈夫なのか心配されてますが…その辺から考え方を変えて生きないとまた死ぬ…って事だと。

そうした事をマジでやらないと、血液検査ですぐにバレますんで…。投薬だけでなんとかなると思ったら大間違いな血液になっちゃっているし、余剰だらけの体ですのでね…。

幸い、そうした制限を課しても、食事がまずくて食べられない…って事にはなっていませんし、単純計算でも量的にはかなり満足にたる量を食べているので、困ってもいないんですな…。

外食の必要が出てくると…ちょっと困りますな…。誘惑には負けませんが…選ぶのに苦労するしねぇ…。

わずか10日でしたが…味覚も変わったみたいで、水道水があまり美味しくないと…。それほどマズイ水じゃ無いハズなのですが…だめですねぇ…。いわゆるミネラルウォーターを好んで飲むようになりましたし、ちょっとの塩分、糖分なんかも頭が許さないって感じで…。

んまぁ、ここまで神経質にならんでもいいんでしょうけれど、2回ほどお花畑見ちゃうと考えが変わるモンです。

とはいえ、少々問題もありそうなので、栄養士と相談しないとダメですけれどね…。

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やられた…8。

2013-07-05 13:15:32 | 我思う、故に書くなりよ。
さて6日目…。

この日の昼頃になり、両腕の自由が戻ります。胸の心電図モニターも外れ、見た目は完全にフリーです。

となると…さして問題が無ければシャワーが浴びられる…。風呂は倒れる前日の晩に入ったキリですので、ほぼ1週間ぶり…って事になります。

「そろそろ…シャワーを…」

と、看護士に相談すると、医師の了解を確認してから…って事で、少々待つ事になりましたが…例の出来る看護士さんなので、応えが早い…。

「16時に予約入れておいたので、その時間に…」

これで晴れてシャワーが浴びれる…。

パジャマ、タオル…その他ってモノがレンタル出来るのですが、パジャマやタオルは家人が持って来てくれていたので、概ね困る事はありませんでしたが…パジャマなんかそれほど多く持っているワケじゃありませんからねぇ…毎日新しいモノが無きゃ嫌だ…って人はレンタルするといいかもです。2~3日着て、交換…ってのが普通かと思ったりしますが…。

これ、ちょっと判りづらかったですねぇ。どれがレンタル品なのか? 明確なのはパジャマとスリッパで、タオルはどれがどうなんだかサッパリ判らず、サービスなタオルもあったりするワケで、そうしたところを看護士に尋ねても答えがバラバラだったりして…。

自宅から救急車で運ばれたので、靴もサンダルも履いていない状態でしたが…ICUから病棟に移動する際にスリッパ履かされましてね…。これもレンタルだからお金掛かるワケですが…サービスしてもらったみたいで…。早い段階から家人がクロックスを持って来てくれていたのでほとんど使いませんでしたけれど…。

いやぁ…サッパリしましたねぇ…。間違えて車椅子でそのまま入れる方に入っちゃいましたが…。

ただ、ヒゲは全く剃っていないので、ひどく中途半端な沖田艦長なままです。血液サラサラの薬を飲んでいるので、ウエット・シェーブが怖くて出来ませんで…電動髭剃りは持って来てないし…。当初の入院期間が1週間から2週間とも言われていたので、剃らなきゃ沖田艦長にはなるだろうな…と予想してましたが…。ちなみに、血液サラサラの威力はハンパなく、ちょっとでも出血すると場所によってはなかなか止まりません。歯茎からちょっと出血しても、いつまでも血の味が口の中に…って感じなので。その割には腕とか注射のところは押さえておくとそこそこ止まってるんですけれどねぇ…。

患者とも思えない、非常にむさくるしいままを退院まで通しましたよ…。メガネも無いんで目付きは悪いし、もう、若い看護士なんか恐れて近づかない…みたいな…。確かにそんな感じになっていたみたいですが…。

…病気が病気ですから、毎日シャワーな人も少ないですかね…。何かしら体に貼り付けてモニターしてるし、シャワーってだけでも心臓に負担掛かるし。それでも介助を受けながら入ってる人もいるし…時間がどうのこうの毎日看護士と揉めてる人もいたし…。

ともあれ…おきんきんがキレイサッパリになって痒みに襲われる心配が無いだけでも快適なワケですよ…。蒸しタオルで清めるのもそれはそれでいいんですが、やはり石鹸の威力は馬鹿に出来ませんからね…。フロアのどこもかしこも蒸し暑い…って事だと余計に…。

…さっぱりした後は快適ではありますが、ヒマはヒマなんですね…。10日目で退院する事も決まりまして…バタバタしたりもするんですが…ちょっと何かしようかとすると予定が入ったり…中途半端にヒマ…。心臓やっちまってるんですから、大人しくベッドで横になってればいいんですけど。

この日だったかな…部屋が変わりまして…談話室近くの部屋からリハビリ近くの部屋に移動となりました。廊下の端から端へ移動する…みたいな。想定よりも元気だし、退院も近いって事で、そうした人が入る部屋に移動なワケです。重篤な患者さんほど中央にあるナースステーションに近い部屋にいますんで、端っこは比較的元気だったり、手術がこれから先に予定されてまだ元気だったりな人が入るって事です。個室も両端にあったり。

久々に安眠しましたねぇ…。以前の部屋よりも静かな患者さんが多かったんでしょう。何故だか夜中にゴソゴソ動き出す…ってのは変わりませんけれど、無呼吸から復帰する度に雄叫びを上げたりする人もいなかったし、馬鹿でかいいびきをかく人もいませんでしたので…。トイレに近いと、これもやはり安眠には敵だったりで、流す音が豪快に響きますんでね…だからと言って、遠慮もないですから、一晩中、どこかしらのトイレが…。

深夜に寝苦しくてもうろうろは出来ません。消灯は21時と決まってますんで、談話室で静かにしてるとかもダメみたいでね。動けるのはトイレくらいかな…。

救急の搬送も時間を問わずひっきりなしに来ますから、ぴーぽーぴーぽーがねぇ。あれは到着すると止まりますけれど、気になる人は気になっちゃうでしょうし。

談話室で患者さんが倒れたのは次の日だったかなぁ? 見舞いが来て、やっとメガネが届いた日だから…翌日か。

いつも静かに本を読んでいる高齢の女性の方がいらしたんですが…突然椅子から落ちましてね、頭から床にいい音立てて倒れちゃったんです。隣のテーブルで雑誌を読んでいたんですが…音で気付きまして、すぐ傍に看護士さんもいて、大事には至らなかったみたいですけれど、びっくりしましたな…。リハビリで廊下を歩いているのも見ていたので、そこそこ回復されていた方だったと思うのですが、急変しちゃったんでしょうね…。

でも、大概な音はしたんですよ。床が床ですからね…椅子の高さと言っても侮れません。頭からダイブしないとあんな音は出ないでしょうから、大事にならなくて良かったですよ…。

まぁ、病院の中ですから、それは見事に迅速な対応をよってたかって…って事ですんで、患者のわたくしは見ているだけでしたが…似たような病気でここにいる事を考えると、自分もああなりかねないと気をつけないと…。

…シャワーの時間が決まったので、リハビリもまじめに頑張ります。

普段から散歩は欠かしていないので、歩くのはちっとも苦じゃありませんが、やはり心筋梗塞って病気になり、心臓を傷めてますんでね…全然、大丈夫ではあっても、ヤバイ…って時も来るんじゃなかろうかと。

いつもの理学療法士K氏でなく、代わりの人が付き添うのですが、やる事は同じで、心電図とにらめっこしながら、廊下をスタスタと歩く…って事です。

この日は…自分と同じくらいに背の高くて若いおねぇさんが付いてくれまして、これはもう、わたくしにはツボと言うか『萌…』なワケですよ…。

挙句、血圧が高値安定してしまい、不思議がられましたけれど、それで普通です…。ドンピシャに萌で、ドストライクなんですから…ひゃっはー!なワケです。

別に、いつものK氏だと血圧の上がる要素が全く無く下がるとか、若くないおねぇさんが…って話ではありませんよ…。概ね、同世代の人を見付けるのが難しいくらいに若い人ばかりなので、若くて元気な人ばかりなのです。

…それらに加えて、美しい…となれば余計にですが、ほれ、そこはメガネがありませんので鼻先から先はどれもが均一に見えてませんので…評価するワケには行きませんから。

んでまぁ、スタスタと歩き回るのですが…だからと言って何か問題も無く。しっかりと有酸素運動に勤しむワケです。ただ、始める前と終わりには簡単なストレッチをする決まり事がありまして、じっくりやっても5分も掛かりませんが、これをやってから出ないとダメなんです。これも、全て呼吸しながらが絶対で、ちょいと真似してみると息を止めてやってしまいそうなのですけれど、しっかりと呼吸しながらやらないと…。

心臓やっちまってるんで、無酸素運動は極力避けなければいけないそうで…走るとか、持ち上げるとか、急激に心臓に負荷を掛ける運動は禁忌って事ですな…。

まぁ、与太話しながらやれば無呼吸にもならないのでいいんですが、私の場合は与太話していると血圧が上がる傾向にあるみたいで…静かにぶつぶつと…数字を10まで数えるのがよろしいみたいで…。

往復で100mあるのかな…それを5回から7回、もしくは10分間って制限でスタスタと一定のテンポで行うと、じんわりと汗ばんで来るのでして、外ならもう少し気持ちも良い風にあたれたりもしますが…外へ出てはいけない事になってますんでね…看護士がせわしなくうろうろしていたり、お掃除の人がせっせと仕事している間をすり抜けつつやりましたな…。

そんなのを1日に1回でも続ける事が大事なので、ヒマがあればアップして、スタスタと…自主的にやったりしておりましてね。退院した後も続けています。ただ、無理はダメで、少しでも苦しくなったらやめるって事と、苦しくなる前に余裕を持ってやめる…って事が大事なんですね。これちょっと難しい面があります。

普通の散歩の間に挟む感じで、10分間をスタスタと一定のテンポで。

…あまり普段の散歩と変わらなかったりするし、その程度なら毎日の生活の中にでもあったりするワケで、どうなんだろう…と思うのですが…それはそれ…ちんたら歩いて途中で立ち止まって写真を撮るとか、そうした散歩と区別する為にも、始まりと終わりのストレッチの儀式は大事です。

まぁ、私が士から伝道された運動はこうしたものですが…車椅子の方とか、高齢の方にはそれぞれに合った方法で有酸素運動が指導されており、私みたいに派手に歩き回らないにしても、運動そのものが治療に組み込まれているんですね。保険適用な医療行為なワケです。

あれこれの検査の結果がポツポツ出てきまして…心臓の血管が詰まってこうにもなりましたが…その他の重要な血管はどうなのかと、超音波のエコーな検査であちこちグリグリされたのですが…想定外に若い血管を備えていたみたいで、柔軟であり、詰まりもなく…って事でしたな…。もう動脈硬化でガチガチで、ひでぇ詰まり具合でえらいこっちゃ…なんだろうと思ってたんですが…良かったなぁ…。

血液からすれば…相当に悪い…って話だったのですけれどねぇ…意外な結果でしたねぇ…。少し不安材料が減りましたから…。

7日目に続きます…。

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やられた…7。

2013-07-05 10:22:23 | 我思う、故に書くなりよ。
5日目はねぇ…あまり記録が無いんだなぁ…。

エコーと心電図とか検査しましたかねぇ…。リハビリもやったし…。

そうそう。数少ない友人が見舞いに来てくれて、自由帳とサインペンとか頂きました。ヒマなので絵でも描こうかと思ったのですが、10日目の退院が決まって、バタバタする事になったので、絵を描く時間はそうそうありませんでした。両手は相変わらずそれほど自由って感じじゃなかったですから。

買ったけど使わなかったモレスキンのノートを頂き、ちょっと感動。まぁ、スマホがあれば使う事も少なくなっているノートとか手帳ですけれどねぇ…頂けるならちょっと使ってみたかったモノですので。

最初からこうした筆記具とか用意出来なかったのは記録する上では不利でね、最初から…ってのがダメとなると、途中からキッチリ…ってテンションがほぼ無いんですね、わたくし。と言っても、最初の方はほとんど何も動けずだったから…ねぇ…。

何か問題があったかと言えば…例の看護士がやらかしたのはこの晩から翌朝にかけて…って事になりますね。

んー。概ね、私を担当してくれた看護士さんはどなたも普通かそれ以上に好印象な対応でしたので、大きな不満とか無かったのですけれどねぇ、ハズレ引いちゃうとちょっとねぇ…。

ベッド脇に尿瓶が置いてあり、そこに排尿するんですけれど、これはまぁ出た量をチェックする…って意味もあって、単に尿瓶があったから片付ける…って事でもないんですね。ちゃんと記録を残す様に、クリップボードに挟まれた用紙に記録しないといけません。

おもむろに現れた男性看護士が尿瓶を見付け、片付けて交換しますね…って言うから…

「お? 記録はよ?」

って言うと、ちょっと確認してきます…って尿瓶を持って消える…。

ほどなくしてまた現れると…クリップボードを手にし、それを見ると…先に記録してあった数字の横をボールペンでぐじぐじ…。「はい。だいじょうぶですね…」ってまた消える…。数字を書き込んでいないのを見てるから、大丈夫じゃないんだけれど…。

記録なんかする前に捨てちゃったから、書き様が無かったんだろうな…。尿瓶も持って来てないままだし…。

他の看護士が採血に来て、尿瓶が無い事に気付き、どうしたか聞くから…かくかくしかじか…1回分の350ccが抜けてる事を伝えると…顔色変えて出て行ったんで…その後、問題になったらしい。看護士同士、看護士とコメディカルとの意思疎通、情報共有が満足に進んでいないのでこうした事にもなるんだけれどねぇ…。

まぁ、昨日やったPCI検査のダメージが強く左手首付近に残っていて、まぁ動脈に穴あけたわけですから、ガッチリと止血しないとヤバイ事になりますからね、仕方ないんですが…右腕は輸液だけの点滴用の針が刺さってるだけになりましたので、それほどひでぇ事にはなっていません。一時は3本刺さってましたんで…。

腕の血管が見付け辛い…って人なので、看護士さんも難儀するんですよね…ICUにいた時は両足の足首付近から採血してたし…。これ、若い頃に運動だの肉体労働だのしてないから…と、昔聞いたことがあるんですが…全く関係ないみたいですねぇ…看護士さんに言われました。

…注射が痛い…ってのもあまり感じないんで、どこをどう刺されてもあまり気にならないんですけれど、手の甲なんか太いのがハッキリ出ているので、そこから採ればいいかと思うんですけれどねぇ、ほとんどの人が痛いのであまりやらないんだって。ベテランの看護士さんだと、血管を探るのがうまくて、失敗ってのがほとんど無いのも驚きだったりする。そんなに歳いってる人とも思えないんだけれど、丹念に探って、すっと…。

相変わらず、メガネが無いままなので、こうした作業とか様子を見に来る看護士、たまに現れる医師なんか、誰が誰だか大まかにしか判別出来ていないままなので、男か女か、普通か太ってるか…くらいしか判らないんですな。

そうした中でも、ちゃんと抜かりなく仕事をしてくれている看護士さんがいる…ってのが判ると、やはりちょっとうれしいもので、現れるのが楽しみだったり、リハビリ中にすれ違ったりするのが楽しみなんだけれど、やはり見えてないんで…どんなお顔の方なのかよく判らなくて…。

そんな看護士さんともっといろいろとお話したかったのだけれど、仕事中ですし、忙しいですからねぇ。明確にそうだとは判らないのですが、やっている事や、他の看護士とのやりとりを聞いていると、中ボスクラスにあたる方なんでしょうかねぇ…。2日目にしてうろうろしたがる私を考えて制止してくれたのもこの看護士さんで、まぁ、この人が言うならそうしようか…と。

そう考えると、ダメな病棟でもないんですよ。こうした人が幾人かはいるんで、大きな事にはなってもいないんでしょうけれどねぇ…。

…うろうろ出来る患者もかなり限られている事も判ります。やはり、病気の場所が場所だけに、安静ってのが基本ですから、ほとんどの方がベッドに…って事なんですね。そう考えると、わたくしなぞは、あの世を覗いてきたにも関わらず、程度で言えば「怪我」って感じなのかもしれません。慢性的な病とか、それが重篤な事態に進んでいるって人はベッドから離れる事も出来ないワケで、看護士さんが頼り…って事ですな。

だからこそ…って思いもね、傍で見たり聞いたりしていると強くなってくるんです。自身に大きな不満はなくても、もうちょっとがんばれや…って思ったり、考えたりしてしまう。

ちょっと不思議だったのが…機材。

機材といっても大掛かりなモノでなく、体温計とか血圧計ですけれど、結構バラバラなんですね。看護士の個人持ち…って事では無いと思うのですが…上腕にカフを巻いて…ってタイプだったり、手首付近に簡単に巻いて…なタイプだったり、手動でしゅこしゅこ…ってやったり自動だったり、様々。

血圧計は手首に巻くタイプが一番お世話になっていた感じですけれど、これも数種類あるみたいでしたし…そこそこ統一されていてもおかしくないと思うんですけれどね…。

体温計はかなり優劣がハッキリしていまして…比較的短時間で計測を終えるモノから、結構待たないと測定が終わらないモノが併用されているみたいで…ほぼ同じ時間に配っているにも関わらず、計測終了までの時間がバラバラ…。

…ちゃんと計測できていればそれで問題は無いんでしょうけれど、作業効率もさることながら、患者への負担って事も些細ですがあると思うので、病院として考えるべきことでしょうねぇ。

んな事をつらつら書いていたら、アジトにあった血圧計が壊れちゃって…さすがに長い間使っていなかったって事もあるんだろうな…。前回の記事で披露したオムロンのを買ってきました。

入院中に一番お世話になったタイプでしたので…。とは言え、結構な種類がお店には並んでいて、迷ってしまうのですが…一番簡単なヤツでもデジタル自動…って事で、そこそこ高機能なんですよ。店員に尋ねると…やはり名の知れたオムロンが売れ筋だそうで、家電メーカーや時計メーカーのモノよりも出て行く…って事みたいでした。

リハビリの士も、手首に巻くタイプで十分で、4~5千円で買えるものでいい…って言っていたんで。

これで測った数値は、これにもメモリーされるのですが、スマホのアプリに入れて管理する事を始めました。

こうした病気になると、こうした機器ともお友達にならないといけないワケで、計測して自分を知る習慣づけが必須にもなってくるんです。

病院内のあちこちにもっと立派な腕を突っ込むタイプの血圧・脈拍計が設置してありましてね、タダで計測して、プリントアウトも出来るんです。4ヶ所ほど見付けて腕を突っ込んで来ましたが、そうしたのを積極的に利用するってのもアリなのですが…あまりそうしている人はいなかったですねぇ…。

血糖値も入院中はすごく簡単に測っていまして、指先にプチッ…っと針刺して、血が出たら、センサーの先に吸い込ませてピピッ…でおしまい。あれはちょっと欲しいのですが…結構な値段してしまうので、おいそれと買えないですね…。症状の重い糖尿病の方だと、補助金が出るみたいな話をききましたが…消耗品以外ね…。

でもあれか…あの消耗品って血液が付くから医療廃棄物になるんだろうな…扱いが面倒かもな…。

そんなワケで、6日目に続きます…。

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やられた…6・5。

2013-07-04 16:39:41 | 我思う、故に書くなりよ。


ブログ書いてたら壊れたんで新しいの買って来た…これないと困るし(>。<)
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やられた…6。

2013-07-03 21:20:42 | 我思う、故に書くなりよ。
4日目はステントを入れるPCI治療が行われたので、また両腕があれこれと動かすのに不自由になり…あまり明確に記録を残しておりませんが…。

ERで処置を受けた際のPCI治療と違い、改めての事ですので、あれこれと見聞きしておいたつもりですが…スマホ片手に…って事も出来ませんでね…。

まぁ、穴あけてあれこれしてもらいましたが、あれこれするのに何か痛いかと言えば、全く判らないんですね。むしろ、その最中に、穴のあたりを…左手首の少し胴体よりですけれど、ここを強く圧迫されながら事が進むんです。

でまぁ、穴を開けるに麻酔を塗ったり打ったりしているので、それ自体は痛くないんですが、強い圧迫が地味に痛くなって来てですね…まぁ、我慢出来ないワケではないんですが、相当に地味に長く痛いものなのです。

相変わらず、メガネが無いままなので、何をやってるのか見ても見えませんから、見ませんでしたが、複数のモニター画面の一部を見る限りは極めて順調に進みまして…小一時間で終了。ちょっと確認してませんが、ステントを2つ入れた模様で、バルーン自体は4つかな…な感じ。

これ、自分の心臓の上を這っている血管に行われているわけで…かと言って、心臓が何か感じている事も無いんで、とても不思議な感覚でした。あれこれ、痛い? とか、簡単な状況説明とかドクターが語ってくれるので、こちらは返事するだけですけれど、まぁあんまり口挟むのもアレでしょうから黙ってましたけど、しゃべってもいい感じにリラックスしながらでした。

まぁ無事に終わったものの、止血のための圧迫はまたそれだけで鈍く重く痛いんでしてね…しばらくは添え木と一緒にがっちり押さえ込まれるのですな。しっかりとテコの原理を用いたベルト的なモノを巻かれて。

もう、後は部屋に戻って寝るだけ…で、楽しみは食事くらいなものですが、スマホの充電ケーブルが届いたので、ツイートも盛んに出来るし、ワンセグも見られるし、ラジオも聴ける…ってブラボーな事に。

スマホのラジコから、InterFMのLHRが聴こえて来たときは、泣きました…。

もう、2度と聴けないと…そう思ったもんですから…。あのまま、三途の川を渡る事があったら、間違いなく聴けなくなると思ったんですね…。その後、デイブ フロム ショー。泣きました…。また、あの声が聴ける。そうした実感がこみ上げて、泣きました…。三途の川の手前で、それら全てを諦めないといけないのか…と、ちょっと悔しくも思ったんですね。

それでも、あの気持ちいい世界なら、それでもいいかと…思った事も事実です。だけれど、おじたん。はこちらの世界に戻りました…。だから、余計にうれしくて。

病棟は思いの他、ワンセグの電波の入りが良好で、観たい番組はほぼ観ることが出来ました。まぁ、大部屋ですので基本、イヤホン・ヘッドホン装着が義務なんですけれど、電源取ると装着できないし、持って来てないし、コンビニで売ってもいないタイプなので…。

とまぁ、大きな山は越えましたので、後はクスリを飲んで、安静に…って事ですけれど、実際にはうろうろしちゃってですねぇ…と言うのも、相変わらず部屋が暑いんですな…かくかくしかじかで…。そうした治療の後も、様子見って事には変わりなく、処置室への行き帰りは車椅子でしたけれど、つけっぱの心電モニターが異常を発する事も無かったみたいで、まぁ自重しながら涼しい場所を求めてうろうろと…。

そうこうしていると、あれやこれや周りを見る余裕ってのが出て来て、自分の知っている大きな病院とは違った面が見えて来ました。

幸い、自分を担当してくれた看護士さんはとても優秀な方ばかりなので、何か大きな不満を抱いたり、実際に困った事には遭いませんでしたけれど、他の患者さんとのやり取りを聴いたり、見たりしていると、結構困った事が見えても来るんですね…。

新しく出来たばかりの病院ですので、スタッフも比較的若い人が多いんですが…見るからにベテラン…って看護士を見掛ける事が無かったのです。これはちょっと組織的には珍しいかなと思っているのですが…病棟って単位で中ボスや大ボス、ラスボスに相当する様な人間が見当たらないのですな…。

なにか、若い人ばかりでワイワイやっている…って感じが拭えず、そうした事から来ているのではなかろうかな事が目立ってきます。

その1つは…病棟は静か…ってのがどこでも基本なのですが…あまりそうでない。話し声にしても、機材を移動する、棚を開け閉めする…そうした事に起因する音がやたらと大きいのです。まぁ、昼間ならまだねぇ、それほど気を気を使わなくても…な感じはありますけれど、夜間でもあまりそうした配慮をしているフシが無いみたいなんですね…。

まぁ、これは患者とて同じでしてね、他人に配慮して、息を潜めて…なんて事はもう無いに等しいんですな。夜中だろうがなんだろうが、大きな音を立てても気にしているフシがありませんけどね…。比較的、女性部屋ではそうしたモラル的な暗黙の了解がしっかりとあったりしますけれど、オヤジの集まる部屋はどこでも騒々しいワケで。

「お前はニワトリか…」

そう思ってしまう看護士が結構多くいる事も見受けられました。何の事かと言えば、患者さんがお願いしている事を、三歩歩いたら忘れてるだろう…って事です。お願いはちゃんと聞いているのですが、その応えが返って来るまでえらく時間が掛かったり、全く返って来なかったり…。

単純に人手の少ない時間帯もあったりするワケですから、全てが…ってのも難しい事は判りますけれど、無駄なお願いや無茶な要望をしているわけでは無いにも関わらず、その願いがどこかへ行ってしまうんです…。これは、動くのもままならない患者からしてみれば、ひどく悲しい事です。

そうした事が顕著に現れるのは、シフトの切り替えに伴う事が多く、患者の情報の伝達・共有が全くうまく行っていない事にあるみたいです。

まぁ、中ボスも大ボスもいないみたいだから諦めるか…って、患者仲間では話していたのですがね…。

でも、中にはしっかりした看護士さんもいて、他の患者さんに比べたら優先度が低いだろうお願いでもちゃんと覚えていて、しっかりと応えてくれるんですね。個人の力量って言うか、経験豊富なだけに対処能力も高いみたいで、誰からも、どこからも、声が掛かり、その先には笑顔があったりするんですよ。若いのに凄いなぁ…と、思ったら、しっかりとベテランなんですね。

「あなたは戴帽式をされた方?」

そう、伺うと、歳がバレそうだと恥ずかしがりながらも、そうだと応えてくれました。戴帽式ってのは、看護士になるにあたって行われるセレモニーなのですが、ナイチンゲールに誓いを立て、ナースキャップを戴く…ってモノです。

これ、ナースキャップが不衛生…って事で、ナースキャップと共にセレモニーそのものを辞めちゃったところがほとんどなのですね。まぁ、希望者が多かったらやる…ってところもあるみたいですが…、人の命に携わるプロになるためのファースト・ステージだったかと思うんです。

何のための看護なのか? 誰の為の看護なのか? どこに自身の立場を置いて、その仕事に身を捧げるのか? そうした基本をしっかりと身に付ける、あるいは身に付けた証としてのセレモニーが昔はあったのですが、今はそれが無い…。

女性ならまぁそうした点を大きく外さない感じではありましたけれど、昨今じゃ男性の看護士も増えています。

私が見た男性看護士は…非常に残念な者で、自身の仕事しか頭に無いんですね…。

一見すると、丁寧な受け答えで作業を進め、行うのですが、患者を主体に考えていないので、扱いが雑なのです。まさに『ニワトリ脳』な持ち主で、自身の都合で作業が終わればいいので、患者の都合は二の次になりますな。

そうしたのを目にしていたので、看護士じゃなく、コメディカルの人がやってんのかと思いましたが…看護士なんですな。基本すら出来ておらず、患者の氏名をフルネームで確認するのがデフォルトであるにも関わらず、やらない…。食事を配る際にも、誰もがやって当たり前の確認をやらない…。

「アンタ、名前の確認はよ? お?」

オレに言われてビビってるくらいですから…基本が全く出来ていないんですな…。

まぁ、病棟には看護士だけでなく、医者もたまにいるし、サポート専従の人もいるし、お掃除だけの人もいるんで、結構な人の数が昼間にはいるのですが…ユニフォームが明確な人は一部に限られている上に、似たり寄ったりなデザインなので、誰がどうなんだか一目で判別出来ないって問題もあります。単純に『色分け』でもされていれば、患者にとっても明確に判り、声も掛けやすくなると思うんですけれどねぇ…新しい病院にしてはちょいとお粗末な感じで…。

まぁ、そんな男性看護士が夜勤に就いた晩に事件は起きましたよ…。

点滴の交換に失敗した挙句、患者に無断でドタバタと取り繕う始末…夜間なので寝ていると思ったんでしょうかねぇ…ただ歩くだけでもドタバタなのに、女性看護士なら必ず患者が寝ていてもやさしく声を掛けて起してから作業を行うのですけれど、何を慌てて飛び込んで来てやってんだか…。短い点滴だから、その始末に来たそうなのですけれど…。患者さんはしっかりと起きていたんですな…。

そりゃ、普段なら了解の下で行われる作業を何の声掛けもせずにドタバタとやって来てバタバタと帰って行かれたら、何されたんだか不安でしょうがありませんわな…。

翌朝、患者さんは怒り心頭で問い詰めてましたよ…。まぁ、患者さんが問い質したんで、概ねそうだろう答えを返してましたが…本来なら言い訳を説明するんじゃなく頭下げて謝るんだろう事ですけれど、それすら薄い…。もちろん、言葉では謝罪してましたよ…。でも、薄いのなんの…。

医療過誤でも起きやしないかと…ハラハラなケースでしたが…そんなためにも患者の名前、生年月日の確認が行われてもいるんです。

ところが逆に…彼ら彼女らのぶら下げているIDカードなのか名札なのか、写真付ではありますが、名前が極端に小さく細い字体なんですな…。メガネを失くした私には提示されたって読めないし…。中には、これ旧姓です…なんてのもいて、その役目すらキチンと判っていない感じ…。フルネームはさておき、苗字だけでも大きくハッキリと視認できる大きさにしないとぶら下げている意味がありませんな…。

安心できるベテランが夜勤を勤める夜ってのはね、患者さんも安らかに眠れるんでしょう。たまにアラート音は響きますが、概ね静かな夜なんですよ…。

さて、そのベテランにもいろいろいるワケで…。

やはり、必ず患者と接するのが看護士なワケでね、さりげなく患者を気遣う姿勢ってのは経験と技量にも裏打ちされてくるものでしょうか。

ところが…そうした自身の経験や技量をあたかもひけらかす様に患者と接する看護士がいたりするんです。それはそれで、患者さんにしてみれば安心材料の1つである情報ではありますが…じゃあ、アンタ以外の看護士はどうなの? ダメなの? って事にもなるんです。そうした看護士が1回でも『ニワトリ脳』を披露しちゃったら…全滅になっちゃうワケですよね…アンタが言うとおりなら…。

これ、結構ダメなんですよ。ただでさえ患者の情報の共有・伝達がうまく行ってないんだから。病棟が病棟なだけに、そんなんで大丈夫か? って不安になりますが…そうしたのを実際に見て、やはり不安には思いますな…。

ひょっとして…これが新しい病院のスタイル? って、患者仲間と話してたりもしましたが、基本、それはないだろう…って事でね、各々がここを退院して行く時に、目安箱に書き残しておこう…って事になりました。幸か不幸か、私が先に退院出来ましたので、まとめたモノを病院に残しておく事に…。ブログでは先行公開ですが、これは匿名で書いているブログですので、どこのどの病院ってのは書きません。病院に残す方には堂々と本名で。

そりゃそうです。実際に救急車で運ばれ、入院していたし、大変お世話になった病院で、お世話になった方々がたくさんいます。その病院を少しでも良い方向に動いてもらいたいってのは決してうがった気持ちじゃないんです。これからも通う必要があるわけだし、人に勧めたい病院でもあって欲しいしね…。

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やられた…5。

2013-07-03 19:20:26 | 我思う、故に書くなりよ。
そんなこんなで3日目あたりに突入します。

最初からスマホが手元に残れば、もう少し明確に記録できたのですが、電池の無いスマホじゃあねぇ…何も出来ないしねぇ…。

次の日に本格的なPCI治療でステントを入れる…って事ですんで、検査とかあったかと思うのですが、記録してませんし、記憶もおぼろげ…。

倒れる前日に風呂には入ってますんで、2~3日入らなくても大差は無いハズですけれど、輸液の投入と排尿の関係からと、やたらと蒸し暑い大部屋な環境で、おきんきんの辺りが痒くなってきちゃったんですな…。ところが…これまたおいそれとボリボリ掻く事もままならないので、我慢するしかないワケで、シャワーなんてのは当分先の話にもなるワケです。

なんで空調が効かないのか? 完備されているのに、空調がわずかな時間しか稼動せず、概ね蒸し暑いワケで、下手に布団など掛けられようものなら大変な事になります。それなのになぜ?

看護士すら蒸し暑い…って感じると、当然空調のスイッチを入れるのですが…、糖尿の重い患者さんがいるとですね…寒い…って事に直ぐになり、他の看護士に頼んでオフにしちゃうんです…。相当に蒸し暑く、寝苦しいなんてもんじゃないのですが…

「…寒いんで靴下持って来てくれ…」

なんて電話しちゃってるんですよ…。概ね、そうした感じの患者さんが半数いると、蒸し風呂地獄なんです、こっちにしてみれば…。

んでまた、これらのみなさん、なぜだか夜間にごそごそし始めて、おかまいなしな状態なんですな…。そうした騒音に加えて、もう病的な「いびき」。明らかに無呼吸な方もいらっしゃいまして…こっちが心配になるくらいに豪快ないびきが続いたかと思うと、ぱったりと止む…数分って言っても、呼吸しないには長すぎるだろう時間が流れたかと思うと、絶叫に近い様な再呼吸の喘ぎがこだましちゃうんです…。

なかには…糖尿なのに夜中に飴玉をボリボリむさぼり食う人も現れ…安眠なんか出来るわけ無いですな…。

そうした中にいたので、昼間、うつらうつらと寝てしまった際に、うっかり寝言を看護士の前で言ってしまったらしく…

「あーおきんきんかいい…」

翌朝、蒸しタオルをごっそりもったうら若き看護士さんが現れ、体をお拭きいたしますが…と。まぁ、通常のサービスと言うか、シャワーの恩恵に預かれない人にはそうした方法も提示されるのが普通なのですけれど、さすがにおきんきんを清めて頂くには忍びないし、頑張れば自分で出来ないワケじゃないくらいに回復はしていたので、自分で…って事にしましたけど…。

そんなこんなな最中、リハビリの士ってのが現れ…リハビリをしてもらいます…と。

ほぼ安静で寝たきりを強いられている身でありながら、何をリハビリするのかと不思議だったのですが…、私の様な患者を安静にしておくだけでなく、可能な限り運動させて、回復と予防に役立てると言う療法を取り入れている病院なのですな…。

説明を受けて、実際には何をするのかと尋ねると…

まずはベッドの脇に腰掛ける。その状態で血圧や心拍数の変動を見て、大きな危険が無ければ次のステップへ…。

で、次はと言えば…室内を立って歩く…。やはり心臓の様子とにらめっこしながら…って事ですが、問題が無ければ次へ…。

今度は、往復で100mくらいありそうな廊下を出来る範囲で往復する。ただ、歩くのではなく、やはり心臓とにらめっこしながら。そして事前に入念なストレッチを行った上で往復し、終わりにもストレッチ。散歩とは違い、可能な限り一定のテンポを保って歩く…って事で、散歩とは違う運動である事が重要。せいぜいで10分程度と言う制限が設けられています。これはその後の回復に伴い、伸びる事になるのですが…。

んで、じゃあ早速って事ですが…既に尿瓶とは言え立ちションしちゃってるし、歩いて検査行っちゃってるし、この人はなんだかなぁ…なスタートになりました。まぁ、PCI治療を終えて、その様子で始めましょう…って事だったのですが、簡単な付加の掛かる動作でも異常が出ていないので、概ねお咎めナシ…で済みましたが、本来はダメって事で。

自身も昔、大きな病院に身を置いていた事がありましたが…こうした循環器系の病気の治療に併せたリハビリってのは聞いた事が無く、非常に興味を抱きました。まぁ、本来はまだ『安静』が必要な時期ではあったのですが…従来なら運動など持っての他で、ほぼ安静のまま過ごして退院…って流れだと思うんですね。

そうした事が変わって来たのは、約10年ほど前で、アメリカから始まっているみたいです。それが日本に伝わって効果が期待できる物として認められ、実践に移ったのは定かじゃありませんが、5年ほど前からじゃなかろうかな話だと言います。

幸い、付き添ってくださった理学療法士の方々は…気さくな方ばかりで…おじたん。の超てきとーな与太話にも付き合ってくださり、逆にそうした方々が親身に付き添ってレクチャーして下さる姿勢を目の前にすると、真面目に取り組まないと失礼に当たるんだと…勝手に動き回っておりましたが…ある種の期間は安静が基本なワケで…。

そりゃまぁ、そうです。心室細動×2なワケですんで…本来なら腫れ物に触るかの様な扱いが必須なんでしょう。立派に心筋梗塞ですから…。

んじゃ、自身何か不都合な事があるかと言えば…輸液の点滴が3つも刺さったままの右腕と、カテーテル入れて圧迫して止血してる左腕がどん痛で痛ぇのなんの…。ま、これは動脈に穴を開けている以上は仕方ないんですけれどね、両腕がこうじゃ…。

肝心な胸はどうかと言えば…痛いとか重苦しいとか早々に消えてしまい、不快な事は何も無い…。あるとすれば…

「…何か入れられちゃった感…」
「ショッカーに改造された本郷猛な気分…」

なだけで、ひどく困っているワケでもないんですな…。心筋がどの程度ダメージを受けているのかは説明がまだ無いのですが、おおよそ、そうそうひでぇ事にはなっていない感じだけれども、全くダメージが無かったとも言えないのでして、不整脈でもあればそうと判るみたいですが、それも無いみたいだし…。

夜になり、主治医からそこそこの現状と今後の方針、翌日のPCI治療の説明を受けました。

まぁ、血液が相当悪いんで、これを食事と投薬でなんとかしないといけないし、今は詰まったものを取り除いただけで、ここにステントを入れて再発を強固に防ぐ治療を明日行うって話ですな…。ここまでの治療をして、補強工事が完了…って事です。投薬で血液サラサラ状態になっているので、詰まりづらくはなっているものの、他の血管も悪影響が及んでいる可能性があるので、腹部や頸部の血管も調べるよ…って事も。

全ての説明はPCの画面で行われて、最初のPCI治療の時の造影映像を動画で見ましたが…すげぇんだな、電子カルテ…。詰まった場所がクッキリと言うか…すっぱりとその先の血管が映って無いワケで、見るからにヤバイ…。

まぁ、そこにステントと言われる金属の網みたいなトンネルを設けて血管を内側から保護、補強するんですけれどねぇ…TVで見たり聞いたりしていた事が実際に自分の体で行われるってのもねぇ…感慨深いと言うか…ヤバイだろ、お前…って事ですよね…。

そんなこんなをしている内に、この病院と言うか、この病棟の問題点が幾つか見えても来ました…。

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やられた…4。

2013-07-03 18:05:38 | 我思う、故に書くなりよ。
…まな板の上の鯉…って感じには近いですが、一般病棟に移り、ちんちんからカテーテルも抜けまして…。

その辺が入院2日目って事になります。左腕はPCI治療の為に止血ががっちりと圧迫、右腕は輸液だらけ…って感じで、ただ仰向けに寝てるだけ…。メガネが無いのでほとんど何も見えないし、胸には心電図のモニターが付けられてるし、移動すら出来ませんし…しちゃいけません。

んまぁ、両腕は気を使って注意すれば動かしても良い…って事ですが…どっちも痛ぇのなんの…。

その状態で、尿瓶を使って排尿をしろと…尿瓶をベッド脇に置いて行かれるわけですが…大病した事も無く、尿瓶は知っていても、使った事が無いんで、どうするのかは想像でクリアする他に無いわけです…。また、輸液が休まずに続けられており…飲まなくても体の水分は増えて行くのでして…。

んでまぁ、ちょっとチャレンジするワケですけれどね、両手が不自由な上に、紙おむつ履いてるのでして…寝たままなんてのは自分じゃ無理な事が判明するわけです…。

「え…ナース呼んで、介助してもらうって事か…」

まぁ、重病な患者なので、それは存分にアリなワケですが…いや、おじさんとしては存分に恥ずかしいワケで、カテーテル刺しっぱの方がまだ良かったと後悔するわけです…。

…他の用事でナースが来たついでに、質問してみました…。

「小用はともかくとして、大便をもよおした場合はどうなるんで?」
「おまる持ってきます。言って下さい。」

普通に当たり前のごとく、即答である…。個室ではなく、大部屋(4人だった)の間仕切りの中でおまるに…。

これも、おじたんとしては耐え難き恥辱である…。

おや? まてよ…。おまるはベッド脇に置かれるので、ベッドから起きる必要が出て来るハズである…。ならば、小用でも起きてしちゃえば良いではないか…。

…急性心筋梗塞で2回もあの世を覗きに行ってしまった身だと言う自覚が全く無い患者でして…2日目だって言うのにベッド脇に立って小用を尿瓶で行う暴挙に出ました…。

挙句…と、言いたいところでしたが、至って普通に行え、取り立てて体に異変も起きず、問題をクリア…。

重ねて言いますが…都合5日ほどは安静の身ですから、こんな事はしちゃいけません。大の方は、いろいろとびっくりしたせいか、お通じそのものが無く、それとて看護士には知られてしまうワケで、遠慮なく下剤が処方されるワケです。

もう、こうなると覚悟を決めないとダメだろうなぁ…と諦めていたのですが、それでもお通じが無いんですな…。

そうこうしていると、紛失したメガネの件で家族と直接連絡を取る必要に迫られ、そうと看護士に伝えるも、返事が一向に無いんです…。あくまでも「伝言」と言う形でしか対応できない…って事で、これはかなりマズイ状況になりましてね…。

それは、スマホを携帯電話と認識できずに、そのまま洗濯機に投入される恐れがあるためで、これだけはなんとか阻止して、無事な形で手元に戻さねばそれこそ大変な事になります。当初は「そんなもの無い…」って返事でしたから…。

まぁ、ナースステーションとしては、あの世へ2回も行き掛けた人を2日目でうろうろさせるワケにもいかない…って事だった思うのですが…一刻を争う事態ですので、返事を待つんではなく、ナースステーションに督促に出掛けましたよ…。

電動輸液装置の側面を見ると…AC接続の電源を抜いてもバッテリーで稼動している事が判ったので、ACを引っこ抜き、そろそろと起き上がって、スタスタと…。胸に付けた心電図のモニターも異常を発していなかったみたいで、ナースステーションで督促すると、返事は病室で待ってくれと…。

その帰りにトイレに寄り、大の方を済まそうと頑張ってみましたが…下剤を使っても出ないものは出ないんですな…。

…ふむ。トイレの問題はクリア出来たな…と、勝手にクリアしてましたが…大丈夫そうなので行っちゃダメかと尋ねたら…その時の担当の看護士がしばらく考え込んで…

「やっぱりダメです。コールで呼んでください。」

と、怒られちゃいました…。まぁ、以後なし崩しに勝手に行ってしまいましたが…PCI治療の本番とも言うべきステントの投入の為の事前検査に出掛ける際に、事情を良く知らない男性看護士が…

「歩けますか?」

って聞くもんだから、当然「はい…」って事で、一緒に歩いて行っちゃったし、帰りは一人でスタスタ歩いて帰ってきちゃったんですね。車椅子での移動が基本だったみたいですが…。誰か事情を知っている看護士が見ていれば速攻で阻止って事になったんでしょうけれど…ねぇ…。

このあたりまで、同じ部屋の他の患者さんとは会話も無く、カーテンで仕切られた中で静かに過ごしておりましたが…まぁ、その他のおじさんたちはなかなか騒がしく、夜でも昼でも安眠って事は難しいのです。

同じフロアだし、同じ部屋なので、似た様な病気の方かと思っていたのですが、微妙に違っていて、術後の合併症で長く留まっている方だったり、これからの手術に向けて体調を整える意味で入院されている方だったり、様々な方がいるって事をカーテン越しに知るワケです。

とはいえ…要警戒な患者は私だけだったみたいで、マークが結構厳しいんですな…。昼間はそうそううろうろ出来ないんで、深夜にうろうろして談話室から見える風景をスマホで撮ったり、ツイートしたり…トイレにももちろん。

まぁ、くどいようですが、安静の身です。それなりの病気で死に掛けてますんで…。

食事は3度、定期的に運ばれまして…心臓病プラス糖尿って事で、徹底した減塩食、減カロリー食が出ました。

これ、見た目が普通の食事と全く変わらず、量的に少ないかな…と思うだけですが、ご飯の量は普段家で食べている量よりも若干多かったりするんです。

ところが…見た目と違って、味が全くといっていいほどありません…。そのギャップに慣れるまでが大変で、口に運ぶまで頭が受理する、想定される味との違いがメチャクチャ大きいのです。まぁ、致し方無いんですけれど、スープは湯だし、魚は生臭いし…閉口の連続でしたが…必要とされるカロリーは摂取しないといけませんから、ただ流し込むだけ…って感じです。

そうした食事を口にして思ったのは…こんなの自宅じゃ作るのが無理だろうな…って事です。おおよそ、従来の食事じゃ全てがダメで…調理とか料理って事を超越した次元で望まないと…。また、それが出来ないならば、体調の改善も見られずに、再発の憂目が待っている…って事なんです。

当然、家族も同席しての栄養指導って事も行われましたが…お米と野菜と魚、若干の肉類って厳しい制限に加えて、塩分、糖分、脂質の限りなくゼロに近い実践って高いハードルが設けられてますんで…どうしたもんを作って食べたら良いんだか…。

…運動量に併せての摂取カロリーが高いためにこうにもなったワケですので、少量で済ませる事に尽きるんですけれどねぇ…。

こうした食事でしたが、最後の方は「こんなに塩気が効いていていいのかな?」ってモノも出て来ました。たまねぎの薄皮が4~5枚浮いたお湯スープは相変わらずでしたけれど…。

今のところ、間違いなく糖尿病には違いないものの、意外にもその度合いは比較的軽いって事で、腎臓に問題が出ていたり、インシュリンを自ら打たなきゃダメとか、そうした状況には無く、食事と投薬でなんとかしていこうって話ですけれどね、やはり普段の食事から…って要因は大きいですから、課題も山積みです。

そうした血液の持ち主なので、他の重大な血管もえらいこっちゃになっていると恐れられ、検査をされたのですが、これが意外にも健康な様子で、動脈硬化とか血栓とかそうした恐れが全く見付からなかったのは幸い。さんざんに前置きで脅されていたので、こりゃひでえ事が見付かるんだろうな…って覚悟はしていたのですが、血管自体は相当に若いままだったみたいで…なんじゃこりゃ…な話になってもいますが…。

ま、糖尿を進行させるワケには行きませんので、しっかりと自重して…。測ればそこそこ高い数字で安定しているし、さりとて突出して高い数値でもないところを見ると、改善するには今がチャンスでしょう。

都合、10日の入院でしたが…タバコをほとんど吸っていない状態がここ数年続いていたので、吸いたくなるとか特に困ったりもしませんでした。長年、吸い続けていたタバコで肺がやられたんだろうと思っていたのですが、肺自体は問題もないし、だからと言って吸っていい訳ではありませんから、さようなら…って事ですかね。

スマホは2日目にして回収に成功はしたのですが…回収出来たのは電池残量が少ない状態でして…心筋梗塞なう。ってつぶやくに留まりました…。少々のメールのやり取りが出来たので、そうした状態を知らせる事は出来ましたが…世の中の様子を知るには電池が…。



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やられた…3。

2013-07-03 15:53:30 | 我思う、故に書くなりよ。
いやぁ…。やっとアジトに帰ってまいりやした…。

既に書いている通り、急性心筋梗塞って事で倒れ、救急車で運び込まれて早10日…。

死の淵から帰ってまいりやした…。

まぁ、かくかくしかじかな話をこれからつらつらと書きますけれど…当分、ブログねたには困らない感じに、あれこれとありまして…なんせ、大病って事と無縁だっただけに、心臓がヤバイ事になっていると自覚したのは病院のERで『お花畑』と『三途の川』ってのを見た時で、それまで心臓が原因だとは考えても無かったのですよ…。

都合、2回もこのセットを見てしまう事になり…医者に言わせれば『ほぼ死んでいたに近い状態…』って事で、えらい目に遭ったワケです…。

んまぁ、日々の散歩がてらに所用を足してアジトに戻ると、なんだか息苦しい…。尋常じゃない息苦しさと、変な汗が出て来たので、ヤバそうだ…とは思いましたが、心臓は痛くもないし、何か脈がおかしいって事も無かったのですけれど、あれよあれよと苦しさが積もり、ちょいと動くと…すぅー…っと、目の前が暗くなるんですな。

さすがにヤバイので親族に連絡して、当初はその親族が車で病院へ…って話をしていたのですが、その途中でいよいよな感じになったので、自分で119番しました…。

救急車に乗せられて、あれやこれや聞かれて応えていたそうですが…あまりハッキリと記憶になく、ともかくどこでもいいから病院へ運んでくれや…と、思ってました。なんせ、口の中がカラカラに乾燥して、応えるにもうまく話すことが出来ないんです。

病院が決まり、そこまでの道中の記憶も残ってまして、ERに到着したあたりの記憶はあるんです。

ここでもまた同じ様な事を根堀葉堀聞かれるのですが…相変わらず口の中はカラカラで話せないし、その最中に、すぅーーーっと音と視覚が消えて、真っ暗な世界に行ってしまうんです。

そこは…黒地にキレイな花が一面に咲いていまして、実は本当の花ではなく、幼稚園児が工作で作る、色折り紙を切り抜いてぺたぺたと貼り付けた様なお花がいっぱい…。

その先に、そこそこ大きな灰色の石ころが広がっていて、ああ、川原なんだと…。その真ん中辺りに、亡き親父が足を組んで座っていて、タバコ吹かしてるんです…。こっちを見るでもなく、ただ、そう座っている…。

「うわぁ…マジなんだ…」

そう思うと、急に明るさと音が戻って、ERのドクターが覗き込んでいる…。

「おじたんさん! 聞こえますかぁ!」

ERに運ばれているのですから、そうした光景は当然のことなのですが、三途の川のこっち側の情景との落差に、理解がなかなか出来ないんです。

「あ。オレ、運ばれてたんだ…」
「うわぁ…お花畑キレイだったなぁ…見ちまったよぉ…」

数秒の間をおいて、その場の理解を終えると、また、あれこれ聞かれたり、説明をされたり…。

この時には、心臓がどうした状態なのか把握されており、考えうる症状、病気などの説明が始まって…カテーテルで治療をする旨の説明の途中で2度目の三途の川の川原まで行く事に…。

…すぅーーーーっと音と視覚が消え、また、あの川原に…。

ところが、今度は親父じゃなく、昔、お世話になった病理の教授が白衣着てこっちをにらんでるんです。無言で。

頭の大きな教授で、ひと目でそうと判ると、なんで教授が…と、考えるんですが、川の流れとかは見てないし、その後ろの景色も記憶に無いんですね…。

と、突然、またこっちに戻されて…ドクターの顔が…。

「おじたんさん! びっくりしましたねぇ!」

…あまり、びっくりした覚えは無いんですが、実は電気ショックなアレを行い、心室細動から復帰してたワケです…。あっちに行ってる間の感覚は、そりゃもうすげー気持ちいい感じで、雑音すら無く、苦しさとかそうしたモノも無いんです。

もう、この時には身包み剥がされて、ちんちんにはカテーテル入れられてるし、おむつ1枚な姿なんで、そうと理解するととても恥ずかしいのですけれど、もう、まな板の上の鯉の気分ですから…。

んでまぁ、すかさず左腕からカテーテルが入れられて、いわゆるPCIって治療が行われ、心臓に血が巡る状態になったみたいです…。

そこまで済むと、心臓が安定した様子になったので、ICUに移動…。冠状動脈を塞いでいた血栓は除去、溶かされて詰まりが解消したので、まぁ、なんとなく安定。ただ、相変わらず口の中は超乾燥状態で、舌が痛い…。

「このまま安定しているのなら、明日には病棟に移動して、問題が他に見付からなければ1週間程度の入院…」

って事をドクターが家族に説明しているのを聞いてました。そんなに早いのかな…と、疑問を持ちましたが、両手に点滴だらけでなす術も無く、黙って寝る他にすることも無いし…。

カテーテルを入れた左腕が痛かったと言うか、動脈に穴あけて…って事ですんで、圧迫する痛み以外に痛い事も無く、小便ダダ漏れシステムのお陰でそこそこ快適に寝る…って事は出来ましたが…ICUって場所は1日中賑やかなところで、安眠できる環境じゃあありません。悲鳴とも雄叫びとも付かない苦痛の叫びはあちこちから聞こえるし、それに伴って看護士はバタバタするし…。

安定したとは言え、いつまたあっちの世界に行ってしまうか…。そうした不安はありました。

「おー。これから始まるラジオの番組はもう聴けないのか…」
「ずっと聴き貯めて来たあのラジオ番組はもう2度と聴けなくなるのか…」

なぜか、ラジオばかりでしたが、そうした残念な事はつらつらと出て来るんですね。それでもまぁ、あの静かな気持ちいい世界にって事なら、仕方ないか…とも考えました。

まぁ、2回もあっちの世界に行ってますんで、要警戒のまま1晩をICUで過ごしましたが、もっとひでぇのが運ばれてくる…って事で、翌朝には病棟へ移動となります…。

この晩、私を見てくれたのは若い男性の看護士で、私はうなづくだけでしたが、とてもキメ細かく対応してくれて、若いのに偉いなぁ…と感心したもんです。なんやかやで常にドタバタしている感じのICUの中ですからね…。

このドタバタの最中、メガネを失くしてしまい、以後大変に困った事に…。まぁ、身包み剥がされた時に、スマホも含めて家族に返しちゃったそうなので、スマホは戻るものの、メガネが戻らず、誰が誰なんだかマジわからねぇ世界に…。

…元々、もう度が進んで意味を成さなくなっていたメガネですけれど、あると無いとじゃ雲泥の差なワケで、病棟じゃ誰かしらベッドに来るわけですけれど、誰が誰なんだか…マジでサッパリなワケで…。

とりあえず…医者は毎日だし、それも時折複数。看護士はシフトが変われば顔見せに来るワケですが…毎日、アンタ誰よ…って事に…。なんとなく声で聞き分けたりはしましたが…よほどの事でもない限り、目の先に顔が来るなんて事は無いんで、美人も美男子もみな一様に「よく見えない…」。

…ちゃんとしたスペアは誰にも判る場所にも1つ…って事でしょうね。そもそも、救急車に乗った時点でメガネをかけていたのかすら記憶があやふやなので、自分が悪いっちゃあ、悪いんですが…。

まだまだ続きます…。


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