去年の秋に企画し、じっくりと準備を進めてきたコンサートです。
どうぞよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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川崎優フルート作品の調べ
12月28日(土)13:30開演(13:00開場)
旧東京音楽学校奏楽堂(重要文化財)
東京都台東区上野公園8-43
全席自由 4000円 未就学児不可
フルート:白川真理 ピアノ:砂原 悟
《プログラム》
1. 通りゃんせ (『フルートで奏でるわらべうた』より)1975年
2.ずいずいずっころばし (『フルートで奏でるわらべうた』より)1975年
3.うた UTA-Vocalize Japanesque 1985年
4.うさぎ うさぎ (『フルートで奏でるわらべうた』より)1975年
5.忘れな草 Forget me not 2003年
6.ゆうやけ (『フルートで奏でるわらべうた』より) 1975年
7.君を慕いて Love you Dearly 2006年
8.かり (『フルートで奏でるわらべうた』より) 1975年
9.夢想 Reverie 2004年
・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・
10.フルートの為の二章 Fl.Solo 1973年
アンダンティーノ Andantino / レント Lento
11.祈りの曲 第4「祈り」 la preghiera Fl. Solo 2005年
12.ほたるこい (『フルートで奏でるわらべうた』より 1975年
13.かごめ かごめ (『フルートで奏でるわらべうた』より)1975年
14.3つの抒情的小品 1995年
ララバイ Lullaby / アリア Aria / セレナーデ Serenade
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(ご挨拶)
川崎優先生(1924-2018)の作品のみのプログラムを上野の旧東京音楽学校奏楽堂で演奏いたします。
コロナ禍は落ち着いたとはいえ、より混迷を極めている世界情勢と多発する自然災害。このような中で改めて音楽をやっていく意味を考え続けた数年間でした。
広島の爆心地から1.5キロの地点で被爆したにも関わらず、奇跡的に一命を取り留められた川崎先生の作品は、そのどれもが鎮魂と平和への願いに溢れています。
川崎作品は、この混迷の時代に最も必要な音楽の一つではないかと、今回のプログラムを編みました。
先生により新たな魅力と命が吹き込まれた『フルートで奏でるわらべうた』からは懐かしい様々なわらべうたを、そして歌心溢れるオリジナル作品の数々を、交互に配しました。
川崎先生とのご縁は今から約40年前、「茅笛の会ヨーロッパ演奏旅行」に参加させていただいた時から始まりました。
その後「アンサンブル・ムジカ・フィオーレ」、初めてのCD「SERENADE~flow~」のプロデュース、委嘱作品「夢想」、専門誌「ザ・フルート」(アルソ出版社)での連載(「古武術に学ぶフルート」)のご提案紹介と、大変お世話になりました。
また2000年から20年間、毎月レッスンに通わせていただいた恩師・植村泰一先生(1934-2022)は川崎先生の一番弟子であり多くの川崎先生の作品をレッスンしていただきました。
昨年、前期高齢者となり改めて第二の人生を考えた時、武術研究者・甲野善紀先生の
「今在る自分をどう直視できるか」という教えが頭をよぎりました。
第二のフルート人生は、川崎先生と植村先生への追悼と感謝を込めた、このコンサートでスタートしたいと思います。
ピアノは植村先生からの信頼も厚かった名手・砂原悟氏です。
会場となる旧東京音楽学校奏楽堂(重要文化財)は、日本で最初に出来た伝統と趣のある音楽ホールで、若き日の川崎先生も立たれたであろう舞台です。
チラシの背景は今年の瀬戸内海の初日の出で、母校・香川県立高松高等学校の後輩・太田秀幸氏によるものです。
レイアウトはフルーティスト・中田裕文氏によるものです。
川崎先生のお写真は2004年に委嘱作品に添えて贈ってくださったもので、ご遺族の承諾を得て掲載させていただきました。
師走の慌ただしい時期での開催となりますが、お聴きいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
白川真理
お問い合わせ・お申し込み karadatoongaku@gmail.com
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(追記)
折しも日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)にノーベル平和賞がもたらされました。
本当に素晴らしいことです。
ただ、それは、それだけ危機感が高まってきているということでもあるということで・・。