奈良興福寺中金堂復興記念展覧会「運慶」
なんせ大迫力でした!
総出品数80体躯ほど展示されており、
運慶の系図から、
第一章「運慶を生んだ系譜~康慶から運慶へ~では
興福寺所蔵の仏頭をはじめ四天王立像、奈良円成寺の
大日如来坐像など18体が展示されています。
第二章は「運慶の彫刻~その独創性~と題して
静岡の願成就院の毘沙門天立像をはじめ和歌山
金剛峯寺の八大童子立像はそのひとつひとつに
表情が変化し見ていて飽きないほののものです。
これらに加えて我が県からは岡崎市の滝山寺の
頼朝ゆかりの聖観音菩薩立像が華麗な色使いで
立っておられた。
そしてなんといっても興福寺北円堂におられる運慶の
最高傑作と言われ、もちろん国宝に指定されている
「無著菩薩立像と世親菩薩立像」もそのリアルさが
今にも動き出すようです。
北円堂をそのまま東京に持ってきたような
仏像ワールドが展開しています。
第三章は、「運慶風の展開~運慶の子息と周辺の仏師~と題して
運慶の子供、湛慶をはじめ慶派の主だった仏師の
作品が並ぶ。
高知県の八十八遍路寺第33番札所雪溪寺所蔵の
毘沙門天像、吉祥天夫婦とその子供、善膩師童子像は
中々見れない仏像です。
それに何といっても、京都妙法院の
千手観音菩薩坐像の光背にある三十三身像のうちの
三つ(迦楼羅、夜叉、執金剛神)の像は私にとって
一番の見ものでした。
開場一時間前から並んで待った甲斐がありました。
今回は孫の運動会もいい天気に下で見られ、運慶展にも
行けて良かったです。