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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

福島第1原発で作業員が被ばく

2010年08月29日 | 平和憲法
 ▼ 福島第1原発で作業員が被ばく(世田谷通信)

 多くの住民の反対を押し切ってプルサーマル計画が強引に推し進められている福島第1原発3号機(福島県大熊町)で、下請け会社から派遣されていた60代の男性作業員が、23日、放射性物質を吸い込み被ばくしていたことが分かった。
 男性作業員は、23日の午前9時45分から午後8時までの間、原子炉建屋で排水弁の分解点検を行なっていたが、作業後の放射能測定で被ばくの疑いが見つかり、再検査によって被ばくしていたことが判明した東京電力では「人体や環境には影響がない」というお決まりのコメントを発表したが、先月の7月30日にも核燃料再処理工場(青森県六ヶ所村)で30代の男性作業員が漏れた高レベル放射性廃液によって被ばく事故を起こしたばかりである。
 東京電力は、この福島第1原発の他、福島第2原発、柏崎刈羽原発(新潟県)の3カ所の原発で、80年から90年代までに起こった「ひび割れ」などのトラブルを29件も隠蔽していた前科があり、2002年にこれらの隠蔽が発覚したあとも、原子炉の部品に損傷があるまま運転を続けていた。
 このように30年近くも隠蔽と嘘を繰り返してきた組織が「プルサーマルありき」で進めている点検作業中に起こった被ばく事故である以上、東京電力側の発表を信用する住民はいないだろう。(2010年8月25日)
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 原発利権にまみれた政府が、国民の命を危険にさらしてまで原発を推進している日本では、原発の中で起こっている事故などは「発覚したぶんだけ」しか報道されません
 日本の原発については、海外の報道のほうが、日本政府による規制がないために真実を伝えています。
 7年前にスペインの新聞「エル・ムンド」に掲載された「日本の原発奴隷」という記事の和訳をお読みください。これを読めば、日本の政府が電力会社と癒着して行なっている真実が分かります。
 ※「日本の原発奴隷」
http://bit.ly/92XCZO

『きっこのブログ』(2010.08.25)

http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/08/post-268b.html
 調査報告/原子力発電所における秘密
 ▼ 日本の原発奴隷
    エル・ムンド[EL MUNDO:スペインの新聞 ]2003.6.8


 日本の企業は、原子力発電所の清掃のために生活困窮者を募っている。
 多くが癌で亡くなっている。
 クロニカ〔本紙〕は、このとんでもないスキャンダルの主人公達から話を聞いた。
DAVID JIMENEZ 東京特派員

 福島第一原発には、常に、もう失うものを何も持たない者達のための仕事がある。
 松下さんが、東京公園で、住居としていた4つのダンボールの間で眠っていた時、二人の男が彼に近づき、その仕事の話を持ちかけた。特別な能力は何も必要なく、前回の工場労働者の仕事の倍額が支払われ、48時間で戻って来られる。2日後、この破産した元重役と、他10名のホームレスは、首都から北へ200kmに位置する発電所に運ばれ、清掃人として登録された。
 「何の清掃人だ?」誰かが尋ねた。監督が、特別な服を配り、円筒状の巨大な鉄の部屋に彼らを連れて行った。30度から50度の間で変化する内部の温度と、湿気のせいで、労働者達は、3分ごとに外へ息をしに出なければならなかった。放射線測定器は最大値をはるかに超えていたため、故障しているに違いないと彼らは考えた。一人、また一人と、男達は顔を覆っていたマスクを外した。「めがねのガラスが曇って、視界が悪かったんだ。時間内に仕事を終えないと、支払いはされないことになっていた」。53歳の松下さんは回想する。「仲間の一人が近づいてきて言ったんだ。俺達は原子炉の中にいるって」。
 この福島原発訪問の3年後、東京の新宿公園のホームレスたちに対して、黄ばんだ張り紙が、原子力発電所に行かないようにと警告を発している
 “仕事を受けるな。殺されるぞ”。
 彼らの多くにとっては、この警告は遅すぎる。日本の原子力発電所における最も危険な仕事のために、下請け労働者、ホームレス、非行少年、放浪者や貧困者を募ることは、30年以上もの間、習慣的に行われてきた。そして、今日も続いている。慶応大学の物理学教授、藤田祐幸氏の調査によると、この間、700人から1000人の下請け労働者が亡くなり、さらに何千人もが癌にかかっている
 ▼ 完全な秘密
 原発奴隷は、日本で最も良く守られている秘密の一つである。いくつかの国内最大企業と、おそるべきマフィア、やくざが拘わる慣行について知る人はほとんどいない。
 やくざは、電力会社のために労働者を探し、選抜し、契約することを請負っている。「やくざが原発親方となるケースが相当数あります。日当は約3万円が相場なのに、彼等がそのうちの2万円をピンハネしている。労働者は危険作業とピンハネの二重の差別に泣いている」と写真家樋口健二氏は説明する。彼は、30年間、日本の下請け労働者を調査し、写真で記録している。
(以下略)

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