☆ 『朝日』の「社説」に茶々を入れる
T.T.0601(ひょうたん島研究会)
ここだけの話だが、ぼくは「方向音痴」である。それも、「類い希な」という形容が付くほどの・・・。
忘れもしない2003年3月20日、職場である県立高校で働いていたのだが、「今からアメリカ大使館に行く」と宣言して、学校を離れた。
そしてたぶん虎ノ門辺りで降り、アメリカ大使館を求めて幾千里──。日枝神社っていうんですか、あの辺りを10回くらい歩いたかなあ? 結局目的地には着けず、泣く泣く帰ったTTであった。
あ、この3月20日って、「アメリカのイラク攻撃」が始まった日です。
その開戦日からほぼ20年経った今年23年の3月21日、朝日新聞に「社説」が載った。タイトルは「イラク戦争20年/不正な侵略の重い教訓」。この社説について、若干のコメントを書く──が、「強く弾劾する」というほどでもないので、「茶々を入れる」。
この「社説」の中に、次の記述があった──っていうか、この部分にしか、ぼくは
興味を感じなかった。
(略)イラク戦争を支持し、現地に自衛隊を派遣した日本はどうか。民主党政権時代の検証は要旨が公表されただけで、見劣りは否めない。(略)
この部分に関心をもった理由は単純である。「日本のことを書いてあるから」。ここだけの話だがぼく、「国」とか「国家」というものに、ほとんど興味がない。できれば「国家」なんぞとは関係なく生きていきたいと思っている──のだが。
この「社説」、まずロシアによる「ウクライナ侵攻」のことが書いてあって、その「対比」としてアメリカによる「イラク侵攻」に触れている。
まあ、「ウクライナ侵攻」も悪いけど、「イラク侵攻」をやったアメリカが「正義」というわけでもない──みたいな書き方。
「その通り」と半分くらい思った上で、やはりこの「社説」に対する違和感は消えない。
この「社説」、先に引用した「見劣りは否めない」の後で、話は「ロシア」に飛ぶ。
「とはいえ、それでロシアの不当性が減じるわけではない」
──これも「その通り」と、半分くらいは思う。
でもなあ、我が「ニッポン」のことが、まったく登場しないんだよなあ。
その文脈でこの「社説」を書いたから、「社説全体の終わり」が、次のようになる。
「国内の不満を強権で抑え込むプーチン大統領は、歴史に真摯に向き合う必要がある。」
──これも半分くらい「その通り」と思うけど、残りの半分で、「プーチンに説教して終わってどうするの?」とも思う。
だって、この「社説」、繰り返すけど、「イラク戦争20年」ってタイトルなんだよ。
小泉政権の「イラク戦争支持」からも20年。
「大軍拡の23年度予算がまさに成立しようとしている23年3月の岸田政権下の社説」の「締め」がプーチンへの説教?
せめて最後は、「日本の政権に対する説教」で終えてほしいよなあ。
「当時の小泉首相も、現在の岸田首相も、歴史に真摯に向き合う必要がある。」
『ひのきみ通信 第237号』(2023年4月1日)
http://hinokimitcb.web.fc2.com/html/23/237.htm
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