しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

聞こえていますか?

2012-06-29 22:55:07 | 日記
電車の中で熟睡してしまうのは、もはや普通だ。

しかし部活の時、生徒と話しながら瞬間、寝てしまった。
生徒もびっくりしてたし、自分でも驚いた。
どんだけ眠いんだ・・・。

早めに職場を出る。今日は何故か、みなさん退勤が早い。
暑くなって来たし、合唱練習指導で疲れてるんだろう。
まっすぐ帰らず、無印カフェへ。ウイークデーは家で食べるけど、
週末くらいはいいだろう。。。。

閉店前は1~2時間はかなり空いているから、ゆったりできる。
3品デリを注文。
塩麹で味付けをした野菜とカボチャ&ジャガイモサラダ、玉ねぎのマリネ。
で白米と豆乳コーヒー。野菜尽くし、私は幸せ。

眠いからぼんやりしながら食べる。近くの席では高校生が参考書を広げている。
書き物をしている人あり、携帯をいじっている人あり。
みんな好き勝手に、休日前の最も幸せな時間帯を過ごしていた。
こういう雰囲気、とても癒される。豆乳コーヒーで少しだけ目も覚めた。

Twitterを見ながら帰る。
今日、10万人規模のデモが官邸前あった。
そのことについてのコメントがタイムライン上に並んだ。
そうか、福井の大飯原発は7月1日が再稼働予定日。。。
抗議行動、今日は最後のチャンスだったんだ。
さらにその大飯原発、今、不具合が起こっているらしい。
んなもん、ほんとに再稼働する気なのか。。。。

デモのニュースはTwitterでは当たり前のように流れて来るけど、
NHKではなかなか報じなかった。21時にようやく。
マスコミに取り上げられるためにデモをやるわけでもないだろうけど、
ネットから情報を得ている人って、まだまだ限られている。
うちの母親の世代なんかは主にテレビと新聞が情報源である。
だからデモのことをテレビで流すことは、
たくさんの人に、そういうことがあったという事実を知ってもらえるから大切。
で、たくさんの人がデモだけじゃなくて、自分たちの民意を反映させる行動、
すなわち「選挙」にもっと興味を持てば良い。
民主主義ここに極まれり、じゃない? 
・・・・本当に「民主主義」の国ならば、だけど。

来週の金曜日もデモがあるかもしれないとUSTでは言っていた。
参加はできないだろうけど、またUSTで見ようと思う。今日も終わり頃だけだけど見てた。
熱い気持ちになる。何か、変えられるんじゃないかっていう。。。


母はデモにも参加した事があると言ってた。そういう世代だ。
デモって、自分にとっては遠い出来事だったのだけど。

各々が自分の幸せを追いかけることが最重要課題の、バラバラな世代だった私たちだけど、
原発の事故を機にして何かが変わった。
自分から世の中に働きかけないと何も変わらないと学んだ。
しかも一人ではそれほどの力がなくても、
他の人とともに行動すれば、動かせることが多いということも。
追いつめられてようやくその生命力を発揮しつつある雰囲気。

今、クラスの合唱で歌っている「聞こえる」は、
世の中の様々な問題を知りながら、何をしていいのかわからず、
いらだちを抱える子どもの心を歌ったもの。
子どもたち自身が感動している歌詞だ。


「聞こえる」

鐘が鳴る 鳩が飛び立つ
広場を埋めた群集の叫びが聞こえる
歌を 歌をください

陽が落ちる 油泥(ゆでい)の渚
翼なくした海鳥のうめきが聞こえる
空を 空をください

歩み寄る手に手に花を
歳月こえて壁越しに「歓喜の歌」が聞こえる
夢を 夢をください

こだまして木々が倒れる
追われて消えた野の人の悲しい笛が聞こえる
森を 森をください

時代が話しかけている
世界が問い掛けている
見えている 聞こえている 感じている
だけど なにもできないこの部屋で
膝を抱いてうずくまっている いらだち

教えてください 何ができるか
光っている道を心開いて歩いていきたい

何ができるか教えてください


【ちょっと解説】・・・yahoo知恵袋より
1990年代に作られた曲で、当時の世界の状況が歌われています。
1番は、東ヨーロッパ諸国で起きた自由化運動。
2番は、ペルシャ湾のタンカー事故(だったと思います)
で原油まみれになってしまった海鳥。有名な写真があります。

3番は、ベルリンの壁の崩壊。4番は環境破壊。




そして、もう一つ歌っている3年生の課題曲「大地讃頌」は、
カンタータ「土の歌」という大地への讃歌の最終章。
このカンタータの多くの章では、
原爆で大地が汚されたことや人間が抱える悪への怒りが歌われているのだ。

今の世の中を考えるのに、なんてぴったりなんだろう。
歌いながら、いつもそう思う。学級通信でも生徒に投げかけておいた。
みんなには、このメッセージが聞こえていますか?


これらの曲のメッセージが、生徒達の心に刻まれるといいと思う。