一年に一度は、無性に観たくなる映画があります。
『フランティック』と『
ミッドナイト・ラン』という
たいへん地味な映画でございます。
2作品共に1988年の映画で、中学生の頃映画館で観まして、
何ともいえない地味さと、品の良さと、シャレたジョークに
感動致しました。
『フランティック』は、昔の日記にも書いた気がしますが、
・ロマン・ポランスキー監督(水の中のナイフ、反撥、チャイナタウン等)
・エンニオ・モリコーネ音楽(ニュー・シネマ・パラダイスが有名か?)
・ハリソン・フォード主演
・エマニュエル・セイナー共演
・パリが舞台
という異色尽くしの映画でして、
とにかく地味!ハリソン・フォード、ヨレヨレ!
内容は、
学会で訪れたパリの街で、
ホテル到着直後、何者かに妻がさらわれる。
警察も大使館も「男と駆け落ち」という感じで
まともに取り合ってもくれません。
言葉も地理もわからぬ異国の地で妻を探すフォードさんの前に、
謎の女ミッシェル(セイナー)が現れ・・・。ってなお話。
正直言いまして、たいした事ないんです。
でもね、雰囲気が頗る良いのです。
ハリウッドを追放されたポランスキーの映す
大して綺麗じゃないリアルなパリの街。
モリコーネの上品な音楽。
ヨレヨレ老け顔で本領発揮のハリソン・フォード。
恐ろしい色気を振りまくセイナー。
とにかく雰囲気物!
この映画の
オープニング、タイトル&スタッフロールの素敵さったら
僕の観てきた映画の中では、かなり上位に入っております。
誰か観てないかなぁ?
グダグダはりそんの巻
次!
『
ミッドナイト・ラン』です。
これはね、デニーロさんの魅力爆発の典型的アメリカ映画。
とぼけたデニーロさんが素晴らしい。
内容は、
賞金稼ぎのデニーロさんに、
ギャングの金を横領し、慈善事業に寄付した優しい経理士さんを、
ニューヨークからロスまで連行する依頼が舞い込みます。
経理士の命を狙うギャング一味と、彼の行方を探すFBI、
デニーロさんの仕事上のライバルにまで追われるハメに。
男二人、5日間にわたるアメリカ大陸横断の大逃走劇。
ちょっと笑って、ちょっとドキドキして、ちょっと泣いて
ちょっとがいっぱいの小さな名作です。
経理士役のチャールズ・グローディンとデニーロの凸凹ぶりは
映画史に残りますよ!
この2つの映画は僕の宝物でして、
見聴きし過ぎて、DVD・サントラ共にすっかり傷だらけ。
ポケ~っとで良い映画だから、
気になりましたら是非観てみてください☆