『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

手段と目的

2024-03-05 17:21:09 | 気付き
2月18日の音楽家講座特別企画の時の甲野先生との交流はいつにも増して、久々だったこともあり、より濃厚なものでした。

それ以来、考えていたのは「手段と目的」に関して。

よく恩師・植村泰一先生が注意するともなく、仰っていた。

「手段と目的はすぐに入れ替わっちゃうから気を付けていないとね。」

これは、母校の同窓会、東京玉翠会の企画運営の時にも感じたことだけれど、「簡素化」をモットーにやってきたけれど、あくまでもそれは「手段」であって、目的は「持続可能な東京玉翠会」にすること。簡素化はそのための手段にすぎない。

一歩引いて俯瞰することの出来る同窓会運営では、そんなことはすぐにわかるのに、本業であるフルートでは中々そうはいかない。

もうとうに還暦も過ぎ、半世紀以上もやってきているというのに、未だに「良い音だしたい」「上手くなりたい」がすぐ目的になってしまう。

じゃあ、そもそも目的は何?と改めて自身に問うと、これまたよくわからない。

強いていえば、「楽しく生きるため」かも。

この自分にとっての「楽しく」をどこまで掘り下げていけるか、ということになるのではないかしら。

とかいいつつ、先日も大きな変化があったので忘備録。

レッスンの時に口走っていたもので、やはり生徒さんを教えるというのは有難い。
「自分のことはわからなくても、人のことはよくわかるからねえ」とこれまた師匠はよく仰っていた。

それまでは、ハミングみたいに、鼻裏を通して、と言っていたのだけれど、今は

「脳に突き刺して!」

と言っている。


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