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大きな川の河川敷。
お祭りで賑わい、僕は母と弟妹と歩いていました。
ふと、向こう岸に目をやる。
こちらとは対照的な静かな世界。
よく見ると、誰もいない川原に父が立っている。
父の周りにはたくさんの猫。
僕は大声で父を呼ぶが、猫に夢中な父は全く気がつかない。
呼んでも呼んでも気がつかず、猫と遊んでいる父をしばらく眺め、
(あの人らしいや。。)と、心の中で呟いて、僕は呼ぶのをやめました。
そして、賑やかな中に消えた母と弟妹を追いかけました。
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こんな状況で、
なんでこんな事を同時に考えなくてはいけないのか。
寝顔を見にも行けないじゃないか。
仕方がないけど、現実は厳しく残酷だ。
本人もきっと、夢の中で照れ臭そうに
「悪いね」って言っているよ。
いいよ、心配するな。
あなたのそのトホホな部分、しっかり受け継いでるから
気持ちは痛いほど分かるんだ。
母も、弟も妹も、しっかりやってるよ。
大丈夫。
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父が何を望んでいるか。
自分なら何を望むか。
母や弟妹たちの気持ちはどうだろう。
父ちゃん、俺の考えてる事、間違ってないかい?
家族の気持ちがひとつになったら、
あとはダメな長男に任せてくれるかい?
少し疲れたので、今日は早めに自宅に戻りました。
今、体調を崩すわけにはいかないですから。
「風邪が流行ってる」なんて職場で聞いても、
いつもとは違った緊張が、身体に走ります。
数日間、世の中の動きが全く入ってきていなかったので
ニュースやネットで仕入れる。
AKBの総選挙速報を虚ろに眺めつつ、
美味しいお豆腐を食べました。
病院に行く電車内の時間に耐えられず
撮っていた動画をちょっと編集。
こういう作業は気が紛れる。
絵を描く。