しばらくぶりの投稿になってしまいました。
在原業平の有名な歌にこんなのがありますね。
世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
「のどけからまし」の「まし」は「なかりせば」を受ける反語助詞ですから、タイトルのように「のどけからまし」だけを
独立させてしまったら意味をなさなくなるのは分かっていますが、ま、春だし、細かいことは気にしない気にしない。
ということで、今回は春の里山に咲く山野草の花たちです。
<クロモジ>
春を感じさせてくれる素敵な花のひとつです。
#1
<シャク>
小さな白い花をものすごくたくさんつけますので、春の野でもよく目立つ花です。
花びらの縁がちょっとだけ内側に捲れているところにこの花のチャームポイントがあるように思います。
#2
花にヒラタアブが吸蜜に来ていました。こんな小さな花にもちゃんと蜜を生産する能力があることがすごいと思います。
#3
<キブシ>
よく舞妓さんのかんざしに例えられることがある花ですね。この花も春の野でよく目に付く花です。
#4
小さな花が鈴成りです。振るとシャンシャンと優しい音が聞こえてきそうな気がします。まさに鈴鳴りかも。
花の下に偶然写り込んだ丸ボケが鈴の音を象徴しているような気もしますが、どうでしょうか?
#5
<ネコノメソウ>
新婚旅行のとき、札幌の野幌原始林で初めて出会った山野草です。葉っぱの中に茶色い小さなタネができるのが
面白いと思います。極々小さな黄色い花が3輪咲いていますが、分かるでしょうか?
#6
<マムシグサ>
春の里山である意味一番目を引く山野草かもしれませんね、ミズバショウやザゼンソウと同じくサトイモ科の
植物です。
#7
上のマムシグサとは仏炎苞の形が違いますね。違う種類なのかもしれません。マムシグサにはたくさんの種類が
あるそうです。
#8
こちらはふたり仲良く並んで向こうを向いて・・・ いろんな場面情景が連想できるのではないでしょうか?
#9
<ニホンタンポポ>
ニホンタンポポの一種だとは思うのですが、一番外側の花びらの色が濃くてちょっと変わったタンポポでした。
#10
花が開いていく様子は普通のニホンタンポポと違いはなさそうです。
#11
ね!
#12
<タチツボスミレ>
スミレもたくさんの種類がある花で私には区別が難しいのですが、この花は一番よく目にするタチツボスミレだと
思います。この花も春を実感させてくれますね。
#13
<ツクシ>
スギナの薹、ツクシですね。スギナは地獄の底から生えてくるといわれていて、畑をやる人からは嫌われる雑草ですが、
その花はけっこう可愛らしいですよね。この花も春のシンボルのひとつですね。
カラスノエンドウが横からちょっかいを出し始めているようですが・・・
#14
^ ^
○o。。。 ミ・。・ミ 。。。o○
このタンポポは珍しいですね。
私は見つけられないですよ。
ありがとうございます。
どうすれば綺麗な写真が撮れるかということを主眼にカメラを私用に
カスタマイズしていますので、意図した写真が撮れているように
思います。カメラ自体も非常に自由度が高いので助かっています。
ちょっと珍しいタンポポのような気がしましたので撮ってみました。
古き良き時代の歌人の歌から始まるところ、しろねこ仙人さんの
知性が冴えて、とっても素敵でカッコいいですね♬
春になると見せていただける、小さくて可愛いくて、みんなで集まって
おしゃべりしているようなそんなお花たち、大好きですよ(^^♪
春が来たよ~って教えてくれているようですね。
クロミジの暖かさを含んだ黄色の花は生まれての赤ちゃんのよう。
ヒラタアブは早速、シャクにお呼ばれですね。
#5 写りこんだ透明な珠が鈴の音を柔らかく反射しているような
とっても素敵な絵になっていますね~♪
マムシグサはいつ見ても楽しいですね。
昨日山の方へ散策に行ったら、たくさんマムシグサが生えている場所が
ありました。
外側が赤みがかったタンポポは私も見たことがある気がします。
タンポポも多くの種類があるらしいので、ニホンタンポポと別種のタンポポの交配種なんてこともあるのかもしれませんね。
タチツボスミレも可愛らしいですね。
今の時期は何処に行ってもちょこんと足元に咲いているのに気がついて、春を感じるお花ですね。
ツクシも面白い植物ですよね。
お薬にもなるそうですが、ツクシが生える土壌は酸性だそうで、
野菜などを育てるのには良くないようですね。
素敵な写真の中から飛び出してきそうな、春のお花たちを
たくさん見せていただけて嬉しかったです(^^♪
好い季節になってきましたね~
古典の授業のお時間ですね~。
「せば・・・まし」って暗記した覚えがあります~。
英語の文法で言えば、仮定法過去ですかね~。
桜が無ければどんなに人々の心が平安なことでしょうね~。
でも桜の花が、平和の使者の意味も持っていたりして、
海外に友好のしるしとして贈られたり・・・・
そんな役割も、現代ではあるものですよね。
さて、そんな古典の世界の雰囲気が似合う、木々の花たち。
人々の心を騒がせるような桜の花ではなく、
うっかり見過ごしてしまいそうな木々の花は、
よく見たら精巧な作りをしているんですね。
クロモジ、シャク、キブシ・・・・これらはおそらく子供の頃の生活圏にあったはずなのですが、
全くその存在を見ていませんでした。
子供の頃は、目立つものしか目に入らなかったんでしょう。
ネコヤナギとか、コブシとか、レンギョウとか・・・・
特にセリ科の植物は、「毒があるものとそっくりだから」とうるさく言われていたので、
近寄らなかったですね。
今になってみると、
目立たない木の花や、セリ科の質素な花が美しいと思えてくるものですね。
こちらでは、どれも南限を超えている木々なので、見られませんが、
目立たない木の花、うちの庭の代表は、桑ですかね~・・・・
鑑賞するにはちょっと…という花です。笑。
ですが、ちょうど今、我が家の庭には、セリ科の園芸品種、オルレア(ネットで花を見てくださいね)が咲き始めていて、
同じセリ科の花の雰囲気を出しています。
オルレアの花の方がくどいですが・・・・笑。
子供の頃に印象にあるのはマムシグサですね。
私はこれがとても怖かったんです。
薄暗い林のうっそうとした下草に生えていて、
「子供はこの先には入るな」という感じの雰囲気を漂わせ、色も暗く、
とって食われそうな形の苞がとても怖かったんですよ。
しろねこ仙人さんの写真では日光が当たっていて明るい感じで撮れてますね。これなら少しは怖さが薄れます。
葉っぱの形から、コンニャクイモの葉を連想しましたが、
やはりコンニャクイモもサトイモ科なのですね。
丸い葉っぱのサトイモとは葉の形が全く違いますが、
実生の形はクワズイモの実生とそっくりだなと思いました。
スミレはたくさんの種類がありますね。
でも私は、それらを区別することを、子供の頃から放棄してしまっています笑。
とてもスミレに詳しい友人がいたのですよ。
「〇✕が△◇だから、◎◎スミレだ」
と教えてもらっていましたが、
その違いに興味が持てなかったです。
なんででしょうね?
人から聞くうんちくは、面白みがなかったんでしょうかね?失礼な子供でしたね。
なので、いまだにスミレはひとくくりにスミレでいいような気がしています。
すみません、せっかくタチツボスミレの美しい写真を目の前にしながらこんなことを書いて・・・笑。
つくしんぼうは、子供の頃、江戸川の土手で良く摘んで遊びました。
写真のツクシはもうかなり花が開いていますね。
その状態になったツクシは、
指ではじくと花粉をほわっとまき散らすのが肉眼で見えますよね。
ツクシの佃煮にするにはもう遅い状態です。
一度、ツクシの佃煮を作るために、
まだ花が開き切らない、硬いつぼみの物だけを集めるのに苦労した覚えがあります。
佃煮にするには袴を外したり、アクを抜いたり、
手間暇がかかりました。
でも食べても何の風味もなく、
「な~んだ」と子供心に思いましたけどね笑。
それ以来、ツクシを食べようとは思いませんでした~。
今回は、子供の頃のことをいろいろ思い出せましたが、
他愛もないことなので、読み流してくださいね~。
楽しかったです~。
ではまた~。
いえいえ、とても知性などと言えるものではありませんが、むかしからが和歌が
好きでしたから、ちょっとだけ在原業平を拝借させてもらいました。
おっしゃるように、まさに春が来たよーって、山野草が喜んでいますよね。
こんな出会いが春の森に入る楽しみのひとつだと思っています。
#5はちょっとだけ意識はしたものの、基本的に偶然の産物でしたが、
綺麗に撮れてよかったです。
マムシグサとの出会いも春の楽しみのひとつになっています。わりとどこにでも
ある山野草ですが、強烈に印象的なぶん、楽しみも大きいような気がします。
外側が赤みがかったタンポポは案外普通にあるのかもしれませんね。私も以前
どこかで見かけたような気もしますので。
聞くところによるとニホンタンポポとセイヨウタンポポの交雑種もあるそうで、
その区別も意外と難しかったりするようです。
スミレやツクシも春を実感させてくれる植物ですね。
確かにスギナが生える土地は酸性に傾いている土で、西洋野菜を育てるには
不向きですね。私も家庭菜園をやっている時には土の酸性度にずいぶん気を
使ったものでした。
でも日本古来の野菜、フキとかセリ、ミツバ、ミョウガなんかを育てるには
向いているのかもしれませんね。
はい、そろそろひめねずみさんが大好きな季節になって来たようですね。
大いに羽を伸ばして活躍してください。
おー、仮定法過去という言葉が出てくるところを見ると英文法がお得意でしたか?
私は文法は日本文法も含めてさっぱりでした。
桜がなければ人々の心は平安だったことでしょうとは言っていますが、その実、
桜があることによる心のざわめきをこそ喜んでいるような気もします。
私は桜をはじめ、花壇に植わっているような派手な花ではなく、秘かに里山に
咲く山野草が好きで、そちらを中心に撮ることが多いですね。誰もがみんな撮る
ようなものは撮らない、そんなへそ曲がりなのかもしれません。
子供の頃は私も植物には全く興味がありませんでした。それに野鳥も捕まえて飼う
ことができませんでしたので、全く興味がありませんでした。
それらに興味を持つようになったのは、私もおかパンさんと同じくここ10年
ほどのことです。
セリ科の植物には毒があるものとそっくり、という話は私も親から聞かされて
いました。例えば今回載せたシャクもドクニンジンによく似ていたりしますしね。
桑の木は以前うちの庭にもあったことがあります。よく赤い実を摘んで食べたり
しましたが、とにかく繁殖力が強くて、あちこちから芽吹いてきて手に負えなく
なってしまい、最後は切り倒してしまいました。
ほほう、オルレアですか? 知らない花なので調べてみましたら、花の形は
違いますが、たくさんで咲いている姿はシャクに通じるものがありますね。
レースの花のようで綺麗な花ですね。南国の庭に白い花は案外珍しいのでは?
ちょっとそんな気がしてしまいました。
子供心にはマムシグサに怖さを感じるというお話はわかるような気がします。
初めて見た時はドキッとしてしまいますよね。サトイモ科の植物は侮れませんね。
スミレに精通するチャンスを逃してしまいましたか? それは残念でしたね。
ものを教わるという行為は意外とナイーブでタイミングや相手にも影響されますよね。
啐啄の機という言葉がありますがご存じですか? 鳥が卵から生まれる時の
親子の息の合わせ方に由来するもので、禅の師匠と弟子の関係に例えられたりも
する言葉です。長くなるのでここでは書きませんが、面白い言葉なので
もしよければ調べてみて下さい。
などとおかパンさんが知らないことを前提に偉そうに書いてしまいましたが、
ご存じでしたらごめんなさい m(_ _)m
ほほう、ツクシの佃煮を作るためのツクシには繊細な条件があるんですね。
それ以上に子供の頃にツクシの佃煮を作ってくれる家庭に育ったというのが
素敵ですね。自然と共に生活しているご家庭だったんでしょうね。
今おかパンさんが与論島に住んでいる、そんな原点の一つになっているのかも
知れませんね。
以前、ムツゴロウさんが北海道に住んでいる頃、空のどんぶり片手に野原を
歩き回ってツクシを摘んでいたことがありました。目的はツクシ本体ではなく
ツクシの花粉でした。ツクシを摘んではどんぶりに花粉をはたき落として
たくさんの花粉を集めていました。
それで、よもぎ餅よろしく花粉餅を作っていましたね。風流が目的のようでした。
おっと、長くなってしました。
こちらこそおかパンさんのお話、楽しませていただきました。