俺達の涙

2007-02-25 | Weblog
俺たちは何時から「ただの自然」を見て
泣けるようになったのか。
先日、友人のサメジマ君とそんな話をしました。

NHKなどの良質なドキュメンタリー等を見てますと、
素朴な日本の里山の風景や、野生動物の姿、
そのただただ「自然」で何の思惑も無い姿に涙が出てきます。

「火垂るの墓」を見て流す涙とは種類が違うのです。
泣く為にあれを観るような輩には、絶対になってはいけません。
あんな不幸は、涙以前に苦しくて、何度も観れる訳がないのです。
ただ「涙を流したい」というだけで観れる神経を疑うよ。
作品に罪はありませんがね。

脱線。

で、20代前半では絶対に流れなかったあの『涙』
やっぱり後半から30代に入る頃からだろう。と。
いろいろと角が取れて「バランス」なんて事を
考える事が出来るようになってきてからの話でしょう。

喫煙所で、煙草をモクモクと吸いながら、
とんでもない恐ろしい毒を吐いてる僕等が、
お花畑で遊ぶ白熊の珍しい映像や
琵琶湖畔の田んぼで、蛙の目に映る花火や
草花に付いた朝露の美しさに涙を流すのだから面白い。

こんな話を横で聞いている20歳&24歳のヤング班は
「???」な感じでありました。

そりゃそうだ。



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ちょっと頼まれお絵描きが続いていて
モヤモヤとするものもありまして、
その反動か、一日家に篭って3つの絵を描きました。
何だか色数の少ない絵になりました。
心の色数だな。



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3 コメント

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「ウワツキ」 (ジン)
2007-02-26 18:52:20
いいね~好きな世界だわ~

あはは!>そりゃそうだ。

あたしは最近、小さい虫とかがテケテケ歩いてるのとか
見ると、なんだか涙してしまいます
「キミにとってこの1mは長い旅路だね」とか(笑)

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Unknown (サメジマミツル)
2007-02-26 19:44:57
そう、気が付いたら突然「生きている」ことに
泣けてしまうようになってたんですよねぇ。
若い頃には実感がない「死」というものを
潜在化で意識し始めた証拠なのかしら。

ただ「そこに生命がある」ということに
どれだけ奇跡的な感動が溢れているか。

ホント、普段紫煙を吐きながら
あらゆるものを毒づいている僕らと
同じ人格がそう思ってるって面白いよね。

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Unknown ()
2007-02-28 23:03:17
>ジンさん
ありがと~
ウワツイたって良いじゃない♪ってね。

小さい虫で涙。
それもなかなかですな!
ヤング共には絶対に解らない世界ですよ。
あとは想像力もあるんだろうね。
何かを見たり聞いて、何かを想うって事を
全くしない人達はタイタニックでも観ないと
泣けないんだよ。きっと。


>サメさま
三十数年も生きてれば、
それなりにいろいろ考えて悩んで感謝して、
少しは上っ面だけの人やモノなんかも見分けられる
ようになったりね。

自然は美しくて力強くてね、
その分、自分(人間)の弱さや
ちっぽけさを痛感させられたりね。

毒と煙吐いて、ウジウジ悩んで、自然に涙して、
それも素晴らしいじゃないか☆
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