先月の音楽家講座の後からずっと観ている動画です。
フルートの構え方も、大きな影響を受けました。
「ソの字立ち」という言葉を初めて知ったのは20年前、稽古仲間に野口整体の資格を持っている方がいて、施術する時に有効な立ち方というので教えていただいた。でも、それはもうその時だけで、「へー、こんなに違うんですねえ」で終わっていた・・
それが鹿島神流由来のものであると知ったのが先月の音楽家講座の折。
遅ればせながら、国井善弥範士の写真や動画をネット検索して、見入っていました。
さらには、甲野先生のメルマガにあった踵の話。
そういえば、宮本武蔵も『五輪書』の中で踵は強く踏むべし、と言っている。
本当に、身体というのは不思議です。
昨年11月から「左右を協力させない」ということを盛んに仰っていた甲野先生。
それに伴って、私の奏法も大きく変化してきました。
とはいっても、5月までは、まだまだ過去のやり方を引きずっていた。
5月末に親不知を抜歯して、ロクに吹けない期間が約3か月。これが結果として以前のやり方や癖を振り落とすのためには良かったのだと思います。
以前はまだまだ身体表層のテンションを使って吹いていた。
それがなくなり、表面はむしろ緩めて、より内側が使えるようになってきた。
ここに至る最も大きな要因は魔女トレ・西園美彌先生に伝授していただいた身体の奥底と繋がる「触れ方」だと思う。あの経験がなければ、ここまで大きく変化することはできなかったと思います。
ということでまだまだ先はあるとの自覚はあるものの、以前よりは奥が使えるようになってきたというのが嬉しいです。
余談ではありますが、前回甲野先生に御教えいただいた、フルートを構える時の左手の取り扱い方は、そのまま椅子から相手を起す時の技として使えるということにも気付いた本日。
試した生徒さんもびっくり。
これは、「左右を協力させない」というお話から、この4月にも薄っすら気づいてはいて、稲毛音楽室でも試して驚かれていたものですが、それがさらに進化。
実感なく力が発揮される、という意味では体術も楽器演奏も同じってことで。
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