里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

奥の細道でキョンとの遭遇 おまけは4本脚のツマグロヒョウモン

2021-07-19 | 小動物・虫・魚 & more
 
いつものようにかみさんと奥の細道を散策していると、前方にキョンを発見! それも2匹!

でも向こうが先に私たちを見つけたようで、カメラを構える暇もなくあっという間に逃げられてしまいました。

「いまの、キョンだったよな?」なんて話しているところへさらにもう1匹キョンがやって来ました、それも楽しそうに。

まさかキョンが3匹もいるなんて考えてもいなかったので、ピント合わせも間に合わないままシャッターを切っていました。

「るんるん、仲間とお散歩楽しいな〜♪ あれぇ〜、みんなはどこに行っちゃったのかな〜?」

#1










「おや、前に何かいる?」

#2










「あれって、もしかしてニンゲン?」

#3










「右目でよく見たら、やっぱりニンゲンだー!」

#4










「やべぇー、逃げなきゃ!}

#5










大慌てで、回れ左! 踵を返して逃げ出しました。

#6










逃げるときも耳だけはしっかり私たちの方に向けていました。

ところでキョンからは最高級のセーム皮がとれるそうです。カメラや管楽器をやる人はご存じと思いますが、

このセーム皮は非常に手触りのいい皮ですね。私も学生時代、サックスやトランペット、フルートなんかを

やっていましたので、セーム皮の手触りの良さは今でもよく覚えています。

そんなこともあるので一度は生きたキョンの身体を触ってみたい、なんて思ったりもしています。

#7










裏が白いしっぽを立てて逃げて行きます。聞いた話ですがシカはみんな、しっぽの裏やお尻に白い毛を持っていて、

仲間に危険を知らせるために、逃げるときにこんな風にその白さを目立たせるのだそうです。

#8










ちなみにこの子は女の子ですね。

単独行動を旨とするキョンが3匹もいたということは親子連れだったのでしょうか? もしかしたらこのノー天気な女の子は

末娘だったのかも。

#9










この子も仲間が逃げ込んだ藪の方へと逃げて行きます。

#10










すたこらさっさと一目散!

#11










やっとの思いで藪のところまでたどりつきました。

#12










そして藪の中へとジャーンプ! ここまで来たらひと安心、と、きっと本人も思ったことでしょうね。

#13










ガサゴソと藪をかき分けて逃げて行ってしまいました。

このあたりでは何度かキョンを見かけていますので、おそらくこの近くに彼らの塒(ねぐら)があるんでしょうね。

#14















<<おまけ>>

今日のおまけはツマグロヒョウモン♂です。

もう何度か書いていますが、タテハチョウの仲間は4本脚です。昆虫はみんな6本脚で、それが昆虫を定義する

条件のひとつになっています。でもこの蝶は4歩脚、おもしろいですね。

でもこの蝶も昆虫ですから本当は6本脚なんです。一番前の2対の脚が退化して短くなり、胸の前にたたまれて

いるんです。この写真でもよく見るとたたまれた脚が確認できます。

最初にこの話を五島にお住まいのブログ仲間のmoonさんに教えて頂いたときにはとてもビックリしたものでした。

生き物の世界にはまだまだ知らないことがいっぱいあって、非常に興味深いと思います。

#15










そのツマグロヒョウモンがちょっと翅を開いて陽の光を招き入れると、また違った模様が浮かび上がってきました。

紫外線領域まで見える蝶にとっては、どんな美しい模様に見えているんでしょう?

#16




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 


14 コメント

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Unknown (おかパン)
2021-07-19 17:02:56
私たちが子供の頃は、
キョンという動物の存在など全く知らなかったです。
もともとは日本に居なかった動物なんですね~。
房総半島と伊豆諸島と限定的に繁殖している動物なんですね。
もちろん私は出会ったことは無いです。

ピントを合わせる間もなく撮ったとはいえ、
いい感じで撮れてますよ。
しろねこ仙人さんも慌てたとは思いますが、
キョンも慌てた雰囲気がとてもよく撮れていて。びっくりしました。
きっとほんの十数秒の遭遇だったと思います。
後で、「何だったんだ~」とお互いドキドキしたのでしょうね(⌒∇⌒)。

前回は飼われているヤギさん、
今回は野生のキョンと、
偶蹄類繋がりですね~。

さすがに与論にはこんな大型の野生動物は居ないですけど、
沖縄の慶良間諸島には、ケラマジカというのがいるそうです。
元々は鹿児島から鹿を持ち込んで離したらしいですが、
固有の進化(?)をしたらしく、
今やケラマジカという絶滅危惧種らしいです。
そのシカもおしりは白いらしく、
それがシカを愛らしい生き物と感じさせるのでしょうね~。

ツマグロヒョウモンは、こちらでも見ることができる蝶です。
今年の初夏、この幼虫がなぜか家の床に居てびっくりしました。
猫が外からくっつけてきたのかな?

ところでこの蝶の顔がとても特徴的な気がするのです。
目と目の間(眉間の部分?)の先端がとがっているんですよね。
それがなんだか蝶っぽくないというか・・・・
オオスカシバとかホウジャクなどに似ている気がするんです。
別に否定的に言っているわけではないんですよ。
蝶の頭はもっとツルっとした印象があったものなので。
こうやって鱗粉(ですかね?)にフサフサおおわれて尖っていると、
かわいいな~と思ってしまったんです。

蛾もニンゲンが蛾と呼んでいるだけで、
基本的には蝶なんですものね。


そうだ、前回のヤギさんのブログのコメントを読ませていただいたところ、
ひめねずみさんが与論を認識してくださったようなので、
どうぞお気軽にブログに遊びに来てくださいとお伝えください。
すみません、ひめねずみさんのブログが見当たらないので、
この場をお借りしました。<m(__)m>
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<<おかパンさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-07-20 06:58:29
 
おかパンさんが子供ころ、山上たつひこのマンガで「がきデカ」が
ありました。こまわりくんという警官の格好をした小学生が主人公
でした。そのマンガの中によく八丈島のキョンという動物が
出てきていましたが・・・
おかパンさんはまだ子供だったでしょうから覚えていないかも、
ですね。

キョンには時々出会っていましたので、私の方はそれほど
驚きはしませんでしたが、キョンの方はずいぶんビックリした
ことでしょうね。慌てて逃げて行きましたもんね。
ピント合わせが間に合わなかったことは残念でしたが、おもしろい
画像にはなりましたね。

今回の写真には偶蹄類のキョンの足もバッチリ写っていますね。
偶蹄類だということがよく分かる写真になりました。

ケラマジカという名前は聞いたことがあります。あれは鹿児島から
持ち込まれたものだったんですね。

眉間の部分が尖った蝶は珍しいですか?
実はすごい蝶がいるんですよ。その名はテングチョウ、こちらです。
https://blog.goo.ne.jp/pippi-koo-miiko03/e/859c11a0c658bb0bc152575ed01bbec3
覗いてみて下さい。

蛾も蝶も同じ仲間ですよね。どちらかというと蛾の中に蝶が
いる感じでしょうか? どちらも同じ穴のムジナということに
なりますね。

ひめねずみさんも近いうち、おかパンさんのコメントを読むと
思いますので、いずれおかパンさんのブログを訪問されるのでは
ないでしょうか? おふたりの間でも交流が始まると楽しい
でしょうね。
 
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キョン (赤い風車)
2021-07-20 07:53:08
我が家の傍にもキョンがなんども代替わりしながら、居ついていて、最初のうちは人の姿が見えるとすぐに逃げていたんですけど、この数年、間合いが十分だと見るとこっちを観察しています。私やチビ太がなめられちゃったんでしょうか。私のブログにも書いてましたけど、つい先日、可愛い三頭のメスのキョンが私の車の周りでしげしげと検査しておりました。結果はたぶん、、、国産のそれも軽じゃない、、、乗せてやるって言われてもお断りだわ~なんてことだったんじゃないかと。
ずいぶん前に、キョンの声を「犬のような声」って書かれていたのを見たことが合って、そんな声聞いたことないななんて思っておりましたけど、珍しく仲間が集まっているときに、危険を知らせるときに「ゴッホ、ゴッホ」というような声をだすようです。ただ番や子供は別として、あまり仲間で集まることは見ないのでその声は聞くことは稀ですけど。
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私も何度か (さなえ)
2021-07-20 07:59:04
キョンを見ましたけどみんな単独でしたよ。
3匹も一緒にいたなんて驚きですね。
キョンにもいろんな性格がいるのでしょうね。この子みたいに好奇心が旺盛だと私たちも楽しめますわ?
いいえ困る方も多いので言わないことにしましょう。
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<<赤い風車さんへ>> (しろねこ仙人)
2021-07-20 11:57:57
 
キョンも赤い風車さんとご近所づきあいをするようになって
ずいぶん親しくなってきたのではないでしょうか?
車のことも高性能の日本製だわ♪ しかも燃費のいい軽よ、
環境にも配慮しているステキな人ね♪
きっとそんな風に言ってると思いますよ。

いつもは単独行動をするキョンですが、ネコのようにキョン会議を
するために時々集まることがあるのかも知れませんね。

「ゴッホ、ゴッホ」という警戒音は私も聞いてみたいですね。
 
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<<さなえさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-07-20 12:02:32
 
キョンは普通は単独行動が基本ですね。私も3匹まとめては
今回が初めてでした。親子だったのかも知れません。

この子は好奇心旺盛というよりはボーッと生きている種類の
キョンではないでしょうか? チコちゃんに叱られるタイプの
子だと思いますよ。
 
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Unknown (ひめねずみ)
2021-07-20 16:56:55
3匹のキョンさんたちと遭遇されたんですね。お散歩道でバッタリとは
ビックリですね!!
お母さんとお姉ちゃんの後についてボーッと歩いていたんでしょうか??
私もきっと仲間です(*_*;
キョンはニホンジカより一回り小さいのでしたっけ?
ニンゲンを見たらビックリしちゃいますね~~~
大繫殖して大変なのだと思いますが、出会った方たちは楽しそうですね(^^♪
キョンたちもほっとしていることでしょう。。。

つい最近、わりと近所で、キツネを見ました。広々した野原の中を
走り去っていきました。

ツマグロヒョウモン、きれいで可愛らしい蝶ですね。
moonさんやしろねこ仙人さんに何度か見せていただき、実際には
見たことがないのに身近に感じます♡

あらあら、与論島のおかパンさんが少しでも気にかけて下さったとは
嬉しいです♪
鳥さんとか猫さんとか何度か見せていただきました。
今度ゆっくり訪問させていただこうと思っております<m(__)m>

梅雨が明けた途端、どっと暑さが押し寄せてきた感じですね☀
熱中にもコロナにもお気をつけてお過ごしくださいね。
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<<ひめねずみさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-07-21 07:35:16
 
今までにもキョンとは何度か出会ってきましたが、一度に3匹は
初めてのことでした。こんなに立て続けにぞろぞろ出てくるのには
ちょっとビックリポンだったかも。

キョンはニホンジカよりもかなり小さいですね。でも鳴き声が
かなり悲惨でまったく風情がありません。

彼らはもともと檻の中にいた連中の子孫ですが、ある日突然
野に放たれてしまったんですね。困ったものです。

ほほう、キツネに出会いましたか? おもしろい経験を
しましたね。私も札幌では時々野生のキタキツネに出会ったり
したことがありました。いまは奥の細道でタヌキに出会うことが
あったりします。

ツマグロヒョウモンを始め蝶々はみんなきれいですよね。
自然の芸術だと思います。

ひめねずみさんは今までにもおかパンさんのブログを訪問して
いましたよね。いずれコメントしてみるのも楽しいかも
知れませんね。

梅雨が明けた途端のもの凄い暑さですね。かなりまいってます。
それでも私たち夫婦は6月中に2回のワクチン接種を済ますことが
できましたので、ずいぶん安心感が増しました。
ひめねずみさんたちもお気をつけてお過ごし下さい。
 
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ありがとうございます (おかパン)
2021-07-23 21:18:26
コメント下さりありがとうございます~。
色々と興味深いことの考察など、コメントしてくださり、うれしいです。
ワクワクしますね!

ところで、まずはお知らせすることが。
ひめねずみさんがブログに遊びに来てくださいました!
私の方も、ひめねずみさんのブログに遊びに行くことができました。
しろねこ仙人さんのブログがきっかけですので、
感謝申し上げます。ありがとうございました。
ひめねずみさんはしろねこ仙人さんと同じように、
身近な小さな生き物に対する観察力や愛がありますね。
私は昆虫などには精通していませんので、
お二人から勉強させていただきたいと思います。

さて、他にも書きたいことがいくつも。
長くなりそうですよ~笑。

アカショウビンが激突死してしまったことが書かれてましたね。
今まであちこちでそういう現象を聞く機会があって、
ショウビン類はよく激突するようですね。
私はある年、ヤマショウビンが道端で、
ガードレールにぶつかって息絶えているのを発見しました。
しろねこ仙人さんと同じで、
死んでいたからこそ、ヤマショウビンがこの島を通過していたということを知ったのです。
ぜひ生きているところを見たいものですよね。

さて、長くなるので最後の話題を。
最近奄美大島で撮られたジャコウアゲハの蛹の写真を見ました。
とても装飾的できれいでした。
幼虫の時はまるでナマコのようで、
蛹になるとまるでウミウシのようですね。
私は実物を見たことがないんですが、
しろねこ仙人さんは見たことがあるのでしょうね!
こちらでは成虫のジャコウアゲハが居るはずなのですが、
以前話題にしたベニモンアゲハも似ていて、区別できたことが無いんですよ。
これから気をつけて見てみようと思います。

テングチョウに関して教えていただきありがとうございます!
パルピ器官というんですね。与論語のパピル(蝶)みたいですね笑。
色々知ることが増えて、
ノートに書き込みが増えていってます。
これからも楽しみです~。

ではここまで~。
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<<おかパンさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-07-24 07:16:07
 
おおー、ひめねずみさんとの交流が始まりましたか。それはとっても
ステキなことだと思います。彼女はおっしゃるように自然観察力に
優れていて、洞察力もすばらしい方です。そして芸術的なセンスも
抜群の方なので、その方面にも今後接することができると思います。
楽しみにしていて下さい。

そしてもうひとつ、彼女もおかパンさんと同じくネコを多頭飼い
している方で、ネコに対する愛情も深い方です。今後ネコの話題でも
盛り上がっていけるのではないでしょうか?

ほほう、ヤマショウビンはその存在すら知りませんでした。きれいな
鳥ですねー。やっぱり日本は広い! ガードレールに衝突して
いましたか? そんなことがあるんですね。

じつは以前うちのガラス窓にもシジュウカラがぶつかったことが
ありました。
私の目の前で起こったことでしたが、そのときは一時的に気絶した
だけで、すぐに起き上がって逃げて行きました。けっこう間抜けな
鳥も多いようですね。

ジャコウアゲハの幼虫やサナギを見ましたか? 実はこのサナギの
ことはお菊虫という名前で呼ばれているんですよ。女性が後ろ手で
縛られているように見える姿が皿屋敷のお菊を連想するためだとか。
実は私はまだ見たことがなくて、なんとか見つけて写真に撮りたいと
思っていることろなんです。

ベニモンアゲハとジャコウアゲハが一緒にいるところでは、その区別は
難しいかも知れませんね。私もベニモンアゲハを見てみたいです。

テングチョウはちょっと特殊な器官を持っていますね。いろんな蝶が
いるものですね。与論語ではパピルといいますか? むかしパピヨン
という映画がありましたが、それに通じる言葉のような気がしました。

また楽しいコメントをお持ちしています。
 
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