俺達の涙

2007-02-25 | Weblog
俺たちは何時から「ただの自然」を見て
泣けるようになったのか。
先日、友人のサメジマ君とそんな話をしました。

NHKなどの良質なドキュメンタリー等を見てますと、
素朴な日本の里山の風景や、野生動物の姿、
そのただただ「自然」で何の思惑も無い姿に涙が出てきます。

「火垂るの墓」を見て流す涙とは種類が違うのです。
泣く為にあれを観るような輩には、絶対になってはいけません。
あんな不幸は、涙以前に苦しくて、何度も観れる訳がないのです。
ただ「涙を流したい」というだけで観れる神経を疑うよ。
作品に罪はありませんがね。

脱線。

で、20代前半では絶対に流れなかったあの『涙』
やっぱり後半から30代に入る頃からだろう。と。
いろいろと角が取れて「バランス」なんて事を
考える事が出来るようになってきてからの話でしょう。

喫煙所で、煙草をモクモクと吸いながら、
とんでもない恐ろしい毒を吐いてる僕等が、
お花畑で遊ぶ白熊の珍しい映像や
琵琶湖畔の田んぼで、蛙の目に映る花火や
草花に付いた朝露の美しさに涙を流すのだから面白い。

こんな話を横で聞いている20歳&24歳のヤング班は
「???」な感じでありました。

そりゃそうだ。



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↑click ☆

ちょっと頼まれお絵描きが続いていて
モヤモヤとするものもありまして、
その反動か、一日家に篭って3つの絵を描きました。
何だか色数の少ない絵になりました。
心の色数だな。



罵倒され倒し

2007-02-23 | 絵のこと
大昔にお付き合いしていた女性が夢に現れまして、
延々ひたすら罵倒し倒されました。

まぁ、酷いのなんのって。。。
とにかく僕の「何もかも」が否定され続けます。
もう僕、泣いてますもの。

なんで?

何年ぶりかに久しぶりに夢の中に現れて、
僕を罵倒し倒す理由は、一体全体何なのよ!
そんなに恨まれるような事はしてないと思いますし。。

目が覚めて、
ぽかぁんと天井を見つめ、
耳にまで流れ込んだ涙を拭い、
「何なんだ・・・」と、モヤモヤ午前3時。

夢って怖いな。




これを描いた夜のお話。
タイトルは『背中』

画材コーナーだけよ!

2007-02-19 | 絵のこと
画材がいろいろ不足してきまして、
ついに紙までもなくなり、これはマズイぞ。

「何を我慢しても画材だけは買うんだ!」と
イッチョマエに絵描きぶってみたりして買い物に。

もうずーっと節約生活続きなもんで、
バスに乗って買い物に行くなんて久しぶり。

郵便局でおろした一万円札を握り締め、
CD屋さんや、数々の誘惑を振り切ってユザワヤへ。

お、さすがに平日の午前中だから空いてるぞ。
ゆっくり買い物できそうだ。
エレベーターで「文具・画材」の6階に到着。

人いっぱい!
6階だけ、人いっぱい!!
何故なんだ!大の苦手のザワザワ感。
目に入ってきたのは『祝 入園・入学応援フェア』の文字。
とほほ。。。
お母さん&テンション上がりきった子供のセットだらけだ。。。

ま、まぁ仕方ない。おめでたい、おめでたい。
彼ら、画材コーナーにはあまり用は無いので、
こっちは多少は空いてたよ。助かった。

バカ高い紙だけは、いつものよりランクを下げましたが、
欲しいものガンガンかごに入れて、小一時間。
お会計、8,072円也。
レジでちょっとビビる。
僕の脳内電卓によれば、5,000円位だったのに。。。

あわよくば、CD1枚位買えるかも♪
という楽しみも霧のように消えてゆきました。

もう、何も見ず聞かず、1階のファンシーコーナーの誘惑にも耐え、
ユザワヤを出て2分後にはバスに飛び乗り、帰宅。


画材は好きなもの買えたんだ。
いいじゃないか☆






80年代ハリウッド素通り

2007-02-17 | 映画のこと
80年代に少年期を過ごした人間が、
『ET』を観ずに過ごしてこれるはずがない。

私、そう勝手に思ってました。
ある男に先日、職場でガツン!と崩されました。

80年代なんて、
子供には我慢出来るはずのない映画目白押しだったじゃん!

『ゴーストバスターズ』も『ロッキー』も『グレムリン』も
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も『ダイ・ハード』も
『スター・ウォーズ』も『ブレード・ランナー』も『トップガン』も
『バットマン』も『ロボコップ』も『インディ・ジョーンズ』も
とにかく何も観た事のない彼(同世代)は、
人生で一度だけ洋画を観に映画館に足を運びます。

選んだ映画は『ディープ・ブルー』。

ジャック・マイヨールのあの素敵な映画でも、
ベルリンフィルの音楽と美しい映像で感動的なあのドキュメンタリー
でもありませんよ。

レニー・ハーリンの「サメ」の方ですよ。
サメが怖いやつ。



なんで?

つまらなくはなかったですよ。
つまらなくはなかったですけどね。。。


とにかく「自分は興味がない」と決めた事には
一切触れずに生きてきた彼。
徹底して脳の中に寄せ付けない。
すごい。。。

映画が好きかとかそういうレベルじゃなく、
あの時代を通ってきたら、『ET』は観てるでしょ??
テレビでとかさ、いろいろあるんだし。

冒険映画に一切興味を示さない少年が、
一体何に興味を持っていたのか。
同級生と何を話していたのか。
非常に興味深く、これからも彼との会話が楽しみでなりません。

腕時計のベルトの穴に、最近やっと金具を入れる事に成功した彼。
他にも書きたい「ひっくり返る事必至」な事が山ほどある、
優しくピュアで不思議な男。

因みに、今分かっている彼の興味をそそれるモノは、
「秋葉原(ダントツ)」
「ピュアエロPCゲーム(ダントツ)」
「電車・駅・駅前ホテル」
「小田和正」
「偽ブランド品」
「韓国」
「雨の夜に吸う煙草」

とかです。
目が離せません。



全然話変わりますがね、
NHKで始まった『ハゲタカ』ってドラマ。
ファンド、バイアウト、不良債権、資産流動化、
デューデリ、M&A・・・
僕にはさっぱりチンプンカンプンな言葉と世界。

バブル崩壊後の外資系ファンドの日本企業買い叩き。
弱った日本に悪魔の様に食いつく「あの人」をイメージさせる男と、
それを阻止しようとするエリート銀行マンの闘いが描かれます。

とにかく「お金お金」の世界のお話。

第一話を見ましたが、
NHKだから出来る、素晴らしい質のドラマになる予感。
民放でこのテーマではまず無理ですもの。

松田龍平がとっても良い。

ストレンジラブ

2007-02-12 | 絵のこと


テレビを見ていると、
制服を着た子供みたいな女の子たちが
ヒラヒラと、とんでもない歌を歌っている。
さすが秋元さんプロデュース。
ガシっと病んだ時代をも掴んでくる。
女の子を子供に持つ世のお父さんたちを、
震え上がらせるであろうプロデュース手腕。

自殺願望の女性を救おうと線路内に入り、
重体となっていた警察官が亡くなった。
とても悲しい出来事です。
テレビでは女性についてはほとんど触れない。
放送し難い背景があるのは分かりますが、
そこに重大な問題が隠されている。
考えなくていいのかな。

アパートのエレベーターが故障し、階段を上っていると、
休みの日に頭に浮かべたくもないアルバイトを思い出す。
なんで休みの日まで階段上らにゃならんのだ!
屋上のコインランドリー行くの大変じゃないか!

それにしてもね、『日本沈没』は酷かった。
『movie』のページに感想書きましたよ。
もう『日本以外全部沈没』に期待するしかないな。

なんだかんだ文句も多い貧乏休日。
やっぱり好きな音楽流して、
絵を描いてる時間が一番幸せだわ。

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そんな休日に出来上がった絵がこれですわ。


しだらない

2007-02-10 | Weblog


職場の休憩所でひとり煙草を吸いながら
ふと目の前のバッグに目をやる。

ひどい。

とにかくいろんな物が入ってます。
今数えたら、ライター6個入ってる。
ひとつもなくて困る事も多々あるのだから不思議。
メジャーまで入ってるよ。

今更、ものすごく今更ではありますが、
己のだらしなさを悲確認。

「整理整頓をしましょう」
何度も何度も通信簿に書かれた言葉。

「出した物を元の所に戻せない性格」
CD・ゲームの中身はバラバラ。
必要な時になかなか出てこない印鑑、はさみ、保証書類・・・。
積み重なる本の山。
使いたい物が全く見つからないPCのフォルダ。

そこに「物を捨てられない性格」が合わさるものだから
これはもう手に負えないのです。
32年間、疎ましく思いながらも
全く改善の兆しの見えないところをみると、
さてはもう諦めるしかないな。


ホームペイジ1999-

2007-02-08 | 絵のこと
ネット上で絵を見て頂いてますとね、
ある程度覚悟の上ではありますが、
パソコンの設定やモニターの種類によって、
驚くほど違って見えてしまっている事にビックリするのです。

絵を見てもらうのは、実物を見てもらうのが一番でして、
でも、そうそう実物を見てもらう機会など作れませんので、
多少雰囲気は変わっても、少しでも多くの人に見てもらえたら。。

で、そんな絵を描く林という人間が、一体どんなものであるか、
ちょっと知ってもらえれば楽しいじゃないか☆

と、始めたのがこのホームページでございます。

8年もやってると、ホームページをきっかけにした
大切な出会いもたくさんありましたし、
営業(って言いたくないけど)嫌いな僕の変わりに、
とてつもない働きをしてくれてたりもします。
ありがたいものです。

最近はすっかり脱線して、いろんな事を好きにやってる
ホームページになっておりますが、
お顔の見えない誰かが、毎日何十人と覗いてくれている。
全ての人と知り合うことが出来れば最高なのですが、
術もございませんので、ここで改めましてご挨拶。
どうも有難うございます。

で、そんなに友達の多くない僕ですよ。
サイトの宣伝なんてほとんどしてないし、
一体誰が見にきてくれてるんだろう!?

なかなか、書き込みってのは面倒なものだしね、
「結構見てくれてる」ってのが分かるだけでも十分か。


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絵をアップしても、なかなか伝わらない質感や微妙な色味。
実物を前に遠目から見たり、近づいて見たり、
それだけでも結構変わるものですよね。
ネット上ではその辺は諦めるしかないんだけど、
何かたまには違った「見せ方」はないものか・・・

と、最近の絵を凄い寄りで撮ってみました。
全体はつかめませんが、そっちは見て頂いてますので、
ちょっと面白いかな?と。




一休み一休み

2007-02-05 | Weblog


さすがにね、
日差し差し込む平日の昼間っから
ひとり「一休さん」など見てますとね
ちょっと(俺、これでいいのか・・・)とも思うわけです。
(一休のヤツって、何だか俗っぽくていかんな。)
なんて三十過ぎたオッサンが、ブツブツと口にしちゃいけないのです。

一休さんは、自由奔放で数々の奇行を行い、
師の死後には自殺未遂、
戒律で禁じられているはずの飲酒·肉食・女犯を繰り返し、
お正月には杖にドクロを乗せて
「ご用心、ご用心」と叫びながら町を歩き回り、
最期の言葉は「死にとうない」

戒律に囚われない人間臭さで民衆からも慕われたお方。
風刺の天才であります。

勿論、アニメでは華やかでユニークでとんち好きの
少年期しか描かれない一休さん。
この後、苦しい修行と人生が待っているのね。。

そんな一休さんの生き方に、
薄っぺらい思いを巡らせてみた
月曜日の午後一時。


持戒は驢となり 破戒は人となる


雑記

2007-02-04 | Weblog


いやだイヤダ。
金の事ばっかりでもうイヤだ!
頭から離れない。ちきしょー

アニータってば、大した根性だね。
むこうでは、金持ち日本人から大金むしり取ってやった英雄だしな。
怒っちゃうと負けな気がするから、
こっちも面白可笑しく使っちゃえばいいんだよ。
必死になって「日本人は怒ってますが・・・!」なんて
マイク向けるのやめなはれ!

いきなり頭に浮かんだチリ人妻の話は終わりにしまして、
スタローンが、常連のラズベリー賞逃しましたよ。
「ロッキー6」が、意外にも評論家連中に評判よろしいのだそう。
それ、微妙だな。スタローンの居ないラズベリーなんて。。。
「ランボー4」でベッカムに出演してもらいたい
なんて事を言い出してるスタローンさん。
実現すれば、ラズベリー間違いなしの予感ですよ☆


で、あれですよ。
「女性は子供を産む機械」発言。
まぁ、他政党のおじ様方ってば、ここぞとばかりに
「あんな事思ってもいけない!」「人間性を疑う」なんて
したり顔で騒いでますがね。
マスコミも偏った切り取り方しますしね。

確かにそうですよ。
あの立場で絶対に言ってはいけないですよ。はい。
立場じゃなくたって、今時口にしちゃいけませんよ。はい。
とんでもない時代錯誤ですよ。はい。

そうなんですけどね、あんたら本当に同じ事思ってない?
嘘ついてるよね?
悪そうな顔して「頭に浮かんでもいけない!」なんてさ。
嘘ついてるよね?(顔は関係ないけどさ)

僕らの世代にはもうああいった考えは薄れていますけど、
ちょっと昔の世代って、ありますもの。
じい様やばあ様の世代って、女性の口からも出たりしますしね。
姑からそういう内容でいじめられるなんて、よく聞きますし。
そういう時代があっちゃったんだから仕方ない。
そういう時代に生きてきちゃった人が、頭を切り替えるのは
とても難しい事だと思いますね。

まあ彼等みたいな立場の人間は、それをしなきゃいけないんですけど、
「頭に浮かんでもいけない!」なんて、よく言うよ!


女性議員さんたちの反応も・・・


って、


書けねぇよ!


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新しい絵が出来ました。


神頼み市役所四階

2007-02-01 | Weblog
お世話になります、林です。
皆様に励まされ、戦地(市役所)に赴きました。

と、その前に、近所の稲荷神社にお参りに行く事にしました。
ノロ以降、本当にロクな事がなく、もう神頼みです。



この神社は僕が小学生の頃から遊び場でありまして、
大晦日、節分、かくれんぼ、蟻じごく取り、と長年の馴染みの場所。
きっと稲荷大明神様も僕の顔は覚えてくれているはず。
近所に住みながら、なかなか足を運ばない事を心で詫びつつ、
まずは手水でお清め。

  

って、手水の説明の看板!
誰ですか?どこの貴族の子ですか?
神社ムード、ガタ崩れなんですけど。。。

ま、いいや。。。
気を取り直して手水をすませ、
巡拝をして、これからの闘いの勝利もお願いしてきました。

   





いざ!市役所4階税務課へ。
4階でエレベーターを降りた途端、目に飛び込むこの雰囲気。。



「わざとですか!?」不安を煽らないで欲しいんですけど。。。
さてはこれも奴等の作戦か!負けるな林!



大きく深呼吸をひとつ。
受付に向かいます。
意外と感じの良い対応に、早速頭下げまくり、敗者の趣き。

奥へと連れて行かれ、担当の人を待つ。
待つ。。
待つ。。。
もう完全に向こうのペース。
これはフェアな闘いではないのだ。

担当の方がやって来て、早速ロボットの様に滞納金の説明やら始めます。
僕はただ 「はい! はい! はい!・・・」
で、こちらの発言の番ですが、
もうただひたすら「本当にお金は無い」事を泣き顔気味で説明。
この時点で、嘘は絶対にいけません。
相手はプロです。僕の事は完全に調べ上げているのですから。

まぁ、なんだかんだで、二人で必死に収入と支出を計算して、
その中で払える金額を分割で。というところで決着。
月々の支払いは結構な額になりましたが、
既に差押さえの準備に取り掛かられてる状況では、
この辺で手を打つのが妥当かと。

ペコペコと頭を下げながら、
逃げるように戦地を後にしました。

暗い市庁舎を出て、晴れ渡った空を見上げ


「負けじゃない…(心の声)」





さ、次の試練へ・・・



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