里山に咲く山野草の花たち、前回からの続きです。
<サンキライ(サルトリイバラ)>
大きく丸っこい葉っぱが特徴的ですが、小さな花たちにもガラスのようなきらめきがあって大好きな山野草のひとつです。
#1
ご覧のように茎にかなり鋭い棘があるので、触る時には注意が必要です。この棘に猿が絡まって動けなくなるから
サルトリイバラという別名がついたという話があってこの名前が・・・ あくまでも話ですが。
#2
<アケビ>
アケビ類は雌雄同株の山野草ですが、ご覧のようにアケビの雄花と雌花では色と大きさに明確な違いが
ありますね。
#3
<ミツバアケビ>
ミツバアケビは花の色が濃くて、陽の光がよく似合う花ですね。
#4
さらには逆光の中でその美しさはより一層輝いて見えます。葉っぱの大きさもアケビやゴヨウアケビに比べて
大きいことも特徴のひとつだと思います。
#5
<キランソウ(地獄の釜の蓋)>
ロゼッタ状に広がって咲くその姿から地獄の釜の蓋という別名があります。もともとが薬効の高い植物なので、
地獄の釜に蓋をするようによく効くという意味がベースにあるがゆえの名前なんですね。
咲いているのを見つけると嬉しくなる、存在感のある山野草のひとつです。
#6
<モミジイチゴ>
5枚花弁の可愛らしい花を咲かせる野苺です。6月には大きな黄色い実が成ります。甘くて美味しい実です。
#7
<キイチゴ>
いわゆる木苺ですね。赤い甘酸っぱい実が成ります。
#8
<ハコベ>
春の七草のひとつですね。小さくて目立たない花ですが、よく見てみると可愛らしい花なんですよね。
#9
こちらは花弁が2枚ずつ重なっているように見えますが、これも同じハコベの仲間なんでしょうね。上と同じ種の
個体差なのかな?
#10
さらには、こちらの萼には毛がありません。私にはそのへんの区別がよくわかりませんが、ハコベにもいろんな種類が
あるそうです。でもどの花もみんな清楚で可愛らしいですね。
#11
<オランダミミナグサ>
ハコベによく似たこちらの花はオランダミミナグサです。その名の通りヨーロッパ原産だそうです。
いってみればほとんど雑草ですが、じっくり眺めてみる価値がありそうな花ではないでしょうか?
#12
<ウラシマソウ>
マムシグサと同じサトイモ科の植物ですが、葉っぱと花は別の茎に分かれています。細長い”釣り竿”を持って
いるところからこの名前がありますね。出始めの子供浦島太郎は釣り竿を伸ばすためにか、まっすぐ上を向いて
います。
#13
大人浦島太郎になると、きちんと前を向いて葉っぱを日傘がわりにして静かに佇むようになります。
#14
堂々たる面構えをしていますね。性転換をする植物だそうで、キノコバエが受粉の手伝いをするのだそうです。
でも雌花に授粉したキノコバエは、結局雌花から出ることができずに死んでしまうのだとか。見かけの通り
恐ろしいやつのようです。
#15
<ムラサキケマン>
北海道でよく見られるエゾエンゴサクに似た花をつけますが、エゾエンゴサクが食べられるのに対しムラサキケマンは
有毒です。ウスバシロチョウの幼虫がこの草の葉を食べて毒を持つことはわりと知られた話のようです。
#16
<タラノキ>
食べられる山菜の王者としてタラの芽は有名ですね。まったくえぐみがなくて美味しいことが王者たる所以でしょうね。
この芽は食べるにはちょっとだけ育ちすぎましたかね。ずいぶん昔にはうちの庭にも植えてありました。いろんな食べ方を
してみましたが、やっぱり天ぷらが抜群に美味しかったですね。春を満喫する味だったような気がします。今は無くなって
しまったので余計にそんなことを思うのかも・・・
#17
<モミジ>
緑の葉っぱとは対照的な真っ赤な花をつけます。春の紅葉といった感があります。紅花の中から覗く白い雄蕊が
ちょっとしたアクセントになっていますね。
#18
<ニリンソウ>
里山の野に群生して咲く花です。若葉は山菜として食用になるそうですが(田舎に住んでいる割には山菜を積極的に
食べる勇気がないのがいまいち残念ではありますが・・・)、この葉っぱはトリカブトによく似ていますので
注意が必要です。
#19
蕾はピンク色をしていますが咲くと真っ白になる花も多くあります。今回は両方の写真とも、ピンク色が残っている
花を狙って撮ってみました。
#20
<オトメツバキ>
冬にも一度おまけとしてこの花を載せましたが、今が本当の花の盛りになります。この花、中心の白さにも目を奪われて
しまいました。
#21
^ ^
○o。。。 ミ・。・ミ 。。。o○
こちらで色々なお花を見るとどうしてこんなにも色々な種類の植物を神様はどうやって変化をつけ作ったのだろう?
頭がゴチャゴチャになり大変だったろうなぁ〜って思わずにはいられません。
そして私は人生で数種類しかちゃんと見ていない事につくづく情けないです。
そして今、たとえば図鑑で調べて名前がわかっても特徴などは全くわからず、しろねこ仙人さんは凄いなぁ〜って!
今日の花たちの名前は参考になりますね。
そしてネーミングの面白さ、誰がつけたんでしょうね。時にはその語源が書いてあることもあり楽しめますね。
コメントありがとうございます。
ま、神様は万能ですからね。簡単にちょいちょいとたくさんの種類の植物を
作ってしまったのではないでしょうか?
人によって興味のありどころは様々ですから、なかなか何でもかんでも
知っている人というのはそんなにはいないと思います。あまり気にしなくても
いいのではありませんか?
私の場合は写真を撮るようになってから山野草のことや野鳥のことを少しずつ
知るようになってきました。
私の写真を見て楽しんでいただけると嬉しく思います。
被写体の名前を知ることはカメラマンにとっては楽しい作業ではないでしょうか?
少しずつ覚えていけばいいのではないかと思っています。
花の名前づけでは牧野富太郎博士が有名ですね。ワルナスビとかハキダメギク、
イヌノフグリなんかは彼が名付けた名前ですね。さらには亡き妻の名前をつけた
スエコザサなんていうものもあるそうですよ。
しろねこ仙人さんのブログの春の山野草が今年も沢山見られて嬉しいです♪
サンキライの名前が気になって調べたことがありますが、ややこしい謂れが
あるんですね。
サルトリイバラの方が覚えやすいです。
アケビの紫色が色が濃くてきれいですね。うちのは薄い色合いです。
ミツバアケビの花が大好きです(^^♪
うちのミツバアケビは普通のアケビのすごい繁殖力の中で、ほとんど
勢力を伸ばさずに毎年同じくらいの花数を保って実も付けます。
そんな控えめなところも魅力かもしれません。
「地獄の釜の蓋」って名前がインパクトありますね。野山に行った時には
足元をよく見ながら歩きたいと思います。
ウラシマソウも面白いですね。性転換をするのも面白いです。
子どもの頃から釣り竿を持っているんですね~。
マムシグサはよく見ますが、ウラシマソウはほとんど見たことがありません。
うちの庭のムラサキケマンがいつの間にかエンドウ豆みたいな実を
つけています。実はとても可愛らしいですよ。
有毒だったとは知りませんでした。
もみじの真っ赤な花も可愛いですね。
プロペラのような実がつくのも面白いですよね。
ニリンソウも素敵ですね。ピンク色が残っているのもますます素敵です♡
オトメツバキが花盛りなんですね~。
沢山の花びらをバランスよく美しく、色合いよく咲かせる
植物の能力ってすごいと思います!
次の次の朝ドラは植物学者の牧野富太郎博士がモデルですね。
ちょっと楽しみです!
春の山野草を見せていただき、ほっこりしました♪
サンキライの名前の由来は色々あってよく分かりませんね。サルトリイバラの方が
いくらか分かりやすいかも知れなせん。真偽の程にはいささか怪しいものが
ありますが。
頂いたアケビは順調に成長しています。植えてしばらくした頃、先端が風で
折れてしまい、脇芽も出てこないのでもうだめかなーと心配していたのですが、
今年になって脇芽がぐんぐん成長し始めました。ほっと一安心です。
まだまだ花が咲くまではいきませんが。
地獄の釜の蓋は形が面白いと思います。楽しみながら探してみてください。
こちらでもマムシグサがどこにでもあるのに対して、ウラシマソウはほんの
一部の場所にしか生えていませんね。かなり珍しい植物なんだと思います。
ムラサキケマンの実は私はまだ見たことがありません。探してみたいと思います。
モミジの実のプロペラでは子供の頃遊んだ記憶があります。面白い仕組みですよね。
人間がベルヌーイの定理がどうだこうだと悩んでいるよりも遥か昔から、簡単に
タネを空に飛ばしていたんですから大したものだと思います。
ニリンソウも好きな花なので、花の時期になると咲いている場所に行っては
毎年写真を撮ってしまいます。
オトメツバキは抜群の美人さんですね。こちらも毎年同じ木に花を見に行きます。
美人薄明ではありますが・・・
牧野富太郎博士の朝ドラは次の次なんですね。神木隆之介が演じるとか。
楽しみですね。
そういえば元々アジサイは日本原産で、シーボルトがヨーロッパに伝えた話は
有名ですが、シーボルトはアジサイの学名の最後に「オタクサ」という言葉を
入れたんですね。牧野富太郎博士はこのオタクサってなんだろうと色々調べた
そうです。シーボルトが活躍した長崎あたりの方言かもとも思ったそうですが、
結局日本での奥さんのお滝さん(楠本滝)の名前だったという事実に行き着きます。
博士は遊女の名前を学名に付けるとは何事だと怒ったという話が伝わっています。
シーボルトとお滝さんの娘がオランダおいね、女性で初めての西洋医学を学んだ
女医さんとして有名ですね。
長くなってしまいましたが、どんな朝ドラになるか楽しみです。
私用でコメントが数日後になりそうです。
すみませんが、また後で訪問しますね。
m(_ _)m
忙しい時は無理せずそちらに専念してください。
こちらは手抜きののんびりブログですから、簡単には更新しませんので
大丈夫ですよ。
やっとたどり着きました~。
家を留守にすると、色々雑用がたまってしまうものですね。
仕事も今日、終わらせました。
さて、自分のことはさておき、
今回は野の花スペシャルてんこ盛り盛り~の回ですね。
いっぺんにコメントができないので、
気になったものに焦点を当てて、
数回に分けてコメントしますね。
まずは、サンキライ!
この植物の亜種である、サツマサンキライが島では自生していて、
あっちこっち絡みついて生えています。
フラワーアレンジメントが好きな友人が、
「これって、本州の赤い実が付くサンキライと同じかな~?」
なんて雑談していたことがあります。
でも同じじゃなかったです。
サツマサンキライの花は、本州のサンキライの花よりもっと地味ですし、
実は赤くないです。
しかし、刺はサンキライより少なくて、
そんなにトゲトゲしたイメージが無いんですよ。
そして、サンキライといえば、
サンキラモチ(又はサンキライモチ)という食べ物があるそうなんです!
私は見たことも食べたことも無いんですが、
西日本のかしわもちのような存在で、
サンキライの葉っぱで白いお餅(地方により様々)が包まれているものらしいのです。
どうも、西日本では、子供のころから食べられている故郷懐かしい和菓子だそうで、
ネットで色々出てきます。
しろねこ仙人さんは、見たこと、食べたことおありですか?
ちなみにこちらの島々ではサンキライの葉を使ったお菓子はありません。
代わりに、サネン(月桃(げっとう))の葉に包んだヨモギ餅(ヨモギの葉をめっちゃ入れ過ぎて黒っぽい深緑色)の「プチムッチャー」というのがありますよ。
あんこなどは入らず、甘い味の緑のべたべたした餅です。
サネンの独特な香りがいいんですよね。
サネンは南方のハーブのようなものです。
サンキライについてはここまで。
さて、しろねこ仙人さんは、朝のドラマをご覧になっていたり、
NHKさんの番組を他にもいろいろチェックされているようなので、
これも知ってらっしゃるかな~?
「0655」(ゼロロクゴーゴー)という5分間の番組です。午前6時55分からの放送です(私はいつも見逃し配信で、まとめて一週間分見ますが・・・)
その番組で、猫の歌とか、犬の歌とかが流れて、それが脱力系で気に入ってます。
ご覧になったことあるかな~?猫さん出てるからね~・・・と思ったので、
書いてみました。
それでは、コメントその1はここまで~。
ではまた~。
ようこそ、いらっしゃいませ ٩( ᐛ )و
いつも忙しい中のコメント、ありがとうございます。
サツマサンキライという植物があるんですね。ちょっとググってみました。
なるほど、葉っぱはよく似ているようですが、花の感じも違うようですし
棘も小さいんですね。
フラワーアレンジメント、私は全くやりませんが素敵な趣味ですよね。
女性の方でしょうか? お上品な方のような気がしました。
サンキライモチ、私は見たことも食べたこともないんですが、数年前にサンキライをこのブログに載せた時、福江島の
moonさんが「サンキライの葉っぱは、柏餅の葉っぱなどに使われているので、
毒性はないのでしょうね。懐かしく思い出しました」というコメントを頂いた
ことがあります。西日本で食べられているという話に納得しました。
お話のサネンも初めてなので調べてみました。花は南方系のような感じが
しますね。そしてかなり強烈なハーブのようなんですね。さすがは南方系と
いう感じがしました。どんな香りがするんでしょう?
午前6時55分ですか? 普通はまだその時間は寝ているんですよ。
ネコの歌、イヌの歌、面白そうですね。私も見逃し配信で見てみたいと思います。
見逃し配信の登録から始めなければなりませんが・・・
それではコメントその2を楽しみにお待ちしております。