古い新聞の切り抜きを整理しました。昨年の1月4日、の折々のことばに心惹かれました。ほんわか温められるような気がしました。お福分けいたします。
『でも からっぽに してしまっては あとの ひとに おきのどく』絵本・(どうぞのいす)
兎が木の椅子を作り「どうぞのいす」と書いての野原に置く。通りかかったロバはドングリの籠を椅子に置き、木陰でお昼寝。熊が来てそれを頂き、お礼に蜂蜜を置いていく。次に狐がパンを、リスが栗を置いていく。目を覚ましたロバはドングリは栗の赤ちゃんだったのかと驚く。
見知らぬ人の好意だけれど、途切れることなくつながっていく。この絆あってこそ、たくさんの人々がうまく手をつないで、暖かな社会を作っていけるのか。
解説の文は(鷲田清一)こんな言葉でくくられている。
『国の財布が空になると預かった人はどう言うのかな』。ひやりと気持ちが冷めてしまう。
確かにその通りですが。