なんだか落ち着かない空模様の気象でした。週初めの今朝は、薄曇りながら太陽に恵まれてきました。今日は東京は30度越え、真夏日とも予報されています。
それにしても、少し気温が上がると、熱中症の注意が出ますし、夏の太陽は悪者扱いされるし、私達の子供時代とは全く感覚が違ってきました。
夏、父が子どもたちに言い聞かすこと。
「夏の間によお陽にあたっちょけよ。(よく日に当たっておけよ)。真っ黒に日に焼けちょったら冬になって風邪をひかんのじゃから」。
生活一般でも、日光は恵みでした。日光消毒ということが言われました。布団は押し入れに仕舞うことなく、起きたらすぐ、庭の物干しざおに二つ折りで干されるのでした。
コロナ時代に、この日光消毒という言葉、一度も聞きませんでした。太陽光線の威力は間違った力だったのでしょうか。
日光浴という言葉と行動も身近なことでした。親になった時、母子手帳で習ったのでしょうか、それとも、保健婦さんから指導を受けたのだったでしょうか、赤ん坊に日光浴をさせました。生後1か月くらいから始めたでしょうか。
アパートのベランダ、おむつの翻る隣の日当たりに、新聞紙を広げ、座布団を置き、その上に斜めに赤ん坊を寝かします。おくるみの裾から赤ん坊の足先を出し、始めは指先だけ5分、少しずつ日に当たる面積を増やし、時間も長く、最後は窮屈そうなおむつもとって丸裸の子を転がして30分は焼いていたでしょう。これが赤ん坊の鍛錬だと思っていましたが。
少し子供になると、夏休み中に、複数回皮膚の皮がはがれてしまうほど、黒光りするほど、日に焼けるのが健康法でした。澄み切った瀬戸内海の自然の海で半日遊び惚けるのが習慣でした。9月、新学期が始まると、学校では「黒ん坊大会」というのが開かれました。だれが一番黒いかな!!優勝の子には賞状が出たものです。
あの太陽崇拝はどうなったのでしょうか。