奈良旅記 10 (新薬師寺へ)

2012-06-19 | 奈良旅記


台風直撃の夜、暇なので更新します。
もう、うんざりですか? まだ二日目なんです。。
三日目までありますので、もう少々お付き合い下さいませ。。


円成寺を出発して奈良市内へ戻り、「入江泰吉記念 奈良市写真美術館」へ。

新薬師寺を目指していたのですが、
ちょうど見つけたコインパーキングが写真美術館のもので、
ハッと思い出し入江さんの写真を拝見。やっぱり素晴らしい。
この辺に行かれる方は是非寄ってみて下さい。
新薬師寺は歩いて直ぐです。

新薬師寺を初めて訪れたのは、もう随分前。
あまりにも有名な十二神将とお寺の地味さのイメージのギャップに驚いたものです。



南門から本堂が見える。

それがほぼ全てですからね。

実際には地蔵堂なんかもありますが。
創建時は金堂、東西両塔などの七堂伽藍が建ち並ぶ大寺院だったそうです。



こんな感じ。南門からぐるっと。


寺伝によれば天平19年(747)に光明皇后が、聖武天皇の眼病が治るように
行基に建立させ、七仏薬師如来を安置したといわれています。

改めて訪れた新薬師寺は、やっぱり地味でひっそり。



しかし、本堂に入り超有名仏の皆さんにお会いすれば、
その迫力にこれまた改めて感動。








CGで色が復元された伐折羅像、ちょっとびっくりでしたよね。。
伐折羅さんだけ顔が青かったらしいです。あとの方は赤。

御朱印を頂き、お寺の方に「おたま地蔵」について尋ねましたが、
「人手も無いし、今は特別な場合以外は公開してないんですよ」という事でした。
とーっても見てみたいんだよなぁ、おたまさん。。いつか!

☆おたま地蔵
お寺に鎌倉時代の景清地蔵さんがいらっしゃいまして、
昭和59年に修理に出したところ、着物の部分が別パーツになっている事が分かり、
外していったら、なんと中から裸のお地蔵様が出てきた!というもの。
この裸の部分に新たに頭をつけ「おたま地蔵」、景清さんも必要な部分を作って
2体のお地蔵様として香薬師堂にいらっしゃるのだそうです。

景清地蔵 おたま地蔵

以前は、別料金で拝観出来たそうですが、今は残念ながらなのです。
お寺の人の言う「特別な場合」にどうしたら紛れ込めるのか。。。

本堂を出てぐるっと一回りして、物議を醸す本堂のステンドグラスを眺め、
「なんでこれにしたんだろ…」と、やっぱり違和感。



分かってはいたものの、おたまの件とステンドグラスの疑問で
少し肩を落としお寺を後にした私。

道標に従って、ここから歩いて行ける白毫寺に向かいます。

「閻魔様手ぬぐい」が目当てです。



歩きます。




地図(円成寺からのルート)
※PC以外では正しく表示されないみたいです。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いおり)
2012-06-20 00:00:55
あいかわらず充実の読みごたえあるブログに感心してしまいます。。
薬師如来さん、顔が濃ゆいね。
目と眉毛はマジックで描いたみたいに見えたりして…(^_^;)
おたま地蔵さんも面白いね~はじめて知りました。
おなかぽっこりのおこちゃま体型で不思議。
どこかで展覧会に出品、なんて時にしかお目にかかれないのかしらねエ。。
返信する
Unknown ()
2012-06-20 21:28:57
十二神将、本気で強そうでかっこいいね。
三日目の日記も楽しみにしてます。
返信する
Unknown (ハヤシダイスケ)
2012-06-20 22:17:40
>いおりどん
ありがとうございます!
長すぎるので毎回「今回は短くまとめるぞ!」って
始めるのですが、今回もこんなに長くなっちゃいました。。

ここの薬師さまもとても味わい深いお顔です。
くっきりしてますね☆
土門さんのお気に入りだったそうですよ!
「とぼけたお父さん」って書いてました。

おたまさん、お堂で会いたいんだよねぇ。。。
団体で予約したりで見られる場合もあるみたい。

>葉さん
コメントありがと~
ほんと、ここの十二神将像は「完璧」なんです。
他のお寺さんでも十二神将像はよく見ますが、
とにかく素晴らしいです。
行き易いからここはコースに入れよう!

まだ2日目が何件か続くんだぜぇ~
いつも見てくれてありがとう!
返信する
おたま地蔵 (新薬師寺)
2016-02-01 12:33:15
おたま地蔵、現在は予約があれば、ご案内いたします。藪内佐斗司さんの、本に詳しく書いています。
ステンドグラス、薬師如来様は東方浄瑠璃世界に、おられ東の方に設置して朝日を取り入れ本堂内陣を瑠璃色で満たすために設けました。釘を使わずにはめ込みです。文化庁も許してくれました。いつでも元に戻せますので。
返信する

コメントを投稿