『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

中島章夫先生 生誕70周年記念 9月1日(日)

2024-09-05 22:40:49 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
猛暑だった8月は仕事以外の外出は全て控えていて、引きこもっていました。

9月になってもまだ暑さは続いてはいるものの、夜などは、涼しい秋の風が吹くようになりました。

仕事以外のお出かけが急に増えました。

1日は甲野先生の門人で兄弟子の中島さんの70歳記念の集い。

中島さんがいらして、色々と教えてくださったからこそ、甲野先生とのご縁もこうして続いていると思います。
いわば大恩人。

このミクシーも中島さんのお誘いで入り、良い交流と、文章修行の場となりました。
コロナ禍以降はずっと不義理してしまいましたが、全くお変わりなく、むしろ若返っておいででした。

お洒落な都内のキッチンスペースを借りてのとても家庭的な集いでした。
実行委員会の皆様による手作りの美味しいお料理と差し入れのお酒、どれもとても美味しかったです。

中島さんと甲野先生との対談もあり、若き日の御二人のエピソードやためになるお話に聞き入りました。

2003年、つまり今から21年前に甲野先生と出会った時に一緒に稽古をした仲間の方達も沢山いらしていて、まるで同窓会みたいで懐かしかったです。

中島さんへのサプライズでハッピーバースデーを歌うお手伝いをフルートで。

せっかくなら、その前に15分のミニライブをというご依頼を数日前にいただき、快諾したものの、はて、何をやろう?と、急遽テレマンのファンタジー12番、水月、そしてアンコールにムーンリバーを。

新たな口腔内の気付きもあり、ずっと絶好調だったので、何の憂いもなくケースから出してサッと吹き始めたものの、なにかしら違和感が。

それは多分、久々に会ったお稽古仲間、そして初めてお会いする沢山の方達に、いいとこ見せようとした報いで、結構な緊張状態が久々に襲ってきてしまいました。
天井が低い狭い場で、響きの感覚が馴染んでいなかったというのもあるけれど、それだけじゃない。
といっても、昔のようにボロボロになる訳ではなく、まあ吹けてはいるんだけど、心が硬くなっているのは、特にこの集団では誰からもお見通しという感じで。

考えてみれば、事前にうっかりビールも1本飲んでいたし、身体の専門家ばかりで、特に私の演奏を聴きたくて集まっている訳ではない方達に聞かせるのは難しいなあ、とうっかり思ってしまっていたり、とモロモロあるのですが、ちょっと近年にないガックリ感・・_| ̄|○

とはいえ、良い経験をさせていただきました。

色んな欲、意欲が邪魔するのだなあ・・とこれはもう本当に人間を磨かねばいけないのかもしれません。

それでも、響き、曲、音色を褒めてくださる方も多々いらして、みな優しい。

門人のお一人からは、浮きがかかっているけれど、重心は丹田のあたりにあって、勝手に音が出て行く感じがして素晴らしかった、という武術関係者ならではの感想をいただきました。

そして、富山からいらしていた謎の整体師の方からも不思議な予言のようなご助言をいただいたり、もう、なんせお客様が皆、普通じゃない。

後片付けの後は、甲野先生を囲んでの稽古会のように。
出来立てホヤホヤの技はかつてない重さでズドンと腹にきました。

さらに私の右肩の弱点を指摘された門人のお一人からは逆手抜刀をお教えいただく。

「え?白川さん、これ、教わってなかったんですか?」
「はい。もう普通のものだけで精一杯で。それに大きな効果もあったので、ずっとそれでやってきました・・」

この逆手抜刀というのがあるのは知っていたし、甲野先生も時折やっていらしたような記憶もあるけれど、これを使おうという発想は微塵もなかった。

意識に上っていなかったのだ。

でも、先生が時折、杖を大切に抱きかかえるように両腕でクルクルと巻き込んでいた姿は印象的で、これをチェロ、ピアノ、ヴァイオリンなどの方々に御教えして、とても喜んでいただけたことがある。もう10年くらい前か。そして自分でもやっていた。でも楽器演奏の前のウォーミングアップ的な使い方だった。
腕が腰、背中と繋がるやり方だ。

それが丁度持ってきていた長傘を使って、この逆さ抜刀による構えの検証を二人でやっていて、この杖との共通点がハッキリし、構え方にも使えるように!

いやはや、なるほどね、なんてやっていたら、いつの間にか甲野先生がやってきて、長傘を取って、「こんな感じですね!」

あまりに早すぎて、ステージでこれをやったら演奏前にお客様は驚かれるだろうから、実用的ではないにしても、美しい動きでした。

長年右の肩には苦労してきていたのだけれど、このやり方で、かなりの滞りがなくなりました。
他にも書ききれない良い情報がワンサカ。

先生のメルマガ読者も沢山で、今回の私の気付きへの質問も多々あり、多くの方と話し込み意見交換し感謝もされたけれど、良いものを沢山いただきました。

途中まで電車が一緒だったこの企画の首謀者のお一人で、先生との共著も2冊ある方条 遼雨さん。

ホームで話していて、フト思い出して足元を見ると、やはり裸足。

常に裸足で歩いているので、よく職質される、と甲野先生から聞いていたけれど、それまで裸足とは全く気付かなかった。

最近は職質も何故かあまりされなくなったとのことで、多分それくらい自然に裸足が馴染んできたということなのかもしれません。

「彼の足の裏は猫の肉球みたいに柔らかいんですよ」と甲野先生が仰っていたのを思い出したのは別れたあと。今度は見せてもらおう・・

と、久々に武術関係の皆様と交流し、興奮さめやらず、この日は中々寝付くことが出来ませんでした。

皆さま、本当に楽しかったです。
ありがとうございました!

中島さんと



ニコニコの甲野先生





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