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私のアトリエは、マドロン・グローブの隣に建てた8x16フィートの小さな小屋で、母屋から25m程の処にある。 毎日仕事場に向かう路地は、マドロン・グローブと野菜畑の間を通っている。
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レイトンビルの近郊では、マドロンはオークと同様ハードウッドなので薪として重宝されてかなり伐採され、今はもう余り見られなくなったマドロン・グローブ、我が家のは小さなグローブだけれど何とか切らないで現状を保っている。
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マドロンの学名は、Arbutus menziesiiで、パシフィック・マドロン(Pacific Madrone)とこの辺りでは呼ばれている。 北米西部のコースタル・エリアで北はブリティッシュ・コロンビアから南はカリフォルニア中部あたりに自然に生えている。
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常緑樹でつやのある明るいグリーンの葉っぱを持ち、独特なオレンジ色の皮の表面はサルスベリの木のようにスムースで、葉っぱも樹陽皮も夏の前に落ち葉になり皮は剥がれ落ちる。
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日本人のように秋の落ち葉に慣れていると始めは少々不思議な季節外れの感じを受ける。 乾季の夏に受ける強い太陽の熱を少しでも避けようとして枯葉で地面を覆っているように思えます。
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普通マドロンは樹齢300年ほどです。 高さは10から20mで、幹の太さは60cmくらいです。 条件が良いと30m程の大木に育ちます。
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小さなスズランの花に似た花を沢山付けます、それはオレンジ色の小さな実の房になります。 秋になるとこの実を食べに百匹以上のロビンが朝から集まって来ます。
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この辺りに来るロビンは、別名ソングバードとも呼ばれ、ピーチクパーチクと早朝からうるさく鳴くので目が覚めてしまいます。
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