今日のマイ仏

2011-12-29 | 寺・神社・仏像


毎日トンデモ労働に足もつりっぱなしであります。

皆様、年の瀬、バタバタしてきましたか?

僕は大掃除も諦めて、

ブログのおかげもあり方々からやって来る

仏様たちと毎日を過ごしております。

忘年会にも少々。

来年はお地蔵様を彫ります。




うちの仏像コーナー

2011-12-23 | 奈良旅記




今日は、うちの仏さまたちを初公開(たぶん)。

数年前から集まりだした仏像さんたち。
骨董店、フリーマーケット、近所のバザー、
いろいろな場所で一目惚れし、尚且つ貧乏な自分にも手の届く
優しい価格で待っていてくれた方々でございます。
お友達のお土産もいくつもございます。

うちに来てからも、箱に入ったままロフトの奥で意図せず秘仏と化していたり、
払っても払ってもの埃まみれになってしまっていたりだったのですが、
これではいけない!と、先日、安い雛人形ケースを買って並んで頂きました。

入れる仏様の数は限られておりますので、
ケースを買い足せるまでは、順番に入って頂こうと思ってます。

充電式のLEDろうそく(ちゃんとゆらゆらする優れもの)で、
夜は常にライトアップされ、眺めながら眠りにつけます。

うちには意図した「秘仏」もいらっしゃいまして、
木製の弘法太師像なのですが、毎年三月十九日のみ御開帳となります。
何故なのかは全く覚えていませんが、おそらく思い付きです。
そのわりには、もう何年も守っております。

その他の仏像たちは基本年中無休で公開中でございます。
拝観料も無料となっておりますので、興味のある方は拝みにいらしてね。











お気に入りの香炉




お地蔵さまな夜

2011-12-21 | 奈良旅記




 

いろいろと面倒な事も沢山で
疲労困憊中でございます。

そんな夜は、お気に入りのお地蔵様を眺めています。
「それ、自分で作ったの?」と聞かれますが
誰か知らない人が作ったもので、出所は不明です。

奈良でのお話やら、書きたい事はたくさんなのですが。。

ぼちぼちやっていきますです。

このお寺&仏様ブログもほんの数名のありがたい人が
楽しみにしていてくれてる事が判明しておりますので、
まだまだ続けさせて頂こうと思います。

ではまた。ごきげんよう。




空気をたのしむ

2011-12-14 | 奈良旅記


室生寺の五重塔は、このアングルが最高です。
人も居なかったので、石段の下に座って眺めてました。

屋外に立つ五重塔としては日本で最も小さく、法隆寺五重塔に次ぐ古塔なのだそうです。
このコンパクトさが、周囲の巨木たちに囲まれてとても風情があります。
数年前に台風で杉の木が倒れ損傷しましたが、今は修復され美しい姿を取り戻しています。

と、突然、室生寺に戻りました。
この写真を見逃していた事に気づいたもので。

お寺や神社、仏像や遺跡趣味は、あまり興味のある人はいないだろうと、
長年ブログでは封印していたのですが、
困ったもので最近は、頭の中にその辺の事しかないのです。

今年、僕の身の回りで起こった事も影響しているのだと思います。
宗教どうこうは抜きにして、日本人である自分の根っこにある何かが
完全に目を覚ましたようです。

静かに、長い年月、人々の思いを受け止めてきた場所で、仏様の前に座り
手を合わせる事が、今の僕には特に心地良くありがたい時間なのです。

僕は、仏像の事も仏教やその歴史の事もあまり詳しくはないのです。
仏像の作者や様式の違いなども同様に。

ブログに書くにあたっては、ちょっと調べたりして頑張ってます。
本なども沢山読みはしますので、知る事で更に好きになったりもしますけどね。

なんだろうか、ただ眺めていたいのですね。
素晴らしい仏様を前にすれば、あれは本当に無心ってやつです。
「あぁ、あの造りは○○時代だな」みたいな事は全く考えませんもの。

余計な情報はあまり必要ではないのです。
そこに流れる何百年の空気があるのですもの。浸りたいのです。

仏様に手を合わせる時も、僕は何もお願いはしません。
意図してそうしてきた訳ではないのですが、いつの間にか。
「よろしくお願いします」「ありがとうございます」なんて事を呟いてます。

今日のブログは、一体全体何を書きたかったのか
さっぱり分からなくなってきましたので、寝ようと思います。

おやすみなさい。





心は再度大和路へ

2011-12-12 | 寺・神社・仏像
奈良一人旅以降、「大和」という文字に敏感になっているのか
本屋さんや古本屋さん、骨董市やフリーマーケット等をうろちていると
いろいろと目に飛び込んできます。

先日、あるフリーマーケットを見て歩いていると、
ボロボロな箱に「大和路」の文字が飛び込んできました。

近づくと「佛像 大和路 入江泰吉」とある。
入江泰吉といえば大和路を撮らせたらナンバーワンのお方。
映画ネバーエンディングストーリーで、少年が骨董店で見つけた本の様に馬鹿でかい。



僕がその馬鹿でかくボロボロの箱を眺めていると、
おじさんが「開けて観てみていいよ」と言ってくれました。

ボロボロの外箱をそーっと開くと、中から出てきたのは
それはそれは素晴らしい大和路の写真集と地図。
それと「観賞用」と書かれた封筒に大きな写真が数枚。



「外はボロボロだけど中身はきれいだよ」と、おじさん。
ページをめくりながら、「いいですねぇ」を連呼する僕。

「仏像好きなの?おじさん全然わかんないけど…」
「こないだ見てきたばかりなんですよ」
「それはグッドタイミングだね」
「えぇ、いいなぁコレ…」
「ボロボロだから3,000円でいいよ」
「いいなぁ…3,000円かぁ…」

「さ、3,000円!?」
「うん、3,000円ってシール貼ってあるでしょ」
「あ、ほんとだ…(本には定価32,000円って書いてあるけど…)」
「でもボロボロだし、お兄さんグッドタイミングみたいだし2,000円でいいよ」

「に、2,000円!!??」
「うん、重いけど買ってく?」
「買ってきます!!」

お財布に3,000円入っていた僕は2,000円をおじさんに渡し
お礼を言って、その10キロ位はあるんじゃないかという重い本を抱え帰りました。

家に戻り、溜息をこぼしながら1頁1頁眺めました。
大和路の美しい景色と仏像が、一回ではとても見きれない量です。
大和路ですから京都の浄瑠璃寺もちゃんとあります☆

大きな本なので迫力もあって素晴らしい。



   
   

昭和52年の写真集だそうです。

なんて良い買い物をしたんだ。。。
おじさんにちょっと申し訳ないくらいだ。

大切にします。
ありがとう、おじさん!



東京でも

2011-12-10 | 寺・神社・仏像
相変わらず超低速更新であります。。
しかも今回、奈良旅記はお休みさせて頂き、今日行ってきた護国寺のお話を。
奈良じゃなくても寺&仏像記事になりますです。

東京に生まれ育っておりますので、東京の仏像マスト寺「護国寺」には二度ほど訪れています。
父の代わりに御朱印集めを始めておりますので、改めて訪れる事に。

東京メトロ有楽町線の「護国寺駅」
地上に出ればそこはもう護国寺さ。目の前。
仁王門が迎えてくれます。
金剛力士像の裏側に、持国天&増長天がいらっしゃいますのでお見逃し無く。
 

本尊は如意輪観音。
江戸三十三箇所観音霊場の第13番札所でございます。


階段を登れば重要文化財の観音堂が待っていますが、
途中、左右に道があります。

左を向きますと優しいお顔の観音様と、その後に多宝塔。
  

右に行きませば、凛々しい六地蔵と、その奥にこちらも重要文化財の見事な大師堂と、
その周辺には沢山の石仏がいらっしゃいます。
   
    

真っ直ぐに階段を登れば、右手に小柄な大仏様(大仏と書いてありましたので)。
僕はこの大仏様のサイズ丁度良くて好きです。お顔も素敵。


今日は「骨董市」が催されており、その楽しい品々を眺めたり
店番のお婆さんとお話をしたりしながら観音堂へ。
 

お参りををして、靴と帽子を脱いで中へお邪魔します。
広い堂内には誰もいませんでした。
「また独り占めだぜ!」と正面に正座しまず本尊様にご挨拶。
公開日じゃないので、お顔は拝めませんでしたけど。
 

この観音堂には、本当に素晴らしい様々な仏様がいらっしゃいます。
本尊厨子の左右後方には、珍しい三十三身仏が見事です。
正面からだと遠くて見え難いのですが、脇の仏間からだとよく見えます。


僕の目当てはこの仏間にいらっしゃいます。
護国寺で一番古い仏像である地蔵菩薩立像です。
今のところ、僕の一番好きな地蔵菩薩様でして、本当に優しくてやわらかい。
釈迦入滅と弥勒菩薩の間の無仏の時代の人々を守り抜いた地蔵菩薩様が僕は大好きなのです。
しかも、触れちゃう位の近くで拝む事が出来るのです。


この仏間にはその他にも沢山の仏様を見れます。マストである理由がよく分かります。
しかも、なんと拝観料も取らないんだよ! 
僕はそういう所ではお守りやらポストカードやらを多めに買う事にしてます。


ちょっと怖い「出山釈迦像」も珍しいです。
出家したお釈迦様が、6年の難行・苦行ののち、「こんなんじゃ悟りは得られないよ~」と
下山してきた時のお姿なんだそうですよ。ゲッソリ。。


大満足の観音堂内の納経所で御朱印を頂き、お守りも買って満足。
外に出ると外の骨董市が結構賑わっていました。
 

しかし、観音堂の外から御賽銭を入れてお参りをする人は結構居るのですが、
僕が小一時間仏像の前に座っている間、誰一人入ってきませんでした。
土曜日だぞ。仏像ブームなんじゃないの?

本尊の「如意輪観世音坐像」は、それはそれは見事と聞きます。
毎月18日に御開帳だそうなので、近々また行ってみようと思います。


数々の震災や空襲にもかかわらず、東京にも素晴らしいお寺や仏像が沢山あります。
御朱印集めも楽しいし、これからいろいろ行ってみようと思います。

まず護国寺から、皆さんもいかが?




奥へ…

2011-12-04 | 奈良旅記
(始めにお断り : 長いです。。)


消えてしまった前回の続きになります。

格安レンタカーで、営業車の様な白い初期型SWIFTをお借りして、
ホテルの駐車場に持って来た初日の夜。
翌日は早起きをして少し遠出をします。

ところが、あんなに疲れたのに気持ちが高ぶり、
よく眠れないまま早朝5時半起床。

6時半、前夜に買っておいたパン2個とお茶を持って出発です。

目指すは、僕の奈良憧れのお寺のひとつ。
奈良盆地の東方、三重県境に近い室生の地にある山岳寺院「室生寺」です。

ここは、本当に本当に訪れてみたかった所。
ゆっくりと見たいので電車&バスではなく「朝一で車」を選びました。
バスなんか1時間に1本位しかありませんし、朝は9時以降になってしまうのです。

早朝の朝焼けが美しい奈良を胸躍らせながらドライブ。
「邪魔だぞ、観光レンタカーめ!」な、乱暴大型トラックの圧も、
今の僕の心を乱すことはありません。

少し紅葉な山々を走り1時間30分。
途中、急カーブの度にカーナビの電源ソケットが抜けるという
困った事態で道を間違えましたが、朝早くほとんど車の走っていない山間部なので、
奈良市内からは丁度良いドライブ時間でした。

僕の通ったコース

 

まだ係りの人すら居ない駐車場に車を停めパンをひとつ。
拝観時間は8時からなのでのんびりです。
車のドアを全開にして、こちら側と室生寺のある山の間を流れる川の音と
風に揺れる木々の音に浸ります。

パンも食べ終わり、いよいよ川を渡る橋を目指して歩きます。



橋を渡ったところはまだ封鎖されていたので、川を眺めて待っていると
のんびりと現れたおばさんが、どうぞどうぞと開けてくれました。

 

受付を通り仁王門をくぐると美しい階段です。
この室生寺、最終的に奥ノ院まで行く場合は700段以上の階段を登る事になりますので
覚悟が必要です。その分、おかげで得られる感動も大きいですよ。

  

階段の上には金堂と弥勒堂があります。
金堂は、建物の前部が斜面に張り出し、
床下の長い束(つか)で支える「懸造」と言われる建物で、
山岳寺院らしい独特なものです。
中には十一面観音立像(国宝)、文殊菩薩立像(重文)、本尊釈迦如来立像(国宝)、
薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)、十二神将立像(重文)と、
とんでもない有名どころが安置されております。

  

弥勒堂は、厨子内に本尊弥勒菩薩立像(重文)、釈迦如来坐像(国宝)と、
こちらも素晴らしいもの。

しかし、今は僕はこのスーパー仏像を我慢し目指さなきゃいけない場所があるのです。

奥の院。

石段をこれでもかと登らなければ辿り着けない室生寺最深部。
板葺き二段屋根の宝形造りの御影堂(弘法大師を祀る)や
金堂以上に激しい懸造りの「位牌堂」、石造七重の塔等が見られます。


金堂、本堂、五重塔を通り、奥ノ院への道へ。
暖地性シダ(羊歯)の群落(わが国の北限にあたるため天然記念物に指定)が広がる無明橋を渡ります。

    

さぁ、気の遠くなる石段であります。。
息を切らせ、途中のいくつもの石仏に手をあわせ進むと、
上の方に、石段を一段一段ほうきで掃いているお年寄りが。
奥の院への道で初めて見る人の姿。



年齢半分以下であろう僕がハァハァ息を切らせ挨拶をすると、
「お早いですね、もう少しですよ」と優しいお言葉。
彼は、何十年もほぼ毎日、こうして一段一段ほうきで掃きながら奥の院に出勤?するのだそうで、
雪の日には背中に20キロの凍結防止剤を背負い、撒きながら登るという話を聞き、
もう僕はすっかり土下座気分でした。。。

少しお話して「先に登らせて頂きます」と頭を下げ進む。
負けてたまるか!と、気持ちは少し強くなってますのでね、一気に。

登って登って見えてきた位牌堂の下部。
迫力あります。すげぇもん造るなぁと感動。

  



ハァハァ揺れ揺れの動画ですが雰囲気だけでも伝わるかも。


そして到着した奥の院。
本当に小さな場所。若い僧がひとり、扉を開いたり掃除をしたり忙しそう。
納経所の横には親切に休憩所があり、リュックを下ろして一休み。

   

静か。 本当に静か。

暫くするとさっきの掃除のお爺さんも到着。
「今日は弘法大師様の命日だからね、御影堂を開きますよ。いらっしゃい。」
と呼ばれ、御影堂の扉を開き、灯りを燈すのを見守ります。
揺れる灯りに浮かび上がった弘法大師像は、美しかった。。



今日がそういう日である事は、僕は何も知らなかったので、とても運が良かった。

誰ひとり登ってこない奥ノ院で、弘法大師様や位牌堂の回廊からの景色を
ゆっくり楽しむ事が出来ました。

 

実は室生寺は、生前父と、寺や神社の話をしている時に父の口から出たお寺で、
とても行きたそうだったのを覚えていたのです。

僕自身も憧れでありましたので、今回の旅では絶対に外せない場所でした。
朱印集めをしていた父にここでも朱印を頂こうと若い僧に尋ねると、
「少々お待ち下さいね」とどこかへ。

(誰もいないからここでは貰えないかな)と待っていると、
納経所の中に現れたのは制服?に着替えたさっきのお爺さん!
「どうぞ~」って。

後でお話して分かったのですが、このお爺さん、18歳で室生寺の職員となり、
3代の管長に仕え、今は奥の院の専属となり朱印を書き続ける歴史のあるお方なのでした。。
とても気さくで優しい方で、お話をしながら素晴らしい朱印を書いて頂きました。



父が亡くなって、行きたそうだった所を巡ってますって話をしたら、
「そうかそうか、じゃあちょっと待って」と、半紙を取り出し、
「お父さんに持って行きなさい」と、時間をかけてお言葉を書いて下さりました。
もう嬉しくて鼻水が止まりませんでした。。。




偶然の弘法大師さまと、楽しい会話と、素晴らしい父へのお土産。

「ありがどぅございますぅ」と鼻水を流す僕は、
微笑むお爺さんと苦笑いの若い僧に見送られ、奥の院を下りるのでした。

このとても大きな幸福感を、帰ったら父の事務所に話しに行こう
なんて思ってしまったりして、少し寂しくもなりながら。


帰り、杖を持ったおばあさんが二人、奥の院に向かっていました。
心配で声をかけると、「頑張ってみる」とニコニコ。
「今日は弘法大師様が観れますよ」と言うと、
「それはありがたい!」と喜んで歩いて行きました。

  


やっちゃったな。。
まだ仏像も観てないのに記事のこの長さ。。。
すいません、ほんと、とうぶん続きます。。




以前流れたJR東海のCM。素敵です。



幻。

2011-12-02 | 奈良旅記
昨夜、必死に書いた記事が数時間後に消えてしまいました。。

「皇太子さま、海龍王寺、法華寺の巻」は幻となりました。

写真とか大変だったのにィ!

チキショー!

もうやめた!

おやすみなさい。