人のすぐそばに豊かな自然とともに野生の生き物が寄り添う街 「札幌その2」です。
<ゴジュウカラ>
私が大好きな野鳥のひとつ、ゴジュウカラです。このころっとした可愛らしさが
この子の持ち味のひとつです。
#1
ゴジュウカラはシジュウカラよりも10歳年長な(?)だけあって、
その身体能力にも目を見張るものがあります。
#2
こんなふうに逆さまに止まって体をそり返してみたり、木の幹を上から下へと
素早く降りてみたり、他の鳥にはできない忍者のような動きが得意な鳥です。
クチバシの先に虫を咥えて逆さまに止まっているこの子・・・
#3
飲み込もうとクチバシの根元に虫を咥えなおして、ハイポーズ♪
とにかく止まり方がユニークな鳥です。
#4
こちらのゴジュウカラは木の実を咥えています。 でもこれは今食べるためではなく、
この実を木の皮の裏なんかに隠して冬の食糧不足に備えるためのものです。
野鳥やエゾリスなんかがよくやる貯食行動です。
#5
この子、下のクチバシが折れてしまっているように見えませんか?
最初私は「あれ、折れてる!」と思ってしまいました。
#6
でもこの子の他の写真にも当たってよく見てみると、下のクチバシに何か白いものが
ついているための錯覚でした。この写真でもよ~く見てみると、ちゃんと下のクチバシが
あることがわかります。よかった!
おや、下のゴジュウカラ、何か怒っていますかね? えらい剣幕で
襲いかかっているように見えますが・・・
#7
でも実際には勢いよく上のゴジュウカラの横を駆け上っていっただけのようでした。
<オオアカゲラ・アカゲラ>
札幌の森では割と普通に見られるキツツキです。この奴さん顔になんとも言えない
愛嬌を感じてしまいます。この子はオオアカゲラのようです。
#8
こちらではアカゲラの奴さんが木の幹(ダケカンバでしょうか?)に止まって
いました。
#9
次の瞬間、颯爽と飛び立ちました。
#10
そして再び止まって、あさっての方向を見ていました。
「さて、これからどうしよう?」と思案投げ首のご様子。
#11
トドマツの幹にアカゲラの巣を見つけました。中にヒナがいる現役の巣です。
#12
メスが虫をたくさん咥えて帰ってきました。ヒナたちのための餌です。
子育て真っ最中です。
#13
アカゲラはオスも子育てを一緒にやっていました。代わりばんこに餌を運んできていて、
とっても忙しそうでした。食欲旺盛なヒナたちです。
#14
<ハシブトガラス>
札幌の鳥といえば、なんと言ってもカラスは絶対に外せません。マストな鳥です。
とにかく人間との距離が驚くほど近いんです。手を伸ばせば頭を撫でられそうな
ぐらいまで近づけてしまいます。そしてこの青にも紫にも見える羽の高貴な色合い、
とっても美しい鳥でもあります。
#15
良く言えば人に対してとってもフレンドリー、悪くいえば完璧に人間を舐めくさっている、
そんな鳥です。とにかく賢い鳥なので、対峙する人間を見極めて、その距離を微妙に測って
いるように感じます。
美しいこの羽に加えてこのでっかいクチバシ! やんちゃ坊主のような頭の毛!
ハシブトガラスには王者の風格のようなものさえ感じてしまいます。
#16
ハシブトガラスは「カー、カー」と澄んだ鳴き声、ハシボソガラスは「ガー、ガー」と
濁った鳴き声。ブトくんの声の方が優しく聞こえます。
#17
オンコの木の枝に威風堂々の立ち姿、ど迫力の勇姿です!
#18
真っ赤なオンコの実も印象的です。この赤い実は甘くて美味しいんです。
この子も食べていましたが、私も子供の頃にはよく食べていました。
でもこの木、この赤い実以外はタネも含めて、木全体に毒があるそうです。
子供の頃は知らずに食べていました。危険と隣り合わせでした。
北海道ではオンコといいますが、正式な名前はイチイ、アララギともいいます。
(歌人の斎藤茂吉や「野菊の墓」の伊藤左千夫らが所属するアララギ派なんて
いうのもありましたっけ)
ハシブトガラスの若い個体、カズシゲくん(仮名)です。彼の尖った頭の形を
覚えておいてください。
#19
こちらは熟年の個体、シゲオくん(仮名)です。カズシゲくんよりも頭が大きいことが
わかります。成長とともに脳も大きくなって賢くなっているのかもしれません。
#20
再びカズシゲくん、彼の方はクチバシもまだそんなに大きくはありません。
#21
一方シゲオくんの方はクチバシも大きく、先端も曲がっていて強そうです。
それに顔に生えている毛も長く伸びて老練な感じも漂っています。
#22
円山動物園のカバのプールでハシブトくんが水浴びをしていました。
目の瞬膜を閉じて万全の体制での水浴びです(瞬膜が薄青色に見えています)。
#23
オープンエアのプールなので、こんな風に野生のカラスも時々水浴びに
やってくるようです。
女性の美しい髪を表現する「髪は烏の濡れ羽色」という言葉がありますが、
さすがは本家、綺麗な濡れ羽です。 瞬膜は相変わらず閉じたまま。
#24
「うひょ~、さっぱりしたぜぃ!」
ここでもまだ瞬膜を閉じたままですが、瞬膜は閉じていても目は見えていますので
何の問題もなさそうです。
#25
この子はどうしたんでしょう? 目が潤んでいるように見えます。
何か悲しいことでもあったのかな? 涙もこぼれてきそう?!
あるいは往年の少女マンガのように、目の中にたくさんの星があるようにも・・・
#26
<<おまけ>>
<凍裂>
凍裂とは木に含まれる水分が冬の厳しい寒さのために凍りつき、急激に体積が
増えるために木が裂ける現象です。ご覧のように縦に一直線に、見事に避けて
いるのがわかると思います。
#27
どちらの写真も野幌原始林で撮ったものですが、こんな木がいくつか散見されますので、
寒い地域ではそんなに珍しい現象ではないのかもしれません。
#28
私はまだ裂ける瞬間に出会ったことはありませんが、「バーン!」とかなり激しい音が
するようです。興味のある方は下のNHKアーカイブスを覗いてみてください。
かなり迫力のある音が聴かれると思います。
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004150022_00000
^ ^
○o。。。 ミ・。・ミ 。。。o○
すみませんm(_ _)m
あまり私の趣向に合わないこともあって、「いいね」欄をやめてしまいました。
これがあると足跡を残しやすいことはわかっているのですが・・・
お孫さんがカラスをはじめ、自然の事物を身近に感じているようで微笑ましいです。
カラスの個体識別ができるということも、すごいことだと思います。
ベンジャミン、とってもおしゃれな命名で
こちらも愉快です。
ほんと、札幌のカラスは人間との距離がものすごく近いんですよね。
昔々、私たちが若い頃、市民のゴミ出しが雑だったこともあってか、ゴミを漁る
カラスが多かったことがその原因の一つになったのではないかと思っています。
とにかく人間を恐れませんし、かなり人間をなめている感じもします。
それでも彼らも我々にフレンドリーな感情も持っているような気もしています。
楽しい連中だと思います。
オンコの実は私の子供の頃は美味しい食べ物でした。タネにも毒があることを
知ったのは大人になってからでしたから、危ないところでした。お孫さんたちにも
気をつけてあげてください。
でももう今の子供はオンコの実なんて食べないのかもしれませんが・・・
スズメはこちらでもよく地面に降りて餌を探していたり、地面の水たまりで
水浴びをしていたりしますね。微笑ましい光景だと思います。
なぜか「いいね」的な欄が今回見当たらずコメントまでに日数が経ってしまいました。
無知な私ですのでいつも名前を覚え切るまでに中々行けない事が多いのですが「カラス」だけは「おっ♪」って感じでした。
でもカラスの種類はわからずですが時々カラスも綺麗なのに嫌われやすく可哀想だなぁとも思うことがあります。
孫は家の窓から見える電線にいるカラスに「ベンジャミン」と名前をつけています。(本人曰く同じカラスとの事)
でもカラスは距離が近いのは当たり前と思っていたのですが札幌が珍しいとの事でびっくりでした。
私などは近くの公園にお弁当を作って行って、左に孫が居るのに右側にも何かの気配が?と思ったら直ぐ横にカラスがいて、お弁当を食べられそうになったり、子供同士で来ている人はおやつの袋が一寸開いているだけで中身が食べ物とわかるとくちばしで持って行かれて騒いでる子供たちを何度も見ています。
そんな時、カラスを怒りながらも袋を閉めない子供たちを反省させちゃいます。
我が家の庭にも赤い実になるオンコの木があり、どこからかパンとかの破片を持ちながら木の上でゆっくり食事をしているのを見ます。
すずめは地面で遊んでいる事が多いですよ。
おー、聴いてみましたか?
ほんと、散弾銃やライフルの発砲音みたいな音ですよね。
私は学生時代から、この木に残る凍裂の跡はみたことがあって、これは木の中の
水分が凍って起きる現象だということは知っていたのですが、まさかこんなに
激しい現象だとは思っていませんでした。
水分が凍って、少しずつメリメリメリと割れていくものだとばかり思って
いましたので、この音を聞いた時には心底ビックリしたものでした。
知らないことってたくさんあるものですね。
雷も恐ろしいですよね。電子機器がたくさんある現代では、その影響も
計り知れないものがありますね。
知り合いの方で雷が近くに落ちたことで、パソコンが壊れてしまったことが
ありましたし、隣町で2階家に雷が落ちたことで、家の一部が焼けてしまった
跡を見たこともありました。
油断できない脅威だと思います。
それはともかく、新しいことを知るのは楽しいことですね。
凍裂の音、NHKアーカイブスで聴いてみました!
ほんとに凄い‼️
鉄砲の音(実際に聞いたことはありませんが)?や雷の音?〈鉄砲の方が近いかな・・・〉のような・・・
こんな音を近くで聴いたら、びっくりポン!ですね!!
今年8月の終わり頃だったか、何軒か先の電柱に雷が落ちたらしく(すぐ前のお家の機器にはちょっと影響があったそう)、その時の凄い音にはほんとにびっくりポンでした(@_@)
自然て、本当に時に、計り知れないほどの驚きをみせてくれたりしますね。
面白い現象を教えていただいてありがとうございました♪♪
シジュウカラよりも10歳年上(?)のゴジュウカラも人懐こい鳥なので、
こんな風にすぐ近くまで寄って写真に撮ることができます。#4ありがとう
ございます。こういう可愛らしい写真をたくさん撮ることができるのが
この鳥の素晴らしいところだとおもいます。
とにかくすばしこくて身軽な鳥なので、思わず忍者を連想してしまいます。
貯食行動はゴジュウカラに限らず、多くの鳥で見ることができます。厳しい
冬を乗り切るために、みんなそういう能力を身につけてきたんでしょうね。
こんな小さな鳥でも賢い行動をすることに驚かされます。
クチバシが折れているように見えたのが錯覚でよかったです。ここが折れて
いたら餌が取れず、生きていけませんものね。本当に錯覚でよかったです。
安心してから見てみると、改めて不思議な感じに写っているなーと
感心してしまいました。面白い写真が撮れてしまいましたね。
オオアカゲラやアカゲラが子育てできるような大きな木が札幌にはたくさん
あるということなんですね。素晴らしいことだと思います。
彼らは顔も服もちょっとユニークですよね。これも森に紛れるための変装
なのかもしれません。
この巣があるトドマツは野幌原始林の遊歩道のすぐそばに生えていました。
こんなことにも人と自然の近さを感じてしまいます。
キツツキの仲間はみんな、こんな風に一度にたくさんの虫を捕まえては、巣に
運んでくるんですよ。うちの庭にもやってくるコゲラの夫婦も、庭でたくさんの
虫を捕まえては、自分の巣に運んでいるのを見ることができます。
それだけヒナたちの食欲が旺盛だということなんでしょうね。どの親も
大変だと思います。
ハシブトガラスは本来は森林性のカラスですが、それゆえにビルが林立する
都会に住むことにも抵抗がなかったんでしょうね。札幌には大きな街路樹が
たくさんあることも功奏したんだろうと思います。
街に棲むようになって、人間とも親しくなっていったんでしょうね。
なんといっても人間はたくさんのゴミ(食料)を出してくれますから
人間に近づいて生きることにはたくさんのメリットがありますもんね。
おっしゃるように、こうしてたくさんの写真を撮っているうちに彼らの
可愛らしさが好ましく見えてきました。同じ気持ちを感じていただけることを
嬉しく思います。
ハシブトガラスの澄んで鳴き声も、耳を澄まして聞いてみてください。
そんな声ひとつでも距離が縮まる気がします。
私たちが子供の頃、野球をするときには必ず「サンバン〜、サァド〜、ナガシマ〜」
と自分でアナウンスしながら、バッターボックスに入ったものでした。
みんな長嶋選手のファンでしたから、こんな例えになってしまいました。
ブトくんも老若でこんなにも違いがあるんですね。私も今回気づくことが
できました。
#24#25もありがとうございます。綺麗な濡れ羽とサッパリ顔、こちらも
面白い写真が撮れたように思います。
瞬膜という便利なものを持っている生き物は意外と多いようです。人間にも
あれば、水中眼鏡は必要なかったのにと思ってしまいました。
潤んだ目は何かの加減で偶然撮れたものだと思いますが、変なものが撮れて
しまいましたよね。
凍裂の音は聴いてみましたか? 意外と大きな音で、私は驚きました。
あんなすごい音がするんですね。森を歩いていたときに、すぐそばでこんな
大きな音がしたら、もうビックリしてしまいますよね。
今回も一緒に楽しんでいただき、ありがとうございました。
ゴジュウカラ君、可愛いですね♪
あはははは シジュウカラより10歳年上でしたか。。。
餌を咥えなおした#4のゴジュウカラ君がとっても好きです。
誰かに話しかけているような、無垢な瞳が可愛らしいです♪
ゴジュウカラってとっても身軽なんですね!
幹をちょこちょこ動き回る様子が想像できて楽しいです
長い冬に備えて餌をどこかに隠しておく習性もあるんですね。
下のクチバシが短いように見えるゴジュウカラ君、ちゃんとしたクチバシが
あって良かったぁ~
オオアカゲラ、アカゲラの服もとっても素敵♪
アカゲラが子育てしている巣が見つかるのもすごいですね!
一度に沢山の虫を捕まえてくるんですね。虫も沢山いるってことですね。
ヒナたちもすくすく成長したことでしょうね♪
ハシブトガラスはごっつくて強そう、といつも思っていましたが、
こうして何枚も写真を見せていただくうちに、何だか優し気に見えてきました。
良く通る澄んだハシブトガラスくんの鳴き声が聴きたくなりました♪
まだ若いカズシゲくんと熟年のシゲオくんの紹介が分かりやすくて
楽しかったです♪
瞬膜を閉じて水浴びする写真もすごいです!
#24、25が可愛い♪♪
瞬膜を閉じていても見えるんですね。
潤んだ目のカラスくんも好いですね~~~
<凍裂>もすごいですね!!後で聴いてみようと思います。
こんな現象にも耐えて木も再生していくのでしょうね。木もまたすごいですね♪
またまた、とても楽しませていただきました♪♪♪