◎ 労働分配率と賃金
働き手への配分、実質賃金は減少
長らく景気回復が続き、企業収益も最高水準なのに賃金は伸び悩んでいます。利益を労働者の人件費にどれくらい配分したのかを示す労働分配率も2001年ごろから低下傾向が続いています。物価高の中、実質賃金の減少傾向に歯止めがかかっていません。
労働分配率とは、利益を労働者に賃金などでどれくらい配分したかを見る指標です。労働分配率の計算には、 . . . 本文を読む
◎ 国民も企業も格差拡大
株主配当は4倍に
労働分配率は5%も減
立教大学教授 名和隆央
年明けの株式市場は、サブプライム禍の拡大によって大発会から連日のように下落、1月22日には753円近い下落で年初来2700円の下落、東証株価は1万2573円となった。一方で円高が一段と進行、日本経済は再び長いトンネルの入り口に差しかかったようだ。
そうしたなか、食品や石油の値上がり、格差の進行によっ . . . 本文を読む