思い入れ

2011-06-01 | 映画のこと


「One from the Heart」

映画少年だった頃、

親に見つからないように、テレビの深夜映画を観ていました。

暗い部屋で父親の馬鹿でかいヘッドフォンをして。

ビデオデッキもレンタルビデオもまだまだな時代。


この映画のオープニング。

その頃の映画への想いが思い出されてゾクゾクします。

内容自体は少年には退屈なものだったけど。




シャコンヌ4枚

2011-02-01 | 映画のこと



何度かここにも書いた事のある『Le Joueur De Violon(邦題:無伴奏「シャコンヌ」)』という映画。
落ちぶれたバイオリニストが、同じバイオリニストの死をきっかけに
地下鉄の駅で演奏を始める。。。という感じのヨーロッパの映画が苦手な人は、
まず観る事はないであろう雰囲気丸出しの映画です。

僕は幸せな事に、こっち方面の映画も観る事の出来る体質でして(ただダルいのは嫌だけど)、
この映画は大好きな映画のひとつで、楽器・音楽を扱った中ではピカイチだと思っているのです。

音楽は大好きなヴァイオリニストのギドン・クレーメル。
実はこの映画、本編もさることながら、サントラCDへの思い入れが強く、
今家にあるCDは4枚目になります。

大好きなCDなのに、何故かすぐに行方不明になってしまうので、
その都度、国内版の発売されていないCDを探しては買っているのです。

映画内の効果音もそのまま収録したこのサントラは、本当に素晴らしいのです。
僕の追い求める理想の音に近いものでした。

下の動画は、映画本編のエンディングですが、
「今度観ようと思ってたのに!!」なんて人もいないと思いますし、
観ようと思ってもDVDも出ていないと思われますので、貼らせて頂きます。

音と楽器の扱いがとても巧く、それを壊さないように語る映像が素敵な映画でした。
スタッフロールの後ろで流れる「音」とかね、エンディングの演出も巧いのです。






虚ろに南極

2011-01-30 | 映画のこと


インフル発覚後、ベッドに入りっぱなしの悲しい週末。
こういう時にケーブルテレビは本当にありがたい。
ディスカバリーchで5時間ぶっ通しスペシャル「地球・46億年の大変動」を虚ろに観たり、
竹内力を虚ろに観たり、見逃してた映画を何本か虚ろに観たりしています。
あ、昨夜はアジアカップを虚ろに最後まで観ました。

で、さっき観たハリウッド(ディズニー)リメイク版『南極物語』。
虚ろに観た様々なものの中で、最もどうでも良い代物でしたが、
わざわざ画像まで貼ってみました。

日本版が素晴らしい映画だとも思っていませんが、
僕の世代は何かしら思い出のひとつも持っていると思います。
フジテレビさん初の映画製作で、宣伝活動も半端じゃなかったですし。

ヴァンゲリスのサントラは間違いなく素晴らしかったけど。

僕は劇場に母と観に行った記憶があります。
「白色」ばっかで退屈でした。

で、このディズニー印版ですが、監督のフランク・マーシャルって人、
この人、僕らの世代には堪らない多々の傑作を放ってきたプロデューサー。

スピルバーグとアンブリン・エンターテインメントを作った人で、
この時期のスピルバーグ関連の製作総指揮はほとんど彼と
奥さんのキャスリーン・ケネディによるものでした。

作品をざっと挙げるとこんな感じ。↓↓

フック(1991/米)
グレムリン2 新・種・誕・生(1990/米)
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990/米)
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989/米)
晩秋(1989/米)
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989/米)
ロジャー・ラビット(1988/米)
インナースペース(1987/米)
ニューヨーク東8番街の奇跡(1987/米)
太陽の帝国(1987/米)
マネー・ピット(1986/米)
ヤング・シャーロック ピラミッドの謎(1985/米)
カラーパープル(1985/米)
グーニーズ(1985/米)
バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985/米)
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(1984/米)
グレムリン(1984/米)
ポルターガイスト(1982/米)
レイダース 失われた聖櫃(1981/米)
ウォリアーズ(1979/米)



ね、凄いでしょ。全部観てるもの。
何回も観てるものもたくさんあるしね。
でもね、監督するとパッとしないみたい。

アラクノフォビア(1990/米)
生きてこそ(1993/米)
コンゴ(1995/米)
南極物語(2006/米)

僕はアラクノフォビア好きですけど。

この「南極物語」、僕が泣かないのだから失敗でしょうな。
画面に長時間可愛い動物が映ってるだけで、「なんだか卑怯だな」って、
捻くれて観ちゃう嫌な大人に僕がなっただけかもしれませんが。






接吻(映画よ)

2011-01-23 | 映画のこと



純愛映画を装った恐ろしい映画でした。良い意味で。
登場人物は小池栄子、豊川悦司、仲村トオル、ほぼこの3人のみ。

菅野美穂と並んで平成の怪女優と僕が勝手に思っている小池栄子が、
期待を裏切らない素晴らしい演技を見せてくれます。

観る人間がどんな人生を送ってきたか、送っているかで、
この映画の見え方は大きく変わると思います。

僕の感想は、恋愛映画などではなく、小さなテロリスト映画だと。

こういう映画は埋もれちゃうからもったいない。







告白(映画ね)

2011-01-23 | 映画のこと



リアリティなど皆無な胸糞悪い映画。
そんな批評は物ともしないパワーがありました。

いつもパキパキの色使いで売ってきた監督の
極端に色を抑えた映像が美しく、
意図されたザ・演技な松たか子も素晴らしい。

これを観た子供たちが、受け入れるとは思えませんが、
作り手もそんな事ははじめから期待していないでしょう。
最初からR15で公開してるんだし。
これは大人の観る映画で、真面目な映画ではない。

過剰な利己主義と自己愛。「少年」を武器にした13歳に、
大人が挑む強烈なな復讐劇でありました。

ナチュラルなふわふわ邦画にいい加減うんざりしてきてたので、
とても刺激的な時間でした。







1980-2000

2009-03-24 | 映画のこと

アナザーウェイ D機関情報ア・ホーマンス快盗ルビィガントレット
子猫物語ゴキブリたちの黄昏さよならジュピター少年ケニヤ
スウィートホーム竹取物語丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる
チェッカーズ in TANTANたぬき帝都大戦敦煌
ドン松五郎の生活&大冒険爆裂都市ACRIアンドロメディア
EAST MEETS WEST一杯のかけそばいつかギラギラする日
うみ・そら・さんごのいいつたえ河童カンバッククライシス2050
ケルベロス 地獄の番犬GONINSADA七人のおたく
シベリア超特急シンガポール・スリングZIPANGスワロウテイル
タスマニア物語天と地とパ★テ★オパラサイト・イヴ
ヒーローインタビューBEST GUY北京原人 Who are you?
ミスター・ベースボール水の旅人 侍KIDSヤマトタケル
RAMPO 奥山バージョンリメインズ 美しき勇者たち
REX 恐竜物語ワールド・アパートメント・ホラージュブナイル
リターナーMISTY ミスティ





TR2N

2009-03-14 | 映画のこと



ストレスの溜まる動画でありますがね、
まさか続編を観られる日がくるとはね。

何かのイベントで披露された予告編らしいのですが、
こんなの突然流されたら、僕だって鳥肌立てて大騒ぎしますよ。

ジェフ・ブリッジスのお顔も見えるし、
ダフトパンクが音楽を担当するなんてワクワク情報もあるし、
待ちますよ!

80年代映画&ファミコン世代の男ならば、
これにトキメかなかった奴はいないはず、なんだ。

バンザイ!



アディダスのトロン靴
欲しかったなぁ。。。



  1982


霧に震える

2009-01-24 | 映画のこと


スティーブン・キング(原作)
フランク・ダラボン(監督)

「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」と、
ズッコケ率の極めて高いキング原作映画を
見事にヒットさせているコンビの3作目。

原作はキング初期の傑作でありますが、
映画にすれば「ズッコケ」になる可能性の高さを
僕自身何年も前から感じておりました。

ダラボン演出は、実は苦手でありまして、
「グリーンマイル」は残念ながら僕には合わず。

原作は月一で単行本が発行されるという画期的なもので
ワクワク読んだのだけどもね。
ナンだかダラボンの語り口が肌に合わなかった。

で、この「ミスト」
予告編の「ダメ映画臭」に不安を感じつつ
苦手ダラボンさんってのもあり、あまり期待せずでしたが、

バッチリ裏切られました。

かなりの出来です。
この「トンデモ」ネタをよくぞここまで見せてくれました。
トンデモないモノを見せつつ、その中でパニックを起こす人々の姿を
ハリウッド枠で、よくぞこれを貫いた!と、
褒め称えたい展開で、とても魅力的に描いています。
良くも悪くもな人間の本質に迫ろうとしている。

この手の映画の感想は、
ふわっとした事しか書けないのですが、
とにかく興味のある方は観てみてくださいな。

恐怖と絶望の現実に打ちのめされ、
「霧の中には一体何があったのか。。。」と、
エンドロールが流れる中呆然としてしまう。
そんな映画でした。

観る時の精神状態には注意が必要ですので
お気をつけて。

ぐったり。





今日のトンデモ

2009-01-21 | 映画のこと


毎回何をしでかしてくれるか楽しみで仕方ない
M・ナイト・シャマランの新作「ハプニング」

不思議な監督です。

見事な安定感で突飛な話を描き、
実は毎回もの凄く身近で小さなテーマを描いています。

あまりにもな「突飛さ」で、厳しい評価もされてしまいますが、
僕はこの人の、意図的な裏切りや肩透かしの虜であります。

今回も、前半の惹き込みの巧さには脱帽。
あるところで、「おや?」と思わせてくれるのも相変わらず。
この「おや?」が、まさかの裏切り行為へと進んで行きます。

褒めているのか貶しているのか分からない。
そうなのです。
怒る人は怒ってしまうであろう展開と、物語との決着のつけ方。
トンデモであり、巧い映画人でもある不思議な人なのです。
TONDEMO映画の名作『サイン』を越える事は出来ないだろうけど。

「お前らシャマラン映画はつまらないって言うけどさぁ、あーだこーだ…」
と言っている味方を、次の作品ではばっちり裏切ったりもする。

シャマラン映画の醍醐味は、その辺の危うさでありまして
新作が出てしまえば、観ずにはいられないという中毒性が
一体どの辺にあるのかは、定かではありません。

予告編の「オモシロそう感」と「まさか○○じゃないよねぇ感」も、
毎回素晴らしいのであります。







この予告編観せといて、「アレ」が出てきちゃう衝撃ったらね。。。