『パウロの勧めに学ぶ-“十字架の死に向かわれたイエス”』(ピリピ書講解説教第22回)ピリピ2:5~11 2021年11月7日小山コミュニティチャペル礼拝
2021年11月14日礼拝メッセージ 要旨
■『パウロの勧めに学ぶ-“十字架での死に向かわれたイエス”』(ピリピ書講解説教第22回)
■聖書箇所:ピリピ2:5~11
■中心聖句:ピリピ2:6~8 キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
・子どもたちのプログラムでこんなクイズをしたことがあります。
・「あなたのために、悪い人から守ってくれるのは?」、「おまわりさん!」。
・「あなたのためにご飯を作ってくれる人は?」、「お母さん、お父さん」。
・「あなたのために痛い思いをしてくれたのは?」、「お母さん!」。
・「あなたのために命を捨ててくれたのは?」、????
・こう言ってくれた子どもが! 「イエス様!」
◇聖書箇所をお読みください。
・ピリピ1:27~、パウロはピリピ教会に宛てて勧めを与えている。教会のあり方が記されている。
・2章になると一致の大切さが勧められている。一致のための手がかりは、へりくだり・謙遜!その究極の模範、イエスであることが、キリスト賛歌を通して示されている。
・6~11節、パウロ以前の初代教会で歌われていた賛美歌ではないか、と考えられている。(「キリスト賛歌」)
・先週は、イエスは神である特権を捨て、人となられたということ学んだ。
・今日のテーマは、イエス・キリストの十字架。
・8節 (キリストは…)自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
1.イエス様の十字架の死は、私たちの罪の身代わりでした。
・イエス様は、人類の罪を負うため十字架で死なれました。
・この箇所には直接に言われてはいない。
・イエスの十字架、イエス様の死、といったら、「罪の身代わり」、と結びついたものでした。
・聖書箇所
・第一ペテロ2:24 キリストは自ら十字架の上で、私たちの罪をその身に負われた。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるため。その打ち傷のゆえに、あなたがたは癒やされた。
・※第一コリント15:3 私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、…
・「身代わり」とはどういうことでしょう。
・一つの事例を通して
・『クワイ川の奇跡』という著書の中で、アーネスト・ゴードンは、第2次世界大戦中にミャンマー(当時ビルマ)鉄道で、(日本軍によって)強制労働をさせられていた(イギリスの)捕虜の一団の実話を記しています。
・毎日、強制労働が終わると、一団の使っていた道具はすべて軍によって回収されました。
・あるとき、日本軍の監督、「シャベルが1本足りない」。「誰がそれを盗んだのか突き止めろ」と強要された。
・監督は、激しくわめきちらし、怒鳴り立てているうちに堪忍袋の緒が切れてしまい、ついにこう命令した。「犯人は前に出ろ。」
・けれども、だれも動きませんでした。
・「皆殺しだ!」監督はそう叫ぶと、捕虜たちに銃を向けました。
・その時、一人の男が前へ踏み出しました。
・監督は無言のまま立っている男を射殺したのでした。
・一団がキャンプへ戻ると道具が再び数えられました。シャベルの数はあっていたのです。
・前に出た男は、ほかの捕虜たちの命を救うために、みずから犠牲になったのでした。
・イエス様は罪のないお方であったのに、私たちの罪の身代わりに十字架で命を捨ててくださったのです!
・6~7節 キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
2.イエス様が、神である特権を捨てて人となられたのは、十字架で死なれるためでした。
・イエスは神であったが、そのお方が人になられた。先週、学んだ。
・その目的は?十字架で死ぬためだった。
・7節 しもべの姿を取り ・「姿」、「モルフェー」、本質を表す言葉。
・しもべの本質! ・仕える者になってくださった!
・罪深い人間たちのために、しもべとなり、仕えてくださり、十字架でいのちを捨ててくださった!
・罪の身代わりになるためには2つの条件がいる!
・(あ)人でなければ。(い)罪のない者でなければ。
・それを満たすことができる人はいるのか?いない!人は皆、罪人!
・神であるお方が人となってくださるしか方法はない!
・それをしてくださったのがイエス様!
・8節 (キリストは…)自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。
3.イエス様は、父なる神様に従い、父なる神様のみこころ(人類の救い)の実現のために、十字架で死なれました。
・イエスの十字架は、父なる神のご計画。
・十字架の死は、偶然の出来事ではない。
・神のみこころ、ご計画だった。
・神は、罪に陥ってしまった人間を、あわれみ、愛し、そして、救いを計画してくださった。
・子なる神であるイエス様は、神である特権を捨てて、人間になり、そして、十字架の死にまでも従ってくださった!
適用
・イエス様の十字架の意味を知っていただきたい!
・そして、私たちは、イエスの身代わりの十字架の死の意味を理解し、その恩恵にあずかるべき、ではないでしょうか!
・困難の中にあるクリスチャンへ。イエス様の死はあなたを愛するゆえ。※エペソ5:2 …。キリストも私たちを愛して、私たちのために、ご自分を神へのささげ物、またいけにえとし、香ばしい香りを献げてくださいました。
■宣言:イエス様、あなたは神である特権をお捨てになり、人となってくださいました。それは、十字架の上で、私たちの罪を身代わりに負ってくださるためでした。私は、あなたの十字架の意味を受け止め、その恩恵にあずかり、救いをいただきます。どうぞ、導き続けてください。