わがままZyZyの徒然日記

ペットロスから抜けられない爺が日々の出来事や想いを書いてます
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新型コロナウイルス肺炎の薬

2020-03-04 11:35:12 | 医薬のこと
昨日あたりからネットやマスコミに「喘息の薬が効果があった」という話題があがっている。
まあ確かに、使われた薬は「オルベスコ」と言う商品名(ブランド)の、喘息の治療に使う薬だから、この表現は間違いではないね。
でも、念のために書いておくと、
  1. 「喘息の薬」が新型コロナウイルス肺炎に効果があったのではなく、
  2. たくさんある「喘息の薬」の一つである「オルベスコ」という薬が、たまたま新型コロナウイルス肺炎に効果があったということ、
なので、くれぐれも誤解のなきようにね。
くどいんだけど、この「オルベスコ」という薬の成分は「シクレソニド」という名前(一般名)で、この「シクレソニド」という成分が新型コロナウイルス肺炎に効果があったということであって、全部の喘息の薬が新型コロナ肺炎に効果があるかもしれないということではありませんよ~。

さらに、今のところは3例に投与されただけなので、この先投与される症例が増えたらどうなるかはわからないのだ。
やっぱり効かなかったということになるかもしれないのよ。
儂は薬の開発に携わってきて、こんなことは何度も経験してるし、この論文の考察にも、当然、
「3例は軽快しているが、当然ながら疾患背景が異なっておりこの症例数のみで効果を論ずることはできない。」
とあるのね。
治療薬の候補が出てくるのはもちろんうれしいことで期待もするんだけど、まだまだ一寸先は闇。

なんの根拠もなくいろんなものがなくなっちゃうような今の状況を考えると、「喘息の吸入薬下さい!」とか言って薬局に駆け込む人がいても不思議じゃないような気がするし、「治るんだからもう大丈夫じゃん」などと思って、風邪っぽくても平気で外出しちゃう人なんかも出てきそうで怖いわ。今はまだまだまだまだ我慢の時じゃないですかね。

ちなみに、「今の状況がいつまで続くかわからないから不安」という人達がテレビニュースとかで紹介されてる。これ、儂もそう。
でも、一人一人がちょっとずつ無理して頑張れば、少なくとも我慢しなくちゃいけない期間を少しでも短くできるはずなんだけどね。
逆に、もし「自分には関係な~い」とか「自分一人が我慢しても無駄~」なんて考える人が多ければ多いほど、我慢の期間がどんどん伸びてくだけだと思うんだよね。

いつまで続くかを決められるのは自分達だよ。

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5 コメント

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Unknown (mamesuama)
2020-03-05 01:34:12
喘息の薬を必要な人が困らないように配慮があると安心ですが…(´・ω・)ニュースがうわっつらだから人々が混乱しているのでしょうか。人々も考える力を失っているように見えます。浅ましさ、身勝手さだけが目立って嫌です(´・ω・) 目的が終わらせることじゃなくなっていますよね(´・ω・)
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>mamesuamaさん (Tristan)
2020-03-05 08:41:48
相変わらずパニックな人と関係な~いっていう人とがいてもう笑うしかないです。どっちも割合は少ないんでしょうけど、目立つんですよね~。
>人々も考える力を失っているように見えます
そうそう、これが一番問題なんですよ。

喘息の薬はすべて医師の処方箋が必要なので、そうそうなくならないとは思いますが、薬局に電話したりかけ込む人はいると思いますよ。
私の母親は85歳なんですけど、やっぱり「喘息の薬が効くって思ってた」って言ってましたwww。
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>mamesuamaさん (Tristan)
2020-03-05 10:00:58
オルベスコ、やっぱり使用量が増えたようで、肝心の喘息患者が使えなくなることがないようにメーカーが出荷調整を始めたようです。
先にも書きましたが、処方箋が必要な薬なのでマスクの用なメチャクチャなことにはならないと思いますけどね。
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コロナの薬 (マリコ)
2021-05-18 16:41:42
去年の事になってしまっていますが、いまだにコロナに振り回されてます。
いつもコメントにも目が行くのですが、お母様が喘息の薬が効くと思って居たとおっしゃったのは、ひょっとしてTristan家は薬の造詣の深いご家族でいらっしゃるのでしょうか?

薬の事ですので、不意に小保方さんの事などを思い出したのですが「あの研究は間違って居ました」と取り下げる事は出来なかったのでしょうか?
死者まで出してしまったので、そこまで行かなければならないような大ごとだったのか?判る範囲で教えて頂けないでしょうか?
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>マリコさん (Tristan)
2021-05-18 18:16:11
いろいろ読んでいただいてありがとうございます。
m(_ _)m

>Tristan家は薬の造詣の深いご家族でいらっしゃるのでしょうか?
いいえ、私と妻は薬剤師、娘は管理栄養士ですが、母親はまったくの素人です。
母は、むしろわけがわからない方なので、この時、喘息の薬である「オルベスコ」が効くかもしれないというニュースを見て、「喘息の薬が効くんだ」と短絡的に受け取ってしまった典型です。
喘息の薬は山ほどあって、その中の「商品名:オルベスコ、一般名:シクレソニド」という薬が、たまたま3例に効いたというだけのことですが、確か、その後の研究で、効果は確認されていないというアナウンスがあったように記憶しています。

それから、
>「あの研究は間違って居ました」と取り下げる事は出来なかったのでしょうか?
>死者まで出してしまったので、そこまで行かなければならないような大ごとだったのか?
このご質問の意味がよくわからなかったのですが、小保方さんの事件自体のことを言われていますか?
一応、その前提で、私の思うところを書きますが、、、
研究を取り下げることはできたと思いますが、あれは間違っていたのではなく、データメイキングしたというのが本当のところかなと思うので、取り下げる=嘘でしたということになります。研究内容が些末なものなら別ですが、ノーベル賞受賞研究を上回るようなものでしたから、嘘でしたということは、研究者生命が終わるということだと思うんですよね。
自死されたのはあの論文の共同執筆者で、しかも小保方さんの上司の方だったかと思いますので、不正を見抜けずに、論文にまでしてしまったということに、相当の責任を感じられていたのだと思います。
もちろんこれも、研究内容がたいしたものでなければあそこまでにはならなかったと思います。
私が、イマイチ不思議なのは、小保方さんは、本当にバレないと思ってメイキングしたのだろうかということなんです。
これだけの重要な研究ですから、世界中で追試がやられるであろうことは、研究初心者でも容易に想像できることです。理研のような超エリートが集まってる研究機関にいる研究者が、そんなことわからないわけがないと思うんですよねえ。
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