パエ-リャ

木製カトラリ-

ボホ-ル紀行 (18)

2016-06-23 07:38:58 | Weblog

で、この日は結局、おとなしく来た道を戻ることでロボックに帰り着いて、ビ-ルを飲むことにして正解だった。

と言うのは、希望通りのル-トは途中にかなり険しい山道もあり、

 距離的にも相当なものだったからだ。タ-シャの前後もかなりの山道だったが、この地図で分かるように、せいぜい数キロの区間だけだったが、見つからなかった分岐点から海岸までは更に激しく、長い山道が待ち構えているはずだった。

バイクの運転にも不慣れで、下り坂で膨らんでしまうのも常だったので、後ろから来る車も怖かったし、然も、そのまま、予定通りの一周をしていたら、相当の輻射熱も受けていただろう。

ボルネオに3か月滞在した時には、特に日焼けしたとは感じなかったが、ボホ-ルではたったの2日間の間に猛烈な日焼けで、バイクに乗りながらも、腕を見ている間にも、どんどん腕が黒くなっていると感じていた程だった。すべて、道が白いので照り返しをもろに受け続けていたためだ。

この日は長距離バイクツア-が可能なボホ-ル島滞在の実質上最終日なだった。で、朝7時過ぎにはロボックを出て海岸に突き当たり(ロアイ)、左折してバレンシアまで行って、途中に今後滞在出来そうなリゾ-トがあるかの確認を済ませること。

そして、同じ海岸道路を戻って、ロアイを通り過ぎてそのままタグビラランの街に入り、橋を渡り、リゾ-トアイランドと呼ばれているパングラオ島の周回ツア-に出かけ、帰りは海岸通りを通らずに内陸の山道を辿ってロボックに戻る行程が目的だった。

距離的には今までで最大なのは分かっていた。実際に走行距離を調べると、この日は全体で、おおよそ150kmを走っている。車で走っても相当な距離を走ったことになる。

パングラオ島周回の最大の目的は、本当にこの島がネットで言われているほど魅力的なのか、特に冬季の長期滞在に耐えられるかどうかの判断をするためだった。

先にバレンシアへ足を延ばした理由は、前日に通過していたはずの Pagna (パ-ニャ)までの往復は矢張り、時間が掛かりすぎるとの判断があったし、もしかしたら、ロアイとバレンシアの間の海岸沿いにも候補地があるかも知れないとも頭の隅にはあったからで、それ以上の理由はない。

Loay(ロアイと発音する。水上レストランやホタルの場所だ)の分岐点に出て左折してからの風景は、然しながら失望に終わった。タグビラランからロアイまでの海岸沿いと比べれば、人家やその他の構造物があまり見えない区間が長い、かと言って、荒地ではない耕作地が多く、その間に時折小さな町らしい部分を通過する行程だったからだ。

耕作地には軒並みヤギと牛(野牛ではなく)が放たれていて、農業機械を使わない耕作が一般的だと伺わせた。ヤギが飼われている理由はわからないままだ。

バレンシアまでの行きの区間ではほとんど写真を撮らず、ここに掲載する画像はほとんど帰りの行程でのものだ。理由は行きの間に、帰りに画像に納めたい箇所を記憶しながらバレンシアまで進んだので、「Welcome to Varencia」の画像すら帰りに振り返って撮ったものだ。

初日にタグビラランからロボックのホテルに移動するときに、ロアイまでの間には冬季に滞在できそうなリゾ-ト的な施設がないことは確認してあった。仮にロアイから先のバレンシアまでの区間に何かそのような場所があったとしても、一番近い赤い灯青い灯はタグビラランなので、遠すぎて実際には考慮に値しないことも分かっていた。

そもそもロボック自体もタグビラランから遠すぎる位なのだから。(タグビララン-ロアイが約20km、分岐点のロアイ-ロボックが約5km、ロアイ-バレンシアが約25km、タグビララン-チョコレ-トヒルがロアイ経由で約60km)

なので、ロアイ-バレンシアの行き来は日本にいる時に地図で眺めていて、どんな所だろうと想像するしかなかった場所の様子を直接確認して、画像に記録して、友人、知人に直配で示すためのもので、成り行き任せの気楽なドライブだった。

なので、先に進む前に、結局通過することなく終わってしまった、幻の分岐点あたりから、パ-ニャまでが、どのようだったのだろうかとグ-グルマップを利用して検討してみたい。

以下の画像は、幻の分岐点手前2kmほどの地点でチョコレ-トヒル方面を振り返って俯瞰した航空写真だ。ロボック方面から来た時の直線道路が見えている。

 で、次の画像は教会で

       (シエラブリョ-ネス教会) 

GPS位置信号の刻印では、幻の分岐点ぎりぎり手前の左側道路沿いにあることになっている。見たかも知れない。途中、比較的大きな集落と、大きな分岐点はあったからだ。でも、その分岐点は4度通過していて、その都度、求めている分岐点ではないとの判断をしていた。

実際に、その分岐点で曲がって、50m位は走ってみて、違うと判断したのを鮮明に思い出す。以下の画像の右下向きの赤い矢印の部分だ。

 その道ではないと思わせる何かがあったのだと思うが、その集落を右折するべきだったのだろう、矢張り。この衛星画像では教会と、その尖塔が写っているが、教会を見た確信はない。然し、分岐点の3角地帯は覚えている。

ここで当然教訓がある。

 大きな町はともかく、フィリピンで目立つもののダントツは教会だ。だから、何らかの方法で教会と、今回のように探している分岐点を結びつける事が出来れば最高だが、簡単でもない。いつもいつも教会が重要な分岐点にあるわけではないからだ。

そうなると、分岐点のストリ-トビュ-が欲しくなるが、いつもいつもあるわけではない。と言うか、田舎道にはそもそもストリ-トビュ-などないのが当たり前で、次善の手段として使えるのが地点名と広義に関連つけされているグ-グルマップの画像集だ。

           

この上の画像は橋で、同じように取得した。場所的には幻の分岐点から2kmほど先の場所で、これが橋なら通常は川があるので、この近辺を川が流れていれば通過すべき地点の確認ができる。 この地図で川があるのが確認できるので、本来、事前に画像集で確認できたはずの教会の位置を確かめなかった事が今回のデマイズの最大の理由だとわかる。整理してみると、

1. 知らない土地の重要な分岐点は、出来るだけ近くの地名をクリックして、関連画像を矢印で確認する。

これは、この冬に滞在する予定のネグロス島や、その他の場所でも決定的なランドマ-クを提供することになるだろう。仮にスマホのGPSが使えなくても、画像を入れておけば参照出来るからだ。

以下は、この道路を通過した場合に見えていただろう場所の画像だ。

棚田を2枚

 棚田と言えば、ルソン島北部の棚田が有名だが、ここの棚田も十分に魅力的に見える。

 このチャペルだって、 off the beaten truck の典型のようなものだが、ボルネオではありえない光景だ。至る所に人が生活していることが分かる画像だ。それがフィリピンの魅力でもある。