パエ-リャ

木製カトラリ-

ボホ-ル紀行 (21)

2016-06-26 06:57:16 | Weblog

橋の近辺の様子が気になったので、この地区のグ-グルマップを改めて眺めてみると、タグビララン側の崖が白くない理由が分かった。 これは航空機から見たタグビララン側の俯瞰画像だ。黄色の線の部分が、パングラオ島を1周した後、ロボックのホテルに帰るために選んだ山の中の道路だ。

パングラオ側から橋を見ると以下のように見える。

       橋の造りは簡素だが、歩いて渡るには十分な歩道もある。 

タグビララン側がド-バ-のように白亜の崖    のように見えない理由は次の画像でわかる。ド-バ-の崖は、この画像のように切り立っている。一度だけ崖淵までぎりぎりに歩いたことがあるが、猛烈に怖かった。石灰岩はとてももろいからだ。

なので、ド-バ-では崖の断面が植生とは無関係に保たれている。それに対して、ボホ-ルでは崖が

 浸食されて、斜めになって植物が生える傾斜なので、緑に覆われてしまって、結果的に石灰岩の表面が見えないからだ。

同時に、この幅の狭い海峡が超浅い理由もわかるような気がする。大量の土砂が、この狭い海峡の両側から海に流れ込んだためだろう。パングラオ側も同じような高さがある。後日宿泊したホテルのベランダから見ていると、人が歩いているのを見ることが出来る。それ程浅い海峡だ。

橋自体は比較的短く、両側の景色は素晴らしいとしか言いようがなかったが、狭くて交通量がとても多いので、バイクを止めて写真を撮るような気持ちの余裕は全然なかった。ひたすら後ろから来る車にぶつけられないようにするのが精いっぱい。短い橋を渡り切ると、すぐに島の周回道路にぶつかり、観光バスがひっきりなしにT字路を通過するのに、そこを何故か左折してしまったので、島を右回りに一周することになる。

でも、車が多くて怖いと思ったのは、橋の上と、渡り切った直後のT字路の部分だけで、あとは交通量がとても少なく、猛烈な暑さを除けば快適なツ-リングだった。特に車の数が非常に少なかった記憶がある。

パングラオ島は大きさがマクタン島と同じくらいで、島全体がボホ-ル島と比べて洗練されたリゾ-ト地なのは事前にわかっていたし、実際にそうだったけれども、種子島やマルタ島と似て、平らで小さな島なのであまり魅力がないと思っていた。

実際に訪れてみると、民家の屋根や壁の色、大きな教会の存在、全体的に白っぽいこと、緑が多いこと、そんな事で、なんとなくカナリア群島のラスパルマスを思い出していた。丁度、初めて沖縄に行ったときに感じる、何か違う、という感じに似ていたかもしれない、その何かは沖縄ではオレンジ色の屋根の色だし、パングラオでは白と緑なのだろう。

すぐに道路際が整然としていると思ったのは、橋を渡って左折すると直ぐに目に入った白い教会

       のためかも知れない。

                     

上手く表現できないが、なんとなく今までとは違う、全体に周りが明るくなった感じ、

                そして高級感と言えば、近いかもしれない。その漠然とした印象は島を周回中、ずっと持っていたと思う。

     

特に白い教会は珍しかったと思う。それまで見かけた教会は、どれも大抵、古色蒼然とした黄土色が多かったせいもある。その教会を通り過ぎると、すぐにガソリンスタンドがあったので、給油した

時の画像がある。 このGSは家族経営で、全員がおおむね英語を理解したので、周回道路に既に乗っていることが確認できたし、

               

次にはお昼を食べるところを探せばよいだけで、とてもリラックス出来た。

ところが、再び走り始めると、すぐに建物など一切ない荒涼とした

        原野を走っていることに気が付いた。

パングラオも基本的には石灰岩で出来た島で、そのために全体が白く見えるのだが、途中、明らか

に黒っぽい火山岩の塊も見つけたので、   パングラオ自体に火山があるとは思えないし、噴石が飛んできたものだと推測された。

      

2013年の10月早朝にはチョコレ-トヒルの真下、19kmの場所でマグニチュ-ド7.2の大地震があって、200人以上の死者がでたので、火山活動自体は驚くことでもないだろう。
後で地図を見ると、人気のない部分は、その部分だけで島全体の面積と比べれば、局地的だった。

                   

何故、そのように放置されたままなのかはわからない。暫くすると割と洒落た感じのレストランがあったので、お昼時を十分に過ぎていたこともあり、躊躇せずに入ってみた。欧米人の女性が一人だけ先客で、ヘルメットがあったので彼女も同じことをしていたのは間違いない。