おきて。主イエス・キリストの御名によって。アーメン。（旧約聖書）

　　　　あなたは殺してはならない。

　　　　　　　　　「出エジプト記　第２０章　１３節」


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　これは「十戒」という大切なおきての６つ目だ。
　「殺してはならない」は、人間にとって最も守りにくいおきてだと思う。
　毎年夏が近づくと一斉に大量生産され薬品店に並ぶ殺虫剤の数々。わたしはこれを見るたびに、「人間ってロクでもないなあ。主イエス・キリストが言っているように罪深いものだなあ」と思うのだ。人間は自らが生きてゆくためには他の生き物を殺さなければならないのだ。食べるものもそうだ。
　わたしもお肉は大好きだ。でも、この「あなたがたは殺してはならない」を読むと、犠牲になるブタさんや牛さんや鳥さんって一体何のためにこの世に生を受け、何のために生きているのだろうと考えてしまう。お肉になる動物だけではなくサラダになる野菜もそうだ。わたしは随分と殺しまくって生きているんだなあと思ってしまう。でもそういうわたしに主イエスは「あなたは殺してはならない」と厳かに告げるのだ。
　どうか「殺している罪」を許してください、とわたしは祈るしかない。
　そしてせめて人の命を大切にして、人間がお互いを尊重し合いながら命を育んでいけたらと考えている。主イエス・キリストがわたしたちになさったように。

　



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