パエ-リャ

木製カトラリ-

ボホ-ル紀行 (11)

2016-06-16 06:11:10 | Weblog

リゾ-ト施設の主体は川沿いにあるかやぶき屋根のバンガロ-で、全部で10棟ほどあるだろうか。レストランは船着き場に直結していて、すべての建物が木製の渡り廊下でつながれている。

バンガロ-のはずれには、かなり大きな屋外プールもあり、沢山の欧米人で賑わっていた。

レストランから川向うまでは50m程で、ほんの少し川下に渡し舟の乗り場があるので、対岸との小舟の行き来も多い場所だから、ビ-ルを飲みながら見ていると飽きない。実は、この場所は対岸に渡る交通の要所なので、つり橋を建設中の工事現場もすぐ近くにあり、その脇では丸木舟も作られていた。5,6人は乗れるようなサイズで、3か月ほどで作ると言っていた。

敷地内の受付棟のそばには、どんよりした深緑の静かな池と蓮の花、その池に

 流れ込むテラピア養殖用の小川

 に囲まれて、数頭のニホンザルに似た普通の猿も放し飼いにされた小さな島もあり、リゾ-ト村は結局、一面のヤシの木と熱帯植物に取り囲まれている。

そのために、明け方にはバンガロ-の周りが鳥の声で騒がしいし、時折ドアの前で集会でもやっているのではと思う程、木の床を足でコツコツと叩く足音や、時には叫び声が聞こえる場合もある。

レストランの周りにはレモングラスがススキ的に生えている。

 見ただけで数万円分生えているのがわかる。夜になるとレストランの天井照明を目指してヤモリが出てくるのは当然だが、夕食の時間帯に昆虫の類が一切来なていなかったのは不思議だった。ボルネオではマリマリ村でもそうだったし、ラナウ近郊のサバティ-ガ-デンでも夜の食事中に  カブトムシやその他の昆虫で照明廻りが溢れかえり、それを食べにヤモリが出てくるのが普通で、朝には灯りの真下は死骸で足の踏み場もないのが普通だった。

そう言えば、川に生息しているであろう小動物の話もレストランの従業員からは一切出なかった。同じような川幅のボルネオの川には必ずカワウソがいるものなのに。川に魚がいなかった訳では全然ない。日本では見かけない種類の魚が泳いでいるのははっきり見えたのだから餌の問題でもないようだった。