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一昨日の朝の様子を撮影した。 張り出した大陸性高気圧の西側を、南から北上して来た熱帯低気圧ヘクター(Tropical Depression Hector)からの雲と、ここレイトンビルの南東にあるレーク・カウンティーの山火事の煙とが、朝日の光との共演で素晴らしい朝焼けになった。
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ここ何日か8月には珍しく雲の多い日が続いている、おかげで自然の織りなす光のショーを大スクリーンで楽しむ事が出来た。 雲のおかげで少し蒸し暑けれど気温は少し低いみたいだ。
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先日は華氏(Fahrenheit)で、103度まで上がった、我が家で一番涼しいアトリエの外の木陰での温度、摂氏(Centigrade)に直すと, 103°F={(103-32)x5}÷9=39.44°Cになります。 それでも日本の夏のように湿気はないので、ちょっと風が吹くと結構爽やかに感じました。
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昼間の最高気温は40°C近くになっても最低気温は10°C位まで下がるので、朝は気持ちが良い。
デュー・ポイント(Dew Point)もだいたいそのくらいなので、野生の植物は空気中の水分、つまり露から水分を補給しているのだろう。 時々朝露の中を歩くとしっとりと濡れているのが感じられる。
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そんな乾季にもチコリと同じ様に綺麗な花を咲かせる野草がこのあたりにある、黄色と白色の花の二種類で、前から気になっていた花であるが名前は分からなかった。 最近手に入れた例のワイルドフラワーの本(Wildflowers of the Pacific Northwest)で調べると、モス・マーレン(Moth mullein)だと載っていた。 学名は、ヴァーバスカム・ブラッタリア(Verbascum blattaria)だそうだ。
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名前がわかるとネットで検索できる。 先ず何故モス(蛾)の名前が着いているのだろうと思っていたが、花の雄しべと雌しべの部分が蛾の触角と顔の部分と似ているからだとあったので、やっと気がついた。 原産地は、ユーラシアと北アフリカ(Eurasia and North Africa)。
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「多くは二年草もしくは多年草で、まれに一年草や小低木になるものもあるそうで、高さは0.5 - 3mになる。 葉は互生、根生葉は成長の初期には、地表面でロゼット状に密集した葉を展開し、花時まで残る。 葉は変異が大きいが、おおむね長楕円形で浅い鋸歯があり、上部のものは柄がなく、後に背の高い花茎を立ち上げる。 葉は旋回状に整列し、しばしば毛深くなるが、一部の種は無毛である。 花は5弁の放射相称花で、多くの種は黄色だが、オレンジ、赤茶、紫、青、白などの色もある。果実は多数の微小な種子を含む果(さくか)である。」とネットにあった。
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モス・マーレンは、喘息や呼吸障害に効果的な薬草として利用されてきた長い歴史があり、花から製造されるエキスは、中耳炎など耳の感染症の治療に効果的であるそうだ。 園芸用に改良されたモウズイカ属の植物は、乾燥土壌でも長期間花をつけている点や、ほっそりして背の高い形が評価されているようだ。
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日本語ではモウズイカで、ゴマノハグサ科 (Scrophulariace, or Figwort Family)、花はガク片と柄に腺毛があり、雄しべには紫色の毛が生えている。 「毛蕊花」で、雄蕊(ズイ)に毛を密生することから名付けられた、と書いてあった。 日本には、戦後入ってきたらしく特に日本北部に多いそうだ。 基準型は黄花だそうで、白花のものもあり、シロバナモウズイカと言って区別されているらしい、北海道では白花の方が多いそうだが、この辺では白と黄色がほぼ半々の様な気がする。
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モス・マーレンの花も、チコリと同じで朝早く咲き始め、日が暑くなる頃には閉じてしまう。
近縁種に、全株に灰白色の綿毛を密生するビロードモウズイカ(Great or Common Mullein)がある。
学名はヴァーバスカム・ザップサス(Verbascum thapsus)で、この野草もこのあたりでもよく見かけられる。
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